2017年8月11日金曜日

暑中お見舞い申し上げます.

このあいだ,学生に思いがけず久保田利伸に似ていると言われました(笑).tomoriです.確かに「アフロにすること」は僕の死ぬまでにしたいことリストの一つになっているので,その時にはララララブソングを熱唱したいと思います(笑)



久々の休みなので,近況をお知らせというか,健忘録というか,今僕がやっていること,考えていることを赤字で書きますので,もし興味を持たれた方は一緒にやりましょう(笑) 僕一人では到底全部できません(笑)


【今の仕事】
4月に東京工科大学の作業療法学科へ准教授で着任しました.2年ぶりの教育研究職で,リハビリする間もなく,MeganeOTさんと,せっせと働いています.

【授 業】
 身体機能評価学ということで、ROMやMMTなど実技系を教えています。そのほか、オムニバスで澤田さん担当科目の作業療法概論と作業評価学で、トップダウンやら面接やら作業療法の定義やらを教えました。また全学科対象の科目で作業療法について話しました。後期は身体機能評価学演習と運動学がメインです.工科大らしく,visible bodyというアプリを活用しながら,なるべく分かりやすい授業を心がけています.
 先日恩師である沖田実先生とお話させて頂く機会があり,そのときの話しからヒントを得て、作業療法のコアな学問になりそうな「作業遂行分析学」という学問を作ってみようかなと思案中です.やっぱ作業療法の強みは,人ー環境ー作業の連関性の中から,ちゃんと分析した結果に基づいてこの作業を行っていると説明出来る点にあると思います.これがないとクラフトのおばちゃんと同じ担ってしまいますから.

研 究】
 4月から共著英語論文2編を投稿中,学術誌作業療法へ共著論文2編、依頼原稿1編を投稿しました.共著の英語論文現在も和文1編,英文2編を執筆中です。なんと6編全て「発達領域」という状況に、自分でも驚いています(笑)発達障害のインクルーシブ教育に対するニーズは増えてますし,作業療法士の中でも潜在的に発達領域に興味を持っている方は多いと思います.介入方法論とそのエビデンスの確立,各地に作業療法士を派遣できるシステムさえ作れば,今後発達領域は伸びてくると思って,今時間を投資しています.学校作業療法の研修制度などできればなぁと考えています.
 あとこれとは別で,工学部の先生と一緒に「作業療法のアウトカム」としての活動量計の開発をしています.これはホントにもう7-8年前から構想だけあったのですが,意外にトントン拍子で進んでいます.これまでADLやQOLなど構成概念で測定していた成果を物理量で測定できるとなると,とにかく作業療法共通のアウトカムとして強烈なアンカー的存在になると思います.MCIDが設定できれば1事例でも成果を検証できます.クラウドでデータを集積して後方視的に分析,ディープラーニングによる作業選択,コストの研究,などと発展性のあるテーマだなと我ながら思っています.
 ADOCのEnglishバージョンももうすぐ完成です.New Zealandの友人,Williamがデータ取りから論文執筆まで頑張ってくれました.
 あと研究ではないですが,作業でシリーズの第三弾として,研究本を企画しています.ぼつぼつ目次立ても決まり,見本原稿執筆中です.これで作業療法の臨床研究がきっと増えると信じています.乞うご期待(笑)

【大学のお仕事】
 雑用から重要な仕事までいろいろあるのですが,広報委員を拝命したのでオープンキャンパスによる広報活動を頑張っています.僕の模擬講義では作業療法の話で保護者を泣かせてますし(笑),澤田さんはクライエントと対談をしています(笑) もちろんADOCの展示も行っています.あと学科のブログも立ち上げました.工科大は結構面白いことをやっていますので,たまにご覧になってください.
 あと本学では大学院設立に向けて少しずつ動き始めています.関東ではアクセス最高ですので(笑),開設出来るかまだまだわからないのですが,選択肢の一つとしておいてくださいませ.
 あと,臨床実習施設も募集しています.特に精神科,発達領域ですね.どうにか臨床実習施設とWin-Winの関係になれるように,学生への特別講義を臨床実習指導者にも公開したり,出張講義をしたり,就職説明会を開いたり,日々努力しています.臨床実習に関連して,大学との関係にはこんなこと期待しています!という意見をどしどし募集しています.もちろん,基本的には,どうせ受けるなら工科大から,と言われるような教育もしていきたいです.

【社会活動】
 来年の日本臨床作業療法学会学術大会は僕が大会長ですが,なんと国際学会を企画しています→大会のホームページ 僕の決意表明はこちら.ぜひ,日本型OBPを臆さず発信してください! 抄録は英語になると思いますので,どうぞ今からでもご準備ください.基調講演もDr. Tickle-Degnen "The Art & Science of Occupational Therapy"です.きっと楽しい会になると思います.ちなみにホムペのデザインは教え子の紹介でNPO法人で就労Bのリベルテさんにお願いしました.ちょっとアカデミック感は薄いですが利用者さんが書いた文字とイラストを活用していい感じに仕上がりそうです.ポスターにも期待しててください.
 日本臨床作業療法研究では編集委員長として,投稿論文のチェックを行っています.先日,日本の作業療法関連の大学院へ投稿の案内を送りました.どしどし投稿をお待ちしています.
 作業療法士協会では,定義改定委員,学術誌作業療法の編集委員,学術部副委員長,全書改定委員を併任しております.全て(笑),プレッシャーのかかる重たい仕事なんですが,周りは全て大先輩がたで,せっかくの機会なので,色々勉強させていただこうと思います,もう月に数回協会に行ってる気がします(笑)とにかく,定義改定はどうにか来年度の総会に上程できるように準備していきますので,どうぞご協力のほど.

【講演など】
 来週は大阪のInsightで「ADOC & ADOC-Hを用いたOBP 及び課題志向型アプローチにおける面接の理論と実際」と題して,齋藤佑樹さん,澤田辰徳さん,竹林崇さんと一緒に講演します.なんか募集1日で定員に達したという噂です(笑)
 9月10日に北里大学が主催している学会で,髙橋香代子さん,竹林崇さんと一緒になんかやるそうです(笑)
 日本ー台湾のコラボのシンポジウムで発表します.9月21日 17時30分から18時30分という誰も来ない時間帯ですが Development of iPad applications for promoting shared decision-making in goal-setting: Aid for Decision-Making in Occupation Choice (ADOC) seriesということでADOCADOC-SADOC-Hを紹介したいと思います.
 11月25日は,ホームカミングデー的な取り組みとして,東京工科大の卒業生を対象に少し話します.12月10日は千葉県士会の精神障害領域の研修でADOCについて紹介します.来年2月10日に,日本臨床作業療法研究主催の研究法セミナーにも参戦する予定です.

以上,まとまりのない話ですが,アイデアばかりで実行が伴わない妄想家のtomoriくんを今後ともよろしくお願いいたします.

最後までおつきあいくださって,ありがとうございました.












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