2011年12月31日土曜日

2011の振り返り

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大晦日,「お父さんの仕事って楽(らく)そうだよねー」と娘から言われました.tomoriです.
あまりに唐突で的を得たことを言われたときって,人は苦笑いするしかないよね.


まだ短い人生30年余だが,今年は本当に色々あった.
ちょっとブログと一緒に振り返ってみる.


今年はなんといっても震災だろう.
思い出すだけでも身震いするほどの恐怖...
関東でもその影響として買い占めが起きた.
不安の連鎖,恐ろしさ,そして人の弱さを見た.

その一方で,人間の強さを感じた
 → 福島に行ってきました

人ってこんなに強くなれるのか.
福島のみんなはまだまだ戦っている.
僕に何ができるわけでもないが,それだけは忘れずにいたい.
そして少しでいいから,僕にできることをしていきたい.


今年序盤から絶望感,損失感が蔓延する中,新たな命が2つ誕生した.

一つはうちの次女.実は彼女が生まれた日は他界した親父の命日だった. 
 → 偶然...

今でも夜泣きがひどく,夜中は戦場のようになってしまうが,
昼間は可愛いものだ.子育てってきっとそんなもんなんだろう.
幸せと苦労がどちらも2倍になる.きっと片方のみはない.


もう一つの命は ADOC
 → ADOC リリースです!

今年はADOCを通してホントいろんな人と出会い,そして将来について語った.
きっとその出会いが一生の宝だと自信をもって言える.
今年一番の思い出.→ ADOC祭り in 埼玉 最高の夜だった!

またADOCの論文もいくつか書くこともできた.→ADOC論文でました
現在,ADOCの論文は4本アクセプトで2本は投稿中.
次の機関誌「作業療法」にADOCの論文が掲載される予定なので,それも楽しみ.
また本も書くことができた.
患者中心の意思決定支援―納得して決めるためのケア
実は中山先生とはツイッターつながりの縁なんだけど,詳しくは別途書くことにして...


さてさて,濃厚な今年を振り返り,来年は何はどうするかだ.

ADOCはあくまでツール.手段.
本当の目的は介入研究,泣く子も黙るRCTである.
はっきり言って,そのためのADOCでもある.
 →回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します

普通,研究って発表するまではクローズにするもの.
でもうちらはオープンにした.
ブログで共同研究の声かけなんかして怪しいグループだとお思いでしょうが,

そうです.うちらっておかしいんです(笑)

でもこれはいろんな意見をもらうため←現に色々いただいている
ADOCヲタクの集団で出した結果でしょ?と言われないため←新規の方が多い

新しいリクルートの方法を確立することで,RCTを皆ができるようになり,
OTのエビデンス創出に役立てて欲しいため←リクルートに金掛かっていない

いろいろ目的があってやったこと.
来年2月までの募集期間ですので,興味のある方はぜひご連絡ください.


次は小児版ADOCの開発かなぁ. 
 →小児版ADOCプロジェクト スタートです! 

これもジワリジワリと面白いことになっている.
そもそも僕は小児ではないし,そういうメンバーが多いから,
外野から見た新しい意見がどんどん出てきて超おもしろい(笑)

最後は...内緒(笑)
僕の講義では話したけど,新しいWebサービスを開発中.
だいぶ形になってきた.これはホントにドキドキするような仕組みになると思う.



こんな感じで,既成概念にとらわれずに,
熱い仲間と一緒にどんどんチャレンジしていきたい.

それでは皆様,今年も大変お世話になりました.
来年もどうぞよろしくお願いいたします.


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一応,2011 ブログ Top 3です.

1) OTIPM 講習会
2) ボバースへの誤解
3) 回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します






2011年12月22日木曜日

回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します

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tomoriです.
今日は研究協力の呼びかけをさせていただきたいと思います.

私たちADOC project メンバーは,回復期リハビリテーション病棟での作業療法において多施設間共同での無作為化比較試験を実施します.

概要としては,ADOCを用いたトップダウンアプローチを実施した群と,標準的なボトムアップアプローチを実施した群とを比較し,どちらが意思決定への参加度合い,機能面,ADL,QOL,自己効力感を高めるのか検証する予定です.また経済的な費用対効果も検証します.

つきましては,研究の概要をダウンロードしてご確認いただき,ご検討していただける場合にはさらに詳しく内容をご説明いたしますので,まずはメールでご連絡ください.

募集期間は2012.2月までです.どうぞよろしくお願いいたします.


2011年12月21日水曜日

「スマホ,タブレットが変える 新IT医療革命」 の感想

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風呂の時以外,iPhoneから1m以上離れることができないtomoriです.
来年の目標は,iPhoneの自立した使い方を身につけることです.



今日は スマホ、タブレットが変える 新IT医療革命 という本の紹介です
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この本は,ITで医療は変わるのか?孫 正義と9人の医療従事者が徹底討論
の対談をまとめたもので,一応Ustでも確認できます.
前半はTeam 医療3.0の取り組みの紹介,後半は孫さんのビジョンが語られています.

Team 医療3.0は,今の日本が抱える医療・福祉の問題を解決するために
PhoneやiPadとクラウドをIT環境を駆使して,
現場から新しい「仕組み」を創りだすべく集まった医療従事者のことです.
以前,このブログでもOsiriXの紹介をさせていただきましたが,
iPhoneやiPadの活用では今最先端でしょうね.

孫さんの医療IT化に関するビジョンも,
先にIT化が進んでいる韓国や台湾と日本を比較していて
やや大雑把ではありますが分かりやすい内容となっています.

以下の章立てでまとめられています.



目次
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序章 現場からかの革新者たち,集まる
1章 医療「崩壊」から「解放」へーIT化で仕組みを変える
2章 iPad,iPhoneで医療教育を変える
3章 他職種との連携で今後の在宅医療ニーズを支える
4章 IT化で情報を共有し,最良の医療を実現する
5章 日本の医療をITで救え

スライドを使ったプレゼンの対談をまとめていますので,
本書にもスライドの図表などが多く,非常に分かりやすくまとめてありますので,
特に,医療関係者で.ITは興味があるけど難しいなぁと思われる方にぜひ読んでいただきたいなと思いました.




iPhoneやiPadによって何が変わるのか?
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さて,iPhoneやiPadの登場によって,
色んなことが気軽に素早くできるようになったことは言うまでもありません.

特にビューワーとして機能は秀逸です.
患者さんにMRIなどの画像を見せて説明したり,
動画で医療措置のやり方を指導したり,
イラストを使って病気の説明をしたり,と
これまで言葉を中心に行なってきたコミュニケーションよりも,
より理解しやすいという特徴があると思います.

ただ,iPadやiPhoneの登場で僕が思う一番の変化は,
現場の従事者がIT化の波を自分たちの力で起こせるようになってきたことです.

これまでは大手IT起業に何千万と支払い,病院独自のシステムを組んでいました.
でもこれからは,無料〜数百円のアプリを組み合わせて,どんな病院でも共通のシステムを組むことも可能です.
アイデア次第で現場からIT化の波を起こすことができるのです.
事実,本書で紹介している取り組みはそのようなものばかりです.



アイデア次第で…
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僕も実際に見学させていただいた在宅訪問医療の桜新町アーバンクリニックでは,
医療3.0のメンバーである遠矢医師片山看護師を中心に,
iPhoneアプリ活用して非常に効率よく仕事されていました.

Googleカレンダーで訪問スケジュール共有.
Googleマップで患者宅のマッピング,ルート検索.
Dropboxでサマリなどを共有し,移動中や自宅でもチェックできる.
DocScannerで薬の指示書などを印刷し,訪問先からすぐに送る.
EIRで他職種で情報共有する.

などなど,無料・安価なアプリを駆使して,
患者さん宅,移動中の車などでサクサクっとiPhoneを使うんですよね.
通常だと,訪問から帰って「疲れたー」と言って一休みしてから書類書き.
気づけば九時!というパターンないですか?
僕だとそもそも指示書自体を書くことを忘れたりしそうですねw

iPhoneを活用することで,訪問件数を減らさずに
書類の処理もその場で結構できる感じでした.
これぞまさにIT化による業務効率性アップ!
訪問リハや訪問看護でぜひ導入を検討してはどうでしょうか.
これらはもちろんSEさんが組んだわけではなく,
ご自分たちで試行錯誤の上,アプリやシステムを組み合わせたそうです.



現場から発信する
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遠矢医師,片山看護師は,その業務だけではなく,
在宅医療でのIT化を広めることを使命に,
多忙な中,講演したり,著書書いたり,取材を受けたり,SNSで発信したりしています.
他のTeam 医療3.0のメンバーもそうです.

iPadやiPhoneの登場によって,
現場からローコスト,ローリスクでIT化を進めていくことが可能な世の中になってきました.
たとえ現場ひとつひとつの力が小さく,日本中に点在していたとしても,
それらを結び付けられるところもIT化の特徴であります.

現場から医療全体のITを変えていき,
やがて崩壊するであろう医療に歯止めをかけることも夢じゃない,
ということを感じさせてくれる本でした.

2011年12月9日金曜日

ADOCのチラシ作りました!

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やっとグラコロ食べることができました.tomoriです.
週3-4回はマクドナルド行くのですが(笑)


さて,ADOCのチラシを作ってみました.
デザインは僕が考えたので,ややダサめなのはご容赦を.

おすすめは,2枚目のADOCを使った2事例の物語です.
今見直したけど,グラコロよりも暖かくて,心に染みるわー(笑)


普通,ADOCにはどういう機能があるかとか,
いくらとか,どうすれば買えるとか,そういう紹介の仕方が多いと思いますが,
僕が皆さんにお伝えしたいことは,

ADOCを使うと作業療法の臨床がどう変わるのか

ということです.

それだけでも伝わればいいな.

もともと職場での購入を検討(説得)するためにつくってほしい
という要望にお答えする形で作成しましたので,
上司にプレゼンするときなどお使いいただければと思います.





今気づいたけど,アイコンがない(笑)
アイコンに関する熱い思いは,侍さんの記事を見てください.




2011年12月1日木曜日

アジアOT学会でもADOCは好評だったらしい...

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どん兵衛の天ぷらは先入れです.tomoriです.


先週タイでアジアOT学会(Asia Pacific Occupational Therapy Congress)が開催されました.

洪水被害で学会も流れてしまうのかと心配しておりましたが,無事開催されたそうです.
ADOC project からも,長山先生がADOCについて発表しました.

