2013年7月14日日曜日

作業に焦点を当てた実践ができるまでに 僕たちがやってきたこと in 山形作業行動研究会

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東北遠征3日目で疲労困憊ですが,夢は車で日本一周のtomoriです.そもそも山形に来てホテルをとっていなかったことに気付き,昨日は連休初日で山形のホテルはどこも満杯.懇親会後に郡山まで侍さんに乗っけてもらいました.もちろん郡山もホテルいっぱいで.ツインなら空いてますが... ということで無駄にツインでした.


いつものグデグデ話しはさておき,昨日の福島に引き続き,山形作業行動研究会では侍さんと講義させていただきました.山形だけでなく,宮城や福島など他県からも多くの参加者が来てくださったようです.ありがとうございます.そして山形作業行動研究会の会員数は三桁を達成したらしいです.すごいですね〜.





講義の内容は,「作業に焦点を当てた実践ができるまでに 僕たちがやってきたこと」ということで,基礎編を僕,応用編を侍さん,でした.

いま,僕はトップダウンを推しています.これまでには一応いろいろとあったんです(笑).

僕は臨床1年目は機能訓練ばかりやっていました.患者さんはリハが終わると病棟で寝てました.土日も.ちょうどそのころ回復期リハ病棟の開設もあって,病棟ADL訓練をガンガンガンガンやりました.在宅復帰率も高かったです.

しかし元気に在宅復帰した患者さんが1ヶ月後寝たきりになっているという衝撃の事実を訪問リハの先生から教えてもらい,実際に見に行ったところ,布団に映画のおくりびとのように寝ていました.ショックでした.それから外出訓練を積極的に取り入れました.また退院後に患者さんの家に訪問するようになったのもこのころです.退院後の生活を見ることで,入院時にどういう関わりが必要かなんとなく分かるようになるので,オススメしています.

そんなある日,訪問先で,入院時元気だった患者さんが「やることがない.死にたい」と涙ながらに訴えるのを聞いて,ただ話しを聞くだけで,何もできませんでした.ADLだけの関わりの限界を感じました.そのころから作業療法って何だろうと考えるようになりました.作業を用いた関わりをするために,文献を読むようになりました.昨日もどうやって理論とか勉強したの?と聞かれましたが,もちろん全て独学です.学位は動物実験ですから(笑).

そうやって海外のモデルなどを読みあさりました.それを周りに教えようとしても,なかなか出来ないという壁にぶち当たりました.そこでACSのような絵カードの評価があればいいなと思いつき,あれよあれよとADOC開発につながりました.

ただし,ADOCだけでは作業療法プロセスにどうやって活用すればよいかよく分からないという声もあり,ちょうどOTIPMの講習会にも参加できることになって,トップダウンです.

こんな感じで,今トップダウンです.機能訓練もADL訓練も外出訓練も,その時その時でCLのことをその時点で精一杯考えてやってきたので,何一つ無駄なことはない.いま思っても全て必要なことだったのかなと思います.

Next stage は僕もまだ分かりません.とりあえず今は,臨床介入研究と教育に力を注ぎながら,next stageを模索していきたいと思います.聞きに来てくださった方のnext stageに僕の話しが参考になれば嬉しいです.

懇親会でいただいた,山形の「だし」,「芋煮」,「青菜漬け」,「出羽桜」とか,めちゃくちゃ美味しかったです.花笠踊り?も楽しかったです.




あと,侍さんが行きたいということで,天童木工に行ってきました.なんと僕の大好きな柳宗理のバタフライスツールを作っているところらしく,第1号のスツールを見たときはちょっと興奮しました.やるじゃないか山形... 




最後まで読んでいただきありがとうございました.













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