2011年9月29日木曜日

分かりやすいプレゼンをするために(大島武先生)

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髪を切りました。tomoriです。
年に2回くらいですので個人的にはビックイベントで、
いつも少しドキドキします。


さて、先日本学のFDで、大島武先生が講義をして下さいました。
かの、大島渚さんの息子です。

学生に伝わる授業の進め方 ということで、とても楽しく分かりやすいプレゼンでした。
おすすめの著書も買ってみようと思います。

「分かりやすく」話すための8カ条 ということで

1) 大枠から話す
2) 具体的に話す
3) 話を構造化する
4) 自信を持って言い切る
5) 相手の反応に合わせ,ゆっくり話す
6) 相手の土俵に立って話す
7) 相手に馴染みのない言葉は使わない
8) タイムマネジメントを常に意識する

を挙げられました.
言葉だけでみると何の変哲もない感じもしますが,
一つ一つゲームをしたり,たとえ話をしたり,質問したりと,
様々な工夫があり,「なるほど,そうだね!」と思えました.



講演を通して興味深かった話は、
このご時世、情報量の多い授業が良い授業ではないということ。

確かにパワポになって沢山の情報を提供できるようになりました。
ついついスライドを作りすぎて、最後飛ばしたりします。
しかし、こっちは全部知ってるが、相手は全く分からないことを話している、という前提を忘れてはいけません。
また授業という形態は、相手が理解できたかどうかは確認が難しいものです。

そう考えると、提供する情報は少なく、良質なものであるべきです。
例えるなら、断捨離。いや、大吟醸か。



と思いながら、土曜日講演のスライドをざっくり削るぞーとmacを開いて、
気づいたら枚数増えてたというオチが、いかにも僕らしい(笑)

2011年9月22日木曜日

ADOC論文でました

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iPhoneと私とどっち取るの! とカミさんによく言われます.tomoriです.
今のところ黙秘権を行使しています.



さて,ADOCの論文がいよいよ世の中にお目見えしました.


Tomori K, Uezu S, Kinjo S, Ogahara K, Nagatani R, Higashi T.
Utilization of the iPad Application: Aid for Decision-making in Occupation Choice.
Occup Ther Int. 2011 Sep 21.  doi: 10.1002/oti.325. [Epub ahead of print]


それほど有名な雑誌ではないのですが,
僕はこの論文を世に出せたことをとても嬉しく思っています.
それは僕一人ではなく,仲間と一緒にやった仕事だからです.


Ogaharaくんは同じ病院で働いてて,今は同僚です.いつも僕のことを助けてくれます.
Nagatani先生は,13年前,僕にADOCを作るきっかけをくれたし,ADOCの名付け親でもあります.
Higashi先生は僕のボスで,ダメな僕を救ってくれたばかりか,ADOCを一緒に創ってくれました.

Uezuくん,Kinjoくんは学生の頃からの友達で,いつも一緒でした.
あの頃は3名ともホントバカで,こんな面白い仕事が一緒にできるとは思ってもいませんでした.



その他にも,沢山の仲間の力を頂いて,この論文を発表することができました.
何よりも嬉しいことは,その仲間の多くが,自ら協力させてほしいと志願してきたことです.
研究者のはしくれとして,こんなに嬉しいことはないです(涙)


皆さんに心から感謝申し上げます.





ただ,これはほんの序論です.

ADOC project でやりたいことはもっともっとあるわけで,
その実現に向けて,これからも日々のタスクを粛々とこなしていきたいと思います.


どうぞ今後ともお力添えをお願いします.

2011年9月19日月曜日

クラウド時代の論文作成術5 evetnote(どこからでもアクセス)

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もちろんテレビはブラウン管.tomoriです.
そんなアナログな僕がクラウドについて解説しています(笑

さてEvernote
つぎは「どこからでもアクセス」です.

アナログな僕でも電子機器は結構持っています.
メインマシンのMBA,大学のMacbook,Windows,自宅のiPad,iPodtouch,
かみさんにいつか叩き割ると言われたiPhone.

まあアプリさえインストールしておけば,
これらの機器にデータが同期できるというは言うまでもありません.



ただ,evernoteが流行っている背景には,
iPhoneやスマホなどの端末携帯の普及でしょう.