それが好評だったらしく,
  • すばらい!とてもいいアイデアだ。特にマトリックスのプロセスが興味深い。ペーパーは出しているか?パブリッシュされているか? (USA)
  • ほんとうに素晴らしい!是非トランスレーションすべきだ!やらなければならない!(USA、イスラエル)
  • iPadを買うことがまずできない。持っている人も殆どいない。ただ、OTデパートメントで一台なんとか買えるかも。買えたら、是非使ってみたい。(フィリピン)
  • OTの教育にも使用できる、分かりやすい!(シンガポール)
  • タイ語でも出したいのだが、どうすればいいのか?(タイ)


とのコメントをもらったとのこと.
微妙に外国の人が言ったみたいな感じがおもろいけど(笑)

質問があるのは発表者としては嬉しいけども国際学会となると微妙ですよね.
でも我らが長山先生はひるまずに,片言の英語,身振り手振り,そしてADOCに出てくる説明を見せながらプレゼンしたとのこと.

その時の勇姿をぜひ!



とりあえずADOCを見せれば分かってくれたらしい.
さすがコミュニケーションツール!

いやー,かっこいい! 長山さんお疲れ様でした.

やっぱADOCって,日本みたいに同じ民族,同じ言語圏の割合が多い国より,
海外のように多民族,多言語圏のほうが有用だと思うんですよね.
当たり前だけど.確認できて良かった.

ADOCは日本語,英語に対応しています.
今,韓国語に翻訳中です.

もちろん文化によって項目とイラストが異なるので,
その辺のcross culturalな研究のオファーがあったとき,
対応できるように準備していきたいと思います.



ADOC使用時の注意点(バグなど)

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tomoriです.
平素よりADOCを応援してくださってございます。



ADOCのご利用に際し、いくつかご注意をお願いしたい点がございますので
以下にご案内させて頂きます。

1.iOS5での表示不具合

iOS5でADOCをご利用の際、以下の内容にて不具合が発生することが
確認されております。

1)タイトルバーの色が黒くなる

画面最上部のタイトルバーが黒くなる事象が確認されております。



2)「その他」項目追加時の不具合

イラストをユーザーご自身で追加する機能をご利用の際、
キャンセルボタンが表示されない事象が確認されております。
また、半角英数字での入力ができない事象も併せて確認されております。






2.満足度再評価時に1回目の結果に上書きされる事象につきまして

満足度まで評価を一度行い、そのデータをもとに「再評価」を行いますと、
1度目の評価データに2度目の評価内容が上書きされます(PDFデータも含めて)。

こちらにつきましては製品の仕様となっておりますが、
上書きを回避したい場合は以下2つの方法がございます。

・1度目の評価結果をPDFで印刷する。
・再評価時に新規で登録する。




以上となります。また、上記1の不具合につきましては
修正対応が完了次第、改めてこちらのページでご連絡させて頂きます。

今後ともADOCをどうぞよろしくお願いいたします。



2011年11月22日火曜日

OTの自信ってどこから来るのか?

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レクは得意だと学生に話すと失笑されました.tomoriです.

その理由が、普段僕のテンションはかなり低いらしく,お前そのテンションのくせにどの口が言ってんだぐらいの勢いでした。まぁAB型なので仕方ないです。


前にも書いたけど(作業療法の苦悩と自信)
僕は,OTの自信って,患者さんに近づくことで得られるのではないかと思っています.

最近僕がよく遭遇する
「OTキチガイ」と呼ばれる新たな人種の方は,
皆そうだと思います...(笑)

注)キチガイとは周りが何と言おうとクライエントを最も優先するというリスペクト用語です。

何を根拠にそう言うんだ!と言いたくなる方が多数いらっしゃるのはよくわかるのですが,
いや主観的にそう思っていますとしかいいようがありません.

ましてや「その方々に話を聞くときの目を見ると分かります」
というとますます信じてもらえなくなるのは僕も良く分かってるんです。
でもたしかにそうなんですよ。

自信があるというか,楽しそうで,リラックスしていて,
迷いも曇りもない沖縄の海のような澄んだ目をしています.

一般的に,自信をつけるためには,
偉い人に聞いたり,研修会に行ったり,難しい論文を読んだり,研究したり,大学院にいったり…

自信の根拠を客観的なものに求めて、
まるでジプシーのように旅に出る方も多いと思います。
旅は大事です。旅は良いのですが…

自信をつけるために大事なことってすぐそばの日常にあると思います.

患者さんの主観です。

結局のところ、作業療法も
患者さんが良いと思えばそれで良いという構造になっています。
その中で、客観的なものは、
患者さんがそれでいい、と判断するためのものに過ぎません。

主観と客観の構造をよく理解しないまま客観性の旅に出ることで、
患者さんからますます離れていくのではないでしょうか….
その旅先で出会った面白いものを,
患者さんに無理やり当てはめてしまうことはないでしょうか。

木綿のハンカチーフの彼のように,
華やかな都会から帰れなくなってしまうことはないでしょうか.


作業療法士の場合
患者さんに近づき,
患者さんと同じ目線になって
患者さんの主観とシンクロし、
患者さんとコラボして、
患者さんの意味のある作業を実現したとき、
支援者として大きな学びを得ることはできると思います.

そして,その学びこそが、
OTの自信に繋がるのではないか,
そう思っています.

あるOTからこのメールをいただいて,改めてそう感じました.


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私が一番トップダウンでやっていて良かったと感じることは、
「自分がOTをやっていて、とても楽になった」ということです。

急性期病院で働いていた時は、
「私が目の前にいるこの人を何とかしなければ…。
とりあえず上のいう人のことを言われたとおりやって、
身体的に同じ成果が出るようにしなければ」
と、自分にプレッシャーをかけて、自信なんて全く湧きませんでした。

今は、一緒にOTの時間を共有している方々の人生に関われることに、
純粋に喜びを感じます。

ADOC、AMPSと先輩方が作ってくれたツールを活用して、
少しでも患者様が幸せになるように、
自分自身も幸せになれるように日々悩んでいきたいと思います。

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2011年11月18日金曜日

「急性期OTがOTであるためのツール」

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歩道に映る影でもわかるくらいの寝ぐせが頻発していたので坊主にしたのですが,
依然として清潔という単語からは程遠いtomoriです.


先日,急性期のOTのOさんとFacebookでやりとりをしていて,
急性期OTでのADOCの活用についてお話を伺ったので紹介します.
(ちょっとだけ省略しています)

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はじめに、今純粋に思う個人の感想ですが、
ADOCは「急性期OTがOTであるためのツール」だと強く感じているところです。


近年の全国学会でも実感していることですが、全国の急性期OTが専門性に悩んでいると思います。私も急性期病院にうつった当初は悩んでいました。しかし、今はこのツールを活用することで急性期でもOTらしくOTを展開できていると感じています。


ADOC自体についてはADOCがApp storeデビューしてすぐにプレゼンさせて頂き、OTがOTであるために必要なツールではないかとお伝えさせていただき、非常に関心を持っていただけました。また、活用方法の周知も行えました。


実際の脳卒中での活用状況ですが、急性期で状態が安定しない方も多く、実施できる方は限られていますが、インテークでの初期評価の時点で使用することが多いです(ニーズ把握から目標共有、OTがどんな職種かを把握してもらうため)。


その中でも、現状で経験した例としては失語症の方や高次脳の影響・キャラクターから楽観的な方、機能面へのこだわりが強い方、東北の地域柄もあり遠慮してなかなかニーズを引き出せない方など、主に目標共有がなかなか難しい方にADOC活用させていただいてます。


失語症の方に関しては、福島のS先生も発表されていたように有用性を感じており、急性期においても活用させていただいております。御本人の意味ある作業の抽出から目標共有、PDFをプリントアウトしたもので御家族への説明など行わせていただきました。


これらの経験もあり、最近はOTだけでなく、PT・STなどから「こんな方いるんだけどぜひOTでADOC活用できないか」との声が上がることもあります。個人的には他職種からこのような声が上がることは嬉しく思っています。Drからも実施しているところを観ていただき、「へー、OTここまでみるんだねー。」と改めて仕事の領域をみていただけたと感じましたし、単純にiPadを活用してるとこにOTすごいねーと感心されてました(^^)笑


整形疾患では沖縄のM先生のようにTHA にも使用し、TKA・頚椎症などに使用しています。今担当してる方だとキーンベックが原因による伸筋腱損傷の縫合術後、早期運動療法のためアウトリガースプリント作製した方にもADOC活用しております。なかなかリスク管理ができない方で「こんなのつけられてたら何もできなくて困る!」との声も聞かれていましたが、ADOCで大切な作業を選び目標を決めることで何のために今この機能訓練、装具療法が必要なのかを納得できたようです。その方はスプリント装着のまま明日退院ですが、外来でまた来院されるので今後満足度の変化を確認して行きたいと思います。ハンドセラピーなどは特に機能面アプローチがメインになりやすいですが、どんな作業の実現のためにアプローチを行っているのか共有することでより専門性を持ってOTを展開できるのではと思っています。


また個人的にADOC導入で嬉しく感じているのは、対象者でハンドも多いこともあり、「手のリハビリ」と言われることも少なくなかったのですが、そう呼んでた方が「作業療法」と呼んでくださったときは嬉しく思います。小さなところですが、作業に焦点を当てるという専門性が対象者に伝わったかなと思うので。


訪問スタッフも使いたいとの声が上がってるので、今後は訪問でも使っていただけたらと思っています。


長文になりましたが、急性期においてもOTらしく関わるために上記のように ADOCを活用させていただいております。メールで伝わらない部分も多々あると思いますが、微力ながら使用現状をお伝えさせていただきました。


OTらしくありたいという思いで臨床を行っておりますのでよろしくお願い致します。

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まず,Oさん,ありがとうございます.元気をいただきました.

急性期ってPTとかぶることも多いので,
OTのアイデンティっていったい... 悩む方を良く相談を受けたりします.

僕自身,急性期のOTって何か分からず,色んな人に聞いていましたが,
やはり急性期のOTでも維持期のOTでも変わらないこと.
それはCLの文脈に基づいた作業に対する意味を吹き込むことなんでしょうね.
今回も,このあたりから読み取れます.

”ADOCで大切な作業を選び目標を決めることで
何のために今この機能訓練、装具療法が必要なのかを納得できたようです”


あとOさんからメールもらって僕が嬉しかったのは,2つ.

まずOさんが楽しそうにOTをされていることです.
やはりCLが意思決定に参加して,協業しながらOTをすることで,
作業療法士の仕事も楽しくなるのだと思います.
こういう話を伺うと,やっぱADOC創って良かったなーーと思います.

つぎに嬉しいのは,
去年一緒に学会で発表した福島のS先生,沖縄のM先生の話が引用されていたこと.
たまたま今日,学部生も卒論でこのお二人の発表を引用してたり,
院生からも昨年の学会発表の話題がでてました.
やっぱ発表見てくれてる人,沢山いるんですね.
それでちゃんと臨床や卒論に還元されている.
頑張って発表したかいがあったなあと,これまた感慨ひとしお.

