2010年7月30日金曜日

オープンキャンパス

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意外と胃腸が弱いtomoriです.
今日人生初の胃カメラを飲んできました.
キツいよーと医者に脅されて,「やります」といったものの,
もう二度と受けたくありません.辛すぎる.なんだよ.あの検査.

明日,明後日は,うちの大学でオープンキャンパスです.

僕は模擬授業の担当です.
作業療法の楽しさについて,
聞きに来てくれた人に少しでも伝わればいいなぁと思います.

胃カメラでのどを痛めてしまったのですが,がんばります.


7つの習慣と作業療法2

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便秘気味なかみさんが,ADOCで選んだ重要度の高い作業は排泄でした...。tomoriです。
健常人でも使えるというADOC... 

以前,ADOCはあくまでテクニックという話をしました.
あくまで,ADOCはクライエントとセラピストのコミュニケーションを円滑にするだけであり,何よりセラピストのクライエントに対する姿勢が問われます.

P354
話をしているとき,ほとんどの人は,理解しようとして聞いているのではなく,答えようとして聞いているのだ.話しているか,話す準備をしているか,二つに一つである.聞いている話をすべて,自分のパラダイムというフィルターを通して,自分の自叙伝を相手の生活に映し出しているだけである.例えば,「そうだ,そうだ.気持ちはよく分かるよ」とか,「私も同じ経験をしたんだよ.それはね・・・」といった具合である.中略

開発者の一人として,皆さんに一つだけお願いがあるとすれば,

本当にこのクライエントのことを知りたい! 
もっとクライエントに作業療法に参加してほしい!

という気持ちで,ADOCを取って欲しい.

時間短縮のためにとか,さっさと問題を解決するためにとか,
もちろんその目的の場合もあると思うけども,
それではADOCの可能性が半減したようなもんだと思う.

こちらが返事の言葉を考えながら聞くと,
クライエントの本当の気持ちを話してくれないような気がする・・・.

2010年7月25日日曜日

ADOC試す

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猛暑,とうとう扇風機が寿命を迎えました.tomoriです.













どうぞ安らかにお眠りください,と言いたいところですが,
新しい扇風機が来るまで,働いてもらいます.

とうとうiPad版のADOCを受け取りました.検収期間です.
動画→http://blogs.yahoo.co.jp/uezu_s2000/35767911.html


画像 重要度を選ぶ


お勧めの重要度ー緊急度のマトリクス












バグがありますが,今月末には受け取ると思います.
それから信頼性と妥当性と検証し,ある程度世に出せるだろうと判断できたときに,
appleのapp storeから配信します.

乞うご期待.

2010年7月18日日曜日

7つの習慣と作業療法1

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ブログやツイッターでは積極的なのに、オフ会だとがぜん小心者のtomoriです。
このブログを読んでくださっている方も、強気の僕を想像しないでください。優柔不断の怠け者です。
昨日は渋谷であったGTDセミナーに参加して、沢山の著名ブロガーに会いました。
ちなみに僕がリスペクトするmehoriさんのセミナーでした。


さて、7つの習慣 って本はご存知でしょうか。
スティーブン・コヴィー著、キング・ベアー出版、1942円。
古い本ですが、ADOCのマトリクスを作る過程の参考になった有名な本です。

しばらく、この本で作業療法に関係しそうな点をピックアップしていきたいと思います。


P373
「本当の問題に向き合っていなければ、どんなに優れた助言をしたとしても意味がない」
という文章があります。これを作業療法に置き換えると、
「本当の問題点に向き合っていなければ、どんなに優れた訓練をしたとしても意味がない」
になりませんか?
これは作業療法評価が非常に重要であることを訴えています。

本当の問題点とは、
クライエントができるようになりたいと認識していて、
作業療法士が対応できる作業だと、個人的には思っています。


作業療法評価は、自由度が高く、クライエント個々に柔軟に対応できるようになっている反面、
セラピストの価値観に非常に左右されてしまいます。

それをどうにかしようと思いついたのがADOCです。
自由度は保ちながら、手順は明確に、
という両極端な考えをどうにか実現できないものかと考えた末の産物です。

でもADOCはあくまでもテクニック。
いくらテクニックをもっていても、
まずは信頼されるセラピスト、話が聴けるセラピストにならなければいけません。
次はそんな話をしたいと思います。

2010年7月16日金曜日

精神科でのADOC

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最近iPhoneがあまりに落ちるので、ちょっとイリイリtomoriです。
あと、僕、かみさんもともシュタイナー教育が好きなので、
娘を預ける幼稚園をどこにするかでかみさんと議論中です。

