めがねさんのブログを読みました→ みなもと(義経じゃないよ)
(おそらくsource of occupationの事なんだけど,このsourceって翻訳しにくい)
めがねさんの面接で文脈を大切にするという話は、OS、CMOP、OTIPMなどのちゃんとした理解に基づいてて、どの学問や理論でもまず大切なのはクライエントとの関係を作ることです。クライエント中心とは御用聞きではありません。伴走者の話しは,そのクライエントとの関係性をとても分かりやすく表現しています.
この「こびとづかん」ピースの話しは、「今まさに」を大切にしているoccupation-focusedのポイントをついています。昔話に花を咲かせることが作業に焦点を当てた面接ではありません。どんなに大切な作業であったとしても,作業療法介入に関係なければ,今は関係ない話として取り扱い,介入に持っていくための文脈を伴走しながらクライエントと一緒に作っていきます.その道筋が明確じゃないから,OTはおしゃべりばかりとかそんなことやって意味あるの?とか誤解されがちであることを,めがねさんは指摘しています.その道筋が明確でないと,せっかくの大切な作業も打ち上げ花火的なレクリエーションに終わってしまいます.逆に言えば,道筋が明確だとクライエントの生活が変わる作業療法ができます.
一方,1980年代から作業療法ではパラダイムシフトが起こり,作業に関する沢山の理論や学問が生まれました.これらの貴重な財産を言葉遊びに使ってはいけません.すでに多くの理論が似たり寄ったりで,作業系の理論は飽和状態にあるのではないでしょうか.日本では2025年問題などの現実的な課題に向けた次のステップとして,多くのOTが作業に焦点を当てた実践をできるようにしていく必要があると思っています.結果にこだわるのがめがねさんです(もちろん言葉がないと実践を伝達できないので,理論の理解も大切です.めがねさんの病院では,ちゃんと理論の勉強会もあるということを付け加えておきます)
で,話は,めがねさんのとこで使っているシートに展開しています.ボクも見せてもらったことありますが、A3に幾つか四角の枠があるくらいの、シンプルで自由度が高いものです。でも面接で好き勝手に膨らんだ場合でも、ちゃんと今の作業、つまりoccupation-focusedで整理できるようになっています.ADOCではマトリクスを上手く使ってほしい,とか入れて欲しかったけど(笑)
そのシートの少し発展系で,課題指向型の機能訓練などの介入とも少しリンクしていると聞きました.作業ができるようになるための機能訓練になります.それが洗面器の話にもつながってますね.機能訓練もちゃんと作業の実現に向けた段階づけであることを暗示しています.
めがねさんはいつも面白いたとえ話で作業療法を説明しますが,実は彼は努力家の勉強家です.いろんな知識と人脈をベースに,先見的な視点を持っていて,ボクは彼こそ次世代のリーダーのルフィーだと言っています.昨日の原田くんもそうでしたが,めがねさんにも沢山の人がぞろぞろと集まってきます.
そんなこんなで,めがねさんが学会長の 日本臨床作業療法学会.臨床が変わらないと何も変わらない,という思いで作った学会です.その1回目の学術集会が,来年の3月22-23日に神奈川県立保健福祉大学で開催されます.もうすぐ演題募集と参加申し込みの案内ができると思いますので,少しおまちください.
ちなみにADOC projectでは去年は神奈川と神戸で研修会をしました.今年からこの学会に乗っかります.今回ボクが実行委員長なんですが,やるからには去年とは比べ物にならないくらい楽しい会にするつもりなので,ぜひご参加ください.会場のキャパが300くらいしかなく,去年の神奈川は案内から2ヶ月くらいで埋まったので,早めにご応募くださいませ.
では,めがね選挙事務所からお届けしました(笑)
最後まで読んで下さりありがとうございました.
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