でも何でわざわざ学会で発表したり,ブログ書いたりするか改めて考えると,
あちこちで点在しているであろう,OTらしいOTの小さな自信.
それをつなげていくことで,皆が自分一人ではないという確信につなげるためでしょうね.

また今日も小さい努力を重ねていこうと思いました.Oさんに感謝.

今から学会の抄録を仕上げていきます.
今年うちのチームからは4題エントリー予定です.


2011年11月12日土曜日

クライエント中心の回復期リハ病棟を見学してきた

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たまには一緒に遊んでよー,という娘のそばでブログ書いてる tomori です.


ADOC project のメンバーの
イムズ板橋リハビリテーション病院を見学してきました.


「うちはクライエント中心でトップダウンしかやっていないよ」と
直々に聞いたので見てきました.



病院は回復期リハ病棟のみの150床.できたばっかでキレイ.
OTは30名程度,その日は20名くらい出勤していたようだけれども,

OT室はがらがら(笑)
「OTは,だいたい病棟か外出しています」とのこと.
OTがOT室にいないっていいよね.


いたのはOTと患者さんが3名ずつ.
しかも,それぞれ調理,掃除機,手工芸をしていた.
プラットホームと輪入れはPTが使っていた(笑)



まず調理練習を見学させていただいた.
AMPSの課題として「味噌汁」.
一度評価をして,道具の誤用や作業工程を一緒に確認し,
再度同じ味噌汁を一緒に作るという内容.
聞けば,1年目とか.な,なかなかやるじゃないか.

その次は,コーヒーを入れる練習,お米を炊く練習,屋外歩行練習の3単位.
コーヒーを飲みながら,自宅に帰ることを想定して,話し合い.
楽観的で「できるできる」という患者さん.なかなか内省は深まらない様子.
粘り強く会話する.その後,AMPSをやってやってみることに.

その後,雨の中傘をさしてスーパーの買い物から帰ってきた方.
イカと里芋を買ってきて,そのまま調理訓練.
ちょっとふらふらしていたけども,患者さんの目はマジ.やる気満々.
スーパーでは,生イカを手でわしづかみ(笑)
案の定,滑って落として,お店の人に変えてもらうという
おもしろハプニングもあったとか(笑) ウケるー.


その後,病院見学,技師長さんとの話し合い.
新人さんの事例発表のレジメを拝見させてもらったけども,これまた全部トップダウン.
COPMとってOTIPMの流れで書く人,OPPMの流れで書く人,
大学のレジメとは全然違う.
「うちは実習生も含めて皆これでやってますから」と技師長さん
心意気を感じる.

夕方にADOCのプレゼンを僕が軽くさせてもらって,懇親会へ.

そこでも,ウケる話に.

釣り堀に行って,普段巧緻性の低い方が上手にミミズを針に付けていた話.
(でも一匹も釣れなかったらしい.おいおい,そこ分析必要でしょ!).

パチンコ屋さんの入り口まで本人と奥さんと一緒に行く練習をして,
奥さんが「これなら大丈夫」と後日二人で行って,2万買ったとか言う話.
パチンコ屋から「お帰りなさい」と言われたとか(笑)
聞けば結構重度な方らしい.

競艇場の入り口まで患者さんとPTOTで一緒に行った話とか.

Dementia Care Mapping の話とか.

いやー,楽しかったなー.

ちなみにイムズ板橋さんはOT募集してるみたいです。

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たしかに機能面の評価や介入が不足していることはあると思った.
学校で教わったことと,ここの臨床とのギャップに悩んでいる人もいた.
やりたいことが無い人、受身的なひとにどうすればいいか悩む人…

物事には必ずメリット・デメリットがある.
デメリット面に目をつぶっちゃダメだ。

でもトップダウンには、上に書いたように沢山のメリットがある。訓練室だけでは味わえない沢山の物語があるじゃん。デメリットばかりで物事を判断するのもよくない。

ま、感情論で議論するつもりは毛頭無い。そんなOTらしいOTが本当に効果あるのか、検証していくのが僕たちの仕事だと思う。ということも話してきました。

場所を公園に移し、iPhoneから投稿のtomoriでした。








2011年11月9日水曜日

ターニングポイント

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天ぷらはやっぱ魚天ぷらでしょ tomori です.
魚天ぷらというのは沖縄のやつで,
宮古島のくになか食堂のがおすすめです.
4こで100円(笑)







今日はOTとは関係ないのですが,
Facebookで流行っていた感慨深い記事です.

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縁を生かす

その先生が五年生の担任になった時、
一人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。
中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。

ある時、少年の一年生からの記録が目に留まった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。 勉強もよくでき、将来が楽しみ」
とある。間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。
二年生になると、 「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」
と書かれていた。

三年生では
「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」

後半の記録には
「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」
とあり、四年生になると
「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」

先生の胸に激しい痛みが走った。ダメと決めつけていた子が突然、
深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。
先生にとって目を開かれた瞬間であった。

放課後、先生は少年に声をかけた。

「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?
 分からないところは教えてあげるから」

少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。
少年は自信を持ち始めていた。

クリスマスの午後だった。少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。
あとで開けてみると、香水の瓶だった。
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。
先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。
雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、
先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

「ああ、お母さんの匂い! きょうはすてきなクリスマスだ」

六年生では先生は少年の担任ではなくなった。
卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。
「先生は僕のお母さんのようです。
そして、いままで出会った中で一番すばらしい先生でした」

それから六年。またカードが届いた。

「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担当してもらって、
 とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって医学部に進学することができます」

十年を経て、またカードがきた。
そこには先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた体験があるから
患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。

「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。
 あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を、
 神様のように感じます。
 大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、
 五年生の時に担任してくださった先生です」

そして一年。届いたカードは結婚式の招待状だった。

「母の席に座ってください」

と一行、書き添えられていた。

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号泣...

今日は専攻会議だったけど,うちの教員は学生の話を良くする.
学生は教員の悪口ばかり言うけど,
うちらの教員って皆学生のことを考えていると思う.

人生のターニングポイントってきっとある.
僕も高校の頃の英語の先生に「お前は浪人しろ」と言われなかったら,
今ごろオレは何してたんだろうなぁ.

仲吉先生っていうんだけど.
いつかお礼を言いたい.

んで,仲吉先生からもらった恩を次につなげたいね.


2011年11月8日火曜日

なぜ「してもらう」リハビリから「やりたい」リハビリへ なのか

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コカコーラを朝から飲んでます tomoriです.
カロリーを気にしてzeroにしていたのですが,
学生に「男らしくないよね」と言われました.

さて,株式会社レキサスさんから,
ADOCのWEBサイトがオープンしました!



どうでしょう.
なかなかカッコいいデザインですね.
今後ADOCに関しては,僕が作ったサイトからこちらへ移行していきたいと思います.



この中で僕がこだわったのはコピーです.

「してもらう」リハビリから「やりたい」リハビリへ


当初「させられる」リハビリからということにしていましたが,
侍OTさんからちょっとキツイでしょと「してもらう」を提案していただきました.



あと,レキサスさんに無理言って,Topの目立つ位置にしてもらいました.
それには理由があります.

現在リハは医療に位置づけられており,
患者さんも「してもらう」ものだという認識が強いと思います.

治してもらう,
動かしてもらう,
決めてもらう
歩かせてもらう...


しかしリハというものは,
自分の人生を再構築するためのプロセスで,
自分が大事にしている「やりたい」ことを実現するためのものなんですよね.


「やりたい」ことはホント人によって千差万別.
しかも,患者さんは障害のために,
本来「やりたい」ことを見失っていることが多いです.


事実,患者さんに「やりたいことはなんですか?」と聞いても
うまく答えられないことが多いですよね.
でも「困っていることはなんですか?」と聞くと沢山出てきます.

ADOCではイラストによって,
その忘れかけていた「やりたい」ことを思い出させます.


さらに,
「あ,そうそう,お裁縫って昔好きで良くやってたのよね」
「あの時はね,こんなことがあったのよ...」

と患者さん自ら作業にまつわるエピソードを語ってくれます.
実際にADOC使ってみるとよくわかるのですが,
本当に患者さんが良く話してくれます(これホント)


ADOCでは,何のイラストを選ぶかではなく,
何でこのイラストを選ぶのか,の理由を共有することが大事だと思っています.
それは,患者さん本来自分がやりたかった大事な作業のことを思い出し,
それをすることが自分にとって本当に重要だと再定義するための語りです.


大事な作業が何か,なぜ大事なのか,
患者さんの文脈を共有し,その作業の実現に向けて動き始めると,
患者さんはリハに対して主体的になってきます.
色んな提案をしたり,チャレンジしたり,前向きになったり,明るくなったり...

いつかしら「してもらう」リハから,
「やりたい」リハへと変わっていきます.

Webサイトでも,そのプロセスを紹介しています.



ADOCが「やりたい」リハのきっかけになれば幸いです.


2011年11月4日金曜日

OTIPMの特徴2 「何でも」

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適当な研究者.tomori です.

この間,卒業生から「豆ともり」と写メが届きました.







これで僕の性格がマメなら落ちるけどねーとメールを返したら

以下の画像が送られて...






どうもこの文字から僕のことを連想されたようです...
おいおい.






前置きが長くなりましたが,OTIPMの特徴2です.

OTIPMにはトップダウンを実践するためのモデルというこだわりを感じます.
というのも,OTIPMの流れであれば,どの評価,どの理論,どの介入を使ってもいいというのです.

この手のモデルにしては新しいと思いました.
だって今まで,モデルと評価や手段はセットになることが多かったように思います.
CMOPはCOPM,MOHOはOSA,Kawa-modelは川の断面図,と.
BobathやCI,いろんな手段があります.

でもOTIPMはそれらを包括して,
とかくトップダウン思考で実際に「使うためには」どうすればいいか,というモデルです.




ツイッターで,Tinkable77さんから質問を受けました.
COPMでできる限り意味のある作業を特定して、GASでその作業の質的要素を見出すために観察して解釈して段階づけし、介入して再評価する流れはOTIPMの流れに近いのでしょうか?

→ はい.厳密には細かい推奨事項はありますが,OTIPMに近いと思います.それで介入モデルは回復モデルが妥当だということになったとして,tinkabe77さんが得意のボバースで介入したとしてもOTIPMです.COPM,GAS,Bobathと,いろんな手段,理論が混ざっても,「OTらしい」トップダウンという大枠の中で,理論や手段の使い方を導いてくれるのがOTIPMの良いところだと思います.

クライエントの作業可能化を実現するために,
面接と観察はマストだけど,手段は「何でも」いいを認めてくれるモデル.
新しいと思うけどなぁ.


