2011年9月9日金曜日

作業可能化のためのシーティング(キャスパーアプローチ)

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基本的に福祉用具とか好きなtomoriです.
福祉用具は患者さんの生活を一瞬で大きく変えてしまう力があるからです.
絶対に無理!という場合でも.

技術は身につけないといけませんが,
福祉用具は知ってるか知ってないかです.
常にアンテナを張って,新しい福祉用具の知識を取り込む必要があります.

ひとつ興味深い取り組みを紹介します.

昨日,ポップンクラブの村上さんが来校してくださり,
意見交換をさせていただきました.

ポップンクラブでは キャスパーアプローチというシーティング技術をもとに,
日本から海外まで様々な活動を展開しています.

村上さんはクライエントのストーリーを大切にされていました.

お子さんの「告白」を支援するというストーリー.
相手の所に電動車椅子で移動できるようにする
チョコをあげて告白をするという作業
そのためには顔を挙げないといけない ということらしいです(笑)

決して自分たちの技術はすごいんだ!と誇示するのではなく,
「クライエントのストーリーが先.技術(手段)はその後」
ということを非常にわきまえてらっしゃる方でした.

そのストーリーを創る際,
お子さんは中途障害の方と違って作業の経験自体がそもそも無いことが多く,
これできる,というイメージを持てないことが多いそうです.
あと通常の子どもがやる作業自体がそもそも頭に浮かんでこないとか.
そういう方のバリアをADOCは開放してくれるのではないか,
とアドバイスいただきました.


正しい姿勢を保持するのではなく,
やりたい作業を実現するために,
その人とその人の作業とその人の環境にあった姿勢を創ってくれる
まさに人・作業・環境モデルにあったシーティングです.


村上さん自体もOTの専門性を評価してくださり,
OTとのコラボを切望されていました.

なお,対象はお子さんだけでなく,
高齢者や変性疾患,健常人の方へも展開しているようです.
個人的には,ぜひ多くのOTに知ってもらいたいアプローチです.

詳細はポップンクラブさんにお問い合わせいただきたいのですが,
全国で講習会など開催しているようです.
横須賀で一度お招きしたいなぁと思っています.


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