2010年2月28日日曜日

誕生日

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今日はかみさんの誕生パーティです.
ホントは来週ですが,平日の夜より,日曜にゆっくりしようということで,
ケンタロウのレシピをみて,タコスを作って,昼間っからワインで乾杯です.

週末は趣味で結構料理を作ります.
でも洗い物はしたことはないです.
まあ週末くらいゆっくり趣味で気分転換したいものです.


パーティはホントいいですね.
先週も同僚の壮行会をうちでしました.

皆で旨いものを食べる,これ以上の幸せはありません.
最近は家でも結構旨いものを食えるようになったので,
昔,毎週のようにしていた外食がなくなりました.

ところで,いまごろ4年生は国家試験の後半戦で頑張っていることでしょう.
新しい作業療法士が誕生してくれることを願っています.

2010年2月26日金曜日

本当の目的

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意思決定の本を読みあさっています.
その中で,意思決定をするにあたり,
本当の目的は何か明確にすることが,何より重要だと言われています.


最初はクライエントと作業療法士が意思決定するための情報が欲しくて読んでいたのですが,
途中から,ADOCを開発する本当の目的は何か…
と悩み始め,今日はあまり仕事ができませんでした.


協同研究者に相談したところ,
作業を続けていくことで目的は見えてくるとアドバイスをいただきました.
もちろん,その考えはよく分かりますが,
最近はipadにするだのwinにするだの,webアプリにするだの,
意思決定が非常にぶれます.
目的がはっきりしていないからでしょう.と反省.


今日1日考えてみて,大きな目的は,
・より多くのクライエントが,これができるようになりたいんだよね〜
 そういえばこれがしたかったんだよね〜 と言えるような環境にしたい

(より多くのクライエントが作業療法意思決定に参加すること)


そのための目標は
・ADOCで分かりやすい面接手順を作成すること
・ADOCでクライエントとOTが正しい情報から判断できるようになること
・ADOCによってどのような効果あるのか検証すること



ですかね〜.

ブレないように
もう少し練ってみます.


googleの検索に引っかかります

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今日なにげにgoogleで「作業選択意思決定」と入力すると,topに検索されました.

おお〜っ!と思い
その下には京極真さんのブログがありました.
ADOCについてコメントをいただいておりました.
ありがとうござます.
さすが京極さんのブログは皆さん見ているようですね.
京極さんのおっしゃる通り,ポータブルデバイスへの移植を考えております.


それ以外にも,3/18(木) 19:00〜 沖縄 首里で 


という内容で講習会も企画しています.
共同研究者の上江洲さんが県内の施設にビラをFAXしてくれたようで,
その方たちがADOCのサイトを開いてくれたのかもしれません.
ありがとうございます.

まだまだ完成はしておりませんが,多くの方からご意見をいただいて,
より多くのクライエントが,作業療法の意思決定に参加できるような
仕組みを作っていきたいと思います.

今日は疲労でやる気が無かったのですが,
また1日頑張っていきたいと思います.


2010年2月23日火曜日

打ち合わせ

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今日はwebアプリを作成してるプログラムの会社の営業の方と初打ち合わせでした.
とても丁寧に対応していただきました.

大手らしく,私が使っているANAのアプリも開発してました.
結構便利なのにクライエントで使用しているヒトは初めてだったようです.


さて,当初ipadやiphoneで動く様にと考えていましたが,
今日の打ち合わせでは,まずwebアプリでお願いしてみました.

ネット接続が必要になることと,少し動作も重くなるとは思いますが,
ipad,iphone,mac,winでも指定のブラウザがあれば使えるという点,
後の微修正も可能という点で,Webアプリにしてみました.

個人的にはiphoneでの使用も魅力を感じているので,
iphoneをモニタで映す場合,
ダウンロードのアプリより,webアプリのほうが都合よさそうな感じです.

私はmacユーザーなのでipadやiphoneで動くようにしても問題ないのですが,
大多数の方はwinでも使えるようになったほうがいいでしょうね.

研究費も限りがあるので,実現可能かまだ分かりませんが,少しずつ進んでいます.


どうか予算内でできますように…

2010年2月19日金曜日

臨床実習

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今3年生は2月いっぱいまで評価実習中です.

私は身体機能評価学ⅠとⅡを教えています.Ⅰでは,評価手技をざーっと教えた上で,Ⅱでは20名程度の学生を4グループに分けて,私が模擬患者役兼ファシリテーターで,無茶な授業をしています.
その授業の最後の学生の感想です.


