2017年12月23日土曜日

日本臨床作業療法研究 2017年の総括

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東京をうろうろしていると世の中景気いいんだなと思いますが,バブルの波には乗り切れないtomoriです。



僕が編集委員長をつとめている,学術誌 日本臨床作業療法研究 ですが,おかげさまで,2017年は11本の論文を掲載することができました。
投稿者,編集委員,査読者,事務作業を担ってくれた大野さん,事務局の鈴木さん,文明堂印刷,多くの関係者に感謝申し上げます。


オープンアクセスなので,どなたでも閲覧可能です。発刊から4年が経ち,少しずつですがレベルも上がってきたように思います。

多田先生の,ハンドセラピィを受ける患者が体験する信念対立 では,質的研究で,事例ーコードマトリクスや理論的飽和率を採用していて,参考になると思います。内容的にもしっくり来る感じで,これこそ質的研究のお手本のような印象を受けました。

今井先生の,発達障害児に対する集団的作業療法の効果検証に向けた試験的研究─放課後等デイサービスにおける実践-では,いま社会的に課題となっている放課後デイでの取り組みについて,集団だけども個別の課題について取り組むという,今は無くなりつつある「昔ながら」の作業療法の良さを取り入れたケースシリーズで,これも読み応えあるかなと思います。

北橋先生の,ACE(Assessment of Client’s Enablement)を 使用したことでクライエントと作業療法士の 協働が促進された事例では,新しい評価法であるACEの初めての報告で,クライエントと作業療法士の認識のギャップを埋めるきめ細やかな実践が描かれています。
その他も興味深い報告がありました。ありがとうございます。



また今年から新しい企画で,依頼原稿をはじめました。1回目は,田中寛之先生らに「重度認知症における評価について」というテーマでお願いしました。
重度認知症者の,認知機能,ADL,BPSD,QOLの捉え方と評価尺度に関する国内外の多くの文献をまとめてくださって,読者にとても参考になる内容になっております。僕もオススメしますので,是非ご一読ください。



今年から新たに,作業療法学生(学部生)であっても,①内容的に見劣りしないこと,②会員が共著者としてしっかり指導してくださること,の条件がクリアした場合に投稿を受け付けることとしました。
ただ年間2本程度の掲載の予定なので,今年度はもう締め切りです。来年から募集の仕方を考えます。

その他にも査読の運用など,質と量の維持向上のために,色々と細かい工夫を続けています。今後とも皆様の作業療法実践に役立つような論文を掲載していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

2017年12月16日土曜日

ポートフォリオ

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とうとう娘たちが3人結託して、「サンタさんにテレビをお願いする!」と団体交渉されています。tomoriです。次女が「だってサンタさんに頼めばパパのお金が減るわけじゃないか」とか可愛いことを言い出すので気持ちが揺らいでいます(笑)

さて、つれづれなるままに、土曜の朝の3時になんか書こうと思ってiPadを手にしたわけで、特に書きたいことがあるわけではないのですが…

えーっと、いましている仕事は、つぎの日曜日に推薦入学者(つまり高校生)と、その保護者に大学に来ていただくガイダンス、の準備です。要は入学するまでの3〜4ヶ月を準備期間として有効に活用して下さいね、という目的で開催されるらしいです。通常は普通の模擬講義で終わりらしいのですが、既にオープンキャンパスで5日全て模擬講義したのと(笑)、まぁ「どうせやるなら楽しく意味があるものに」がモットーな僕としては、張り切って解剖、生理学のプリントをせっせと人数分印刷し、リングファイルを人数分購入して、パーソナルポートフォリオを作ってもらう予定です。

ポートフォリオは、自分の目標に関して自分がやってきたこと、関連する情報、写真などを一つのファイルにただ挟んでいくだけのものです。ですが、それをパラパラとめくるだけで、その人が目標に対してどういうプロセスを歩んで来たのかが分かるように、まぁ本人のモチベーションがキープするために作るものです。テストって満点から減点することで本人の能力を測定しますが、ポートフォリオは目標指向的に、自分の経験値を足していくプラスの評価なんですよね。やれば加算されていくというか。なので専門職という一生学び続けないといけないような僕たちにはピッタリのツールです。僕自身も作っています。

ポートフォリオは、普段の科目の評価や、次回からの臨床実習でも導入予定なので、早めに慣れてもらうためにも良いのかなと。卒業試験や就職時の面接でも、ポートフォリオを介して自分のやって来たことやキャリアなどを説明できるようになればいいなぁと思います。

ではでは。つれづれなるままに終わります。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

2017年12月2日土曜日

日本一の作業療法学科を創る

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長女の小学校で、ドッキリ的に松岡修造さんが来てくれたようで、周りが歓声をあげる中、長女は「誰それ?」と友だちに尋ね、周りに合わせるしかなかったというエピソードを聞き、テレビを置いてないことに初めて罪悪感を感じました。tomoriです。「パパー!今日吉岡修造が来たんだよー!」と言ってました。誰やねん(笑)



もう12月ですね〜。思えば宮古島で3/30まで働き、4月から娘2人との生活で東京工科大学の仕事がスタート。澤田さんや多くの皆さまに支えられ、教員の仕事ってやっぱ面白いなとしみじみ感じています。多くの方にご迷惑をかけてしまいましたが、この場に立たせていただいてることに、心から感謝します。

さて、5月ごろかなぁ。澤田さんが「日本一を目指そう」と学生に言ってました。それを聞いて、うーん私立やし、偏差値高くないし、定員埋まってないし、大学院もないし、業績も少ないし… て,普通思うじゃないですか。でもイムス板橋をゼロから立ち上げ日本有数の病院と名を広めるとこまで持っていった澤田さんの事やし、ん? あれ? もしかして? できるかもしれない?と思い始め(笑)、そうなると僕も日々の仕事の全てを妥協することが出来ず、どうすれば日本一になれるのかなーと模索して,気づけばもう12月。

受験者は国公立に受かったら絶対にそっちに行くので、もちろん偏差値とかでは一生敵いません。でも何の日本一を目指すかでハードルは全然異なります。例えば、申し訳ないけど栃木県。かんぴょうの生産は日本一で、なんと国内生産量の95%を占めるそうです(笑)また世界幸福度指数で言えば、一位はノルウェーで、日本は51位だそうです。日本のIQの高さは世界3位、GDPも未だに3位なのに、幸せを感じることは出来ないんですね。







じゃ何のモノサシで日本一を測るのか? まだ具体的な目標設定はしていませんが、シンプルに「作業療法」の教育、研究、社会貢献、で良いと思っています。フツー(笑)栃木のかんぴょうほど重箱の隅でもありません。ですが「作業療法の」がポイントですかね。作業療法にこだわることで、活路は見いだせると思っています。作業療法で面白いことやりたいという人や面白いアイデアが集まるような,オープンな大学になるといいなと思います。

もちろん今は最底辺です。他大学さんがどこも輝いて見えます。でもなんか良いですよね。日々修行ですが,毎日楽しいです。昨日スキマスイッチの「全力少年」を聞いて改めてそう思いました。視界は澄みきってます。



最後まで読んでくださりありがとうございました。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。






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