キーワードは「ペーパーレス」です.


ちょっとした考察のヒントを思いついたときにさっとメモする
本を読んでて気になるフレーズを見つけたとき写真を撮る
講演前の電車でこの前の講演のミスを見直す
活用法は枚挙にいとまがないですが,どこでもiPhoneがあればアクセスできます.
いちいちパソコンを立ち上げなくとも見れますし,入力できます.
この安心感が,ペーパーレスを加速させているのではないでしょうか.

よって,僕のカバンに書類が入っていることはほとんどありませんが
前述のとおり,僕はアナログ人間なので,モレスキン無印のノートは常に持ち歩いています.まあそれらに書いたお気に入りの一枚はevernoteに収めていますが.



2011年9月18日日曜日

リミッターなんか.

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遊ぶのがイヤなら,ちゃんとイヤって自分の気持ちは伝えないといけないんだよーと娘から言われました.tomoriです.

とは言ってもほんの少しは遊びます.
近くの公園ではシューって滑るところがあります.
うちの娘は半年前は一番上から出来ていましたが,
1回ちょっと転んでから,一番下になり,
最近ようやく慣れて中段になりました.



一応作業療法士の僕が見ても,彼女の身体能力は半年前より上がっています.


限界って自分で作るもんなんですね...







もちろん僕も作っています.
生まれて以来,日本から出たことがありません.
ホントは出たいのに.

来年こそは海外に行きましょう.
とりあえずヨーロッパのOT学会から...

COTEC

エントリーします.


2011年9月17日土曜日

クラウド時代の論文作成術4 evetnote(何でも保存)

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今1番の悩みは次女の夜泣きです。tomoriです。

Evernoteがとうとうやりましたね!
無料ユーザーでも,ノート1つの最大サイズは25MBまで,1ヶ月あたりアップロードできる容量は60MBまで利用可能です.


僕は文献はevernoteで管理しています。まぁevernoteは文献管理というより、研究を支援してくれるソフトです。楽でいいです。また書く作業に直結しています。

evernoteには3つの特徴があります.


今回はその一つである何でも保存,に関して自分の仕事と関連付けて説明します.

1)何でも保存

現在論文の9割はダウンロードしたPDFファイルです。それだけならipaperが楽です。
文献検索から整理まで ー論文300編を持ち歩くー

でも複写で取り寄せる文献もあれば、本や文献のコピー、pubmedで気になったアブストラクトもあるし、気になるサイト,ネットで誰かまとめたスライドやwordファイルもあります.

書きかけの原稿、データのファイル、紙に書いたメモ、ホワイトボードに書いたメモ、打合せのボイスメモ、それらも全部放り込みます。



文献に限らず,情報はどこにおくか、カテゴリー分けで悩みます。とっておきたいとなると、どこにおけば良いか悩みます。evernoteを使えば、どこにおくか、おいたかを考えてなくていいんです。必ずevernoteにおいた、という決まりを作ることで,さっさと片付けられ、探すときもいつかは見つかります。この安心感はevernoteならではのものです。

人間の頭は考えることに使うべきで、
記憶に使うスペースは極力減らすべきだと思いますし、
整理に悩むために使うのはなおさらもったいない。

第二の脳としてevernoteはオススメです。

続きは後ほど.



2011年9月15日木曜日

教えてください! OTの効果をどんな時に感じますか?

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デカイのは口と頭位だけ.tomoriです.
夢は実行できてなんぼです.

さて,コレを読んだ人は,コメントかメールかください.

どんな時にOTの効果を感じますか?
というのも,今OTっぽいOTをしたときの効果を測る評価を開発しています.

そこでストーリーを募集します!
どんな患者さんに,どんな介入をして,どんな言動をみて介入の効果を感じたのか,教えてください.

その情報をもとに,アウトカムを開発していきたいと思います.


ご意見は,このブログの下段にある掲示板か,メールでお願いします.

メールは
tomorinkooあっとまーくgmail.com です.
どうぞよろしくおねがいいたします!


