2013年5月18日土曜日

精神科でのADOCの活用 〜パート2〜

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とんがりcorn 好きです.tomoriです.

さて,今日は精神科の勉強会でADOCについてお話させていただきました.このブログでも何回か取り上げていますが,精神科でOBPをするにはは様々な障壁があると思います.

 精神科でのADOCの活用
 精神科でのADOC
 「PTとOTの役割は明確です.OTは作業を使います」

集団療法しか算定できないこと,個別の面接の時間が取れないこと,長期入院だと何かをしたいという意志も乏しくなってくること,話を聞いても妄想的で止めどなく膨らんでいくこと... できない理由を挙げたら止めどなく出てきそうです.

でも今日集まってくださった数名の方々は,いろんな工夫をしつつADOCを活用してました.

  • どうにか時間を作ってADOCを実際に使ってみると,会話だけでは引き出せない作業レベルの話ができたこと
  • CLの行動の意味が理解できたこと
  • 他職種が持っていた断片的な情報がまるでパズルのピースをはめていくように繋がってきたこと
  • これまでプログラムを選んでもらっていたけど本人の希望などからプログラムを選択するようになったこと
  • まずiPad自体に興味を示してくれること
  • 私物のiPadを使っており,パスワードがあるけど心配.早く病院で購入してもらいたい
  • 同僚のOTから注意されないか心配
などなど,精神科で実際にADOCを使ってみて,出てきたメリットや課題についてディスカッションできました.

あと,僕の話では,ADOCはCLとパートナーの関係になるような,Shared decision-making(SDM)を意識して作っていることを強調しました.精神科特有の参加制約というか,様々な障壁.一見病院側の都合のようなこともCLと共有し,全てひっくるめてCLと一緒に解決していくようなSDMが重要ではないでしょうか.パートナーとして.

とか言ってると,リカバリー全国フォーラムという当事者も参加するデカいイベントがあるらしく,今年のテーマがSDMだそうです.作業療法士もSDMについて何かしゃべってほしいと言われているみたいで,ADOCを紹介していいですかね?とかいう相談もありました.その方がMacユーザーだったので,速攻でスライドあげる約束しました(笑)

いやー,しかし精神科のOBPも激アツです.この勉強会は,とりあえずやってみようぜ的な感じの第1回目だったので,名称や窓口とかまだ決まっていないと思うのですが,今後も定期的に開催するようです.基本オープンらしいので,ご興味のある方はとりあえず僕までご連絡ください.担当者へ繋ぎますので.


adoc.projectアットマークgmail.com です.

最後まで読んでいただきありがとうございました.


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