さて,今日はひさびさADOCについて書きます.
先日,長崎での臨床で大変お世話になった大先生からお電話頂きました.
最近の若い人は観察力ないでしょう.
ADOCは対象者の意見を引き出すというのは良いけれど
それに頼りすぎてしまわないだろうか.
リストのように使われないだろうか.
ある程度使い方を示したほうが良いのではないだろうか.
OTの引き出し力を奪ってしまわないだろうか.
あと対象者の中から湧きでてくる力や
自然の柔らかさを奪ってしまわないだろうか.
僕も開発する前はそう思っていました.
ADOCは踏み台で,ADOCなんていずれ無くてもできるように...
そもそも無くても僕はクライエントの希望は引き出せるし
初めてMac版で試用したときには,COPMを使い慣れている僕は,
正直ちょっと使いにくいなと思っていました.
なので,ADOCはCOPMでは引き出せない初心者向け,
あと失語や認知症者向けには良いかな,くらいの気持ちでした.
確かにOBP初心者にとってはADOCは非常に有効なツールだと我ながら思っています.
でも実際にiPad版のADOCを使ってみて,
象者がホントよく話してくれるなぁというのが率直な印象でした.
いままで得意と思っていた面接で,さらに引き出せると思いました.
Naturalなカタチで.
あと今までと一番違うのが恊働.コラボレーション.
ホントに作業,目標を共有出来た,と思えました.
しかもチームで.Shared decision-making
なので,僕たちが今まで出来ていたと思っていたことは,
実はそんなに出来ていなかったのだと思います.
先行研究でも,作業療法士とCLの間には認識のズレが生じていることは明らかで,
何らかの戦略やツールを使ったほうが良いとも言われています.
すべて,実際に使ってみることで実感できると思います.
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