2011年9月13日火曜日

講義のご案内 第9回作業療法臨床実践研究会

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いろはす オレンジ 好きなtomoriです。

さて、第9回作業療法臨床実践研究会で講義をさせていただくことになりましたのでご案内します。

こんな僕でも呼んで頂けるなんて光栄に思います。学者らしいカッコいい話しは出来ませんが、悩みながら、これでいいのかなと思いながら臨床されてる方のヒントになるような話しができればと思います。作業療法士以外でも分かるくらい簡単に話します。


講師:神奈川奈川県立保健福祉大学 友利幸之介

テーマ:作業に焦点を当てた臨床実践ーADOCの紹介ー

日時:平成23年10月1日13:00~17:00。会場:聖隷クリストファー大学

 詳細はこちら http://t.co/v2SDXu9

2011年9月11日日曜日

マー君と佑くんの対決から就職を考える

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初めてスポーツ新聞なるものを買いました。tomoriです。

というのも、マー君と佑くんが対決したと目に入ったからです。前からこの対決には興味がありました。

マー君は、卒業後プロの世界に飛び込みました。楽天という弱いチームでも登板機会があるとポジティブに考え、愚直に努力した結果、昨日はマー君の貫禄の勝利だったそうです。


就職、卒後教育もそうではないでしょうか。

少ない事例を担当して、じっくり指導してもらうより、早く沢山の患者さんを担当してもらって、早く慣れたほうがいいかなと個人的には思っています。

あと病院で勉強して地域に出たいというセラピストも、最初から地域に出て、早く慣れれば良いのにと思います。

どこに就職するかじゃなくて、
就職した先でどれだけ頑張るかです。
就職した先でどれだけ楽しむかです。

結局のところ。





2011年9月10日土曜日

回復期リハのOTへ(葉山靖明さんより)

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6ヶ月の次女を抱っこしてるとよくウンコされます.
便器じゃないよ.tomoriだよ.



さて,かの有名な,
デイサービスけやき通り 施設長 葉山靖明さんより,
石川県OT学会の特別講演の抄録を頂きました.

回復期の作業療法について,
じわじわと感動するお言葉があったので紹介させていただきます.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

回復期の作業療法。


機能訓練にのみ患者の意識が向かい、作業や作業療法へ向う心を作ることが難しい。といことは素人の私にもわかる。


しかし、それ以上に、回復期は最も作業療法が必要な時期でもある。


なぜなら、「価値観の転換」の基礎を作るのはその時期の作業療法以外には無理であり、回復期にその基礎を作らねばならないからである。トップダウン的思考で小さな作業でよいからEnabling Occupation(作業の可能化)の感覚を味う必要がある。更に、今後、退院して障害者として生きてゆく辛い時期をのり越えるためには、回復期にEnabling ccupation(作業の可能化)を知っておかねばならないのである。


私は、それを知っていたから維持期を楽しく生きてゆけ、今も運動機能も感覚も麻痺した右半身でも全く問題ないのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

障害を持って間もない方に,
機能回復から作業ができることへ眼を向けることがどんなに難しいか,
僕の少ない臨床経験でも良く分かります.

でも,葉山さんがおっしゃるとおり,それを作業療法でやらなければ誰がやるんですか?
僕は,「患者さんは自宅に戻ってゆっくり障害受容していくさ...」などと
無責任なことは言いたくない性格です.

おせっかいなのは分かっています.
でも,クライエントの障害を持った苦悩を少しでもシェアして,
クライエントが本当に本当にやりたいことを一緒に見つけ,
それを実現するための礎を一緒に築かなければいけません.
回復期で(いや急性期からか)


そもそも回復期って機能の回復期ですか? ADLの回復期ですか?



いえいえ.

人生の回復期ですよ.




引用
デイサービスけやき通り 葉山靖明 氏
平成23年8月28日 石川県作業療法学会
特別講演 「作業療法の魅力 ―作業療法の大ファンからのメッセージ-」 抄録




2011年9月9日金曜日

作業可能化のためのシーティング(キャスパーアプローチ)

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基本的に福祉用具とか好きなtomoriです.
福祉用具は患者さんの生活を一瞬で大きく変えてしまう力があるからです.
絶対に無理!という場合でも.

技術は身につけないといけませんが,
福祉用具は知ってるか知ってないかです.
常にアンテナを張って,新しい福祉用具の知識を取り込む必要があります.

