2015年2月20日金曜日

ITを持って街に出よう

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開くPCバックを記念品でいただきましたが、ITオタクではありません(笑) tomoriです。



今OTジャーナルの「ITと臨床実践」というリレー式の原稿を書き終わりました.IT機器やアプリの紹介はもちろん、それらを使った臨床研究についてもレビューしました.掲載は6月?だったかな…違ってたらすみません.

「おわりに」でちょっと好き勝手なことを書いたのでシェアします(笑)


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【おわりに】

 ITは人々の生活をより便利で,快適で,豊かにしたが,それだけに終わらない.ITの進化は第3次産業革命とも言われており,20年後には現在の仕事の47%がITに取って代わるというショッキングな報告もある26).ITの進化によって,仕事だけでなく,多くの「作業」が失われていくだろう.
 ただ興味深いことに,この調査において作業療法は20年後に残る確立が高い職業で702位中6位にランクされている.皆さんは作業療法のルーツを覚えているだろうか.作業療法の始まりは,第2次産業革命後(工業化)によって失われた伝統的な手工芸などの作業を,病者や社会的な弱者のリハビリテーションとして活用したアーツアンド・クラフツ活動にある.この活動のそもそもの目的は,産業革命によって失われた人の尊厳を取り戻すための人道的支援であった.上記の6位という調査結果も,IT革命の「障害者や弱者がこれまで出来なかったことを出来るようにする」という光の部分と,「人々の作業や尊厳が失われていく」という影の部分の両側面において,作業療法の活躍が期待されているように思えてならない.
 作業療法は,いつの時代も社会の変化に柔軟に対応し,その時々の社会問題に向き合ってきた.筆者はそれが作業療法の一番の強みであると考えている.今後ITによって社会がどのように変化していくのか予測もつかないが,作業療法には,少なくともヘルスケア領域という枠にとらわれない幅広い活動が求められるだろう.

「ITを持って街へ出よう」

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最後まで読んでくださり,ありがとうございました.

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