2011年9月10日土曜日

回復期リハのOTへ(葉山靖明さんより)

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6ヶ月の次女を抱っこしてるとよくウンコされます.
便器じゃないよ.tomoriだよ.



さて,かの有名な,
デイサービスけやき通り 施設長 葉山靖明さんより,
石川県OT学会の特別講演の抄録を頂きました.

回復期の作業療法について,
じわじわと感動するお言葉があったので紹介させていただきます.

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回復期の作業療法。


機能訓練にのみ患者の意識が向かい、作業や作業療法へ向う心を作ることが難しい。といことは素人の私にもわかる。


しかし、それ以上に、回復期は最も作業療法が必要な時期でもある。


なぜなら、「価値観の転換」の基礎を作るのはその時期の作業療法以外には無理であり、回復期にその基礎を作らねばならないからである。トップダウン的思考で小さな作業でよいからEnabling Occupation(作業の可能化)の感覚を味う必要がある。更に、今後、退院して障害者として生きてゆく辛い時期をのり越えるためには、回復期にEnabling ccupation(作業の可能化)を知っておかねばならないのである。


私は、それを知っていたから維持期を楽しく生きてゆけ、今も運動機能も感覚も麻痺した右半身でも全く問題ないのである。
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障害を持って間もない方に,
機能回復から作業ができることへ眼を向けることがどんなに難しいか,
僕の少ない臨床経験でも良く分かります.

でも,葉山さんがおっしゃるとおり,それを作業療法でやらなければ誰がやるんですか?
僕は,「患者さんは自宅に戻ってゆっくり障害受容していくさ...」などと
無責任なことは言いたくない性格です.

おせっかいなのは分かっています.
でも,クライエントの障害を持った苦悩を少しでもシェアして,
クライエントが本当に本当にやりたいことを一緒に見つけ,
それを実現するための礎を一緒に築かなければいけません.
回復期で(いや急性期からか)


そもそも回復期って機能の回復期ですか? ADLの回復期ですか?



いえいえ.

人生の回復期ですよ.




引用
デイサービスけやき通り 葉山靖明 氏
平成23年8月28日 石川県作業療法学会
特別講演 「作業療法の魅力 ―作業療法の大ファンからのメッセージ-」 抄録




5 件のコメント:

  1. 私は石川県の作業療法学会で実際に講演を伺いました。もう三度くらい伺っていますか、作業の可能化を回復期のうちに味わっておく必要性には私も共感します。
    価値観を転換し、より良い人生を歩むためには作業の可能化は必要で、われわれ作業療法士はクライアントと一緒にその道を歩む必要がありますね。葉山さんの話を聞くといつもワクワクしてきます(*^O^*)

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  2. 僕もいつも全く同じことを考えています。
    僕はそれを仲間に説明するときに、
    MOHOの作業同一性の再獲得の切り口で説明することが多いのですが、さすが葉山さんですね。難しい言葉は一切使用せずに、大切な要素全てが凝縮されています。
    確信をありがとうございます。

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  3. ご無沙汰しています友利さん。竹林です。
    友利さんにはいつも有用なお話をいただいています。感謝しています。
    人生の回復期ですか…非常に深い言葉だと存じます。

    患者さんの潜在的な自己実現を適切な方法でかなえる…これが作業療法士
    としての最も重要な仕事なのでしょうね。潜在的なものを引き出す力、適
    切な方法で実現させるための機能訓練、および能力訓練と色々なスキルが
    求められる急性期・回復期。この時期における適切な技術やモデルを考え
    ながら治療に当たりたいと思いました。

    とても有意義なお話ありがとうございました。

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  4. チャーリーさん 侍さん

    エビデンスの高い論文もいいけど,
    葉山さんの言葉のほうが心に響きますよね!

    OTももっとがんばらないといかんですね!

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  5. 竹林さん

    ご無沙汰です.拝聴したCIの講義の分もアップしないといけないですね.

    機能回復は絶対的に必要です.
    ただ,人生の回復,つまり日々の作業ができるようになるのために,
    機能回復がある.そう思えるか,思えないかでしょうね.

    そういう意味で,transfer package は基本的で画期的でした.

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