2013年10月2日水曜日

「ジグソーパズル型学力」と「レゴ型学力」(藤原和博 先生)

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小さいころから勉強が嫌いでした.tomoriです.OTを目指すくらいから因数分解を勉強する意味が分かるようになりました(笑)学校に入学するためです.

でも僕は,昔からずーっとずーっと疑問に思っていました.今でも思っています.

なぜ勉強しないといけないのか?

ごにょごにょ難しいことを言う人はいるけど,きっと答えは単純明快なんだろうなと思ってて,ずーっと探し求めています.だから,本屋さんに行ったとき,スッと手にとり,気づいたらレジに並んでいた,というのがこの本.



だって著者すごくないですか? 荒俣宏、内田樹、瀬戸内寂聴、坂東眞理子、福岡伸一、藤原和博、茂木健一郎、養老孟司, ですよ! 本当に僕の好きな人ばかりです.

で,読んでみて,一番納得できたのが,藤原先生.つぎに養老先生.

藤原先生はいつもの通り,勉強の構造を分かりやすいメタファで示してくれました.成長社会(皆一丸となって頑張ろう)から成熟社会(個々を尊重しよう)に移行しつつある.成熟社会では,「正解」ではなく,個々人の「納得解」が重要.そのためには,従来の情報処理力を高める教育から,情報編集力を高める教育に切り替えるように,と.情報処理力は「ジグソーパズル型学力」で,情報編集力は「レゴ型学力」だって(笑) なぜ勉強をしないといけないのか?という子どもは,情報処理力を高めるための従来の学校の勉強は役に立たないと,直感的に感じているのではないか?とのことです.あはは(笑) そうそう,僕もそう思ってました.

もちろん,だからといって,情報編集力だけ高めればよいかというとそうではなくて,情報処理力も必要で,レゴ型能力が高くでも,肝心のブロック(情報処理力?知識?)がなければ組み立てることはできない,みたいに表現していました.納得.

ちなみに,おまけとして,日本が行き詰まっているのは,日本の官僚たちは,究極まで情報処理力を高められた精鋭であって,目指すべき世界観を描くためのレゴ型能力が足りないからだって(笑) おもわず声を出して笑ってしまいました(笑) 

養老先生は,「それは勉強しながら自分で考えることだろ?」てことらしいです.納得したわ〜(笑)勉強とはなんぞやという本質的な話しはどうでもよくて,勉強したくないという子どもの心の根底にあるメッセージを汲み取れと.そもそも学校というシステムに違和感がないほうがおかしいらしい.やっぱりかー(笑) あと,人生に正解や目的があって最短距離を進むのならば,生まれたらすぐ死ねばいいと(笑) グローバルな人材育成とかケチなことを考えるな.悩むことにこそ意味がある.みたいな.養老ぶしで,哲学的ですが,なんか本質に近づいてきた感じがします.


まあ,結局のところ,僕自身の人生につじつまがあう部分だけを選んで納得している(笑).僕の能力は情報編集力に偏っていて,知識は非常に欠けています.でも,知識はWebやパソコンがどんどん補ってくれるとも思っています.Google先生はホント欠かせないツールになりました.僕の頭は空っぽ,スキルは何もないんですが,まわりにすごい知識やスキルを持つ友達がいます.

情報をうまく組み合わせる情報編集力.人と人,アイデアとアイデアをつなげる能力.多くの納得を得るための共感力.そんな勉強はこれから必要だと思います.もちろん不勉強な僕を正当化するつもりは毛頭なくて,はいがんばります(笑)


最後まで読んでくださりありがとうございました.


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