2014年10月1日水曜日

理想と現実

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帰省してます.tomori@那覇空港です. 那覇空港はANAラウンジのそばだとWiFiが使えるので,ノマドしています(笑)


クライエント中心やOBP.これらは作業療法のコアな部分だと思うのですが,実践するには様々な障壁があると言われています(梅崎らEstesら).しかし先日開かれた,第1回高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会 では,

団塊の世代が 75歳以上となる 2025 年に向けて、重度な要介護状態となっても、
住み慣れた地域で自分らしく、生きがい・役割をもって生活できる地域の実現を目
指す必要がある。そのためには、生活機能の低下した高齢者に対して、リハビリテ
ーションの理念を踏まえて、「心身機能」「活動」「参加」のそれぞれの要素にバラン
スよく働きかけることが重要であり、日常生活の活動を高め、家庭や社会への参加
を促し、それによって一人ひとりの生きがいや自己実現のための取組を支援して、
QOL の向上を目指すことが大切である。
しかしながら、生活期リハビリテーションの通所系や訪問系サービスでは、身体
機能を改善することを目的とした機能回復訓練に偏りがちであり、漫然とサービス
が提供され、自立支援が徹底されていない。また、高齢者自身も疾病や老化によっ
て生活機能が低下した後に、リハビリテーション専門職等による適切な関与を通じ
て、自立した生活を取り戻せることを理解できていない。
このため、生活期リハビリテーションの現状と課題を整理し、2025 年に向けて地
域包括ケアシステムの構築を目指すに当たり、生活期リハビリテーションが果たす
べき役割を明らかにするための検討を行うこととする。

と謳われています.地域包括ケアシステムの構築にあたり,リハは活動や参加へのアプローチが求められている.これは,OBPを重視している作業療法士にとっては,十分な追い風になるのではないかと考えています.OBPって,まさに活動と参加を直接的に支援していると思うので.

このように,地域では活動と参加へのアプローチが求められているのに,僕らの研究では,急性期,回復期,地域を比較したところ,地域が最も作業を用いた介入を行っていませんでした.これこそまさに,理想と現実のギャップ.そこに悩む作業療法士は多いと思っています.



そこで,久々の開催.ADOC project主催のOBP研修会ですが,現在170名ほどの応募があり,いよいよ残り20席ほどとなりました.


このタイトル,いかにも僕らは障壁を乗り越えたというイメージを彷彿とさせますが(笑),僕らも,まだまだまだまだまだ... 障壁は沢山あります.いまでも障壁に打ちひしがれることもあります.しかし,この逆境を上手く乗り越えれば,多くのクライエントが幸せになるかもしれない,この方法を多くの人とシェアできれば理想の社会に近づけるかもしれない,そう信じて,日々取り組んでいます.

今回は,僕はOBPの概要をお話しますが,僕以外は,全員臨床の具体的な実践にまつわるエピソードを話していただきます.どう考えて,何をしているのか,その辺のリーズニングを学んでいただければと思います.初めての方でも,あーこうやってするんだな,というイメージを持っていただくことが目的です.最後には少し会場の皆さまと意見交換ができればと思っています(事前質問).



あと,噂によると,どうも安室奈美恵さんのコンサートが重なってたりして,ホテルが結構埋まっているようです(笑).今回も関西,関東からの参加も多く,先に宿泊の確保からお願いいたします.

ではでは.最後まで読んで下さりありがとうございました.





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