ひとつ興味深い取り組みを紹介します.

昨日,ポップンクラブの村上さんが来校してくださり,
意見交換をさせていただきました.

ポップンクラブでは キャスパーアプローチというシーティング技術をもとに,
日本から海外まで様々な活動を展開しています.

村上さんはクライエントのストーリーを大切にされていました.

お子さんの「告白」を支援するというストーリー.
相手の所に電動車椅子で移動できるようにする
チョコをあげて告白をするという作業
そのためには顔を挙げないといけない ということらしいです(笑)

決して自分たちの技術はすごいんだ!と誇示するのではなく,
「クライエントのストーリーが先.技術(手段)はその後」
ということを非常にわきまえてらっしゃる方でした.

そのストーリーを創る際,
お子さんは中途障害の方と違って作業の経験自体がそもそも無いことが多く,
これできる,というイメージを持てないことが多いそうです.
あと通常の子どもがやる作業自体がそもそも頭に浮かんでこないとか.
そういう方のバリアをADOCは開放してくれるのではないか,
とアドバイスいただきました.


正しい姿勢を保持するのではなく,
やりたい作業を実現するために,
その人とその人の作業とその人の環境にあった姿勢を創ってくれる
まさに人・作業・環境モデルにあったシーティングです.


村上さん自体もOTの専門性を評価してくださり,
OTとのコラボを切望されていました.

なお,対象はお子さんだけでなく,
高齢者や変性疾患,健常人の方へも展開しているようです.
個人的には,ぜひ多くのOTに知ってもらいたいアプローチです.

詳細はポップンクラブさんにお問い合わせいただきたいのですが,
全国で講習会など開催しているようです.
横須賀で一度お招きしたいなぁと思っています.


2011年9月5日月曜日

missing!!

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マルモって知ってると聞かれ,あー丸い苔でしょと答えてどん引きされた tomori です.
いやー,テレビみないんですみません.
ちなみにうちのカミさんは最近楽しんごを知って,喜んでたところを
うちの母親から,この人知らないなんて重症ねと突っ込まれたらしいです(笑)

全く関係ないですけど,
後世に残したい動画を見つけましたので,つぶやきます.

"Missing" 久保田利伸×平井堅×押尾コータロー
http://www.youtube.com/watch?v=7WjlVGfDlc4&feature=related

2011年9月4日日曜日

小児版ADOCプロジェクト スタートです! 

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長い間ブログが書けませんでした.tomori です.
何か忙しいというのもありましたが,
面白いこと,ためになること書かないと,とか思うと書けないものですね.
見てくださった方々ありがとうございました.


さて,OT学会後から「小児版ADOC」のプロジェクトを立ち上げています.
学校でOBPを実践している作業療法士をチームリーダーに,
小児領域のOTや教員経験がある方をメンバーにむかえて,
ディスカッションを繰り返す中で,ようやくアウトラインがみえてきました.




とにかくコンセプトは
将来のために今する作業を整理することが大きな目的です.

子どもを支援するにあたり,

「まず大事なこと(本当に必要なこと)とそうでないことを見分けることが出来ること.
そして,大事なことに焦点を当て,そうでないことをいかに見過ごせるか」
というベテラン教員の意見を参考に,
将来を見据えた上で,障がいではなく作業に焦点を当てて,今何を優先すべきか,
をガイドしてくれるような機能を考えています.


また,基本的に教員や支援員が使えるようにとデザインしています.
教員の方々には,たとえ障がいがあったとしても子どもをしっかり教育する力があります.
その力を小児版ADOCでサポートできればと思います.

子どもと親,教員が主役で,OTは黒子,というイメージです.
子どもと教員で作業に焦点をあて,作業を可能化するプロセスで
難しければ作業療法士に相談してもらえれば,というスタンスです.

そんなことできるのか?と思うでしょうが,
イラストが作業しかないので,作業が目標になるのがADOCの良いところです.

自傷行為に焦点を当てるのではなく,
学校で皆と仲良く遊べないことに焦点が当たります.

聴覚過敏に焦点が当たるのではなく,
皆と歌が歌えないことに焦点が当たります.

面白いプロジェクトになりそうです.


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