2013年3月9日土曜日

OTの教員になるために準備すること

Clip to Evernote
人生の目標選択のアプリを作っているのに,自分の人生人任せのtomoriです.高校の時は英語の先生から浪人しろと言われたので浪人を.親戚にアンタはOT向きだなと言われOTを.「tomori,お前の就職先決まったぞ~」とOTの教員に言われ就職を.神奈川で公募があるけどと言われ教員に.今まで川の流れのように生きてきました.そんな僕が作ったADOC。どうかよろしくお願いします(笑)

さて,最近OTの教員に興味があるという相談をよく受けるので,参考にならないとは思いますが僕がどうやってパーカー先生になったのか少しだけ書いてみようと思います.んで,OT教員について僕なりの考えを書こうと思います.

---------

僕は沖縄の専門学校を出ました.就職シーズン,とにかく県外で勉強ができる職場を!と先生にお願いして,自分から問合せや見学などは一切しませんでした.そして上記の通り,先生が勧めるままに長崎の病院へ就職.そして長崎大学の沖田研究室を紹介していただきました.沖田研では当時PTOTは少なかった動物実験を行っていました.

僕は研究とか全く分からず,ていうかそれ以上に要領が悪く,実験すればいつも失敗.本当に本当に本当にいつも怒られていました.なにか文章を書いて先生に見てもらえば,ゼロから書き直しと言われ,最後には僕の文章は何も残らない.謙虚でも謙遜でもありません.事実です.

毎週水曜は大学日.オンシーズン,つまり実験,抄録提出前,発表前には毎日仕事が終わると大学へ直行.左手にはミッション車(ジムニー君)のギア,右手にはおにぎりを持って運転していました(笑).こんな車です↓ 大学から0〜2時ごろに帰宅,翌日早出,みたいな生活でした.周りが行ってたので何もわからず放送大学で学士を取りました.通称 ねずみっ子クラブ と呼ばれていた,厳しくも愛情あふれる研究室でした.



1年のうちに少しオフシーズンがあり,その時には病院で臨床研究とかしてました.当時は回復期リハ病棟が盛り上がり,訓練室から病棟に上がるぞ〜というという時期でした.僕は病棟でADL訓練をよくしてました.あと退院後の生活に興味があったので,平日休みを使って担当患者さんの訪問調査などをしていました.OTのボス,病院の先輩方に相談しながら、事例報告や実践報告などをまとめました.

4年目に助手にエントリーしました.その時論文が共著で5本,学会発表が20くらいだったと思います。修士は持ってなくて,M1でした.面接では何を聞かれたか覚えてないです.研究のこと,修士のこと,大学に入って何をしたいか,だったかなぁ.語尾が小さいと面接後に課長に注意されたのは覚えています.すみません,今も直ってません(笑)

そして免許をとって5年目に助手に着任しました...

------------

そう.僕はダメダメ人間でした(です).僕が教員になれたのは,沖田先生,OTのボス,研究室の皆様,そして病院の先輩方が,最低最悪な僕を見捨てずに指導してくださったおかげです.本当に本当に感謝しています.僕のようなダメダメ人間がなれるので,しっかり教育していただければたいがいの人が教員になれると言いたいのですが,僕のような幸運に恵まれる人はそういないと思います.また時代もあります。もはや修士、博士は当たり前になってきました。それを持ってるだけでは、熾烈なサバイバルには生き残れないでしょう。

結論,教員になりたい人が自分で頑張ることが必要です.特に教員になった後に競争に生き抜くことを想定しておくことが必要です.

でも、とりあえず大学の助教レベルを想定して,教員になるために何にどう頑張るのか、何に気をつければいいか、個人的な意見ですが、書いてみます。

1) 論文を書くこと
よく驚かれますが,OTの教員になるには私立だろうが公立だろうが筆記試験とかありません.一般的に公募で,書類(業績)審査+面接(時にプレゼン)のみで決まります.審査は、欠員がある授業科目を担当できるかどうか,そして論文(査読付き)をいくつ書いているかメインです.といっても授業を担当できるかどうかも論文を持っているか審査されるので,基本的に論文を書いていることが求められます.今は論文の数で評価されますが,今後は質です.つまり英語論文の数で審査されるでしょう.現に医学部がくっついてる国立系なんかは、和文を何本もっていようが,教科書をいくつ書いていようがさほど関係なく,英語論文何本書いているかが大きなポイントになってるようです。

2) 学位を取ること
免許のようなものなので、必要です。僕も頑張って取りました…金もかかります。ただ投資なので、後で回収できると信じています(笑)ただ学位はあくまで免許です。ペーパードライバーにならないようにしなければいけません。

3) 人間関係に強くなる
基本業績ですが、しょせん総勢6万人くらいの狭い狭い世間です。ネットワークを作ることで、僕のようにチャンスが生まれることは間違いないです。逆に言えば業績は一流でもネットワークが無いために声がかからないということも想定されます。
また教員は個性が強いです。また実習施設で学生が問題起こすこともあるわけで…その中でうまくやっていくには臨床以上の対人能力が必要です。

4) 何処でも行く覚悟
空きがないとそのポストにはつけません。つまり誰かが辞め、その後に応募するか、新設校に応募するか、というのが基本的な考えです。空いたらとりあえずどこでも行く覚悟が必要です。そのために家族に迷惑をかけてしまうこともしばしばあるでしょう… その覚悟は必要かもしれません。

5) 教育力をつける
まぁ教員なので当然なんですが、臨床でいえば毎日講演してるようなものですので、準備とか普通に大変です(笑)学生はつまらなかったらすぐ寝ます(笑)興味を持続させるにはそれなりの工夫が必要です。ただ教育法とか習ってないので、独学で身につけなければいけません。その辺わりと大変です。

6)臨床力をつける
これは個人的な意見ですが、臨床のようにオールマイティな臨床力でなくていいと思ってます。ある部分にスペシャルな臨床力を持つことだと思ってます。あと臨床って日進月歩です。新しいこと教えたとしても、五年後使えなくなってます。そうなると、自分が研究してる最先端の部分に特化した臨床力、あとは普遍的な部分があれば良いのかなと思います。
全くないのは長い目でみると大変です。最近は学部からすぐ大学院に進学してそのまま教員になったりする方も多いですが、臨床力は必要ですね。

と、気ままに書いてみました。あくまで個人的な意見ですので、参考にする際にはご注意を…

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...