買い物の帰りに卵を落として割り,一緒に行った長女に罵られながら帰宅.
生き残った6コの周りにべっとり付いた黄身を洗いとり,冷蔵庫に片付けている最中に,
もともと冷蔵庫に入っていたうずらの卵を落として割りました...
誰かボクに家事の楽しさを教えてください.
さて,だらだらと続いたOBP研修会@神戸シリーズ.1 2 3 4 5
これで最後にします(笑)
当日キャンセルもあって450名とはいかなかったようですが,
多数の皆様にお越しいただきました.ありがとうございました.
自分でいうのもなんですが,しかも手作りお好みソースのような濃厚な内容でした.分からないよね(笑) どれくらい濃厚かって,んー,同じスライドで2日に分けても話せる内容でした(笑)
Twitterのつぶやきも沢山ありました.ありがとうございました.
しかしオクタホールはいいですね! 演者とゲストの距離も近く,もし琉球OTさんがいたら,飲んでもないのに速攻で酔って(自分に),ジョブズ風のプレゼンしたでしょう(笑)
by 土屋さん←サンキュ
ちなみにボクはいつものパーカー,NBです.
まずボクがトップダウンアプローチについて説明しました.よくトップダウンは,作業が出来るようになることを目標に,実動作メインの訓練を行うと考えられています.一方,ボトムアップは心身機能の向上を目標に,機能訓練を行うことと考えられています.
しかし本当にそうでしょうか? 作業療法でも,理学療法でも歩行訓練はします.
それは下肢機能が低下しているからですね.
でもなぜするのか,という点に着目すると,作業療法の場合には,友達に会いたいから,とクライエントの大切な作業を叶えるため,という,なぜするのかの理由が違うように思います(一般論ですが).
ということは,トップダウンとボトムアップで異なるのは「評価」ではないでしょうか.
そしてどうやって評価するのか.ということで,ポイントとなる「面接」と「観察」について説明しました.
面接では,ADOCの特徴を説明した上で,
ADOC面接のポイントとして,
1) 対象者がクライエントか患者か判断すること
2) 作業の意味と目的を把握すること
について説明しました.
そして観察.面接後に観察を行うことが重要で,そうしないと前に書いたTop-to-bottom になってしまうことを説明しました.そして実際に観察すると介入がガラリと変わることを,Meganeさんの事例をお借りして説明しました.でも,トップダウンを皆が実践するためには,柔軟に考えたほうが良い.どうしても譲れないのは,最初に「OTの説明をすること」そしてOTについて正しい認識を持ってもらい,意思決定に参加してもらうこと,と説明しました.
んで最後には,これまでの10年とこれからの10年.
Function based practiceからOccupation-based practiceの10年です.
ボクらのこれからは,「これまでを上手く活かしつつ」の,これからの10年です.
これまでを引き継いだ 齋藤さんの面接,竹林さんの上肢機能訓練 へバトンタッチ.
また,個人的に今後の10年はOccupation-based managementになると言った上で,
managementをすでに実践している原田さんへつなぎました.
まず齋藤さん.
自分の経験を振り返った後,20分の面接動画.マジかっけーーーー.
皆さん他人の面接場面を見たことがありますか? てか面接自体習ったことありますか?
齋藤さんのスライドは,面接の10のポイントが詰め込まれていました.
ぜひ機会があったら聞いて欲しいです.面接って話を聞くだけじゃないんだなってことが手に取るように分かると思います.
あ,ちなみに前日の新幹線でちゃんと予演会をしたので,バッチリでした(笑)
お互い何も聞かずにお互いのビールを,しかも同じ銘柄で買ってました.
これぞ以心伝心というものです(笑)
次に竹林さん.
今日にかける思い,そして全身をみなぎる闘士が,兵庫の元気玉を集めたのか!というパーマネントから感じられました!(笑) まあそれはさておき,ちょっとだけ小話を... ボクはプレゼンの時間(1時間)は守れ守れって言ってたのに,何も聞いてなかったかのように,前々日に「スライド70枚から削らないから」と言ってきやがりました(笑) よし分かったと,当日昼休み10分短縮してプレゼンしてもらったら,10分オーバーした(笑) でも通常4時間の枚数だったらしい(笑) 本当に彼の意気込みを感じました.またボクは彼のプレゼンを何度も聞いていますが,今回は意味のある作業という単語も使ってましたし,すごく分かりやすいプレゼンでした.神奈川の研修会が終わってから,やれ竹林さんに追いつけーと頑張りましたが,ウサギとカメの話で言えば,もちろんボクはカメやけど,彼は休まないウサギなんですよね(笑) 今度,かの森岡周先生とコラボで研修会するらしい...
次はライトニングトーク.
籔脇さんの 高齢者のための包括的環境要因調査票(Comprehensive Environmental Questionnaire for the Elderly (CEQ) )の紹介です.みなさん,occupational performanceは,人,環境,作業の3つが重なる部分と教わったと思いますが,人,作業の評価は歩けども,環境の評価って無いんです.それだけ言えば,盲点をついたCEQの価値も分かると思います.
