2014年4月25日金曜日

OBP研修会 in 福岡 を企画中です

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琉球OT宅で張り切ってたこ焼き作ったのですが,無残にも惨敗していまったtomoriです.やっぱお好み焼きにしとくべきだった(笑)



さてさて,僕たちADOC projectは,これまで2回の「作業に焦点を当てた実践」研修会を企画してきました.

2012.7.1 横須賀


2012.12.9 神戸


2013年は日本臨床作業療法学会と事例本を中心に取り組んでいたので,研修会は企画しませんでした.2014年は上記のタスクも落ち着いたし,11月下旬に福岡あたりでやってみようかという話になっています.

詳細はまだ未定ですが,今回はADOCを軸に考えています.もちろん僕たちは,これまでと変わらず「ADOCはOBPをするための一つのツールである」というスタンスです.ただOBPを始めるにあたり,最初の面接で作業を共有することや,クライエントのモチベーションを引き出していくことは重要であり,今回はADOCの開発者を中心に,その辺をわいわいがやがやディスカッションしていきたいと考えています.なので,とりあえず侍OT琉球OTちびっ子OTタカシ・タケバヤシのスケジュールは抑えています(笑)



今回の研修会では,
 ADOCって聞いたことあるけど,なに?
 ADOC持ってるけど,実際どうやって使えばいいの?
 ADOCを使ったけど,うまく作業を共有できなかった...
 ADOCの視点も大事だけど機能訓練も必要でしょ

などなど,興味はあるけども使いこなせていないという方を対象にしています.THE 作業療法!というより,PTOTなどの専門職の垣根を超えて,ケアマネージャーさんでも結構です.少しでも興味がある方を対象にしたいと思っており,多分日本で一番ADOCを使っただろう侍OTさん,琉球OTさんのお二人が分かりやすく話してくれると思います.

またADOC-Sについては初の研修会です.近頃ADOC女子の女番長として名高いちびっ子OTさんの面接や視点は,発達領域の作業療法士にはぜひ聞いて欲しいです.もちろん子ども以外でも活用できるので,発達領域の以外の方もためになると思います.

世界のタカシ・タケバヤシは,ADOC for handのアプリは間に合わないとしても,ペーパー版は少し紹介してくれるかなと思います.研究の進行具合によりますが,〆切を作る意味でもここで公言し,間に合うように努力していきます(笑)

僕は,ADOC projectの紹介やOBPの研究について,ごく短くお伝えしようかなと思っています.

まあこのくらいで,まだ詳細は決まっていません.もろもろ変更はあるかもしれませんが,今年福岡で何らかのOBP研修会はやりたいという意思表示でした.もしこんな企画はどうだろう?というアイデアがあればください(笑)


また,会場の予約などで,すでに福岡の激アツOTさんお二人が動いてくださっています.横須賀や神戸でもそうでしたが,僕たちのOBP研修会は,このような方々の「OBPの視点を地元に届けて欲しい」という思いと,水面下での大変な準備によって支えられています.この場を借りて,皆さんに感謝申し上げるとともに,福岡でも良いプレゼンが届けられるように日々努力して参りたいと思います.

最後まで読んで下さりありがとうございました.



2014年4月22日火曜日

みんなの「やってみたい!」を集める

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沖縄出張の帰りにカッコ良く荷物を送りましたが、まさかの長袖もいれてしまい、賑わう羽田でまさかの1人半袖(笑) tomoriです。寒いす(笑)


さて、先週から今週にかけて全国各地で沢山の方とお話しさせていただきました。兵庫、沖縄では去年から準備していた研究がスタートしましたし、岐阜や沖縄で助成の申請とかに関わりました。もはや自分が研究や事業に何件関わっているか、正確に把握できていません(ダメですね)。ただ数年前から僕自身が実働することが少なくなりました。僕の役割は、研究や事業の企画、研究費確保、データ整理、論文執筆などです。


