2015年1月17日土曜日

これからの作業療法〜共創〜

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今年も自分の道をゆるく生きていきたいと思います.おみくじは末吉 tomoriです.




さて,第二回日本臨床作業療法学会!! 2月6日〜2月8日に沖縄で開催されます.

もちろんまだまだ参加者絶賛募集中です.

申し込みはこちらから!


今年も抄録はフリーでダウンロードできます.
(今年は冊子は印刷しませんので,必要分を印刷するか,iPadか何かに入れてきて下さい)



僕は「これからの作業療法〜共創〜」というテーマで,特別講演を仰せつかりました.

最近,作業療法の未来について聞かれるようになりました.先生は作業療法の将来はどうなると思いますか?とか,これからの研究はどうなりますかとか...

でもね,未来は予測するものではないと思っています.

未来を予言する一番簡単な方法は,自分で未来を創造することだ
(パソコンの発明者,アラン・ケイ)




まぁ大それたことは言えないのですが(笑),これからの作業療法は共創だと思います.誰かが強烈なリーダーシップでグイグイ引っ張るよりも,皆で手を取り合い,チーム一丸となって前進するスタイルが,多様な価値観が存在する作業療法の土壌には合っているように思います.

数に限りがある獲物を奪い合う狩猟系よりも,何もないところから皆で協力して稲作を作っていく,農耕民族的な感じですかね.性格的にも(笑) 

共栄作物ってご存知でしょうか? コンパニオンプランツとも言うらしいですが,一緒に植えるとお互いの成長により良い影響を与える作物のことです.


wikiより
コンパニオンプランツを利用して野菜類等とハーブ類等をうまく組み合わせて一緒に植えると、病害虫を防いだり、成長を促進したり、収穫量が増えたり、風味や芳香を良くしたり等、様々な良い効果を生み出すと言われている。経験的に言われているものがほとんどで科学的に解明されている例は少ない。

経験論というのも,いかにも作業療法っぽいですね(笑)




では,何を共創するのか? 

もちろん「クライエントも作業療法士も楽しく作業療法ができる環境」ですよ〜(笑)

何度でも同じことを言い続けます(笑) 楽しく作業療法ができるためには,海外の土壌ではなく,日本の土壌にあった作業に基づいた実践やトップダウンが必要であり,そのための場所として日本臨床作業療法学会です.

今回もなかなかおもしろいセッションが開かれますよ.まだまだ席に余裕はあるようですので,ぜひご参加ください.特に今回の企画は,仲間づくりを意識したセミクローズドのセッションになっています.

日本臨床作業療法学会は,上下左右(経験や所属)に関係なく,とにかく楽しく意見交換ができる場作りを意識しています.まず,作業療法の楽しさをシェアしたいと思っています.まずはここからです.でもいつまでも和気あいあい集団ではダメですよね.楽しい作業療法を持続可能なものにするためには,その基盤となる研究が必要です.

なのであえて学会なんです.研究会とかで実績を積んでからではなく,いきなり学会にしました.まず組織という箱を作って,それから中身を詰めていくことにしました.

学術大会と平行して,研究法のセミナーも開催されます.まず初学者向けです.事例は発表して研究には興味を持ったけど,どこから勉強すればいいのやらと思っている方,大学院に興味があるけど2年も通えないという方は,ぜひご参加ください.会員でないと申し込みできないようですが,すでに枠が半分埋まってるようです.

また,日本臨床作業療法学会の学術誌である日本臨床作業療法研究では,学術論文も募集しています.誰でもアクセスできる可能なオープンなジャーナルです(笑)

学術大会,セミナー,学術論文と,皆さまがきっちり成長できる段階的なステップを準備しました(笑) 他にもまだまだ面白い企画を準備中です.楽しい作業療法を裏付ける研究が,今後ますます発展していくことを切に願っていますし,願うだけはサルでもできる.微力ながら行動していきたいと思います.




よく「隣の芝生は青く見える」と言います.これは他人のものは何となく良く見えるという意味です.作業療法以外の研究や研究者を見ると,すごいなぁと思うことがしばしばあります.

でもそれは決して良く見えるのではなく,本当に良いですし,でも何より他領域の方と接すると,「僕も含めて」作業療法全体の特に研究のレベルが低いと感じます.あくまで平均値の話なので,作業療法の中でも例えば竹林さんのように外れ値みたいな方もいます(笑).でも優秀な方は,隣の芝生のほうが本当に青いことに気づき(笑),頭脳流出して,作業療法界でそのスゴさが発揮されないということも起きてしまいます.これはまた別の話なので,また他で...

でも作業療法は研究面ではまだまだ他に比べて遅れています.ただ先に述べたように,いろんな価値観,強烈な個性が存在している作業療法では,強いリーダーシップよりは,「共創」が適しているように思います.共栄作物のように,お互いの個性,特徴,強みを理解した上で,その組み合わせを考えていく環境作りができればいいなと思っています.

これが日本臨床作業療法学会 学会長である澤田さんと,第二回大会長の上江洲さんの思いです.

注)本人に確認とってません(笑)






それでは皆さま,来月沖縄でお待ちしております.

最後まで読んで下さり,ありがとうございました.





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