勉強するって楽しいなと思った

この検査を行うことで何が分かり、何につながるかを考えるクセをつけることができたと思う

「作業療法士とは何か」ということをたくさん考えた

使えない知識ばかりだったことに気づかされた

やっぱりOTだ!!と思えたことが何度もあった

自分にはOTは無理かもしれないと思っていたのが、
少しだけやってみたい、がんばれそうだと思えるようになった

自分からどんどん学ぶことができた

今まで自分がいかに学んでいなかったということも痛感した

実習は更に難しくなるだろうけど、その分、面白さも増すのかなと思い、緊張ばかりのイメージではなくなった

分かってないことに気づいたこと、自分で本を探して調べてみようと思うようになったことが、大きな成長かなぁと思う

グループワーク、すごく楽しくてすごく勉強になった

学ぶことが楽しいと思えるのは自分の中で初めてだった

高校とは違う学びの楽しさを知れた

背中を押された

今まで別々の授業で学んできたことが、この授業でつながっていることが分かって、今までのまとめも同時にできた気がした

これから疑問の嵐になると思う

私に足りないところは何なのかということ気づけたことは大きかった

自分がどの様に物事を認識しているか、どういう視点で見ているか、何を考えているかってことをものすごく意識させられた。結果、自分が全然考えていないんだってことを思い知らされた。

今まで与えられた課題をこなすことや暗記する勉強法になれていたので最初は戸惑ったが、1年半でだいぶ慣れた

評価結果を客観的に解釈することの難しさを実感した

はっきりとした答えというものは「障害」には存在せず、結局あいまいな状態になっている状態が「障害」というものであり、OTが関わるのは障害の「何」を求めるよりも、障害によって QOLが低下した患者の支援をしていくことなのではないかと思った。

何のために(評価学)概論の授業を受けたのかが、やっと頭の中でつながった。

評価の調べ方考え方を調べる方法は以前よりも身につけることができたと思う


この授業の目標は,評価実習を楽しくすること! でしたので,
帰ってきたらどうだったかアンケートをお願いしようと思っています.

教育で最も大切なのは,OTの楽しさを実感してもらえることじゃないかと私は思っています。苦悩や挫折に立ち向かえる反骨精神は、OTの楽しさだと思います。でもOTの楽しさは教えてもらうものではありません。自分で気づき、育て、得るものです。もちろん全員が気づけるものではないと思います.しかし学生個人個人に適切な対応、つまりその学生が伸びる環境を作ってあげれば、あとは自分で勝手に芽を出し、その人なりの花を咲かせると思います.ほめるのか、怒るのか、励ますのか、無視するのか、その学生に必要な肥料を適切なタイミングで与えることで、学生自身で成長すると思います.

来週で終わりです.
一皮むけた学生の目を見るのが毎年楽しみです.

文献抄読会 2010.2.17

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昨日は文献抄読会でした.

認知症患者とその家族に対する地域に根ざした作業療法:無作為比較試験 を読みました.
Maud J L Graff et al.: Community based occupational therapy for patients with dementia and their care givers: randomised controlled trial. BMJ. 333. 2007.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez

認知症を持つ高齢者にクライエント中心の作業療法を行うと,AMPSスコアの改善や介護負担の軽減が期待できるとのことです.

クライエント中心となると介入は個人によって異なります.よってoutcomeは個人によって異なるので,RCTのようにマスで扱うにはとてもデザインしにくい,つまり杓子定規の評価では有意差が出にくいのですが,この研究ではAMPSを用いることでその点をクリアしています.しかも評価者はブラインドなので,AMPSの主観的な部分も一応クリアしていると言えるでしょう.

このような読み応えのある作業療法の臨床研究は少ないですね.片手間では無理です.
客観的なデータを厳密に出すということにはかなりの努力がいります.
  • まず時間がかかること.AMPSを取るとなると準備も含めて1回一人30〜1時間,3回の測定,135名となるとかなりの時間です.事実この研究は2001~2005年わたってデータ収集を行われています.
  • AMPSは講習を受けて,10名の評価をAMPSプロジェクトに送り,認定されて初めて使えるようになります.だれでも評価してよいものではないので,評価者のリクルートも大変です.
  • 認知症をもつ高齢者への作業療法の講習を80時間,臨床経験240時間以上の作業療法士が介入したそうです.これもリクルートが大変でしょう.
このようなことが背景にあります.
非常に根気づよく,また綿密に計画された研究だと思います.

OT協会も,事例登録よりは
プロジェクトを立てて,こんなインパクトのある研究を推進すればいいのにね.
というのが昨日の結論でした.


認知症患者とその家族に対する地域に根ざした作業療法:無作為比較試験 
Maud J L Graff et al.

要約

目的
認知症を有する患者の1日の生活機能と彼らの介護者のコンピテンス(効果的に環境と相互作用する能力)の感覚に対する,地域に基づく作業療法の効果を判定すること。

デザイン
シングル・ブラインドRCT。評価者は、治療割当てに関してブラインドされた。

セッティング
老人病医学部と参加者の家の記憶クリニックと日クリニック。

参加者
65歳以上で,地域在住の,中程度の認知症患者135例と,その主介護者.