僕としてはADOC+AMPSの組み合わせも面白いなと思っています.
Fisher先生はOTIPMを使うときにはAMPSの課題にこだわるなといっていました.
クライエントの文脈に応じた作業を特定することが大事で,
特定された作業がAMPSの課題になければ,
AMPSの視点を参考に「その作業」を観察をしなさい,とのことでした.
観察場面をiPadの動画で撮ってもいいしね.

とかく,OTIPMはトップダウンを実践するためのモデルであって,
今までのモデルとは少し違うところを紹介しました.


いろんな理論,手技,考え方が混在する我が国では,
OTIPMは有効ではないかと思っているtomoriでした.


2011年10月31日月曜日

OTIPMの特徴1 「観察」

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今日も平和なtomori家です.

娘 「しりとりしよー」
tomori 「いいよー.お先にどうぞ」
娘 「みかん!」
tomori 「終了!」

と,まぁこんな感じです.




久々にOTIPMについてでも書こうと思います.





吉川ひろみ先生 訳


ごじゃごじゃして分からん,と思うのは僕だけじゃないと思います.
僕も講義を聞くまではあまり興味がありませんでした.

なのでシンプルに考えてみました.

OTIPMの特徴は真のトップダウン(True top down)ということです.




【ボトムアップ】
いわゆる学生が書くようなレポートな感じといえばいいのかな.
ROM,MMTなどとステレオタイプな検査を行っていき,
問題点を抽出して,クライエントにとって必要と思われる作業が,
なぜできないかを検査結果から推定していきます.

【トップダウン】
最初に本人にとって価値のある作業を面接で特定します.
でも,その作業がなぜできないのか,心身機能の検査を行うことが多いと思います.
トップダウンの評価と言われているCOPM,OSAもそうなると思います.
上の図を見てください.
トップダウンには,作業特定という項目が入っただけで,
検査ー推定という流れはボトムアップもトップダウンも一緒ですね.

【OTIPM】
まず本人にとって価値のある作業を面接で特定するのはトップダウンと一緒ですが,
その後,その作業を実際に「観察」するところが他のモデルと大きく違うと思います.
なので,本人にとって大切な作業が「釣り」ということになれば,
実際その作業をしている状況になるべく近づけて,実際にやってみて,
それをOTは観察して,なぜうまく出来なかったのか,もしくはできたのか,
クライエントと一緒に考えます.


OTIPMの後半には代償,教育,習得,回復モデルの介入部分もありますが,
別にそれはボトムアップの評価でも導かれるので,そこまでOTIPMの特徴とまでは言えないと思います.
なので個人的にOTIPMが今までのモデルと違うところは,
前半の作業特定ー観察ー解釈というトップダウンの流れだと思っています.

講義を受けた時には,観察の重要性を改めて実感しました.


「出来ないことは予測できるけど,出来ないことをやってみるまでは決め付けないこと」
「出来るかどうかはやってみないと分からない」

というFisher先生の言葉が印象に残っています.

特徴2 は次回書きますね.







2011年10月27日木曜日

琉球OTさんの結婚式

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家族で僕だけ風邪ひきませんでした.tomoriです.
おかしいなぁ.

さて,親友でもあります琉球OTさんの結婚式に参列してきました.

再婚ではないですよ.
入籍7年目の結婚式です.
3人の子供も授かり,家庭円満.
満を持しての結婚式でしょうか.



式で彼は誓いました.

私は、
週に一度、子供のために、子供と一緒に海や公園で遊びます
月に一度、私のために、夫婦でディナーを楽しみます
年に一度、家族のために、健康診断を受けます

なかなか洒落たこと言うじゃないか(笑)





夜はそのまま披露宴です.



子供も交えてアットホームなパーティーでした.



ウエディングケーキもデコるとはしゃれおつじゃないか.


彼に内緒で,日本全国からお祝いの動画を集めました.
でも,集まりすぎて本番で流せませんでした(笑)
すみません.

でもそれが彼を象徴しているのかなと思いました.

彼の口癖は,
いちゃりばちょーでー.
沖縄の方言で,一度出逢えば皆兄弟.

どうですか.彼を知ってるなら何となく分かるでしょう.


彼の最後の挨拶が,


ここにおられる皆様方、そしてご参列できなかった皆様方のおかげで、
今日、この日を迎えることができました。
私たち家族と今後100年に渡り、家族のような深い「絆」を結んで頂けるよう、
どうかよろしく、お願い申し上げます。
本日は、ほんとうに、ありがとうございました。


とのことです.
何歳まで生きるつもりか分かりませんが,
よろしくお願いいたします.

参列出来なかった全国の方々へ,現場のtomoriがお伝えしました.

また最後になりますが,
ご多忙の中メッセージをくださった皆様,本当にありがとうございました.


2011年10月20日木曜日

教員になってもう8年目か...

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 今日学生に教員って大変なんだよーと話していたら,
「じゃなんで教員になったんですか?」と聞かれてしどろもどものtomoriです.
まあ正直自分が教員になるなんて1ミクロンも思っていませんでした.

前に見つけた記事ですが,いつか書こうと思ってそのままにしていました.


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教師の心得
  1. 君が教えようとしていることは、「とても大切でとても面白い」ことを決して忘れないようにしなさい。また、それを学生に伝えることも忘れてはいけない。
  2. 君は、君のクラスにいる学生よりも賢いわけではない。学生よりも「いいひと」なわけでもない。君は、たまたま学生がまだ持ち合わせていない情報をいくらか知っているだけだ。そして学生たちは、君がまだ知らない情報を山ほど知っている。
  3. 教師として、君は情報を売ろうとしている。あらゆるセールスマンと同じように、君は客の興味を引きつけ、保たなければいけない。さもなくば売れる見込みなんかない。役に立つことなら何であろうと利用しなさい。声、ジェスチャー、黒板、ハンドアウト、パワーポイント、漫画、アナロジー、メタファー、何でも、だ。あらゆる手段を尽くして、何とかして学生と繋がりなさい。
  4. 学生たちはよい授業を受けるために大金を払っている。よい授業を彼らに与えるのは君の義務だ。授業の日、君は疲れているかもしれない。何かに腹が立っているかもしれない。気がかりなことがあるかもしれない。しかし、君のクラスの誰一人として、それに気付いてはならない。君が頭が痛いからとひどい授業をやったとしても、彼らが授業料の払い戻しを受けることはないのだ。
  5. 自分に合ったスタイルを築きあげなさい。他の先生に合っているスタイルが君に合うとは限らない。
  6. 学生にとって近付きやすい存在でありなさい。物理的にも、精神的にも。学生の名前を覚え、名指しなさい。教室には授業開始数分前に着き、授業終了後もしばらくそこに留まりなさい。その数分間に雑談することは、しばしば学生の理解のターニングポイントになる。
  7. しかし決して授業を延長してはいけない。特に学部の授業では、チャイムが鳴った後に君が話す内容は、全く存在しないのと同じです--君がどれだけ完璧に話したとしても。
  8. どんなことであっても、それをまだ知らない者にとっては難しい。これを繰り返し思い出しなさい。君は既に何かを知ってしまっているから、それが簡単に思えるのだ。
  9. 「無知」と「愚かさ」は決して混同してはいけない。何があっても。
  10. 教師の基本ルール:もし学生が理解できないのであれば、それは学生のせいではない。これは当たり前に思えるが、驚くほど忘れ去られやすい。
  11. もし学生が理解できず、それが学生のせいであるのならば、10を見よ。
  12. 昔、自分の師匠に「悪い学生はいない、いるのは悪い教師だけだ」と聞かされたことがあります。多分これは完全に真実ではないのだろうが、しかし間違いよりは真実にずっと近い。そして、君は自分の授業において、これが真実であると心底信じているかのように行動しなければなりません。
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反省したなあ.これ読んで.

1番,2番は忘れずにいたいな.
たまたま僕が彼らより先に作業療法を学んでいただけで,
それ以外の知識まで持っているはずがない.
てか,そもそも専門家は専門以外の知識は無い(笑).

あとは6番.これはボスが僕に徹底的に教えてくれた.
それは守りたい.でも名前が覚えられない...

そして10番.学生は変わらないもの.何でも自分.自分がどうあるか.
忘れずにいたいな.7つの習慣もそうだけど,まずは自分が土台.


ということで,明日からまた教育も頑張っていきたいと思います.



2011年10月9日日曜日

僕たちは特別なものを作っているんじゃない。 次の時代の「あたりまえ」を作っているんだと

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皆がジョブズを崇拝して,世の中自分勝手な人ばかりになったら大変だなと思っているtomoriです.
いいとこ取りしましょうね(笑)

さて,全く知らないジョブズが無くなって
堀さんのブログを引用してOne more thingを作るのはうちらだと書いて
作業療法士の僕がどうするか...

侍OTさんが示唆してくれました.
以下,侍さんからのメールです.
なんかめっちゃ共感したので,つぶやきます.

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ジョブズがコンピューターを誰でも使える物にして
長い歴史の中でipadを開発して
友利さんがジョブズが作ったipadを使ったADOCを開発して
それを作業療法士が使用して
クライエントが幸せになって,,,,,,

正に沢山の点が結ばれて線になって
そして人が幸せになる。

ジョブズの歴史と、ADOCの今までの変遷を思い出して
すごく今日は感動しました。

そんな人を幸せにするprojectに参加できて本当に幸せです。
そう思った時間でした。

ジョブズが以前言っていましたが、
僕たちは特別なものを作っているんじゃない。
次の時代の「あたりまえ」を作っているんだと,,,,

うちの病院でも、ADOCはいつのにか
当たり前に使用するツールになっています。
特定の人や、特定の条件でしか使えない物ではなくて、
正に次の「あたりまえ」を作った友利さん僕達に感動しています。
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一緒に創ってるので,僕達に変更しました.


当たり前とは?

「作業遂行に焦点を当てた実践を当たり前にすることです」

決して機能訓練を否定している訳ではありません.
お互い,へー,いいところあるね,ってくらいの共存でいいのです.
それが「当たり前」でしょう.

それが次の僕の仕事です.


2011年10月8日土曜日

ADOC nobiさんとdanboさんに紹介していただきました

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鼻毛より寝ぐせが嫌いです.tomoriです.

さて,今日は沖縄で
Apple User Group Meeting
が開かれています.

Ustでみれますので,ぜひ.


写真は僕の地元の,東平安名崎.
灯台に登ると,地球って丸かったんだなと実感できる景色です.

AUGMでは,レキサスさんからADOCを紹介していただきました.

そしたら,かのAppleの広告塔である林信行さんや





そして毎日見てるブログのDANBOさんも紹介してくれました.