先日メガネさんと呑んでて、tomoriさんって、周りがやってみたいと思う研究テーマを立てるのがうまいよねぇと言ってました。

確かに月曜日は特別支援学校の教員や教頭先生と研究の打合せをしましたが、「とっても楽しみです!」と何度もおっしゃってくれました。もちろんちびっこOTさんもすごい楽しみだと。僕もこりゃどうなるんだろうと、ドキドキしながら聞いてました(笑)


こんな感じで、僕は研究だけではないですが、いくつかのプロジェクト単位で全国各地の方々と繋がっています。これも新しい働き方かなぁと思っています。

普通は、同じ職場で会社の目標に向かって一緒にがんばるものです。もちろん同じ目標をもてる場合もあれば、持てない場合もあります。後者の場合はかなりストレスですよね。

僕らは、僕や仲間がやりたいことをベースにプロジェクトを立ち上げ、それに賛同した仲間が全国から集まっているので、身内の人間関係で悩むということがありません。いつでも仲良く、どんどん建設的になります。


だからと言って楽ではないのですよ。良いアイデアが浮かんだとしても、最初の企画通りに物事は進みません。確実に(笑)トラブルがあったとき、さらにすごいことができそうになったとき、どう意思決定するか…いつも頭を悩ませます。

またいくつか楽しそうなプロジェクトが進みそうですが、軌道修正しつつ、着実にゴールできるように頑張ろうと思います。



最後まで読んで下さりありがとうございました。












2014年4月18日金曜日

みんなから愛される作業療法定義

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関西近辺に出張するとお土産は赤福です。tomoriです。何度買って行っても,「あーかーふーくー!」という歓喜の声に包まれます.まだ手指巧緻性が低い三女も,お皿にこびりついた餅を懸命にひっかいて食べはじめ、しまいに皿に顔ごとつっこみ,顔じゅう餅だらけになる始末です(笑) 




さて、久々に 学術誌 作業療法 に筆頭で載せていただきました。寄稿ですが(苦)
自分の原稿を諸先生方に見ていただき,改めて自分の文章力の低さを痛感しました.



内容は、作業療法協会の定義改定に向けた学術委員会の取り組みについてです。

昨年から学術部で定義改定に向けて準備していて、僕もその委員になりました。昨年は、現行の定義が決まるまでのプロセスや、作業療法の長期計画、各国の定義の傾向分析などをしていました。そのため,内容は少し長くなってしまいました.全部読むと大変なので,ぜひ「おわりに」だけでもご一読いただければと.ほとんどボスが書いたものですが.僕はシビれました...

おわりに

これまで述べてきたように,我が国に作業療法士が誕生してからの約50年間に,作業療法は1つの専門領域として大きく成長した.特に,2000年以降の作業療法を取り巻く内外の情勢の変化はめざましく,現行の作業療法の定義が策定された1985年当時とは大きく異なっている.それに伴い,作業療法が活躍する場所も,介護予防に始まり,医療,地域生活移行支援,そして地域生活継続支援まで拡大している.また作業療法の目的や手段は,作業を使って基礎的・応用的能力を高めるにとどまらず,対象者にとって「意味のある作業」を見出し,参加を促進させることが支援内容に加わってきている.

このように1985年に策定された定義では,もはや現状の作業療法を十分説明することは難しく,定義と現状との間にギャップが生じていると言わざるを得ない.世界に目を広げると,WFOTやWFOT加盟国では作業療法の概念やニーズの変化に応じて定義の改定を行っている.
「作業療法の定義」を見直すにあたっては,協会と作業療法士自身がわが国の作業療法を正確に述べ,実践していくことが重要であり,こうした動きが最終的には身分法である「理学療法士・作業療法士法」の「作業療法の定義」改定につながるものと思われる.

今回の定義改定作業は,現行の定義を否定するものでは決してない.これまで約30年間慣れ親しんできた定義の意義を十分認識したうえで,現状の作業療法により合致した表現に改定することを目指している.これまで日本の作業療法は,世界的にも評価が高い社会保障制度のもとで発展を遂げてきた.医療機関に勤務する者の割合が諸外国と比べて高いという特徴も有している.単に諸外国と足並みを揃えるだけでなく,我が国の作業療法の特徴を考慮した改定とする必要がある.


