2011年12月31日土曜日

2011の振り返り

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大晦日,「お父さんの仕事って楽(らく)そうだよねー」と娘から言われました.tomoriです.
あまりに唐突で的を得たことを言われたときって,人は苦笑いするしかないよね.


まだ短い人生30年余だが,今年は本当に色々あった.
ちょっとブログと一緒に振り返ってみる.


今年はなんといっても震災だろう.
思い出すだけでも身震いするほどの恐怖...
関東でもその影響として買い占めが起きた.
不安の連鎖,恐ろしさ,そして人の弱さを見た.

その一方で,人間の強さを感じた
 → 福島に行ってきました

人ってこんなに強くなれるのか.
福島のみんなはまだまだ戦っている.
僕に何ができるわけでもないが,それだけは忘れずにいたい.
そして少しでいいから,僕にできることをしていきたい.


今年序盤から絶望感,損失感が蔓延する中,新たな命が2つ誕生した.

一つはうちの次女.実は彼女が生まれた日は他界した親父の命日だった. 
 → 偶然...

今でも夜泣きがひどく,夜中は戦場のようになってしまうが,
昼間は可愛いものだ.子育てってきっとそんなもんなんだろう.
幸せと苦労がどちらも2倍になる.きっと片方のみはない.


もう一つの命は ADOC
 → ADOC リリースです!

今年はADOCを通してホントいろんな人と出会い,そして将来について語った.
きっとその出会いが一生の宝だと自信をもって言える.
今年一番の思い出.→ ADOC祭り in 埼玉 最高の夜だった!

またADOCの論文もいくつか書くこともできた.→ADOC論文でました
現在,ADOCの論文は4本アクセプトで2本は投稿中.
次の機関誌「作業療法」にADOCの論文が掲載される予定なので,それも楽しみ.
また本も書くことができた.
患者中心の意思決定支援―納得して決めるためのケア
実は中山先生とはツイッターつながりの縁なんだけど,詳しくは別途書くことにして...


さてさて,濃厚な今年を振り返り,来年は何はどうするかだ.

ADOCはあくまでツール.手段.
本当の目的は介入研究,泣く子も黙るRCTである.
はっきり言って,そのためのADOCでもある.
 →回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します

普通,研究って発表するまではクローズにするもの.
でもうちらはオープンにした.
ブログで共同研究の声かけなんかして怪しいグループだとお思いでしょうが,

そうです.うちらっておかしいんです(笑)

でもこれはいろんな意見をもらうため←現に色々いただいている
ADOCヲタクの集団で出した結果でしょ?と言われないため←新規の方が多い

新しいリクルートの方法を確立することで,RCTを皆ができるようになり,
OTのエビデンス創出に役立てて欲しいため←リクルートに金掛かっていない

いろいろ目的があってやったこと.
来年2月までの募集期間ですので,興味のある方はぜひご連絡ください.


次は小児版ADOCの開発かなぁ. 
 →小児版ADOCプロジェクト スタートです! 

これもジワリジワリと面白いことになっている.
そもそも僕は小児ではないし,そういうメンバーが多いから,
外野から見た新しい意見がどんどん出てきて超おもしろい(笑)

最後は...内緒(笑)
僕の講義では話したけど,新しいWebサービスを開発中.
だいぶ形になってきた.これはホントにドキドキするような仕組みになると思う.



こんな感じで,既成概念にとらわれずに,
熱い仲間と一緒にどんどんチャレンジしていきたい.

それでは皆様,今年も大変お世話になりました.
来年もどうぞよろしくお願いいたします.


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一応,2011 ブログ Top 3です.

1) OTIPM 講習会
2) ボバースへの誤解
3) 回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します






2011年12月22日木曜日

回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します

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tomoriです.
今日は研究協力の呼びかけをさせていただきたいと思います.

私たちADOC project メンバーは,回復期リハビリテーション病棟での作業療法において多施設間共同での無作為化比較試験を実施します.

概要としては,ADOCを用いたトップダウンアプローチを実施した群と,標準的なボトムアップアプローチを実施した群とを比較し,どちらが意思決定への参加度合い,機能面,ADL,QOL,自己効力感を高めるのか検証する予定です.また経済的な費用対効果も検証します.

つきましては,研究の概要をダウンロードしてご確認いただき,ご検討していただける場合にはさらに詳しく内容をご説明いたしますので,まずはメールでご連絡ください.

募集期間は2012.2月までです.どうぞよろしくお願いいたします.


