すでにiPhoneのsafariがバグったままのtomoriです.
先が思いやられます.
さてウエズさんから,
ADOCを使った時のクライエントの生の言葉がアップされていたので,
引用させていただきます.
クライエントが画面を指差しながら,言った.
入浴はシャワーではなくて浴槽に入るもの.若い時からそうしてきた.
自宅も改造して手すりをつけた,並ばされてシャワーは耐えられない.
職員が忙しいからムリと言うなら諦めるけど,ほんとうは納得できない・・・
目がよく見えなくて指も上手く動かないけど,自宅にある皮細工道具でバックを作りたい.
職員は針が危ないと言うけど,あんたが近くにいれば許してもらえるかもしれない・・・
家族は黙っていたけど,うちの夫は去年亡くなったみたい.
歩けなくてもいい,手芸できなくてもいい,シャワーでもいい・・・墓参りがしたい.
電話はダメだって職員が言って,メモ帳を見せてもらえないから電話番号もわからない.
友達に電話をして話しがしたい・・・会えなくてもいいから声が聞きたい.
孫はもう中学生だから世話をしたいとは思わない.
でも,何かしてあげたいと思っている.
声を聞けるだけでもいいいけど,何かできることをしたい・・・
このインタビューは項目を確認するたびに中断して話が膨らんだので時間を要した.
それでも25分間だった.
それは長いという人もいるだろうが,1日で考えずに1週間,1か月,1年,10年で捉えば,短い.
そばで2年先に働いてる作業療法士に観てもらっていたが,
それは知らなかった,とか,そういえばそう言ったのを忘れていた,と話していた.
そうなんだよ,ボクだってそうだ.
だからこそ,話を聞いて,記録に残せてよかった.
ウエズさんは詩人だからな〜.
事例のエビソードを書かせたら右に出る者はいないかもしれません.
もちろん事例の言葉を引き出せるスキルもあるのでしょうが.
ちょっと感動しました.
このような出来事がたくさん増えるといいですなぁ.
2010年4月23日金曜日
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こんにちは、ウエズです。書き込みが遅くなりました。
返信削除さて、プレ版を使ってみての感想ですが、イイです。
何が困っていますか?という問いは漠然としており、
やりたいことを引き出すスキルがないと「別にないです」と
言われてしまいます。
また、インタビュースキルがあってもクライエント自身が
目的や意味を意識していない作業の場合、思い出したり、
そこから話を展開できない場合もあるかもしれません。
その点、ADOCは日常生活だけではなく生活全範囲にわたって
具体的なすることの絵を見ながら考えることができるので、
クライエントとセラピストに双方にとって負担が少ないと
思いました。
使用してみて、イラストを見て話が膨らむことが多かった
ことも大きなメリットだと思います。焦点を絞りやすく、
介入の目的をお互いに効率的に発見できると思いました。
これからが楽しみです。
もっと多くの人が作業遂行に焦点をあてた関わりができそうです。
ウエズさん
返信削除ありがとうございます.今日は夜更かししてしまいました.作業遂行に焦点を当てた関わりというのがADOCの大きな特徴の一つでもあると私も思います.
少しずつ改良していきましょう.