2010年10月25日月曜日

ヤギ食べにいきました.

脳と身体が分離した感じがするtomoriです。
ただ日々が過ぎて行く...

さて、若松病院の玉城希さん。
先日認知症のあるクライエントにADOCを取って、
ビール飲みがらヤギが食べたいという希望に、
ノンアルコールビールを飲んでもらったという強者でしたが、
とうとうクライエントとヤギを食べにいったそうです。

では、物語スタート

なんと、主治医が前日に予約をとってくれ、かつ主治医、摂食Ns、休みのOT1名が協力してくれました。行く前には挨拶の時から満面の笑みを見せ、吸引の時にも合間に笑顔が見られていました。移動中の車や食堂でも良い姿勢を保ち続け、血圧も落ちず、覚醒も維持していました。山羊食べながらビールが飲みたいと希望でしたが、その時にはビールはクライエントが断りました(山羊の油とビールは油を固めてしまうから良くないという話があります。それで、自らリスク管理を行ったのかな?と推察しています)。

普段の私のリハビリでは15分から20分覚醒が持続できるくらいでしたが、なんと2時間以上覚醒が持続しその後もしっかり起きていました。作業の力の凄さを感じた瞬間でした。

その映像をビデオに収め、ご家族へ見てもらうととても喜んでいただけました。

次の日に、行った事は忘れていましたが、私が「何かクンチ(体力)ついてないですか?」と聞くと「ついてる」と話していました。

------------以上-------------

いや〜.DrもNsもOTもすげ~.
てか翌日忘れてて,しかも15分しか起きれない方を連れ出して,
ビール飲ませようとする破天荒なところが面白い(笑)

でも人として見れば,普通のことなんですよね.
これまでその方がしてきたように...
なんで普通に思えないんでしょう.
患者さんというイロメガネみちゃってるんでしょうね.

クライエントにとって,
普通のことが普通にできるように支援していきたいですね.


6 件のコメント:

  1. こんばんは、お久しぶりです。

    ヤギ食べに行きました・・・すてきな作業ですね!
    みなさんのブログをみていると、勇気をもらえる気がしています。
    自分に置き換えれば簡単なことなのに、患者さんと思った瞬間に難しくなってしまうこと、いっぱいある気がします。。。。
    でも、普通のことを普通とちゃんと言える、その価値をちゃんと伝えられる、そんな人でいたいデス。

    返信削除
  2. ぬまたさん

    ご無沙汰しています.そっちはもう寒いでしょうか.
    ぬまたさんの事例報告からも「普通」の大切さを勉強させていただきました.またいろいろと教えてください.

    返信削除
  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  4. こちらは初雪が降ったようです・・
    今日もとびきり寒かったデス。

    最新の記事も興味深く見させていただきました。
    やっぱり、作業療法はおもしろいですね。

    こちらこそ色々勉強させてください。

    返信削除
  5. いや〜玉城さん、ほんとすごい。
    ボクは近頃どうも弱気になってるなー。もっとトライしようっと。
    このエピソードも、いつかどこかで発表する価値あると思うなあ。
    動画を撮影して家族に見せるってところが、
    たぶん玉城さんたちにとって大切だったことなんだろうな。

    返信削除
  6. uezuさん
    まあ玉城さんのところは周りも協力がありますので.
    ぼちぼちやっていきましょう.

    動画を撮影して,本人さんらしさを家族も再認識できたらいいですね.

    返信削除