お二人とも「作業療法士」と患者さんのためのアプリであると紹介してくださっています.
少しは作業療法を宣伝できたかな.


本番では,琉球OTさんの同僚の方の物語 「10年おでん」 を紹介しました.
これは,僕や琉球OTさんの介入ではないところが,嬉しい.


ちなみに,レキサスさんのポリシーは
Connecting Possibilities with Heartful Technology だそうです.

島袋さんがADOCを紹介した後,
「人のために役立つハートフルなテクノロジーを創っていく」と言ってました.
儲かってるかは別としてって.
なんか沖縄らしくていいですね!(笑)

僕もひたむきに Heartful Technology を追求していきたいと思います.




2011年10月7日金曜日

訪問OTとケアマネージャーをつなぐADOC

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今日の目標は泣かないこと。tomoriです。

さて、気軽に、分かりやすく、というiPadの特性を活かしたADOCですが、ケアマネージャーにも好評のようです。

ケアマネージャーはICFをよく勉強されてるようです。ただICFはあくまで生活の分類であって、実践でどう使う?という方も多いと思います。

ADOCの項目はICFの活動と参加に準じています。てか活動と参加に関連したイラストしかないので、ICFの使い方で最も難しい、活動と参加をベースとした個別的な目標設定が、わりと簡単にできます。

以下、ADOCを使ってケアマネージャーさんとやりとりをしたOTのコメントです。




「ADOCの紙を見せたら、ケアマネがめちゃくちゃわかりやすい!と言っていました」

「ADOCの紙とリハビリの計画書と一緒の内容なので、非常にわかりやすいし、理解し易い。」


「今までの訪問リハは機能回復とか筋力向上とか、歩くことができるとかだったから、 リハビリ=機能回復というイメージだったけど、これだとお家で必要な事が出来ますね!」

「(作ってきた)ケアプランを変えてきます!こんなの恥ずかしくてお見せできません!」

「そのようなリハビリを見学してもいいですか?」

と全てリハを見学した後、

「次のリハビリも見学させて下さい!本当の訪問リハビリを勉強させて下さい!」



てか、このようなことが僕の知らないところで起きてると思うと、素直に嬉しいです(^^)

沢山の利用者さんの生活が豊かになり、それを支援した方々のやりがいにつながるように、今日も頑張ろうと思います。

2011年10月6日木曜日

スティーブ・ジョブズ 追悼

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あんたジョブズの何なのさ! とカミさんに言われました.tomoriです.
今日は朝から仕事にならなかったので,休みをとってノマドしました.



スティーブ・ジョブズ
人は記憶から忘れ去られたときに本当に死んだことになると言いますが,
そういう意味ではジョブズは永遠でしょう...



僕が初めて買ったパソコンはPowerbook G4です.
前職の病院がMacだったし,当時沖田研もMacでした.
給料が20万もなかったのに,40万くらいしました.



そりゃもう肌身離さず大事に使いました.

だがOS 9 .



Mac = フリーズの時代でした.
何時間か頑張って作った資料もフリーズでおジャン,
まあ愛嬌.といって済んだ時代でした(笑)

今の大学に赴任してしばらくMacを使っていました.
さすがに大学のネットワークはWindowsですので,
Winにスイッチし,Macは趣味で使ってしました.

ただ,どうもこれがしっくりこない.
2009に全面Macにもどしました.

2010,布団の中でADOCを思いつきました.
最初OSⅩで作ってもらいましたが,
iPadが出るとのことで,Winと迷ったあげく,iPadアプリにしました.

僕が言うのもなんですが,
ADOCで救われた患者さんやOTRもいると思います.
それはもちろんジョブズがいなければ救われなかった.




ちなみにジョブズの偉業はAppleを作ったことではないと思います.
Appleを通して,沢山の幸せを生んだことです.
ジョブズはAppleの製品を通して,暮らしを良くすることを考えていました.
儲けるとか,有名になるとか,そんなことではないのです.

自分の心を信じること.
それをジョブズは教えてくれました.




今日はお酒を飲み過ぎました




ジョブズの功績に乾杯.

One more thing...
もう聞けないけど,次のOne more thingを作るのは私たち

僕もいつか死にます.
それまで後悔のないように生きます.

ジョブズ.ありがとう.
そして,おつかれさまでした.


微力ながら,ジョブズが出来なかったことを
ADOCで叶えていきたいと思います.



2011年10月2日日曜日

ADOCに関する質問&講義のコメント

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新幹線の切符の買い方がよく分からないので,いつも窓口で買ってるtomoriです.
昨日品川のみどりの窓口に行くと,周りは皆外国人でした...


ということで,
週末は作業療法臨床実践研究会で浜松に行ってまいりました.

作業に焦点を当てた臨床実践ーADOCの紹介ー
というテーマでお話させてもらいました.

受講者の中には関東から夜行バスで参戦されてる方もいたり,
帰りに新幹線を逃してしまう人もいたり...(笑) なんか申し訳ない...

いくつか質問を受けましたので,共有したいと思います.


Q Windows版は出ますか? Android版は出ますか?
→今のところ未定です.
僕がApple信者だからということではないのですが(笑)
ただADOCには「楽しく」「簡単に」目標設定をするという大きな特徴があります.
なかなか使ってみないと実感するのが難しいとは思いますが,
それはiPadによる影響も大きいと思います.
でも,WindowsやAndroidも検討していかないといけないなと思っています. 

Q ADOCはどの時点で使うのか
→基本初回評価時でいいと思います.
活動と参加をターゲットにしていることを相手に理解してもらいやすいからです.
ただクライエントの認知機能に問題がある場合には,
周りからある程度情報を得てからのほうがいいかもしれません.


あと,受講者のコメントを紹介

感動しました.とても.けれども,すぐにその感動を打ち消すほどの後悔,くやしさを感じました.話は聞き出せていた.同じ様に実践につなげたい気持ちはあったのに,何で先輩を説得できなかったのか.甘んじてしまったのか.ADOCの先にあるものをしっかりと追求できるOTRになりたいです.CLと自分の思いを周りに伝えられる力もつけたい!

→僕もこのコメントを見て感動しました! 
何事も周りのせいにせずに,自分の課題として捉えていくと,
きっと理想のOTRになれるでしょう.頑張ってください!


ADOCでの項目の選択だけでなく,ディスカッションする中で文脈の大切さを実感できました.

→僕が伝えたかったことを端的にまとめてくださいました.



他にもありましたが,このくらいで...
浜松のOTも熱かったです!

うなぎもうまかったです.
今度は浜松餃子がいいなあ...



2011年9月29日木曜日

分かりやすいプレゼンをするために(大島武先生)

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髪を切りました。tomoriです。
年に2回くらいですので個人的にはビックイベントで、
いつも少しドキドキします。


さて、先日本学のFDで、大島武先生が講義をして下さいました。
かの、大島渚さんの息子です。

学生に伝わる授業の進め方 ということで、とても楽しく分かりやすいプレゼンでした。
おすすめの著書も買ってみようと思います。

「分かりやすく」話すための8カ条 ということで

1) 大枠から話す
2) 具体的に話す
3) 話を構造化する
4) 自信を持って言い切る
5) 相手の反応に合わせ,ゆっくり話す
6) 相手の土俵に立って話す
7) 相手に馴染みのない言葉は使わない
8) タイムマネジメントを常に意識する

を挙げられました.
言葉だけでみると何の変哲もない感じもしますが,
一つ一つゲームをしたり,たとえ話をしたり,質問したりと,
様々な工夫があり,「なるほど,そうだね!」と思えました.



講演を通して興味深かった話は、
このご時世、情報量の多い授業が良い授業ではないということ。

確かにパワポになって沢山の情報を提供できるようになりました。
ついついスライドを作りすぎて、最後飛ばしたりします。
しかし、こっちは全部知ってるが、相手は全く分からないことを話している、という前提を忘れてはいけません。
また授業という形態は、相手が理解できたかどうかは確認が難しいものです。

そう考えると、提供する情報は少なく、良質なものであるべきです。
例えるなら、断捨離。いや、大吟醸か。



と思いながら、土曜日講演のスライドをざっくり削るぞーとmacを開いて、
気づいたら枚数増えてたというオチが、いかにも僕らしい(笑)

2011年9月22日木曜日

ADOC論文でました

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iPhoneと私とどっち取るの! とカミさんによく言われます.tomoriです.
今のところ黙秘権を行使しています.



さて,ADOCの論文がいよいよ世の中にお目見えしました.


Tomori K, Uezu S, Kinjo S, Ogahara K, Nagatani R, Higashi T.
Utilization of the iPad Application: Aid for Decision-making in Occupation Choice.
Occup Ther Int. 2011 Sep 21.  doi: 10.1002/oti.325. [Epub ahead of print]


それほど有名な雑誌ではないのですが,
僕はこの論文を世に出せたことをとても嬉しく思っています.
それは僕一人ではなく,仲間と一緒にやった仕事だからです.


Ogaharaくんは同じ病院で働いてて,今は同僚です.いつも僕のことを助けてくれます.
Nagatani先生は,13年前,僕にADOCを作るきっかけをくれたし,ADOCの名付け親でもあります.
Higashi先生は僕のボスで,ダメな僕を救ってくれたばかりか,ADOCを一緒に創ってくれました.

Uezuくん,Kinjoくんは学生の頃からの友達で,いつも一緒でした.
あの頃は3名ともホントバカで,こんな面白い仕事が一緒にできるとは思ってもいませんでした.



その他にも,沢山の仲間の力を頂いて,この論文を発表することができました.
何よりも嬉しいことは,その仲間の多くが,自ら協力させてほしいと志願してきたことです.
研究者のはしくれとして,こんなに嬉しいことはないです(涙)


皆さんに心から感謝申し上げます.





ただ,これはほんの序論です.

ADOC project でやりたいことはもっともっとあるわけで,
その実現に向けて,これからも日々のタスクを粛々とこなしていきたいと思います.


どうぞ今後ともお力添えをお願いします.

2011年9月19日月曜日

クラウド時代の論文作成術5 evetnote(どこからでもアクセス)

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もちろんテレビはブラウン管.tomoriです.
そんなアナログな僕がクラウドについて解説しています(笑

さてEvernote
つぎは「どこからでもアクセス」です.

アナログな僕でも電子機器は結構持っています.
メインマシンのMBA,大学のMacbook,Windows,自宅のiPad,iPodtouch,
かみさんにいつか叩き割ると言われたiPhone.

まあアプリさえインストールしておけば,
これらの機器にデータが同期できるというは言うまでもありません.



ただ,evernoteが流行っている背景には,
iPhoneやスマホなどの端末携帯の普及でしょう.

キーワードは「ペーパーレス」です.