介入
認知・行動の介入を含む,5週に渡る10回の作業療法.認知機能の低下を代償するための補助具を使用することを患者に訓練した.振る舞いや指示の対処を介護者に訓練した.主要アウトカムは,患者の生活機能を,AMPSの運動・遂行技能とIDDDの遂行スケールで測定した.介護者の負担はSCQで評価した.参加者は、ベースライン、6週,3ヵ月時点で評価された。

結果
コントロールと比較して介入群で患者と介護者でベースラインと関連して有意にスコアが改善した.遂行技能の差は1.5(CI;1.3-1.7),運動技能の差は-11.7(CI; -13.6~-9.7),コンピテンススケールの差が11.0(CI; 9.2~12.8).この改善は、3ヵ月まで有意だった。運動・遂行技能スコアの臨床的に意味のある改善を取り扱うために必要とされる数は,6週間で1.3(CI; 1.2~1.4)だった.Effect sizeは,それぞれ,6週目で,2.5, 2.3, 1.2,12週目で2.7, 2.4, 0.8だった.

結論
患者の限られた学習能力にもかかわらず、作業療法は患者の日々の生活機能を改善し、介護者の負担を減らした。効果は12週にまだ存在した。そして、それはこの介入の実行を正当化する。試験登録臨床試験 NCT00295152。

2010年2月18日木曜日

研究費

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財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団より助成金をいただけることになりました.

私がプログラミングをしてアプリを開発しているわけではないので,このアプリを更に発展させていくにはまとまった資金が必要でした.昨今の経済状況において,大学機関も研究費の締め付けが年々シビアになっており,このように助成していただけると非常にありがたく思います.

事務手続きなどで難航しておりましたが,事務局の皆さんの丁寧な対応で本日解決.ようやくスタートできそうです.

http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/main/result.php?year=2009

神奈川県PTOT地域ケアネットワーク合同研究会 PTOTの可能性−広がる職域− 

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先日神奈川県PTOT地域ケアネットワーク合同研究会 PTOTの可能性−広がる職域− 
を受講してきました.

PT協会理事 森本榮先生
「訪問リハビリテーションの進捗条項ならびに運営するならばどのような事項を理解しておかなければならないか」
森本先生は初台の石川先生と一緒に仕事をして,現在事務局長とのこと.確かにプレゼンからパッションと手腕ぶりを感じました.
「金儲けでは事業は継続しない」 「法令順守」 「王道を歩む起業(自分の信念を真っすぐに)」 とおっしゃっていた.
90名ほどの受講者だったが,2時間寝ている人はいませんでした.

熱い話だったが,私は評価治療再評価のプロセスのロジックをもう少し明確にしよう というところに興味を持ちました..
やはり出来る管理者は,自分だけ出来ても仕方ない.下の人も同じ様に出来てなんぼ という考え方があると思います.
1名×1万=1万   8名×8000円=8万  どちらが良いのかは明確です.

クライエント中心の作業療法を私だけが出来ても仕方ない.


ADOCは,作業選択のプロセスを仕組み化しようということです.

クライエント中心の作業療法を多くの作業療法士ができるようになり,
たくさんのクライエントが作業選択の意思決定に参加できるようになってほしいですね.

2010年2月17日水曜日

目標とは

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皆さんの5年後の目標は何でしょうか?
私は,このADOCをきっかけに,多くのクライエントと作業療法士が作業について考えるようになればいいなと思っています.


皆さんはなんでしょう.

最近思うのが,5年後の目標と言われて,ADLなりますか?

ヒトの人生の目標や夢がADLだけになるはずがないんです.

ましてや,手が動く様になりたい,歩ける様になりたい, が人生の目標になるはずはありません.手段にはなると思いますが.

患者さんだから,体が動くようになりたいと考える,ということがそんなに当たり前でしょうか.
患者さんが毎日そう考えていること自体,寂しくないですか…?

世の中は日々色んな出来事が起きているのに.


宮前先生の講演
最 初に氏は,ADLの自立,家庭復帰,家屋改造などが可能となり,リハの成功例と思われていた重度片麻痺患者が,バリアフリーに改築した自宅の部屋を「座敷 牢」と呼び,退院半年後に自殺してしまったエピソードを紹介。また,住宅改築に際して本人の希望がかなわず,在宅療養の中で痴呆が急激に進んでしまった例 などを紹介する一方で,セラピストの言うことを聞かないために,「わがままでやりにくい」と言われていたクライエントが,退院後には実に生きいきと自分ら しい生活を送っているといったエピソードを披露した。
 これは,専門職がクライエントの価値観を受け入れなかった場合は,本人が不幸になり,逆に専門職の価値観を拒否した患者は自分本来の人生を生きられることになり,「作業療法とは何のためにあるのか」と自問したと述懐。
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2002dir/n2493dir/n2493_01.htm

目標は誰のためにあるのか…
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