2015年7月29日水曜日

作業で語るマネジメントの執筆依頼が始まりました!

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宮古島で車を運転している場合,時速30キロ以下の場合は渋滞とみなすことにします.tomoriです.


さて,事例本の続編となる,作業で語るマネジメント(通称:マネジメント本)の執筆依頼が始まりました(事例以外).

(先日大台にのった)澤田さんのかわいい直筆のお手紙つきです(笑)


事例本は作業療法士「個人」が作業に焦点を当てた実践(OBP)ができることにフォーカスした内容でしたが,続編では「チーム」で実践するためにどうすれば良いのか,前半は基本的な考え方や理論を,後半はもちろん沢山の事例を通して,今回も「わかりやすく」にこだわってまとめていきたいと思います(笑)

臨床に出て改めて痛感したのは,マネジメントの難しさです.僕は数年前からOBPの次はOBM(Occupation-based management)が来ると宣言していました.ただしその頃は教員だったので,テレビで経済学者が外れても咎められない予測をするような感じで(笑),発言にそれほど実感や責任感はありませんでした.

しかし臨床に出た今は,言わば中小企業の立場ですので,現場でどう作業療法をやっていくのか毎日必死です(笑).現場の視点から,皆さまにとってツボになるような,リアルさと責任感のある内容にしていきたいと思っています.例えば,作業に焦点を当てた理念とマネジメント,作業で語る視点の共有,医療・福祉と利益,作業で語る組織を経営するには,などなど,面白そうな目次が並んでいます.とりあえず章だけご紹介します.

1章 作業に焦点を当てたマネジメント
2章 マネジメントに役立つメソッド
3章 セルフマネジメント
4章 チームマネジメント
5章 管理運営
6章 社会保障制度
7章 地域包括ケアシステムにおけるマネジメント
8章 作業に焦点を当てたマネジメントの実践例

僕は,セルフマネジメントの章で,大学院進学をどう考えればいいのか,とか,ADOC projectを創った経緯から,所属外のネットワークの作るのはどうすればいいのか,などをを担当しています.



4月以降,僕の視点や24時間のバランスはすっかり変わってしまいました.しかし,OBPを通して楽しく作業療法ができる社会に貢献する,というADOC projectの理念を忘れず,この仕事にも取り掛かりたいと思います.

最後まで読んで下さりありがとうございました.
宮古島の写真でも貼っときます(笑)



2015年6月11日木曜日

こちらが障害という言葉を使うから相手もそれで返す

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今年は自転車とカレーにこだわってみようかと思っています.tomoriです.


昨日,教育事務所から依頼でちびっ子OTさんと宮古島の幼稚園を巡回しました。

キョロキョロして、発語もほぼ無く、周りの子どもたちとほぼ関わりがないお子さん。でも、とにかく友だちと一緒にいたい一心で、その場から逃げずに試行錯誤していました。

観察後に、先生、支援員、保護者、児童デイ(OTさん!)、指導主事、その他先生、総勢10名でADOC-Sを囲み、その子の将来について話をしました。最初はみんなかたい表情で、これもできない、あれもできない...とイラストを選んでいきますが、友だちとの交流を増やして行きたい! というみんなの期待が一つになりかけた頃から、こんなことできるよ、あんなことしてたよ、こんなことすればいいよね、とポジティブ面が出るわ出るわ(笑)

最後にはみんな笑顔でちょっと涙目。うちらそっちのけで、保護者、教員、児童デイで盛り上がり、別々だった連絡ノートを一つにすることになってました。みんな帰った後、先生や支援員は目を輝かせながら、「とにかく自分のやってることがこれで良いのか分からなかった。でも今はみんなで決めたから大丈夫。今後のこの子の成長にワクワクします!」と。



僕たちのミッションは、障害という言葉のない学校や社会を作る、です。難しいことでしょうか? みんな意識に上がりにくいだけで本当は見れてるんですよ。その子の良い面を。

こちらが障害という言葉を使うから相手もそれで返す。そして社会にどんどんこだましていく。こちらが子どものやりたいことについて話せば、できていることに目が向き、子どもへの期待が返ってくる。それがこだまとなって笑顔が拡がる。幼稚園にもそう書いてありました(笑)




リハビリテーション,心理士,看護師,社会福祉士などなど.外部専門家が教育に関わるようになりました.ただ、自らの職域拡大のために、そこに障害があることを無理くり探すのはやめましょう。障害の理解しましょうとネガティブキャンペーンするのはやめましょう。

叶えたい社会参加のために、やりたい活動ができるようになるために外部専門家は存在しています。そう理解してもらうために,これからも活動していきたいと思います.

そんな議論がインクルーシブ教育最前線でもできればなと思っています。


最後まで読んで下さりありがとうございました.

2015年6月7日日曜日

インクルーシブ教育 最前線!

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週末東京出張でしたが,すでに都会に違和感を感じました.順応性の高いtomoriです.

さて,沖縄に来て間もないのですが,インクルーシブ教育の大規模なフォーラムをADOC project で企画しました.



スピーカーは下記の通り,インクルーシブ教育を引っ張るトップランカーです.

  • インクルーシブ教育最前線のLITALICOの野口晃菜さん(ブログ あたし論
  • ADOC projectの仲間知穂さん
  • 県内で特別支援教育の第一人者で,先駆的な分教室に取り組まれている大城政之先生
  • 県内でインクルーシブ教育に熱心に取り組まれている青木一桂教諭
  • 県内の保育関係で様々な活動をされているライオンの子保育園の末広尚希園長

インクルーシブ教育って未だしっかりとした定義がないと思います.障害のある子が障害の無い子と一緒に教育を受ける,または障害のある子をどう受け入れるのか,みたいなイメージもありますが,いろいろな方からお話を伺うと,単に障害のある子の社会参加というだけでなく,クラス全体において様々な波及効果があるように思います.子どもの多様性がもたらす「ゆらぎ」を通してクラスが創られていく... 大変です.きっと大変なんですが,個人的には要領に従う教育するよりも,子どものほうを向いていて,チャレンジングで面白い気がしています.

また近年,PT,OT,ST,Ns,心理士,社会福祉士といった外部専門家が教育に関わる機会が年々増えています.児童デイも増えています.僕らも,子どものインクルーシブ教育を語る前に,まず支援者サイドが互いに尊重しあうインクルーシブな関係になろうとも話し合っています(笑) 外部専門家が教育にどう関われば良いのか.そんな議論もできればと思いますので,先生以外の発達に携わる方々も是非お運びください.

最後に.保護者の方もぜひご参加ください.保護者も教育のパートナーとして教育に参加できる機会は沢山ありますし,なにより保護者やお子さんの選択肢が増えることがインクルーシブ教育の第一歩だと思っています.



450名先着順となっております.これから県内の各学校や関連団体にフライヤーを送付する予定ですので,お早めに申し込みください.

申し込みはこちら

ではでは.最後まで読んで下さりありがとうございました.


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