ちょっとした考察のヒントを思いついたときにさっとメモする
本を読んでて気になるフレーズを見つけたとき写真を撮る
講演前の電車でこの前の講演のミスを見直す
活用法は枚挙にいとまがないですが,どこでもiPhoneがあればアクセスできます.
いちいちパソコンを立ち上げなくとも見れますし,入力できます.
この安心感が,ペーパーレスを加速させているのではないでしょうか.

よって,僕のカバンに書類が入っていることはほとんどありませんが
前述のとおり,僕はアナログ人間なので,モレスキン無印のノートは常に持ち歩いています.まあそれらに書いたお気に入りの一枚はevernoteに収めていますが.



2011年9月18日日曜日

リミッターなんか.

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遊ぶのがイヤなら,ちゃんとイヤって自分の気持ちは伝えないといけないんだよーと娘から言われました.tomoriです.

とは言ってもほんの少しは遊びます.
近くの公園ではシューって滑るところがあります.
うちの娘は半年前は一番上から出来ていましたが,
1回ちょっと転んでから,一番下になり,
最近ようやく慣れて中段になりました.



一応作業療法士の僕が見ても,彼女の身体能力は半年前より上がっています.


限界って自分で作るもんなんですね...







もちろん僕も作っています.
生まれて以来,日本から出たことがありません.
ホントは出たいのに.

来年こそは海外に行きましょう.
とりあえずヨーロッパのOT学会から...

COTEC

エントリーします.


2011年9月17日土曜日

クラウド時代の論文作成術4 evetnote(何でも保存)

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今1番の悩みは次女の夜泣きです。tomoriです。

Evernoteがとうとうやりましたね!
無料ユーザーでも,ノート1つの最大サイズは25MBまで,1ヶ月あたりアップロードできる容量は60MBまで利用可能です.


僕は文献はevernoteで管理しています。まぁevernoteは文献管理というより、研究を支援してくれるソフトです。楽でいいです。また書く作業に直結しています。

evernoteには3つの特徴があります.


今回はその一つである何でも保存,に関して自分の仕事と関連付けて説明します.

1)何でも保存

現在論文の9割はダウンロードしたPDFファイルです。それだけならipaperが楽です。
文献検索から整理まで ー論文300編を持ち歩くー

でも複写で取り寄せる文献もあれば、本や文献のコピー、pubmedで気になったアブストラクトもあるし、気になるサイト,ネットで誰かまとめたスライドやwordファイルもあります.

書きかけの原稿、データのファイル、紙に書いたメモ、ホワイトボードに書いたメモ、打合せのボイスメモ、それらも全部放り込みます。



文献に限らず,情報はどこにおくか、カテゴリー分けで悩みます。とっておきたいとなると、どこにおけば良いか悩みます。evernoteを使えば、どこにおくか、おいたかを考えてなくていいんです。必ずevernoteにおいた、という決まりを作ることで,さっさと片付けられ、探すときもいつかは見つかります。この安心感はevernoteならではのものです。

人間の頭は考えることに使うべきで、
記憶に使うスペースは極力減らすべきだと思いますし、
整理に悩むために使うのはなおさらもったいない。

第二の脳としてevernoteはオススメです。

続きは後ほど.



2011年9月15日木曜日

教えてください! OTの効果をどんな時に感じますか?

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デカイのは口と頭位だけ.tomoriです.
夢は実行できてなんぼです.

さて,コレを読んだ人は,コメントかメールかください.

どんな時にOTの効果を感じますか?
というのも,今OTっぽいOTをしたときの効果を測る評価を開発しています.

そこでストーリーを募集します!
どんな患者さんに,どんな介入をして,どんな言動をみて介入の効果を感じたのか,教えてください.

その情報をもとに,アウトカムを開発していきたいと思います.


ご意見は,このブログの下段にある掲示板か,メールでお願いします.

メールは
tomorinkooあっとまーくgmail.com です.
どうぞよろしくおねがいいたします!


2011年9月13日火曜日

講義のご案内 第9回作業療法臨床実践研究会

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いろはす オレンジ 好きなtomoriです。

さて、第9回作業療法臨床実践研究会で講義をさせていただくことになりましたのでご案内します。

こんな僕でも呼んで頂けるなんて光栄に思います。学者らしいカッコいい話しは出来ませんが、悩みながら、これでいいのかなと思いながら臨床されてる方のヒントになるような話しができればと思います。作業療法士以外でも分かるくらい簡単に話します。


講師:神奈川奈川県立保健福祉大学 友利幸之介

テーマ:作業に焦点を当てた臨床実践ーADOCの紹介ー

日時:平成23年10月1日13:00~17:00。会場:聖隷クリストファー大学

 詳細はこちら http://t.co/v2SDXu9

2011年9月11日日曜日

マー君と佑くんの対決から就職を考える

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初めてスポーツ新聞なるものを買いました。tomoriです。

というのも、マー君と佑くんが対決したと目に入ったからです。前からこの対決には興味がありました。

マー君は、卒業後プロの世界に飛び込みました。楽天という弱いチームでも登板機会があるとポジティブに考え、愚直に努力した結果、昨日はマー君の貫禄の勝利だったそうです。


就職、卒後教育もそうではないでしょうか。

少ない事例を担当して、じっくり指導してもらうより、早く沢山の患者さんを担当してもらって、早く慣れたほうがいいかなと個人的には思っています。

あと病院で勉強して地域に出たいというセラピストも、最初から地域に出て、早く慣れれば良いのにと思います。

どこに就職するかじゃなくて、
就職した先でどれだけ頑張るかです。
就職した先でどれだけ楽しむかです。

結局のところ。





2011年9月10日土曜日

回復期リハのOTへ(葉山靖明さんより)

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6ヶ月の次女を抱っこしてるとよくウンコされます.
便器じゃないよ.tomoriだよ.



さて,かの有名な,
デイサービスけやき通り 施設長 葉山靖明さんより,
石川県OT学会の特別講演の抄録を頂きました.

回復期の作業療法について,
じわじわと感動するお言葉があったので紹介させていただきます.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

回復期の作業療法。


機能訓練にのみ患者の意識が向かい、作業や作業療法へ向う心を作ることが難しい。といことは素人の私にもわかる。


しかし、それ以上に、回復期は最も作業療法が必要な時期でもある。


なぜなら、「価値観の転換」の基礎を作るのはその時期の作業療法以外には無理であり、回復期にその基礎を作らねばならないからである。トップダウン的思考で小さな作業でよいからEnabling Occupation(作業の可能化)の感覚を味う必要がある。更に、今後、退院して障害者として生きてゆく辛い時期をのり越えるためには、回復期にEnabling ccupation(作業の可能化)を知っておかねばならないのである。


私は、それを知っていたから維持期を楽しく生きてゆけ、今も運動機能も感覚も麻痺した右半身でも全く問題ないのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

障害を持って間もない方に,
機能回復から作業ができることへ眼を向けることがどんなに難しいか,
僕の少ない臨床経験でも良く分かります.

でも,葉山さんがおっしゃるとおり,それを作業療法でやらなければ誰がやるんですか?
僕は,「患者さんは自宅に戻ってゆっくり障害受容していくさ...」などと
無責任なことは言いたくない性格です.

おせっかいなのは分かっています.
でも,クライエントの障害を持った苦悩を少しでもシェアして,
クライエントが本当に本当にやりたいことを一緒に見つけ,
それを実現するための礎を一緒に築かなければいけません.
回復期で(いや急性期からか)


そもそも回復期って機能の回復期ですか? ADLの回復期ですか?



いえいえ.

人生の回復期ですよ.




引用
デイサービスけやき通り 葉山靖明 氏
平成23年8月28日 石川県作業療法学会
特別講演 「作業療法の魅力 ―作業療法の大ファンからのメッセージ-」 抄録




2011年9月9日金曜日

作業可能化のためのシーティング(キャスパーアプローチ)

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基本的に福祉用具とか好きなtomoriです.
福祉用具は患者さんの生活を一瞬で大きく変えてしまう力があるからです.
絶対に無理!という場合でも.

技術は身につけないといけませんが,
福祉用具は知ってるか知ってないかです.
常にアンテナを張って,新しい福祉用具の知識を取り込む必要があります.

ひとつ興味深い取り組みを紹介します.

昨日,ポップンクラブの村上さんが来校してくださり,
意見交換をさせていただきました.

ポップンクラブでは キャスパーアプローチというシーティング技術をもとに,
日本から海外まで様々な活動を展開しています.

村上さんはクライエントのストーリーを大切にされていました.

お子さんの「告白」を支援するというストーリー.
相手の所に電動車椅子で移動できるようにする
チョコをあげて告白をするという作業
そのためには顔を挙げないといけない ということらしいです(笑)

決して自分たちの技術はすごいんだ!と誇示するのではなく,
「クライエントのストーリーが先.技術(手段)はその後」
ということを非常にわきまえてらっしゃる方でした.

そのストーリーを創る際,
お子さんは中途障害の方と違って作業の経験自体がそもそも無いことが多く,
これできる,というイメージを持てないことが多いそうです.
あと通常の子どもがやる作業自体がそもそも頭に浮かんでこないとか.
そういう方のバリアをADOCは開放してくれるのではないか,
とアドバイスいただきました.


正しい姿勢を保持するのではなく,
やりたい作業を実現するために,
その人とその人の作業とその人の環境にあった姿勢を創ってくれる
まさに人・作業・環境モデルにあったシーティングです.


村上さん自体もOTの専門性を評価してくださり,
OTとのコラボを切望されていました.

なお,対象はお子さんだけでなく,
高齢者や変性疾患,健常人の方へも展開しているようです.
個人的には,ぜひ多くのOTに知ってもらいたいアプローチです.

詳細はポップンクラブさんにお問い合わせいただきたいのですが,
全国で講習会など開催しているようです.
横須賀で一度お招きしたいなぁと思っています.


2011年9月5日月曜日

missing!!

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マルモって知ってると聞かれ,あー丸い苔でしょと答えてどん引きされた tomori です.
いやー,テレビみないんですみません.
ちなみにうちのカミさんは最近楽しんごを知って,喜んでたところを
うちの母親から,この人知らないなんて重症ねと突っ込まれたらしいです(笑)

全く関係ないですけど,
後世に残したい動画を見つけましたので,つぶやきます.

"Missing" 久保田利伸×平井堅×押尾コータロー
http://www.youtube.com/watch?v=7WjlVGfDlc4&feature=related

2011年9月4日日曜日

小児版ADOCプロジェクト スタートです! 

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長い間ブログが書けませんでした.tomori です.
何か忙しいというのもありましたが,
面白いこと,ためになること書かないと,とか思うと書けないものですね.
見てくださった方々ありがとうございました.


