2016年2月14日日曜日

新設された「目標設定等支援・管理料」とADOC

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3歳の三女に「歯磨きしよ〜」と声掛けしたら,「きのうみがいたし!」とキレられました.tomoriです.思わず笑ってしましました.

さて,世の中はバレンタインですが,医療介護業界は来年度の改定に向けてバタバタな時期でございます.先日,「平成28年度診療報酬改定についての答申書」で改定内容が公開されました.その中の「要介護被保険者の維持期リハビリテーションの介護保険への移行等」の項目において,「目標設定等支援・管理料」というものが新設されます.数年前は,まさかこんなものまで新設されるとは思ってもいませんでした(笑)

初回250点,2回目以降100点(3月に1回に限り算定)とまあまあ手厚いだけでなく,脳血管,運動器,廃用リハ料を算定していない場合(具体的には,標準的算定日数の3分の1を経過したものについて、直近3か月以内に目標設定等支援・管理料を算定していない場合)には,10月から1割減算する!とのことです.これは厚労省もけっこう踏み込んできましたね.

で,目標設定等支援は具体的に何をするのか?ということを要約すると...

  • 医師やその他のスタッフが協働して目標設定支援・管理シート(現時点で書式未定)を作成し,患者さんに渡して説明をする
  • そして,患者さんの経過,ADLの変化点,患者さんの生きがいや予後に基づいた活動や参加を実現するためにどんなリハを進めていけばいいのか,いま病院(医療機関)で実施しているリハがどうつながっているのか,などといったことを説明,記載する.リハ総合実施計画書やリハ実施計画書の説明の際に一緒にやって構わない.
  • 介護保険のリハが必要な場合には,ケアマネさんと連携して,訪問リハや通所リハを紹介,見学,体験などを提案する
ということらしいです.詳細はこちらの182〜185ページを御確認ください.

さて,「この目標設定等支援・管理料」 書式はまだ例示されていません.ADOCも活用できそうと思うのですが,正直これはMTDLPへの誘導かなと読んでいます(笑).なので現場にとっては,ADOC+MTDLPというコンビネーションはややこしいので,もうMTDLPのシートだけでええやんということになるかもしれません.

でもMTDLPの肝心要である,活動や参加のリハとはなんぞやという説明をして,本人の価値観を共有するというプロセスにおいては,COPMや興味チェックリストと同様に,ADOCの活用も推奨されているところであります.ADOCは紙面版をフリーでダウンロードできるので,ご利用くださいませ.

いまADOCは中途半端な位置付けですよね.それはよく分かっているのですが,僕がプログラミングをできるわけではないので,時代の追い風にうまく乗れずにいます.今年はその辺をどうにかして,現場に「馴染む」アプリにしていきたいですね〜.

もしADOCを「こうしたらいいと思う!」などのご意見などありましたら,僕までご連絡のほど.よろしくお願いいたします.


最後まで読んでくださりありがとうございました.






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