この「作業療法の定義」改定作業は,作業療法(作業療法士)にとって極めて重要な課題であり,会員の意見が十分に検討される必要がある.学術委員会では,定義の改定に向けて,草案を作成するために2013年10月30日より意見募集をしている.2014年3月末までを募集期間としたが,さらに多くの意見を求めるために期間を6月末まで延長した.意見は,協会ホームページの「会員向けお知らせ」より書式(ワードファイル)をダウンロードし,次のアドレスまで送付願いたい.なお,意見募集の対象は正会員に限られる.

(日本作業療法士協会の「作業療法の定義」改定に向けた学術委員会における検討内容.作業療法 33: 94〜102,2014)



シ,シビレませんでしたか?(笑)

この仕事に己は必要ないと認識しています.つまり普段僕がやんやんと主張していることなどはどっか遠くに置いておき,中立的かつ客観的に会員のコンセンサスを取っていく仕事だと思っています.6月末まで,協会ホームページの会員向け情報のページから,パブリックコメントを投稿できます.どしどしお寄せ下さい.よろしくお願いいたします.またすでにコメントくださった方,ありがとうございます.


ちなみに赤福は300年の歴史があるそうです.時代は変われど日本人が大好きな味は変わらないのか,300年の中で日本人が大好きな味に改良していったのかは分かりません.

作業療法の歴史も100年あまり.作業療法士自身はもちろん,国民にも長く愛される作業療法を築いていくための定義改定になればなと思っています.

最後まで読んで下さりありがとうございました.



2014年4月5日土曜日

事例あってこその事例本(増刷決定)

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飲み過ぎましたが、もちろん4時起きのtomoriです。

というのも、月曜日発売の事例本ですが、金曜日には医学書院さんの在庫がすっからかんとなり、緊急増刷決定しました(笑)


ていうか注文したのに待たされる状況らしく、実は笑ってられない状況です。申し訳ございません。昨日、Amazonさんが在庫あるだけ買い占めていったらしいので、そちらで注文された方はそのうち届くかもしれません... もし届かなくても、すぐ印刷にかけるとのことですので、しばしお待ちください。ごめんなさい…


昨日は急きょ侍さんと琉球さんとオンライン飲みしました(メガネさんはご家族でバカンスでした)ちなみにうちらオタクじゃないですからね(笑)




初めてだから分からんけどすごいのかな、すごいよね、なんて話しながら、まず最初に出てきた言葉はこれでまたOBPが広まればいいね(琉球)」、「やっぱそこはぶれないですよね(侍)」でした。

ADOC、ADOC-S、みんプラ、日本臨床作業療法学会、RCT、そして事例本。僕たちは住んでる地域がバラバラながらも、こうやって力をあわせて色んな仕事が出来ているのは、目的が共通しているからです。その目的とは、「多くのOTが楽しく自信をもって(日本型の)OBPが出来るようになるため」です。何か仕事を終えるたびに、これで一歩近づいたかね、が合言葉になってます。まだまだ遠い道のりで、今後もやらないといけないことは沢山ありますが、これからも目的はブレずに仕事していきたいと思います。



昨日は事例本にまつわるたくさんの良い話をしましたが、なぜか忘れました。僕を知ってる方はお前いつもやろっ、と心の中でつっこんだと思いますが(笑)、きっと侍さんか、琉球さんが何か書いてくれるでしょう(笑)

かすかに覚えてるのは、侍さんの一言で、「でも事例あってこその事例本ですからね」と。さすが侍と名乗るだけあって、心眼というものを持ってる人だなぁと思いました。快く協力してくれたクライエントの皆さま。ありがとうございます。そして、執筆者、関係者の方々、ありがとうございます。

そして僕らの目的に共感してくれた仲間へ これからも良い社会を共創していきましょう。

最後まで読んで下さりありがとうございました。






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