さて,OT学会後から「小児版ADOC」のプロジェクトを立ち上げています.
学校でOBPを実践している作業療法士をチームリーダーに,
小児領域のOTや教員経験がある方をメンバーにむかえて,
ディスカッションを繰り返す中で,ようやくアウトラインがみえてきました.




とにかくコンセプトは
将来のために今する作業を整理することが大きな目的です.

子どもを支援するにあたり,

「まず大事なこと(本当に必要なこと)とそうでないことを見分けることが出来ること.
そして,大事なことに焦点を当て,そうでないことをいかに見過ごせるか」
というベテラン教員の意見を参考に,
将来を見据えた上で,障がいではなく作業に焦点を当てて,今何を優先すべきか,
をガイドしてくれるような機能を考えています.


また,基本的に教員や支援員が使えるようにとデザインしています.
教員の方々には,たとえ障がいがあったとしても子どもをしっかり教育する力があります.
その力を小児版ADOCでサポートできればと思います.

子どもと親,教員が主役で,OTは黒子,というイメージです.
子どもと教員で作業に焦点をあて,作業を可能化するプロセスで
難しければ作業療法士に相談してもらえれば,というスタンスです.

そんなことできるのか?と思うでしょうが,
イラストが作業しかないので,作業が目標になるのがADOCの良いところです.

自傷行為に焦点を当てるのではなく,
学校で皆と仲良く遊べないことに焦点が当たります.

聴覚過敏に焦点が当たるのではなく,
皆と歌が歌えないことに焦点が当たります.

面白いプロジェクトになりそうです.


2011年8月5日金曜日

個別か集団か

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意思決定の研究をしている優柔不断なtomoriです.


プロフェッショナル 仕事の流儀 といえば
夢のみずうみ村 藤原先生
リハビリが,人生を面白くする
オープンキャンパスでいつも流しっぱなしですが,
何度見ても目頭が熱くなります.

そのみずうみ村が浦安にもオープンしたということで,
友達のOTからお誘いがありました.
利用者さんによる片手のリハビリ教室.
ブログで書くのが遅くなって申し訳ないのですが,見学できるそうです.
しかし行きたかったなぁ…





ピアサポートって通所系のサービスに通う一番のメリットだと思いますが,
最近は個別加算の関係で,集団がやりにくくなっているとも聞きます.
もっと集団を積極的にやっていく必要もあると思います.

侍さんの病院でも,ピアサポートを得ることを目的に,
セラピストがマンツーでつきながら,
パラレルな集団で調理訓練を実施していると聞きました.
先に訓練して調理が出来るようになった患者さんが,
訓練を始めようとしている患者さんに教えたりするそうです.

OTたけじゅんさんは通所サービスで働いていますが,
スポーツ,機能訓練,調理訓練,就労など,全て週間プログラムを立てて,
各3-5名程度の集団で支援を行っています.
ここでもピアサポートを上手に利用しています.

個別支援が重視されていく中,
集団療法をもう一度見直す必要があるのではないでしょうか.
診療報酬で規定されているからできない! じゃなくて,
集団の力動もうまく取り入れていきたいものですね…

2011年8月2日火曜日

ADOCやiPadにまつわるQ&A

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効率を高めようと無駄な事ばかりするAB型のtomoriです.
人間地道が一番の近道かもしれません.

さて,ADOCとかiPadとかよくわからないという方へ


Q. ADOCのログインはどうするんですか?
ご迷惑をおかけして申し訳ございません.
動画を配信していますので,ご確認ください.

Q. セキュリティはどうなんですか?
ADOCはログイン時にパスワード入力を要求します.
(初期設定時にご迷惑をおかけしていますが…)
ただADOCを終了するときにホームボタン(丸いやつ)を押せばいいんですが,
右上の電源ボタンで終了した場合には,パスワードを要求されずに起動します.
なので,iPad起動時に4桁のパスコードも設定することをおすすめします.
またPDFファイルをiTunesからお使いのパソコン落とすことができますが,
PDFを開くときは,ログイン時のパスワードを入力しないと開けないようになっています.

Q. 職場で買ってもらうにはどうすればいいのか?
今のところ研究を協力してくれた施設で買ってはもらえているそうですが,
大方が個人で購入されたiPadにインストールしているのではないでしょうか.
自宅と職場を持ち歩くとなるとやはり不安ですよね.
印刷中の私たちの研究論文,新聞記事などで職場に地道にアピールですかね…
iPadを入れて5万円… 安くはないですが,
どの人でも使える評価としてコストパフォーマンスは高いと思います.
例えば上肢機能検査,高次脳機能検査,知能検査などは
10万超えてるものが沢山ありますが,
その特定の障害のある人にしか使えません.年に数人やるかなって感じです.
でもADOCはどのクライエントにも必要な目標設定のツールなので,
目が見えない方以外には使えます.コスパは高いと思います.

Q. iPadを職場で購入するときに月額使用料はどうすればいいですか?
iPadはWiFiモデルと3Gモデルがあって
WiFiは無線LANがあればネットにつながります.月額使用料は不要です.
3Gは携帯と一緒で,どこでもネットにつながるけど月額使用料が必要です.
いまのところADOCはネットにつながっている必要はないので,
WiFiモデルで十分です.

Q. iPadはどれを購入すればいいのか?
主にADOCでご使用されるなら,最も安いWiFiの16G(44,800)で十分です.
動画や画像などを使ってクライエントに何か説明したい,というご希望があれば
要領は大きいにこしたことはありません.
iPad1でも全然動きます.

Q. ADOCは複数台にインストールできるのか?
同じiTunesアカウントなら,iPad10台までインストール可能です.


Q. 法人向けの販売はあるのか?
株式会社レキサスさんが検討中です.



Q. ADOCのダウンロード料金の経費はどうやって落とすのか?
iTunes経由は通常クレジット決済です.
しかしiTunesカードでも可能です.
3000円くらいのをコンビニやスーパーで買えば領収書も入手しやすいかもしれません.


Q. ADOCの他にも使えるアプリはあるか?
今は結構解剖系のアプリが多いですね.
筋とか骨とかキレイな3Dで見れるようなものとかですね.
AOTAもOTで使えそうなアプリを紹介してます.
この間紹介したOsirixなんかも面白そうです.
最近では療法士.comさんも動作分析用のアプリを販売しています.
おそらくこれからも増えるでしょうから,
ADOC以外でも使い道はありそうです.

Q. ADOCはどの領域でも使えるか?
小児以外では使えると思います.

とりあえずこのくらいで…


2011年7月29日金曜日

機能回復のためのCI療法ならPTの仕事では?

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栗原さんちのおすそわけ パンナコッタ が大好きなtomoriです.
我が家はパルシステムで取り寄せてます.

なんか過激なタイトルですみません.
今回は泣く子も黙るCIこと,Constraint-induced movement therapy です.
片麻痺患者の非麻痺側を固定して,麻痺側を強制的に使用してもらうという
エビデンスが今でもなお沢山出てるあれです.

でも僕は思うわけです.
ただCIで上肢機能を向上させるだけならPTのシゴトでは?
OTのシゴトは作業ができるようにすることです.
向上した上肢機能を日常生活でどう使っていくべきか,どこで使うのか,どのように使うべきか…
「訓練時」ではなく,「日常生活場面」での運動学習や行動変容にこだわるべきでは?と思います.


そこで出ました.しかも日本から.
兵庫医科大学の竹林先生たちのグループです.
Taubらの”Transfer Package(TP)”という
麻痺側上肢の日常生活での使用を促すための方法論を取り入れているそうです.

竹林先生たちは,研究として,
CI+TPをした群と,CIのみの群で比較検討を行っており,
前者はSTEFとMotor Activity LogのAmount of Use が向上したと報告しています.
その差は介入後6ヶ月まで継続したと.

One more thing...

CI+TP群は,介入直後と6ヶ月後(CIが終わったあと)を比べると,
STEFとMotor Activity LogのAmount of Useがさらに向上しているとか…
これはびっくりです.
日常生活で使っている証拠です.

もちろんサンプルサイズが小さいとかランダム化したかどうかとか,
いろいろデザインに改善の余地はあるにせよ,センター前にクリーンヒット的な結果です.
竹林先生より修正
研究の存在を認知しない医師が、両群に割り付けておりますので、準Randomize
です。またassessorに盲検化を施しておりますので,single-blindです.だそうです.

That's OT!! ですね.

なんと竹林先生は,8月6日に北里大学で講演されるとか.
http://kana-ot.jp/general/course.htm#14

CIしているOTは必見ではないでしょうか! 


引用
竹林 崇,他;Constraint- Induced movement therapy におけるTransfer Package の効果.第45回 作業療法学会

2011年7月15日金曜日

沖縄生まれのADOC

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友達の友達はkiroroと安室奈美恵です.tomoriです.
友達の友達は仲間由紀恵の兄で,自宅で小学生の彼女を見たとか…

さて,ADOCが沖縄の2社に掲載されました.





これは純粋にうれしかったです.
ADOCは沖縄からスタートできました.
(もちろん沖縄以外の方からもご支援いただいていますが)



僕は沖縄は好きです.
沖縄を出るまでは嫌いでした.
きっと,近すぎて,当たり前すぎて,大事なものに気づかなかったんでしょう.



もともとADOCは東京の会社にアプリ開発を依頼していましたが,
沖縄の株式会社レキサスさんにお願いすることになりました.

それは沖縄から発信したかったからでもあります.

沖縄人は沖縄が好きです.沖縄に生まれてよかったと思うものです.

前にも紹介しましたが,
沖縄から世界に勝負する
それをまじめに語る人たちと一緒に仕事をしていこうと思います.

内地にいつまでも依存してはいけないのです.

ADOCは沖縄から世界に影響を与えるように,発信します.


2011年7月10日日曜日

ADOCを被災者5名にプレゼントします!

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ADOCがトップセールス1位になりました.tomoriです.
もちろん1時的なものですが.わりと上位にランクインしています.


ADOCの売上については,アプリの品質改善はもちろん,まだ詳細はお伝えできませんが,
現在,株式会社レキサスさんと共同開発中の新サービスの構築費用に充てていく予定です.ADOCをベースに,もっとワクワクするような展開を考えています.







今回の地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げます.

このたびは,株式会社レキサスさんのご厚意により,

今回の震災で被災した,もしくは被災によって避難した方(医療福祉関係者)に,
抽選で5名にADOCをプレゼントします.
※インストールできるiPadを持っていることが前提です

ご希望の方は,下記の項目を私までメールください → adoc.project@gmail.com
〆切は 7月23日(土)です.当選者にはお電話させて頂きます.

1)所属施設(休職中の方は前職を)
2)氏名とよみがな
3)住所
4)専門職名
5)電話番号(当選者にはお電話します)


お知り合いに被災された医療関係者がいらっしゃいましたら,
ぜひお声掛けくださいますようお願いいたします.
なおiPadを持っているかどうか確認してください.

