▼
さて,9月28日(日)に,日本作業療法学生連盟(JAOTS)さんの企画で,「作業に焦点を当てた実践」についてお話させていただきます.そんな話を,学生さん聞きたいのかな〜と問うと,学校でOBPとかADOCとかについて習っていない人もいるのでお願いします,ということでした.それを聞いて,皮肉れものの僕は,「んー...」と悩んじゃいました.
確かに僕はOBPを教えていますし,OBPを実践すれば,迷わず,楽しく,OTができると「実感」しています.そのためのツールの1つとして,ADOCを開発しました.
これを老子の有名なことわざである「授人以魚 不如授人以漁」,つまり「魚を与えれば,一日の飢えをしのげる.魚の釣りかたを教えれば,一生の食を満たせる」に例えるならば,「OBP=魚の釣り方」と考えている方が多いと思います.
たしかに僕らの年代では,OBPはパワフルな武器になる可能性を秘めており,うまくやれば定年まで楽しくOTができるかもしれませんが,いまの学生,その後輩にも当てはまりますかね?
俯瞰的に見ると,OBPは魚の釣り方ではなく「魚」にすぎない.魚を与えても,学生は飢え死にするだけです.そんなの教育じゃない.
図は氷山の一角をイメージ(笑)
だって思い出して下さい.僕らが学生のころは,機能訓練が患者さんを幸せにする方法だって習ったじゃないですか(今でもそうかww).OBPは少なくとも学生のころには習ってません.だからOBPもいずれ時代にあわなくなっていくことでしょう.機能訓練からOBPを模索した過程の僕らと,OBPから次の新しいものを生み出す過程の学生たちとでは,置かれている立場が異なります.
▼
若者はいつだって(根拠なく)世の中を変えたがる存在です. 最近少なくなったような気がしますが(笑) イノベーションを起こすために必要なのは,知識そのものよりも,知識を早く正確に取り込み,新しいものを生み出す想像力と実行力です.ADOCは氷山の一角.それが作られる大きな大事な部分は見えません→講演にも出てきません(笑)
当日はOBPやADOCについてお話しますが,それを使いこなすというのは当たり前として,自分の時代になったときに,どうするのか.何を創ればいいのか,学生さんには,そんなことをイメージしながら聞いていただければと思います.求めすぎかもしれませんが(笑),若者はいつだって(根拠なく)世の中を変えたがる存在であってほしいですから(笑)
参加登録はこちらから