餃子マスターのtomoriです.
今日,パリパリタケノコ餃子を作りました.
作業療法とは社会参加を促すための職業と言われています.
では社会参加とは何でしょうか.
働くことですか? だれかと交わることですか?
私の知る限りでは明確な定義は見た事ありません.
先日,カツマーこと勝間和代さんが,
教育テレビの「ようこそ先輩」に出演されてて,
自分の得意なことをみつける授業をしていました.
私はそれを視て,社会参加とはこれだ! と思いました.
そして学生にも「体験」してほしく,自分の授業でも取り入れてみました.
以下の手順です.
1)自分の1週間したことをつける.
2)4〜5人のグループでお互いに相手の長所を言い合う.
3)1)と2)から自分のプチ特技を考える.
4)プチ特技のコツをプレゼンする.
学生は最初人に教えられる特技なんてないと言っていましたが,
プレゼンの時には全員得意げにコツを発表し,誰一人同じ特技は無かったし,
それぞれ人に役立つ特技ばかりでした.
しかも自分の普段何気なくやっていることが,実は特技になりました.
つまり,どんな人でも普段当たり前にしていることを,
少し工夫することで人の役に立つことができるということです.
授業後のリアペでは,
プチ特技は実はなにげなくやっている事だったりしたケド,今までをよく振り返ってみると自分もみんなのプチ特技に助けられていて、何気ない事でも確かに人の役に立っているんだなと思いました。
私の特技は何がコツって訳でもなく、ただ元々の性格で人が好きで、みんなと話してるのが好きで、みんなが笑ってくれるのが嬉しくて、誰かの役に立とうなんて思った事も無く、ただ自分でも明るく笑顔でいたいからそーしているだけで、コレって役に立つプチ特技なの???と思っていました。
でもそしたら「あたし落ちてる時に(あなたと)話してると、別にその相談とかした訳じゃなくても何かめちゃ元気になるよ!」って言ってくれて、ああやっぱり自分自身では気付かないケド役に立てたりするんだなと思いました。
なんかそう言ってもらえるとすごく嬉かったし、自分にも特技があってちょっと自信がつきました。
他の学生は,
自分じゃ自分の良いところなんてわからなかったし、むしろ何もない人間だと思っていたくらいでした。
だから自分にも良いところがあって人の役に立つ何かを持ってるんだということを知って、
大げさに言ってしまえば、生まれてきて良かった!くらいの喜びがありました。
そこで考えたのですが、
障害をもってしまって今までできていたこと(例えば家事をしたり仕事をしたり)ができなくなった人は、自分の存在意義というか、そういうものがわからなくなっちゃったりすると思います。
でもそこで、その人の良いところや障害があってもできることがあるということを見つけてあげられたら、「障害もっちゃったけどこれからもがんばろう」って思えるようになるのかなって思いました。
その人の良いところ、その人らしさ を見ていけるOTになりたいなぁと思いました。
というコメントもありました.
特技って大げさなものではなく人の普段の生活に隠れているもので,
それを人の役に立てることで社会参加になる,と思われます.
つまり,
人の役に立ち,ありがとうって言ってもらえる.
それが私は社会参加だと思います.
今回の授業でも,学生のほとんどが楽しい,うれしいと答えました.
ただ自分一人で満足するより,その特技を生かして誰かの役に立つ事はもっと嬉しいと思います.
普段の生活を見直すことで「誰でも」人に役立つ特技に気づくことができ,社会の役に立つことが出来る.
その「誰でも」を学生に体験して欲しかったのです.
患者さんがどんな障害を抱えていても,社会参加のチャンスはある.
日々の臨床に忙殺されようとも,頭の片隅に置いててほしいですね.
学生がいつか臨床にでたときに,
どんな患者さんと出会っても,決してあきらめずに,
社会参加にチャレンジできるような作業療法士になってほしいなと思っています.
2010年4月25日日曜日
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