2020年も,皆さまにとって素晴らしい年になりますよう,心からお祈り申し上げます.
さて,昨年よりアナウンスしていましたが,作業療法のエビデンスを共創するための,オンライン友利ゼミを募集させていただきます.
ゼミの主体は皆さんです.このゼミを通して,皆さんの研究や,エビデンスを構築するための企画がゼロからイチになることを支援したいと思います.
申し込みフォームは下記にあります.どうぞよろしくお願いいたします.
エビデンスを構築するのに臨床家の負担に頼りすぎてないだろうか?
臨床家が「研究したい!」と思ったとき,最初の選択肢は大学院ですが,僕はそれ以外の選択肢も作りたいと思っています.きっかけは地方在住の臨床家から伺った話で,大学院に通うために,週1-2日有給を使い,片道5時間,交通費が月6-7万,それに学費が年間60〜100万となると... いくら学びたい気持ちがあったとしても,多くの臨床家が躊躇するのは当然です.そもそもエビデンス構築という業界最優先の事案に対して,臨床家にそこまで負担を強いること自体がおかしいと思いませんか? 海外では大学院生に給料を払って研究補助を依頼するほど価値のある仕事なのに... 本ゼミは会費制ですが,データ収集にご協力いただくことで謝礼をお支払いする予定です.ゼミに関わる人がwin-winになれる仕組みを目指します.
研究するには仲間や良指導者の存在が不可欠
何でも独学可能な時代とはいえ,臨床家が研究を初めから一人で学ぶのは心もとないですよね.専門的な知識や経験をシェアしたり,ディスカッションの中でアイデアがひらめいたり,みんなで効率的にデータを集めたり,辛いときに励ましてもらったり... 研究を進める中で仲間や指導者の存在は欠かせません.そういう人が職場や大学など身近にいることはそう多くありませんが,世界中には沢山います.本当にたくさんいます.このゼミでは,国内外の臨床家,研究者,対象者,企業などをオンラインで繋ぎ,だれでも,いつでも,どこでも研究を学び,エビデンスを共創する環境作りを目指します.
なぜクローズにする必要があるのか?
なぜ会費制のクローズドの運営にするのか.第一に,前向きでやる気のあるメンバーでゼミを建設的に進めたいからです.無料・オープンにすると,無責任かつネガティブな意見も受け入れることになるので,例えばメンバーから提案された新芽のようなプロジェクトを育むことが難しくなります.第二に,無責任・無負荷の環境で人は行動変容ができないからです.研究活動には期限も締め切りの無く,自分自身との約束だけではズルズルと後回しになりがちです.会費を払って参加する,締め切りのある課題に取り組む,この2つで,参加者全員,もちろん主宰者にも「ゆる〜い責任」が生まれ,それを利用して行動変容を促していきます.スポーツジムで切磋琢磨するイメージですね.第三に,アイデアを守るためです.研究も企画もアイデア勝負なので,発表できるまでは秘密裏に進めなければいけません.以上の理由で,当ゼミは会費制・クローズドで進めていきたいと思います.
ゼミの内容
まず2年間限定で運営します(延長するかはその時に考えます).
スタンダードコース 入会費12,000円 人数無制限
- 月2〜3回の研究法の動画配信(1つ10分程度)
- FBでのディスカッション
- スペシャルゲストの講義(不定期)
- オフライン研修や飲み会🍺
- 研究、研修会、書籍、国外ツアー、などメンバー主催の企画運営
既にスタンダードコース応募者は年間20000円
新規の方(スタンダード未応募者)は年間30000円
- スタンダードの内容全て
- 月1度40分のビデオ通話での個別研究指導
- メールによる個別の質問
- 学会発表や論文執筆の添削
- ゼミでのデータ収集呼びかけ
- 研究内容は,目標設定,OBP全般,アプリや尺度など開発研究です.