なんで飲み過ぎたかというと、昨日はかの竹林さんに、本学の大学院の講義に来ていただき、盛り上がってました(笑)
彼の講義はかれこれ5回目くらいですが(自分企画が4回w)、毎回新たな話が盛り込まれます。つまりいつも最先端の話をしているんです。膨大な基礎知識を持ちつつ、それに引っ張られず、うまく使って臨床で結果を出す。いやー、本当に尊敬している仲間です。
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彼は徒手的な機能訓練と、道具を使う課題指向型訓練と、うまく組み合わせて下さいと言います。僕もそう思うのですが、今日はあえてそこを少し突っ込んで書いてみます。
組み合わせと言いますが、かなり重度な方以外は課題指向型訓練を適用できますし、徒手的な機能訓練のエビデンスは、無いに等しいくらい弱いです。
また、道具を使った課題は、徒手的な介入では見落としているであろう課題遂行に必要な要素への介入を補ってくれるそうです。人が体を動かすには様々な要素が必要になります。その一つ一つを評価するのは決して簡単なことではありません。てか無理(笑)課題に必要な要素を、課題から教えてもらうって感じですね。
そして何より、徒手的な介入は、セラピストへの依存を高めます。
これらを総合的に考えると、徒手的な機能訓練は本当に必要な人や必要な時だけに、限定的に使う方が良いのではないか、というのが僕のイメージする組み合わせです。
決してするな、ということではないんです。でもはたしてどのくらいの作業療法士が色んなことを理解し、両者をうまく組み合わせているのだろうかと思います。知らない方が多いと思いますし、知ってたとしても、厳しい言い方ですが、自分は組み合わせている人間だ、と都合の良い解釈をしてはいないでしょうか。
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徒手的な介入は、患者さんから求められるし、喜ばれるし、感謝されます。彼の話では、介入後の患者さんはめっちゃ良くなってるのですが、お菓子の一つもらったことが無いと(笑) なぜか? 患者さんは自分で練習して良くなった、自分でやらないと良くならない、と認識しているからだそうです。彼の治療は、「治す」ではなく、「治る」です。
そう考えると、徒手的訓練や課題指向型訓練がどうこうというちっちゃい話ではなくなりますよね。患者さんが自分自身で「治る」という認識を持って、自律的に生活を再構築して行けるようになるにはどうすれば良いか、常日頃意識しながら訓練を選択していきたいですね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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