2011年12月21日水曜日

「スマホ,タブレットが変える 新IT医療革命」 の感想

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風呂の時以外,iPhoneから1m以上離れることができないtomoriです.
来年の目標は,iPhoneの自立した使い方を身につけることです.



今日は スマホ、タブレットが変える 新IT医療革命 という本の紹介です
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この本は,ITで医療は変わるのか?孫 正義と9人の医療従事者が徹底討論
の対談をまとめたもので,一応Ustでも確認できます.
前半はTeam 医療3.0の取り組みの紹介,後半は孫さんのビジョンが語られています.

Team 医療3.0は,今の日本が抱える医療・福祉の問題を解決するために
PhoneやiPadとクラウドをIT環境を駆使して,
現場から新しい「仕組み」を創りだすべく集まった医療従事者のことです.
以前,このブログでもOsiriXの紹介をさせていただきましたが,
iPhoneやiPadの活用では今最先端でしょうね.

孫さんの医療IT化に関するビジョンも,
先にIT化が進んでいる韓国や台湾と日本を比較していて
やや大雑把ではありますが分かりやすい内容となっています.

以下の章立てでまとめられています.



目次
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序章 現場からかの革新者たち,集まる
1章 医療「崩壊」から「解放」へーIT化で仕組みを変える
2章 iPad,iPhoneで医療教育を変える
3章 他職種との連携で今後の在宅医療ニーズを支える
4章 IT化で情報を共有し,最良の医療を実現する
5章 日本の医療をITで救え

スライドを使ったプレゼンの対談をまとめていますので,
本書にもスライドの図表などが多く,非常に分かりやすくまとめてありますので,
特に,医療関係者で.ITは興味があるけど難しいなぁと思われる方にぜひ読んでいただきたいなと思いました.




iPhoneやiPadによって何が変わるのか?
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さて,iPhoneやiPadの登場によって,
色んなことが気軽に素早くできるようになったことは言うまでもありません.

特にビューワーとして機能は秀逸です.
患者さんにMRIなどの画像を見せて説明したり,
動画で医療措置のやり方を指導したり,
イラストを使って病気の説明をしたり,と
これまで言葉を中心に行なってきたコミュニケーションよりも,
より理解しやすいという特徴があると思います.

ただ,iPadやiPhoneの登場で僕が思う一番の変化は,
現場の従事者がIT化の波を自分たちの力で起こせるようになってきたことです.

これまでは大手IT起業に何千万と支払い,病院独自のシステムを組んでいました.
でもこれからは,無料〜数百円のアプリを組み合わせて,どんな病院でも共通のシステムを組むことも可能です.
アイデア次第で現場からIT化の波を起こすことができるのです.
事実,本書で紹介している取り組みはそのようなものばかりです.



アイデア次第で…
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僕も実際に見学させていただいた在宅訪問医療の桜新町アーバンクリニックでは,
医療3.0のメンバーである遠矢医師片山看護師を中心に,
iPhoneアプリ活用して非常に効率よく仕事されていました.

Googleカレンダーで訪問スケジュール共有.
Googleマップで患者宅のマッピング,ルート検索.
Dropboxでサマリなどを共有し,移動中や自宅でもチェックできる.
DocScannerで薬の指示書などを印刷し,訪問先からすぐに送る.
EIRで他職種で情報共有する.

などなど,無料・安価なアプリを駆使して,
患者さん宅,移動中の車などでサクサクっとiPhoneを使うんですよね.
通常だと,訪問から帰って「疲れたー」と言って一休みしてから書類書き.
気づけば九時!というパターンないですか?
僕だとそもそも指示書自体を書くことを忘れたりしそうですねw

iPhoneを活用することで,訪問件数を減らさずに
書類の処理もその場で結構できる感じでした.
これぞまさにIT化による業務効率性アップ!
訪問リハや訪問看護でぜひ導入を検討してはどうでしょうか.
これらはもちろんSEさんが組んだわけではなく,
ご自分たちで試行錯誤の上,アプリやシステムを組み合わせたそうです.



現場から発信する
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遠矢医師,片山看護師は,その業務だけではなく,
在宅医療でのIT化を広めることを使命に,
多忙な中,講演したり,著書書いたり,取材を受けたり,SNSで発信したりしています.
他のTeam 医療3.0のメンバーもそうです.

iPadやiPhoneの登場によって,
現場からローコスト,ローリスクでIT化を進めていくことが可能な世の中になってきました.
たとえ現場ひとつひとつの力が小さく,日本中に点在していたとしても,
それらを結び付けられるところもIT化の特徴であります.

