さておき,構想から2年... ついに,ADOC for school:ADOC-S(エードックエス)をリリースすることができました!
ADOC-Sのサイトはこちら
これもひとえに周りの仲間のおかげです.本当にありがとうございます.まだまだスタートラインなので,どうぞ今後ともよろしくお願いいたします.
ADOC-S.ADOCよりさらに進化させようということで,構想に2年もかかりました.何か月も考えたアイデアにNOといって,翌日にはガラっと変える,とかいうことを何度も繰り返しました(笑)
では,ADOC-Sはどこが進化したのか... 僕の視点から書きます.
1) 教員や保護者が使えるように
ADOCは主に作業療法士が使用することをイメージして作りました.ADOC-Sのメインユーザーは,教員や保護者をイメージしています.もちろん作業療法士も使えます.教員が作業に焦点を当てて,それを実現するために作業療法士に声をかけてくれるようになったらいいなぁと思っています.でも,まずはみんなで「使える」支援計画書を作りましょう!(笑)
2) よりシンプルに(項目・プロセス・UI)
ADOCは96項目ですが,ADOC-Sは68項目です.カテゴリーは,子どもの生活に合わせて,シンプルに,生活,交流,学校,遊ぶの4つです.改定版では何かを増やしたくなるものですが,僕らは逆で,さらに洗練してADOCよりも削ることから考えました.重要度やマトリクスのプロセスも削りました.でも追加した機能もあります.項目が無い場合,ADOCでもその他の項目を追加できますが,ADOC-Sでは,カメラロールから写真も併せて追加できるようになっています.
イラストも超かわいいですよねー.僕もお気に入りです.OT学生のうさちゃんに描いてもらいました.あと進化したのはインターフェイスですね.今回はレキサスさんのデザイナーさんに入ってもらいました.優しい木目調,黒板をイメージしたインターフェイスになりました.
3) 具体的な目標設定
目標設定ってなかなか難しいですよね.ややもすると,すぐ障害に焦点が当たってしまう.教員や保護者が最後の目標設定まで作業に焦点を当てるためにはどうすればいいのか,悩み考えぬいた末,目標を選択式にしました.いつまでに,どこで,どのように,というカテゴリーから,項目を選んでいくことによって,作業に焦点を当てた目標設定ができます.もちろん項目を追加することもできます.個人的には,これはなかなかのアイデアだと思っています.
長期ゴールは,学習指導要領の「道徳」の項目をまとめました.道徳の項目って結構良いの載ってるんですよね.教員や保護者は,自分の子どもがどんな子に育ってほしいのか.選ぶことができます.
4) Androidでも使えます
ADOCのリリース後何度言われたことか分からない懸案事項でしたが,ADOC-Sでクリアしました.ADOCは,iOS(iPhoneやiPadのこと)やAndroid(簡単にいえばiPhoneやiPad以外のタブレット機器)でも使えます.ただ,Androidは,本当に端末によって画面の規格が違うので,全部チェックが終わっていない事だけご理解ください.よろしくお願いいたします.
5) パソコンで支援計画書作れます
ADOC-Sでみんなでワイワイ目標を決めたら,PDF(AndroidはJPEG)をメールで送れますし,パソコン版のアプリをダウンロードすると,イラストや目標が入ったエクセルファイルをダウンロードし,「Windows」のパソコンで編集できます.すみません.いまのところMacでは編集できません...
というわけで,ADOC-S.沢山の方の協力あって,ここまで進化させることができました.沖縄のローカル新聞でも取り上げてもらいました.
最後に見て欲しいのが,僕らの思いが詰まった ストーリームービー
この僕らの思いが,教育界でも広まってくれることを期待して,これからも頑張ります.
これからも応援よろしくお願いいたします.
最後まで読んでくださりありがとうございました.
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