次に寺岡さんの 作業機能障害の種類と評価(CAOD)とOBP2.0
彼女は鎌倉先生の「理論は出尽くした」説の否定から入ったすごい新人です(笑).ただボクは鎌倉先生が言いたかったのは「机上の」理論という意味で,CAODと信念対立が組み合わさったOBP2.0は「実践的な」理論だと思います.occupation-based management が今後の10年だと思う今,OBP2.0には期待しています.
最後に平松さん.彼にライトニングトークをお願いした理由を説明するのを忘れていました.彼がプレゼンした作業療法実践は,「1年目」の時の実践なんです.ADOCをきっかけにOBPが「1年目」からできます.それを伝えたかったんです.
で,トリは鳥取の原田さん.彼は琉球OTさんの弟子で,神戸は師匠の代わりのデビュー戦でした.ここも裏話を... 正直ボクはコーディネーターとして原田さんに不安を抱えていました.450名だし,ちゃんとできるかなって.もちろん本人には言わなかったですが,琉球OTさんには「大丈夫かなぁ,ちゃんと準備してくれよ」っていつも言ってました.原田さんもブログで書いてましたが,ボクは前日に修正しろって言いました.でも当日の朝,彼は僕らより先に会場入りしてて,「昨日悩んだんですが,スライドそのままでいいですか」って聞いてきました.ボクはそこまで言うならば彼を信じようと思って「大丈夫,冗談だから,好きにやってくれ」と言いました.そしてボクのプレゼンもろくに聞かずに(笑),迎えた本番5分前.写真のように発表直前で足が震えていると言い,ボクの不安を助長しました...
なんのその(笑).杞憂に終わりました.原田さんのプレゼンは笑いあり,涙ありの素晴らしいプレゼンでした.おそらく彼のプレゼンがゲストの心に一番響いたと思います.Occupation-based management 彼が泣きながらこだわってきたこと.不覚にも涙してしまいました.ボクが求めていた10割りの8割くらいだしてもらえばいいなと思っていましたが,12割だったので,ボーナスを支給しました(笑) 終了後は原田さんへの質問の行列がボクよりありました(笑)
彼は鳥取でOBPのコンセプトをベースにしたデイサービスを開設する予定です.彼ならきっと良い支援をしてくれるだろうと思います.
そんなこんなで,楽しみにしていた1日は終わりました.ご協力いただいたスタッフの方々,ありがとうございました.北は北海道,南は沖縄からご参加いただいたゲストの皆様,ありがとうございました.
ボクがお伝えしたかったのは,作業療法は必要,作業療法は面白い,作業療法は楽しい,それはクライエントにとって大切な作業の共創から生まれる,ということです.
そのコンセプトをいつまでも忘れないために,movieを作りました.
共に創る作業 co-creating occupation
Meaningful occupation "大切な作業"
日常では埋れているが,誰にでも必ず存在する.
彼らが大切な作業を発掘した時,ボクは初めて譲れない意志を持った.
彼らが大切な作業の実現に向けて動き始めた時,ボクは初めて作業療法の楽しさを知った.
彼らの大切な作業が実現した時,ボクは初めて作業療法士としての自分を誇れるようになった.
それが今まで埋もれていた,ボクらにとっての Meaningful occupation "大切な仕事"
"大切な仕事"は"大切な作業"から生まれる
co-creating occupation
文章は3ヶ月前から何度も何度も推敲し,動画は何度も何度も修正し,ナレーションも何度もお願いした.ボクらADOC project のコンセプト.なのに最後はoccupatiomとなってしまったところがボクららしい(笑)
ボクらは,OTにとってのmeaningful occupation "大切な仕事"は,CLにとってのmeaningful occupation "大切な作業"から生まれると信じている.つまり共創.だから2つのmeaningful occupationを生み出したい.
でもmeaningful occupationを実現するには,そのための手段が必要になる.それを共有するため,共創するために"みんなのリハプラン"を開発した.手段が増えれば作業を実現する可能性は高くなる.みんなのリハプラン 略してみんプラは,クライエントでも閲覧,投稿できる.
それを世界レベルで共創したい.
それがボクら(ADOC project)にとってのmeaningful occupation "使命"
意味のなく長かったですが,最後まで読んで下さりありがとうございます.
鎌倉で老健リハをしているPTです。
返信削除Facebookから繋がり、ブログを拝見しました。
非常に興味のある内容で心に火が灯りました。今後とも地域リハ~包括ケアが成功出来るよう尽力しましょう!
良い話ありがとうございましたm(_ _)m
tomori です.コメントありがとうございます.たしかに地域・包括的なケアが今後より求められると思います.その際,目標を共有できると,各専門職もうまく連携できるかなと.またいろいろと教えてください.よろしくお願いいたします.
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