さて、今日はウエズくんが、精神科の病院にADOCの説明に行ってくれたそうです。
ありがとうございます。

その病院も、ちょうど個別OTのプログラムを検討していたのと、
研究活動も始めようというところだったらしく、
ADOCはちょうどその両方を満たしてくれるような予感がします。

海外の論文を見ても、ADOCのようなdecision aidは精神科に多い様な気がします。

勝手な妄想ですが、長期入院の方とかが、ADOCを通して、
自分のやりたいことを意識出来る様になり、
それが達成出来たなら、こんなに嬉しいことはありません。

研究研究というよりは、ADOCを使うことで、
まずは目の前の患者さんが「本当に」幸せになるかどうか、
事例単位で検討したいものですね。

皆様方、どうぞよろしくお願いします。

2010年7月14日水曜日

ADOCで広がる友達の輪

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iPhoneのカバー3枚目ですが,また気泡が入ってしまいました.tomoriです.
この間学生に,どうやって貼ったの?と聞いたら,「誰でも出来ますよ」と言われました.
それ,質問に答えてないし・・・


さて,昨日は北里大学の長山洋史さんと研究打合せをしました.
長山さんは医療経済で修士を取られてて,統計に詳しく,
デルファイ法でADOCの内的妥当性について検討しようということになりました.

身障,地域,老人関係に従事している,
作業療法士200名程度にアンケートをお願いすることになると思います.
アンケートの項目が多く,回答するのにちょっと大変かと思いますが,
ぜひ,その回答をする「労働力と時間」をADOCに投資していただきたいと思います.

その後長山さんとサシ飲みしました.
お互い大学教員ということもあり,研究で作業療法に貢献しようぜ!
と2人でいろいろと盛り上がって,熱く語り合いました.
学会で挨拶したくらいのだったのですが,意気投合.意見も合いまくり.
いい刺激をいただきました.
最後はマティーニで,論文書くぞーと乾杯


そのときも話したのですが,
僕たちはADOCを作ることがゴールではなくて,
患者さんがhappyになり,それを見た作業療法士がhappyになることが最終的なゴールでで,そのためにはADOC以外にもいろいろとやるべきことがあります.
作業療法の効果を数字で客観的に示すことも必要ですし,
目の前の患者さんにも分かりやすく説明することも必要.
ADOCでやりたいことを聞き出すだけではダメで,それを実現するための工夫も必要...
アイデアや,やりたいことはたくさんあっても,僕は一人,手は右と左しかありません.
できることは限られています.

んー,人手不足!

でも,これからは本当にインターネットの時代になって,
日本全国のOTはもちろん,世界中のOTがつながります.
幸い,ADOCを通じて,たくさんの方が自分もやってみたい!
と共同研究に参加してくれます.非常に嬉しく思います.
まだお会いしたことはないですが,メールだけでかなりやり取りしている方もいます.

ADOCに興味がある方は誰でも結構ですので,共同研究しましょう!
メールください.

僕一人では何もできませんが,皆がコラボレーションすることによって
作業療法の未来が明るくなればいいなと思います.それが僕の仕事かなとも思います.

ADOCで広がる友達の○ 

2010年7月10日土曜日

ADOCのインターフェイス

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朝早く起きて日中うとうとするという,相変わらず無駄の多いtomoriです.
昨日は家族で8時過ぎに寝ました.起きたのは3時です.
まあ7時間は寝ていますので,今4時ですが気分はすっきりです.


さて,久々にADOCに関する内容です.
エンジニアさんに無理言って修正してもらい,より使いやすいインターフェイスにしてもらっています.やっぱiPadは偉大だ.OT学会でお見せしたときより,地味だけど大きく変わっています.

まず「重要なイラストを選ぶ画面の最初の説明」です.













説明文章がつきます.誰でも同じような説明ができるようになるためです.
新人さんとベテランでもインタビュー技術に差がないようになればと思っています.
学生さんや,もう作業療法士でなくても,重要な作業を引き出せるような
インタビューができるようになるといいですね.

次は実際に重要な作業を選ぶ画面です.
上は当初予定していたもの.左上にカテゴリが表示されています.




下が修正した画面













これは上のほうにカテゴリーが表示されており,
また今どのカテゴリーを聞いているか分かりやすいです.
しかも横にフリックするだけでカテゴリが移動できます.
重要な作業には赤のタグをつけてみました.

ほんのちょっとした細かいことが,操作性に大きく影響します.
最初にこうしてほしい,とエンジニアさんに提案していて,エンジニアさんはその通りに作ってくれるのですが,僕らが実際に使ってみてやっぱいまいちだった,ということが多々あります.そこで,修正の交渉です.何度も何度も修正してもらいました.最初の契約にない画面までも無理に作ってもらいました.また先方からもこうしたほうがいいと,たくさん修正してくれました.沖縄のレキサスさんには感謝感謝です.

