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さて,言うまでもなく,今や個人では仕事ができない時代になってきています.複数のメンバーが集まり,その総和で評価されます.その際,同質性と多様性のバランスが難しくなってきます.
バンドで言うならば,ギターだけだとまとまりは良いが深みが足りない.しかしボーカル,ギター,ベース,ドラムが揃うと,深みが出てくる.みたいなイメージですかね.
ただ同質性が高いメンバーだと総和の拡がりが狭くなりますが,似たような特性を持っているので,プロジェクトの方向性はまとめやすいです.一方,異質性が高いメンバーが揃うと,メンバーの違いが明確になり,総和の拡がりがあるが,お互いに思考が異なるため,意見がぶつかり合ってコンフリクトが生じやすくなります.
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島国である日本.民族の98.5%が日本人です.世界的に見てもちょっと異例です(リンク).文化背景的に多様性を認め合うことを得意としていないので,異質性が高いメンバーでプロジェクトを動かすことがそもそも苦手なのはしょうがないですね.
グローバルな視点からは多様性が求められるけども,日本では多様性を活かすことが苦手.仕事はこのような「ギャップ」のあるところに生まれるのかもしれません.
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じゃ多様性を活かすために必要なスキルは何か? 僕は「対話」と「自律」だと思います.
プロジェクトが進むために対話で最も優先されることは「建設的」であることだと思っていました.でも,あんがいそうでもないなと先日Social work labの諸留さんとお話させていただいたときに感じました.そう.人はロボットではないんです.プロジェクトを進めるだけなら,それこそAIで良いでしょう.人がする仕事,人にしかできない仕事は「感情」を扱うことです.「対話」では,表情,言葉の使い方,話の間,言い回し,傾聴などを通して,「感情」を大切に扱うことが重要だなぁと思いました.昨今,僕も特にそうですが,メールやチャットでのいわゆるオンラインでのコミュニケーションが主で,オフラインでの対話がめんどくさく感じることがあります.あと対話の思考スピードが極端に低下しました.これじゃダメですね〜.対話力高めたいです.
つぎ「自律」.「自分コレできるし」という自分自身へのOKがないと,コレ以外はできなくて良い,という潔いあきらめができません.この一種のあきらめが,自分の中で多様性を受け入れるスペースを作るのではないでしょうか.そのスペースがないと,常に相手の能力への羨望や嫉妬が湧いてきて,自分のパフォーマンスへの集中を阻害します.また,自分へのOKとかいうと,自分には他人の誇れるものは無いし...と考えがちですが,その発想自体が同質性が高い人としか付き合ってない証拠です.自分は何もできないというOTは沢山いますが,OTとばっかり付き合うからそうなるわけで(笑),少し外にでればOTなんて誰も知らないレアキャラですよ(笑)
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いま,自分のキャパを省みることなく仕事やプライベートにおいて沢山のプロジェクトを受けてしまって,自分でも全てを把握できておらず中途半端になっているのが非常に申し訳ないのですが,こればかりはコツコツやるしかないのです.
ではでは.最後まで読んでくださりありがとうございました.
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