二日目の朝はかっこ良くスタバから始まりました(笑)。Two ice late pleaseとジョブズ風に頼んだまでは良かったんですが、サイズを聞かれ、よく分からずmedium と答えたら、若いねーちゃんにこいつバカかみたいな顔をされました(笑) あ、トールと答えると、韓国ではトールサイズが1番小さいみたいですね。
今日もKyoungmin准教授にお付き合いいただきました。まずはソウル大学医学部を見学しました。韓国ではNo.1の大学で、たくさんの施設が連なっていました。そしてすごい人でした。リハビリテーション室は遠くから見ました。いわゆる急性期でした。そのあとソウル大学医学部の歴史博物館にいきました。100年くらい前の古い建物を残していました。
韓国の医療はもちろん日本が密接に関わっていました。特に植民地時代には、Japanease rule で色々と進められたようでした。第二次世界大戦後、アメリカの関与が大きくなり、リハ(OTも?)に関しては、朝鮮戦争により負傷したアメリカ兵のために、アメリカからセラピストが派遣され、現地の韓国人に教えたのが始まりのようです。1950年代ですね。現在韓国OTでは、精神科は対象外らしく(つまり診療報酬は請求できない)、精神科から始まり身障が加わったという日本とは異なるようでした。それでも国家資格化されたのは1969年らしく、日本とそう変わらなかったです。ただその後PTを専攻する人が多く、OTの養成校も延世大学のみだったので、人数はなかなか増えなかったそうですが、2000年あたりから養成校も増え、いまは急増しているようです。この辺はOTジャーナルにも載ってます。
僕の好きな言葉は温故知新です。韓国の歴史を学ぶことができて良かったです。
その後、ガン病棟から東の宮殿を見て、
ランチミーティングしました。山菜すし?みたいなお店で、すんごく美味しかったです。京料理のように見た目もキレイでした。松茸も。
ADOC、OBP、研究、大学教育など、OTに関して本当に様々なことを意見交換しました。交換というか教えて頂きましたが。
ADOCに関しては、とにかくAndroid版を作ってくれと言われました。韓国ではさすがAndroidのシェアが高いですね。あと小児で使った方の感想を頂きました。OT、保護者の観点から、長所と短所をフィードバックを下さるところはさすがだなぁという感じです。ADOC-Sで長所は伸ばし、短所はクリアできそうでした。
OBPについては、僕とKyoungmin先生とで少し考えが異なるというか、僕自身がまだnext stageが見えていないのでうまく説明できない感じですが。僕は作業を基盤に、医療をどう取り込むか、良い形で効果的なパッケージングができないかとぼんやり考えているのですが、Kyoungmin先生は良いとこどりは結局どっちのためにもならなくなるのでは?その時の状況によって選択できる力をつけることが大事なのでは?という感じでした。今は社会情勢や医療全体から、出来るだけ俯瞰的に作業療法の現状を捉えてみたいです。その後、効果的な戦略を考えてみたいですね。
その後施設見学が急きょキャンセルになったので、移動して、発達OTのチ先生と合流しました。ADOC-Sを見て頂き、これは良い!と好意的なご意見を頂きました。書類はたしかにたくさん書いている。時間はかかるが、リーズニングを深めるためには大切な作業だと言われていたので、僕は確かにそうだけども、障害に焦点を当ててリーズニングを深めるのか、最初にADOC-Sを使ってみて作業に焦点を当ててからリーズニングを深めるかはかなり違うはず、と答えると分かっていただけました。チ先生は直接子どもに介入して、親や教員と話しあって行くそうです。コンサルテーションモデルのchibikkoOTさんと考えはとても似ているようでした。
しばらくして焼肉屋さんに行きました。珍しく石焼です。これが柔らかくて美味しいんですよ。
しょっぱなから焼酎で乾杯。最初はESIの話で盛り上がりました。その後酒も回ると、お二人はとにかく激アツなんで、とにかくADOCは早くAndroid版を作れ、約束だぞ、ADOCはAMPSとかと組み合わせてインターナショナルなツールにしていくべきだ、外国が何をしているかじゃなくて自分が何を発信したいかだろ、ADOC-SはOTをもっと全面出したツールにしろ、アウトカムをつけろ、AMPSもS-AMPSができた後にさらに良いものに改良している、OTがいなくなったら誰が作業の事を扱うんだーー!、みたいな、炭の火力が強まるくらいの激論でした(笑)たしかに僕は俯瞰的に見過ぎて初心を忘れていたのかもしれません。少し反省しました。
でもお二人とも、作業療法に違和感を感じ、悩んだ時期があったそうです。悩んで今がある。30代は悩むもの。たくさん悩んで道を見つけなさい。そんな温かいお二人でした。
さすがに二次会のマッコリ専門店で0時ごろ撃沈し、ウトウトフラフラしながらホテルにたどり着きました。
チ先生も言ってましたが、クライエントの作業に焦点を当てることを通して、OTもやりがいを持って仕事することが大事。ホントに僕たちに共通していたことはWHYでした。WHYがあればADOCもインターナショナルにいけるかもしれません。これからprojectがどうなるか楽しみです。
ではではこの辺で。
カムサハムニダー(^^)
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