今日の東京は気温が高く,しかも一人緊張して多汗気味でしたが,勉強不足の私に皆さんとても丁寧に説明していただきました.
ADOCは
- 作業選択の意思決定を支援する
- 作業遂行の効果を検証する
1.作業選択の意思決定を支援すること
現在のADOCはmacでしか動きません.ボクはMacユーザーなので問題ないのですが,
多くのクライエントと作業療法の協業を考えると,macはな〜と悩んでいました.
そんな中,ipadが出ました!
しかも今度でるiphoneのOSではモニター出力が対応になるそうです.
これはipadやiphoneの小さい画面を単に大きい画面で引き延ばすという訳ではなく,
PCのように出力されるモニターの解像度にある程度合わすこともできるようです.
でも,本来の目的である 多くのクライエントのためにADOCを作る と考えると,
ipadやiphoneよりは皆持ってるwinのほうががいいのかな〜とも考えておりました.
また今後密かに計画しているADOCの拡張性をも考えるとスマートフォンよりはパソコンのほうが良いのかなとも.
でも,今日プログラマーの方と話していくなかで,
現時点ではマルチタッチの操作性はwinよりはiphoneのほうが断然いいし実績もある.
普及度を現時点で考えると,winのマルチタッチのパソコンはそもそもあまり出ていないので
iphoneのほうが皆持っている と.たしかにそうです.
今後の拡張も別にipadやiphoneでも実現可能らしい.
そこで,現時点での操作性+マルチタッチデバイスでは普及度の高いiphone,
普及度は未知数だけど操作性は低いwinを天秤にかけて,ipad,iphoneで進めていくことになりました.
皆様ありがとうございました.
実際これでどういう臨床場面を想定しているかというと,
iphone片手に病院のPCモニターに映したり,訪問リハで患者さんの自宅のテレビに接続して,画面ののイラストをみて,作業療法士は指でシュッシュッと手元のiphoneを操作しながら,患者さんと一緒にADOCで目標設定することが可能になります.PDFに出力も可能ですので,プリントして患者さんにお渡しし,これでいいですとのサインもいただけるような形にするつもりです.面白くなりそうです.
もう一つは,
2.作業遂行の効果を検証すること です.
どうせipadなどの機器を使うので,CAT(computer-adaptive testing)で
時間的,内容的に日常生活全体を効率よく評価できないか と考えていました.
CATとはパソコンが自動的にその人のレベルにあわせた課題を提示して,
紙ベースの評価より少ない項目で,その人のレベルを評価できるというものです.
つまり今までの評価だと,例えば家事という項目に該当しない人該当する人といたかと思います.
該当すればいいのですが,しない場合には,合計点数に大きく影響します.
またADLの評価とかは特にそうですが,レベルの高い方には天井効果が認められます.
それをCATでは,多くの項目の中からその人に合った項目を,
コンピューターが判断しながら提示していきます.
リハ関連での先行研究もいくつかあるので可能だろうとは思っていました.
ただ,何事も簡単にできるわけではありません.
CATの前にIRT(項目反応理論)によって項目BANKを作る必要があります.
それは1項目最低500名のデータがいるようです.
ん〜かなり大変かな〜と思ってましたが,よくよく話を進めていくと,
作業療法士が評価するのでもいいということでした.
他者評価なら,全国各地の作業療法士に協力いただいて,
分担すれば500名ほどは頑張れば出来ないことはないと思いました.
でも先行研究ではもう少し少なかったような気もする・・・
まあ研究協力者募集中です〜.
ブログで発信していきます.
この評価ができると,比較的短い時間で,病院でも在宅でも施設でも同じ尺度かつ絶対値で測定できます.
皆様のご協力を,是非ともよろしくお願いいたします.
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