2013年8月9日金曜日

アニョハセヨ〜.3日目(まとめ)

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tomori@日本です.昨日戻ってきました.ただいま羽田.再来週また会おう(笑)



さて3日目.昨日午前様でしたが,焼肉屋でもらった漢方のおかげか朝から早起きしてブログを書きました.AMから,おしゃれなカフェで,講義後にとっていたアンケート結果を見ました.ボクたちが神奈川でやったものと同じ内容です.



人数も募集形態も異なるので一概に比較はできないですが,日本と韓国とほぼ傾向は一緒のようでした.つまり,トップダウンを理想と思っている人が多いけども,現実はボトムアップが多いようです.それでも現実はトップダウン45%(つまりボトムアップ65%)ぐらいはあったんですが,実際の評価や介入方法は,面接のみの時間は設けておらず,80%ぐらいが普段の会話で作業を特定していること,介入は手段的な作業の活用が多いことなどがありました.

自由記載欄には,トップダウンが理想だけれでも,患者さんが望むのは機能訓練である,インタビューが難しい,診療報酬的に無理かも,病院という環境的な問題,などによって実践することは難しいようです.そして,OTとしてのやりがいやプライドがどんどんなくなっていく,トップダウンをすると周りの目が気になる,など赤裸々な意見もありました.韓国でもトップダウンを実践するには障壁が存在しているようです.特に患者さんが希望するのは機能面の改善だという認識が強いから,というのがネックになっていそうな気がしました.

でも悩みを正直に意見してくれているような気がします.コメントはどれもその通りだと思います.いざ実践するとなると容易ではないのです.この作業療法士の気持ちや,周りの環境をどう変えていくのか,それができなければプレゼンターの自己満に終わってしまいます.この声と真摯に向き合う必要があると思いました.

一方,面接は難しいけどADOCは良さそう,だとか,みんなのリハプランでは遠く離れていても事例を共有できるから良い,などの意見も頂きました.僕たちのツールが,上記の問題の具体的な解決方法の一つになればいいなと思っていますし,もっと効果的な方法はないか考えています.

ADOCの紙面版を使って,クライエントのOTに対する認識がどう変化するのか,受け入れられるツールになるのか,どんなことを研究していこうかという話しにもなりました.

ランチでも、作業療法のことについて話して、その後Kyoungmin先生とお別れし,空港へ向かいました.本当に3日間ありがとうございました.この御恩はいつか...



帰りの飛行機では,行きに見れなかったアイアンマン3の最後だけ見て,iPadでレンタルしていた,クラウドアトラスを見ました.その中で,

あらゆる垣根は幻想だ.必ず超越できる.乗り越えようと思う者には越えられるはずだ.

というセリフがありました.時空を超えて,色んなことに果敢に挑む役者さんの姿も添えて,確かに!と思います.そしてOBPの障壁も幻想かもしれません.ボクも障壁は結局自分だと思う派です.

でも例えば幻視や幻聴でも,確かに患者さんには見えるし聞こえているのと同じで,セラピストにも障壁はみえていて,それを見ないようにしろ,自分でなんとかしろ,というのもコクな話です.

そもそも,OBPの科学的根拠が乏しい今,OBPの効果自体が幻想であるのかもしれません.効果がだれでもすぐに納得できるのであれば,OBPの障壁なんて出てくるはずがないです.その現状から目を背けないことが大切です.それは効果がないと言っているわけではないです.ちゃんとした方法で検証されていないのです.私たち一人ひとり(特にボクのような教育・研究者)が効果を検証していないことに起因します.そういう意味で,ボクはOBPの障壁は「自分自身」だと言っています.

今またいくつか研究を始まろうとしています.リスクを背負って自ら手を挙げてくれた仲間.本当に誇りに思います.



クラウドアトラス 3時間の大作.面白かったです.






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