2013年11月3日日曜日

OT協会が定義改定に関する意見を募集中です.

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tomori @nagasakiです.昨日は家族親戚全員でテレビを囲んで巨人を応援するという、カミさん曰く昭和的な夕食で、ホント楽しかったです。今日は負けたけどね。


さて,日本作業療法士協会が,作業療法の定義を改定することが正式に決定したようです.これです。

作業療法とは身体または精神に障害がある者、またはそれが予測される者に対して、その主体的な活動の獲得を図るため、諸機能の回復、維持または開発を促す作業活動を用いて行なう治療、訓練、指導および援助を行なうことである。

そして会員から意見を募集しています。協会HPの会員向け情報の
WEB版会員用掲示板のページです。

http://www.jaot.or.jp/administration/keijiban.html

**意見するには会員個々に割り当てられたパスワードが必要です。

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「定義なんて改定しても臨床は何も変わらないよ」とか、「どうせ上の人たちが勝手に決めるんでしょ」とか思ってませんか?

そして、決まったら決まったで、「それって違うよねぇ」とか、「協会がこうだから日本のOTはこうなってしまった…」などと酒の肴になる。

正直に言うと、ごめんなさい。僕もかつてはそう思ってました。文句グダグダの人間でした。

でもね、何でもかんでも人のせいにして、文句ばかり言うのはもうやめようと思っています。将来働きやすい環境になるように、ほんの少しでも動いてみようと思っています。仕事も、ブログもその一環として始めました。

ぜひこのブログを読んで下さっている作業療法士の方も、今は会員外になる作業療法学生も、自分たちの行動指針になりうる定義について真剣に考えてみませんか?

若者だから、学生だから、自分の意見なんて…と思うかもしれません。でも逆に経験を積むほど純粋な視点が薄れていくので、え?それって作業療法なの?とか、これが作業療法じゃないの?いう意見は、本当に貴重です。特に若者や学生と話していると、忘れがちな初心を思い出すことができます。

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先生、作業療法ってなんですか?

最近多くの作業療法士と話す機会がありますが、ホントよく耳にします。

でもね.沢山の作業療法士と話してみて、やってることは一見違えど,僕は作業療法士の根っこの部分は同じ思いや考えがあると思っています。奥深い根っこの部分の共通認識を整理するとなると,定義に行き着きますよね。

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理想を言えば,作業療法の定義は世界共通が良いと思います.ただ,作業療法は社会のあり方によって変わります.医療がまともに受けられない国もあれば,タダの国もあります.現にWFOTの定義を日本でそのまま使うとなると,違和感を感じるOTも少なくないと思います.

また,前にブログでも書いた通り,これから作業療法は国家資格として、社会にどんどん貢献していく必要があります→作業療法はふらふらしてますが、それがなにか?(笑)


自分一人の小さな意見なんて...と思うかもしれません。でも、一人の意見がちゃんと反映されるように,パブリックコメントを募集されています。

結果的に定義がどうなろうとも、いいじゃないですか。一人ひとりが自分たちの将来について、真剣に考えていくプロセスのほうが大事な事だと考えます。

皆でどんどん意見してみましょうがないですか。

最後まで読んでくださりありがとうございます。






2 件のコメント:

  1. はじめまして。生まれたてほやほやのOTS一年生です。
    課題で、作業療法の定義を調べていたらここにたどり着きました。
    協会とWFOTとの定義を比較して
    「日本の定義、法律の定義とほぼおんなじやないかい!」
    さらに「30年前からいっこも変わってへんのんかい!」
    と内心突っ込みを入れていたので、今回、改訂されると知って、いい事だと思っています。
    まだ臨床のりの字も知らない学生が考えた事なんて的外れでバカバカしいかもしれませんが、
    自分の考えをしっかり持つという事が大切かと思い、勇気を持って発言しようと思います。
    考える機会をありがとうございます(^^)

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    返信
    1. その通りです!考える事が大切です。日本人はこういうことに無関心になりがちなので、ちゃんと議論したいですね。

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