我が家はパルシステムで取り寄せてます.
なんか過激なタイトルですみません.
今回は泣く子も黙るCIこと,Constraint-induced movement therapy です.
片麻痺患者の非麻痺側を固定して,麻痺側を強制的に使用してもらうという
エビデンスが今でもなお沢山出てるあれです.
でも僕は思うわけです.
ただCIで上肢機能を向上させるだけならPTのシゴトでは?
OTのシゴトは作業ができるようにすることです.
向上した上肢機能を日常生活でどう使っていくべきか,どこで使うのか,どのように使うべきか…
「訓練時」ではなく,「日常生活場面」での運動学習や行動変容にこだわるべきでは?と思います.
そこで出ました.しかも日本から.
兵庫医科大学の竹林先生たちのグループです.
Taubらの”Transfer Package(TP)”という
麻痺側上肢の日常生活での使用を促すための方法論を取り入れているそうです.
竹林先生たちは,研究として,
CI+TPをした群と,CIのみの群で比較検討を行っており,
前者はSTEFとMotor Activity LogのAmount of Use が向上したと報告しています.
その差は介入後6ヶ月まで継続したと.
One more thing...
CI+TP群は,介入直後と6ヶ月後(CIが終わったあと)を比べると,
STEFとMotor Activity LogのAmount of Useがさらに向上しているとか…
これはびっくりです.
日常生活で使っている証拠です.
竹林先生より修正
研究の存在を認知しない医師が、両群に割り付けておりますので、準Randomize
です。またassessorに盲検化を施しておりますので,single-blindです.だそうです.
That's OT!! ですね.
なんと竹林先生は,8月6日に北里大学で講演されるとか.
http://kana-ot.jp/general/course.htm#14
CIしているOTは必見ではないでしょうか!
引用
竹林 崇,他;Constraint- Induced movement therapy におけるTransfer Package の効果.第45回 作業療法学会
TOMORI先生
返信削除以前から、度々拝見させて頂いておりましたが、まさか私の名前がでてくると
思ってもみませんでした。初めてコメントさせていただきます。兵庫医科大学
病院の竹林です。
CI療法においてTransfer Packageはとても重要な位置を占めております。
CI療法を行って、機能が回復しても、生活に汎化せず、使えない機能は数年の
うちに失なわれてしまいます。このTransfer Packageという要素が組み込まて
こそ、CI療法と呼べる治療と思っています。
さて、この研究の割り付け方法ですが、アルゴリズムを使う準備ができず、研
究の存在を認知しない医師が、両群に割り付けておりますので、準Randomize
です。またassessorに盲検化を施しておりますので,single-blindです。
最後に、取り上げてくださって誠にありがとうございます。感謝いたします。
竹林先生
返信削除友利です.コメントありがとうございます.
本文を修正しました.
良い研究ですよね!私たちもRCTを検討してますので,
また意見交換などさせていただければ幸いです.
よろしくお願いいたします.
友利先生
返信削除早急に本文をご修正いただきまして,恐縮です.ありがとうございます。
私も先生方のご活動とバイタリティには感嘆と敬服の意を抱いておりま
す。是非,意見交換および勉強させて頂けるとありがたく存じます。
CI療法自体,学習を基礎にしております.ですので,学習の基本となる
意欲をコントロールするには,患者さんが実現したい動作にそって治療
・支援を進める必要があります。その点で,我々のTPが先生のご活動と
重なる部分もあるのかもしれません。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
竹林先生
返信削除なるほど.CIとADOCの組み合わせっていいですね!そういう使い方が理想だなと思います.意欲という点で,ADOCを使ったあと,うちらも予想外に患者さんがエンパワメントされて,訓練を自分で色々提案したり,生活で自分なりに工夫したり,という姿を見ていますので,たしかに有効かもしれません.
よろしくお願いいたします.
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返信削除VniscomQra-pa Dale Smith click here
返信削除motonito