そして,アイコンです.






2本の矢印が1本になるイメージです.1本はクライエント,1本はセラピスト,両者が目標に向かって一つになるという意味です.朝ご飯中に思いつきました.アイデアは逃がさないことがポイントです.

今後の予定ですが,7月いっぱいでアプリ完成予定で,8月から共同研究者と一緒に信頼性と妥当性の検証を行います.まずまずの結果がでれば,論文を書き,apple app storeから配信します.年内に配信できればいいな〜と思います.アプリの価格は未定です.無料にして,たくさんの人に使ってもらいたいのはやまやまなんですが,バグの修正をエンジニアさんに依頼できるくらいの予算は確保したいと思っていますし,バージョンアップもしていきたいなと思っています.どうぞADOCの未来に投資してください.

よろしくお願いいたします.

2010年7月8日木曜日

臨床実習で求められるスキルとは?

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胃痛も治まり,ようやくビールを飲めるようになりました.tomoriです.
最近はいろいろな仕事がたまってきて,overworkぎみだと思ってましたが,
いろんな人のブログを見ていると,自分もまだまだまだだなぁと思います.

さて,今現在4年生が臨床実習に出ております.
患者さん,指導されている先生方,ありがとうございます.

臨床実習で求められるスキルとは何か?

僕がもし実習指導者なら,あきらめないこと だと思います.
がんばる元気が無いときでも,何を言われても,
どんなに自分の無力さを感じても,決してあきらめない,

良い評価,良い治療,論理的な思考,ラポールを形成する
協調性があるか,職業人としての適正はどうか・・・

いろいろとやるべき課題は山積みでしょうが,
これらすべてに共通する大切なことは,

「あきらめなければ,道は必ず開ける」

ということだろうと思います.

2010年7月4日日曜日

作業療法の苦悩と自信

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胃痛に悩むtomoriです。鈍感力だけは人一倍あるはずなのになぁ。
おそらくただの暴飲暴食だと思います。

さて、ボクの担当している身体機能評価の授業では、
なるべく臨床実習や現場に近い経験ができるようにと、
ボクが模擬患者役兼ファシリテーター役でPBLに近い授業をしています

先週末、学生が研究室に来ました。

先生! やればやるほど分かりません。
こんなにハテナだらけでいいんですか?
調べても書いてないし、
どうやって解決したらいいか分からない。
やるほど自信が無くなる。

といった感じの訴えでした。
そう思ってくれれば、とりあえずこの授業をしたかいがあったと思っています。
だって、このすっきりしない感じ、作業療法士なら日々経験していることでしょう。
でもすっきりしないから勉強するし、すっきり満足したら、成長はストップするのでしょう。
だから、すっきりしないことはいい事だと個人的には思っています。
あと,簡単にすっきりしないからこそ,面白いのであって,
不確実なもの,不安定なもの,
だからこそ「やりがい」があって,
逆にそこにはチャンスがたくさん落ちている,そんな気がします.


ちなみに、世の中のサービスで医療が最も不確実だそうです。
一番確実なのは何か物を買うことです。有形だし、そこに無くてもネットでも買える。
次に食事。有形ですが、好みによっても違います。
だんだんと無形的になると曖昧さが増して来ます。
たとえば美容室。次にテレビの修理。車の修理。弁護士。
そして、最後に医療です。

ヒトの体も心もただでさえ複雑なのに、
医療者ー患者間の信頼関係によっても効果が変わる可能性のある、
もともと非常に不確実なサービスなんです。

また、医療でも薬とかオペとかになるとまだサービスを実感できますが、
作業療法はどうでしょう?
さらに複雑性、不確実は増します。


じゃあ自信をもって、作業療法をやっている作業療法士はいないのでしょうか?

います。

自分の作業療法は患者さんの役にたっていると感じている作業療法士です。
そんな作業療法士は、おそらく患者さんの意見を最優先にしているでしょう。
客観的な事も確実だけど、患者さんの感じる見えないことが逆に確実だ、
と信じている作業療法士でしょう。
患者さんと共に患者さんの人生をどうにかこうにか再構築できたときは、
作業療法やっててよかったと心から思える瞬間でしょう。
その積み重ねが作業療法の自信になると個人的には思っています。

そんなボクの個人的な考えから、ADOCを創ろうと思いました。
ADOCで作業療法士と患者さんとの意思疎通がうまくいって、
作業療法士が自分の作業療法の役割を実感できて、
作業療法の自信につながってくれたらいいなと密かに思っています
(じゃブログに書くなよって感じですが)
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