長崎から戻りました.tomoriです.
さて,帰路の飛行機でふと思ったことがあります.
なぜ臨床では,病室によって別料金を取るのに,セラピストによって別料金は取らないのか.
なぜ臨床では,1ヶ月400単位の人と350単位の人の給料が同じなのか.
なぜ臨床では,寝る間を惜しんで勉強している人と,何も勉強しない人の給料が同じなのか.
世間一般的にこれって常識ですか? おかしいと思いません? 新卒が診療しても一流(ベテランとは書かないw)がしても同じ点数.なので給料を上げにくい.上げる必要がない.それならまだしも請求単位の多い少ないにかかわらず同じ給料という,歩合給にすらならない現状.能力給なんて夢のまた夢.そして病院はその仕組みを利用し,若い人の回転率を求めます.世間で言うブラック企業です(笑).
とかく,頑張っても頑張らなくても報酬(お金だけじゃなく)は変わらない.そんな環境でどうやって一生懸命働けと言うのですか.これでは「楽をしたほうが勝ち」になってしまいます.
僕はやる気を出さない人の味方をしたいわけではありません.もちろん僕が上司ならそんな奴は雇いたくないです.それを前提として,僕はリハの管理者にしっかりしてほしいと思っています.この就労環境を当たり前と思わないでほしい.もっと経営者と交渉してほしい.そう思って書いています.
じゃどう交渉するか.本来ならば能力給.でもそのためには客観的な能力評価が必要です.それはリハではなかなか難しい問題なんですよね.協会の認定制度は今のところマニアックなものしかないですし... PTは着々と準備しているようですが.
なので現実的なAB型の僕は,歩合給にしてみてはどうかと思っています.基本給+歩合給.つまり,より多く単位を請求した人が給料を多くもらえます.休みに出勤した場合には1割増とか.パートや時短で仕事がしたいという人にとっても,負い目がなくて良いですよね.もしくは,自宅復帰率やFIM点数増加率などで評価するのもありかもしれません.その際には,いろいろと慎重にならないといけ無いというか人物評価の労力コストがかかるので,まずは機械的に歩合制が無難なところかなと思っています.
あと大事なことは,リハ科全体として成果をあげた場合も歩合給にすることですね.その仕組みだと,皆がどうすれば効率よくリハ科を運営できるか考えるようになります.年上だろうが年下だろうが,よい意見は良い.もっと運営に関わってもらわないといけない.そんな時代です.
いま多くの病院は赤字です.消費税が上がることで,その赤字はもっと増えるでしょう.だって診療報酬が上がるわけではない,つまり患者さんが増加した3%を負担してくれるわけではないので,病院の持ち出しの額が増えるだけです.そうなると,どこを削るのかといえば人件費なんです...
歩合制にすることで,各人が自分のアタマで考えるようになると思います.そこがポイントなんですよね.とかく今は多くが思考停止しやすい環境にあるということです.そこの認識から始めましょう.
魔の2歳まっさかりの次女に真っ向からケンカする長女をあやしながらの帰り道.アタマではどうすれば効率よく皆がWin-Winになれるのか考えてました.もちろん資本主義なので,皆といっても全部の病院がWinになれるわけではなく,一部の病院でということになりますが.
なんともオチの無い話しなんですが,ぼちぼち仕事しないといけないので,ここらへんで...
最後までお付き合いいただきありがとうございました.