2011年11月8日火曜日

なぜ「してもらう」リハビリから「やりたい」リハビリへ なのか

Clip to Evernote
コカコーラを朝から飲んでます tomoriです.
カロリーを気にしてzeroにしていたのですが,
学生に「男らしくないよね」と言われました.

さて,株式会社レキサスさんから,
ADOCのWEBサイトがオープンしました!



どうでしょう.
なかなかカッコいいデザインですね.
今後ADOCに関しては,僕が作ったサイトからこちらへ移行していきたいと思います.



この中で僕がこだわったのはコピーです.

「してもらう」リハビリから「やりたい」リハビリへ


当初「させられる」リハビリからということにしていましたが,
侍OTさんからちょっとキツイでしょと「してもらう」を提案していただきました.



あと,レキサスさんに無理言って,Topの目立つ位置にしてもらいました.
それには理由があります.

現在リハは医療に位置づけられており,
患者さんも「してもらう」ものだという認識が強いと思います.

治してもらう,
動かしてもらう,
決めてもらう
歩かせてもらう...


しかしリハというものは,
自分の人生を再構築するためのプロセスで,
自分が大事にしている「やりたい」ことを実現するためのものなんですよね.


「やりたい」ことはホント人によって千差万別.
しかも,患者さんは障害のために,
本来「やりたい」ことを見失っていることが多いです.


事実,患者さんに「やりたいことはなんですか?」と聞いても
うまく答えられないことが多いですよね.
でも「困っていることはなんですか?」と聞くと沢山出てきます.

ADOCではイラストによって,
その忘れかけていた「やりたい」ことを思い出させます.


さらに,
「あ,そうそう,お裁縫って昔好きで良くやってたのよね」
「あの時はね,こんなことがあったのよ...」

と患者さん自ら作業にまつわるエピソードを語ってくれます.
実際にADOC使ってみるとよくわかるのですが,
本当に患者さんが良く話してくれます(これホント)


ADOCでは,何のイラストを選ぶかではなく,
何でこのイラストを選ぶのか,の理由を共有することが大事だと思っています.
それは,患者さん本来自分がやりたかった大事な作業のことを思い出し,
それをすることが自分にとって本当に重要だと再定義するための語りです.


大事な作業が何か,なぜ大事なのか,
患者さんの文脈を共有し,その作業の実現に向けて動き始めると,
患者さんはリハに対して主体的になってきます.
色んな提案をしたり,チャレンジしたり,前向きになったり,明るくなったり...

いつかしら「してもらう」リハから,
「やりたい」リハへと変わっていきます.

Webサイトでも,そのプロセスを紹介しています.



ADOCが「やりたい」リハのきっかけになれば幸いです.


1 件のコメント:

  1. 「してもらう」から「やりたい」リハビリへ
    素敵です。

    返信削除

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...