被災された方々のRehabilitationに,ADOCが少しでもお役に立てれば幸いです.

2011年7月8日金曜日

ADOC リリースです!

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うちの娘が去年短冊に書いたのは,
「たくさん刺身が食べられますように」でした.tomoriです.


長らくお待たせして申し訳ございませんでした.
ようやくADOCを皆様にお届けします.


こちらからダウンロード可能です




寝る前に思いついたちょっとしたアイデアに.
たくさんの偶然が重なってこんなにもたくさんの支援をいただいたことに,
心から感謝しています.




Special Thanks

いつもツイッター等で応援してくださっている方々もありがとうございます,
勇美記念財団,科研費,神奈川県士会からも研究費のご支援をいただきました.

ADOC project のみんな,いつもありがとう.
ゼミ生だった,市丸さん,古賀さん,笹田さん,ありがとう.
システム開発してくれたレキサスの宮里さん,ありがとう.
いつも調整業務をしてくれているレキサスの安田さん,ありがとう.
比屋根社長ありがとうございます.
多忙な中,イラストを描いてくださった戸塚さん,本当にありがとうございました.

ADOCの名付け親の長谷先生,いつもありがとうございます.
いつも僕の仕事を応援してくれる釧路の金城くんに瀬下くん,ありがとう.
いつも丁寧に仕事してくれる侍OTさん.被災で大変なのに.ありがとう.
いつも僕の味方をしてくれる上江洲くん,ありがとう.
そしてボスの東先生,先生がいなければ僕もADOCもありませんでした.
本当にありがとうございます.

他にも,たくさんの方々に感謝です.



しかし,ありがとう,言うだけならとても簡単なことです.
これからもADOC project を通して,
OTに貢献していくことが僕なりの恩返しだと思っています.
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします.


家族にも感謝です.
今日は刺身買って帰ろう.

2011年7月7日木曜日

湘南OT交流会のご案内

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とうとう、四歳の長女とかみさんの帽子のサイズが一緒になりました。tomori です。
遺伝はどうしようもない。ゆるせ…


さて、茅ヶ崎でお話します。
まだ席が余ってるらしいので、
興味があるかたはご参加くださいませ。

講義内でお題を出しますが、
もし正解した方には僕が参加費を払います(笑)
お楽しみに。


あと飲み会が少ないとか…。
僕も毎日のように飲み歩いてますが、
飲みニケーションも悪くないですよ。
ぜひそちらでも交流を。



ADOCを用いたトップダウンの作業療法
湘南OT交流会 
7月24日(日) 14:00~16:00 http://ow.ly/5ypVD

2011年6月29日水曜日

ADOCが日経に掲載されました!

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暑さにめっきり弱い沖縄人.tomoriです.
節電なんて言ってらんねーよ,と言いたいところですが,がんばります.

さて,6月25日の日経新聞(九州沖縄版),6月29日の日経産業新聞にADOCが少しだけ紹介されました.

「エードックは作業療法士と患者の円滑なコミュニケーションを支援する」という文言はOKですが,
「できるようになりたい作業を選ぶと,目標設定に向けた訓練の内容などをPDF文書で読める」というのは
ちょっと微妙かな.作業療法士が記入すれば読めますが,もちろん自動的にプランは出てきません.
あと「ダウンロードできる」,「月内に発売」というのは間違いで,もうしばらくお待ちください.

しかし機能回復,という言葉は皆さん好きですね.
全体の文章の流れ的におかしいと思うけど(笑) 希望回復ならまだいいです.

それはともかく,写真が意外にインパクトあるので,結構多くの方の目に留まったかな.
撮影してくれたのは琉球OTさんです.写真家デビューも近いのでは?(笑)

患者さんのほうから,新聞でADOCって見たけどできないの? 
なんて話になると面白いですね(笑)


うるま市のレキサス、スマートフォン向けアプリ強化
http://s.nikkei.com/jrUaF4







2011年6月28日火曜日

できることではなく,やりたいことをやりなさい

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今日,嫁にも娘にも八つ当たりされました.tomoriです.
後で,良く耐えた,とかみさんにほめられました.



「できることではなく,やりたいことをやりなさい」

僕はこの類いの言葉が好きです.
でもやりたくないことができない人に言ってはいけません.
やりたくないことができないと,やりたいことなんてできません.
やりたくないことも,やりたいことのためにちゃんとできる人だけが,
本当にやりたいことをすることができます.

「こんなこと自分のやりたいことじゃない」
「やりたいことをやれば自分はもっと力を発揮することができるのに…」
当然です.誰でもできますw


やりたくないことをやってる時に,
いかに安定した高いパフォーマンスを維持するかが重要です.
それがやりたいことができるようになった時の爆発力を生むことでしょう.
それがやりたいことができるようになった時に信頼を得ることでしょう.
やりたくないことをやっている間にどう過ごすかが一番大事です.



「できることではなく,やりたいことをやりなさい」

今日学生に言ったら
「じゃ先生の課題やらなくていいですか」と言われましたがw
その学生ならきっとやりたいことができると信じています.

ADOC祭り in 埼玉

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「ADOCって誰が開発したのを翻訳したのですか?」と聞かれました.tomoriです.
ADOCは純国産です.

さて,埼玉学会は熱かったです.
もはや祭りだ,ADOC祭りだ! という声もあるくらい.


侍さんも詳細をブログで説明しています.
ナヴェックスさん.金曜日に高熱出してたのに,土曜日に意地で山口から来てくれました.


9つのポスター発表で,3セクションに分かれていました.
それぞれ1時間待機の指定なんですが,
1時間で帰れず,3セクションとも2時間途切れることなくどなたか来てくださり,
しかも発表ではないメンバーも対応しないと間に合わなかったという盛況ぶりでした.
そのブースだけ明らかに室温が高かったとのこと.


うれしかったのが,事例報告のブースに,僕ら以上にたくさん来てくれたことですね.
それはかなりうれしいことでした.
来年は僕の知らないところでADOCを使った発表があるといいなと期待しています.


その後,来れるメンバーが集合して飲み会です.16名くらい.
僕以外は結構皆初対面なのに,乾杯前から大にぎわい(笑)
ナヴェックスさんのお友達のAさん,
浦安市の夢のみずうみ村のYさんも開所式が翌日なのに来てくれました.
終了15分前は,北里大の天才なのに謙虚な女子Nさんも参戦.

オトーリを少しやって,
福島のNさんの結婚お祝いケーキをサプライズで用意.
ちょうど震災で,ちゃんとお祝ができなかったと侍さん.
少し泣いてしまった.


その後,カラオケに移動.
昔から音痴で有名なゲジゲジくんの「GOLDFINGER 99」を聞いたり,
鳥取出身のHくんの沖縄人より熱い「島んちゅぬ宝」を皆で大合唱したりしました.
僕は卒業生のIさんと一緒に「A・RA・SHI」を踊りました.

3次会では作業療法についてしっとりと熱く語り,
締めのラーメンに行く人もいたが,胃の弱い僕は帰った.
気づけば2時.どちらかと言えば起床の時間だ.


とても楽しい祭りでした.

このメンバーと一緒に,
ADOC project はもっともっと面白い展開をしていきます.
乞うご期待!

あ,とりあえずADOCは7月中配信予定です.
のびのびですみません….

2011年6月19日日曜日

活動分析・環境適応 と ADOC

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今日渾身のお好み焼きが焼けました.tomoriです.
もうOTやめてお好み焼き屋さんでも開こうかと思うくらい美味しかったです.

さて,先日ボバースについての記事を書きました.
今日はそれに関連して活動分析や環境適応について書こうと思います.


実習から帰ってきた学生から必ず聞くのが,
「動作分析ができないと指導者に言われた」.
「もっと動作分析の内容を授業に盛り込んでほしい」などのコメント.

例えばどんな動作の分析なの?と聞くと
寝返りです.起き上がりです.座位姿勢です…

君はPTで実習してきたんかい(笑)とは言いませんよ.
その患者さんはどうやったの? まねしてみて と聞きます.

でも心の中では,その動作分析の前に,
そもそも何の動作を分析するのか,その動作の選択は正しいのか?
と思うことはあります.



活動分析にも同じことが言えるのかなと思います.

僕はこの人・作業・環境モデルが好きです.
その3つが重なるところ,作業遂行こそ作業療法がターゲットにする部分だと思いますし,
この3つの円が同じ大きさというところも好きです.人も作業も環境も同じ配分で見ましょうよと,訴えているような感じが好きです.


この間,順天堂大学のOTの先生方とも話したのですが,
僕の活動分析に対するイメージ図はこうです.

なぜなら,活動分析では,
その活動には通常このような特徴があります.
この活動を一般的に1,2,3の手順で行われます.
これを実現するために症例ではこのような戦略で介入しました.
という説明は良く聞きます.
でもその活動を行う本人にとってどのような意味や価値があって行うことになったのか,
といった説明は少ないように思います.
活動を分析する学問だからそうなんです!と言われればそれまでですが.

人が行う作業を分析しているわけだから「人」は入っているだろう
という意見もあるかもしれません.
でも「人」の身体機能の部分だけ大きいような気がします.
人は 骨と筋の集合体ではない という侍さんの言葉を思い出します.
なぜその活動をするのか,という意味が必要です.


あと,よく勘違いされがちですが,
作業療法は「作業ができるようになること」が目的ではありません.
僕は「CLにとって意味がある作業ができるようになること」でもないと思っています.
僕が考える作業療法の目的は,
CLにとって意味がある作業ができることを通して「CLらしい人生を歩むこと」
だと思っています.
主眼は「CLらしい人生を歩むこと」にあって
「意味がある作業ができること」はそれを達成するための手段である,という考え方です.
だから「活動ができること」が目的にはならないと思います.
だって僕たちでも「着替えができること」や「歯磨きができること」が今年の目標にならないでしょう.
特に真新しいことを言ってるつもりはないのですが…


僕は活動分析を批判しているつもりは毛頭ないです.
活動を分析する能力は作業療法士にとって必要不可欠です.
CLにとって意味のある活動を同定しても,それを分析・解決する能力がなければ意味がありません.
要は,分析する活動が,本人にとって意味のあるものでCLらしい人生を歩むためのものであればいいわけです.

僕たちは,そのためにADOCを開発しました.
特別な理論を必要としなくとも,iPadの直感的な操作によって,
面接の経験が少ない方でもいろいろな作業ニーズを聞き出すことができないかなと思っています.

僕は活動分析や環境適応などよく分かりませんが,
ADOCがお役に立てることもあるかと感じています.

もしご意見やご指摘などあればコメントお願いします.
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