現場から医療全体のITを変えていき,
やがて崩壊するであろう医療に歯止めをかけることも夢じゃない,
ということを感じさせてくれる本でした.

2011年12月9日金曜日

ADOCのチラシ作りました!

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やっとグラコロ食べることができました.tomoriです.
週3-4回はマクドナルド行くのですが(笑)


さて,ADOCのチラシを作ってみました.
デザインは僕が考えたので,ややダサめなのはご容赦を.

おすすめは,2枚目のADOCを使った2事例の物語です.
今見直したけど,グラコロよりも暖かくて,心に染みるわー(笑)


普通,ADOCにはどういう機能があるかとか,
いくらとか,どうすれば買えるとか,そういう紹介の仕方が多いと思いますが,
僕が皆さんにお伝えしたいことは,

ADOCを使うと作業療法の臨床がどう変わるのか

ということです.

それだけでも伝わればいいな.

もともと職場での購入を検討(説得)するためにつくってほしい
という要望にお答えする形で作成しましたので,
上司にプレゼンするときなどお使いいただければと思います.





今気づいたけど,アイコンがない(笑)
アイコンに関する熱い思いは,侍さんの記事を見てください.




2011年12月1日木曜日

アジアOT学会でもADOCは好評だったらしい...

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どん兵衛の天ぷらは先入れです.tomoriです.


先週タイでアジアOT学会(Asia Pacific Occupational Therapy Congress)が開催されました.

洪水被害で学会も流れてしまうのかと心配しておりましたが,無事開催されたそうです.
ADOC project からも,長山先生がADOCについて発表しました.

それが好評だったらしく,
  • すばらい!とてもいいアイデアだ。特にマトリックスのプロセスが興味深い。ペーパーは出しているか?パブリッシュされているか? (USA)
  • ほんとうに素晴らしい!是非トランスレーションすべきだ!やらなければならない!(USA、イスラエル)
  • iPadを買うことがまずできない。持っている人も殆どいない。ただ、OTデパートメントで一台なんとか買えるかも。買えたら、是非使ってみたい。(フィリピン)
  • OTの教育にも使用できる、分かりやすい!(シンガポール)
  • タイ語でも出したいのだが、どうすればいいのか?(タイ)


とのコメントをもらったとのこと.
微妙に外国の人が言ったみたいな感じがおもろいけど(笑)

質問があるのは発表者としては嬉しいけども国際学会となると微妙ですよね.
でも我らが長山先生はひるまずに,片言の英語,身振り手振り,そしてADOCに出てくる説明を見せながらプレゼンしたとのこと.

その時の勇姿をぜひ!



とりあえずADOCを見せれば分かってくれたらしい.
さすがコミュニケーションツール!

いやー,かっこいい! 長山さんお疲れ様でした.

やっぱADOCって,日本みたいに同じ民族,同じ言語圏の割合が多い国より,
海外のように多民族,多言語圏のほうが有用だと思うんですよね.
当たり前だけど.確認できて良かった.

ADOCは日本語,英語に対応しています.
今,韓国語に翻訳中です.

もちろん文化によって項目とイラストが異なるので,
その辺のcross culturalな研究のオファーがあったとき,
対応できるように準備していきたいと思います.



ADOC使用時の注意点(バグなど)

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tomoriです.
平素よりADOCを応援してくださってございます。



ADOCのご利用に際し、いくつかご注意をお願いしたい点がございますので
以下にご案内させて頂きます。

1.iOS5での表示不具合

iOS5でADOCをご利用の際、以下の内容にて不具合が発生することが
確認されております。

1)タイトルバーの色が黒くなる

画面最上部のタイトルバーが黒くなる事象が確認されております。



2)「その他」項目追加時の不具合

イラストをユーザーご自身で追加する機能をご利用の際、
キャンセルボタンが表示されない事象が確認されております。
また、半角英数字での入力ができない事象も併せて確認されております。






2.満足度再評価時に1回目の結果に上書きされる事象につきまして

満足度まで評価を一度行い、そのデータをもとに「再評価」を行いますと、
1度目の評価データに2度目の評価内容が上書きされます(PDFデータも含めて)。

こちらにつきましては製品の仕様となっておりますが、
上書きを回避したい場合は以下2つの方法がございます。

・1度目の評価結果をPDFで印刷する。
・再評価時に新規で登録する。




以上となります。また、上記1の不具合につきましては
修正対応が完了次第、改めてこちらのページでご連絡させて頂きます。

今後ともADOCをどうぞよろしくお願いいたします。



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