2018年4月7日土曜日

作業療法を学ぶ 2018年版

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新学期で授業準備に追われています。tomoriです。

今年も作業療法を学ぶを改定しました。


作業療法を学ぶ 2018年版

 皆さんも入学から1年が過ぎましたが,大学での勉強って高校までの勉強とちょっと違うなと感じませんか? 特にOTは今までの義務教育とは結構違います.実習に出て気づくのでは少し遅いので,OTの専門科目が始まりつつある今,学習する意味について一緒に考えてみたいと思います.
大学で,テストで良い点をとって,先生の指示を忠実に守ってさえいれば将来立派な作業療法士になれる,ということは無いとボクは思います.むしろSをたくさんとっている学生が実習で失敗し,Cばかりの学生が,充実した実習になることも少なくないです.なぜでしょうか.OTでは教科書に書いてあることを覚える記憶力より,自分で考える能力が必要になるからです.
なぜOTでは考えることが必要かというと,患者さんの支援が非常に個別的なので,数学の定理みたいに絶対的な正解というものがないからだとボクは思います.そう.OTにはマクドナルドのようなマニュアルがないのです.少し専門的に言えば,例えば医師は患者さんの症状にあった薬を処方します.薬は禁忌事項や適応,数量など細かく規定されていますので,患者さんの症状をよく理解できればある程度マニュアルに沿って診療することが可能です(もちろん簡単ではありませんよ).
一方,作業療法士は患者さんが今よりもっと健康(幸せ)になるための作業を処方します.じゃ聞きますが,あなたにとって幸せってなんですか? そう,大体の人が自分の幸せは何か答えられないんです.何が幸せかなんてこちらが言い当てることも難しい.つまり,作業療法で追及する患者さんの本当の幸せとは何かを見つけ出すだけでも一苦労です.
 それに加えて作業を処方するので,作業にはどんな効能があるのかも精通していないといけません.作業とは,手工芸だけでなく日常の作業全てなので,森羅万象に通ずる知識が必要です.とにかく,家事,スポーツ,編み物,ゲーム,一つを深くというよりは,なるべく広く浅く興味を持って,実際に自分でやってみるといいでしょう.
 さて,このように幸せも複雑,作業も複雑,この2つの複雑な事象を結びつけることを,教科書やマニュアルでカバーできるとは到底思えません.今後AIが発展したとしても,作業療法は無くならない仕事の6位と言われています.そのくらい,作業療法士が患者さん一人ひとりについて,精一杯考える必要があります.我々の資格はこの幸せと作業の2つの整合性を考えるためにあるのでしょう.
「OTなんてムリだ…」と思わないでください.大学にいるうちにこういう仕組みを理解して,少しずつ自分を適応させていけば,将来の混乱は回避できる.回避と言うより,自分で考える癖がつけばOTが楽しくなるとボクは言いたいのです.ボクも,自分なりに考えた評価を行って,浮かび上がってきた課題に合った訓練を行って,あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら患者さんと一緒に目標を達成し,「先生のことは一生忘れません」と言われた時.「俺って人の役にたってるー」 ( ̄∇+ ̄)vキラーン と自分に酔いました(笑).きっといつか,皆さんにも「これだからOTってやめられないよね」と思える日が来ることでしょう.それまで平坦で楽な道ではないのですが,OTは人のためになっていると実感が持てる仕事です.バイトのレジ打ちとは充実感が違います.充実感もあり,社会の為にもなる仕事って最高の仕事だと,ボクは思います.
 さてさて,考える力はどうやって身につけたら良いのでしょうか.そもそも「考えるって何ですか?」と思った人.すでにそれが考えていない証拠です(笑).考えるってこういうことかな〜と,まず自分で考える癖をつけることです.行動を起こす癖をつけるといいかもしれません.ボクは知行合一という言葉が好きですが,これは知ることと行うことは同じという意味です.考えるときに,頭の中で一生懸命考えるだけではやっぱだめで,考えながら何か体を使って出力することが大切です.ノートにまとめてみる,友だちと議論してみる,先生に聞いてみる,これらも行動です.知識や認識は必ず実行を予想しています.つまりいつも実行していないと,知識や認識も衰えてくるということですし,実行していると人は「できる」と思うものです.
 考えるとは学習することです.学習は効率が悪く,実際無駄や失敗も多いものです.でも時間かかっていいし,失敗してもいいんです.義務教育ではいかにミスを少なく皆に基礎学力をつけるかでしたが,大学ではチャレンジに伴うミスは許されます.そのかわりいろんな難題にチャレンジしてください.そして将来は,「専門家とは自分の分野でおかしうるであろう失敗を全て経験した人のことだ」(ニールス・ボーア)と言い切れるくらいになってください.
 大学での学習はもともと正解がないので正解できなくても怒られませんが,義務教育のように正解にこだわって(何もチャレンジしないで),黙ってるのはやめましょう.どんどん質問しましょう.行動しましょう.その切り替えをできれば,大学での勉強はきっと楽しいものになります.今は考えること,行動することが苦手でも,学習することで人は生まれ変われます.「他人の答えで正解するより,自分で考えた答えで間違うほうが快感!」(中谷彰宏)と思えるようになったら,あなたにも考える力がついてきた証拠です.

作業療法へようこそ.

2018年2月10日土曜日

参加募集開始! 日本臨床作業療法学会 国際学会

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日本臨床作業療法学会 研究法セミナーに参加しています。tomoriです。


参加募集開始!

さて,日本臨床作業療法学会 福岡国際大会ですが,いよいよ参加募集を開始しました。なんと僕がこれまで参加した国際学会としては最安だと思いますが,2日間で10000円です(笑)しかも軽食付きで。

通常の国際学会のような華美さはありませんが,多くの方が国際学会を経験し,楽しいと感じれる学会になればと思います。

一応,例年通り300名の予定にしています。なんか大型フェスと日程が同じのようで,ホテルとかも取りにくくなり始めているようです。早めのご登録をオススメします。


演題募集

なお演題も2月いっぱいまで募集中ですので,初めての方もぜひ挑戦してみてください。日本人は,抄録は日本語と英語の両方になります。発表は口述は英語,ポスターはどちらでも構いませんが,できれば英語に挑戦してみてください。

ワークショップ

Our Occupation-based practiceのテーマで各国のOTにお話いただく予定ですが,オーストラリアのMaliさんが追加になりました。Maliさんは多発性硬化症(MS)専門の就労支援という珍しい職場で働いているようです。MSは欧米に比べて日本ではレアな疾患ですが,OBPと就労支援という観点を中心にお話いただく予定です。

いよいよ学会まで5ヶ月ほどとなりました。沢山の皆さまのご参加をお待ちしております。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

2018年2月1日木曜日

ADOC-Eの論文がアクセプトされました

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また雪ですね〜。tomoriです。宮古島で暑いのも嫌だったのですが,やっぱ寒いのはもっと嫌です。年中春という場所ないですかね…


さて,論文がアクセプトされました。


Goal setting に造詣が深いNZのPTのWilliamと、我らがレイア姫こと高橋さんとで進めていたADOC英語版の開発研究ですが、昨日BMJ openにアクセプトされました。

"Development of an English-language version of a Japanese iPad application to facilitate collaborative goal setting in rehabilitation: a Delphi study and field test"

査読者からもかなり色々指摘がありましたが、全てWilliamが頑張ってくれました。思えばかれこれ4年くらいかな。あちこちでスカイプミーティングしながら(笑)、初めての国際共同研究で学びも多かったです。

幸い、前NZに行った時にプレゼンした施設の臨床家がADOCの研究に興味があるそうなので、引き続き臨床研究へと発展させて行きたいと思います。また、ADOC-Sも同じようにグローバルバージョンを作りたいなと。これも興味のある方がいるようなので。あ、アジアバージョンADOCも作ろうと話しています。皆さんから興味を持っていただいて、ホントありがたいことですね〜。もっともっとWin-Winを作って行きたいです。

東京工科大学も、国公立に負けない研究体制を作っていきたいと思っていますので、どうぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。


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