2016年3月19日土曜日

第三回 日本臨床作業療法学会 学術大会 1日目

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先週、今週と東京に来ております。tomoriです。

さて、第三回となりました。学術大会。今回は藤本大会長のもと、330名ほどが集まってるそうですが、何よりそのうち104名が発表、150名以上が懇親会に参加するという、相変わらず「超参加型」の学会でもあります。

会員も堅調に増えているようで、作業を大切にする人であれば誰でも参加して熱く語り合える、というコンセプトが、今までありそうで無かった学会、と僕は認識していますし、昨日大先輩の作業療法士からもそう言っていただいたことは嬉しかったです。これからもこのコンセプトは大切にしていきたいですね。



さて、今回は研究のセッションで座長をしました。抄録はこちら
3演題ともレベルは高かったのですが,一つだけ紹介させてください.

北海道の作業療法はパラダイムシフトしたのか? -北海道作業療法学会演題名からの検証-
済生会小樽病院 三﨑 一彦,白井 美奈子

過去北海道は,日本に作業行動や作業科学を広めた第一人者である故 佐藤剛先生を中心に,作業系の先人たちが沢山いたにも関わらず,臨床ではパラダイム・シフトが起きつつ有るのか?という臨床疑問をもとに,過去の北海道学会の抄録をかき集めてテキストマイニングで分析した研究です.

タイトルだけ見ると日本臨床作業療法学会っぽいな〜という発表ですね.でも僕は毎年沢山の論文を編集・査読に関わっていますが,研究するならこういう感じで臨床疑問(クリニカル・クエスチョン)を研究疑問(リサーチ・クエスチョン)として落とし込んでいってほしいな,という見本になるなと思っています.

よいリサーチ・クエスチョンとは,福原俊一先生によれば


とあります(僕が大学院の授業で使っていた資料です)

本研究は,臨床疑問から「素直に」湧き出ている問いであり,独創的で興味深いです.地域包括ケアの充実が求められる昨今においても社会的に意義のある急務の課題でもあります.倫理的に問題ないし,なるべく変数も測定可能,デザインも構造的にしようという努力が見られます.そしてテキスト入力は大変だったでしょうが,自分が頑張ればできるというデザインは実現可能性も高いです.あと僕個人的に「北海道に貢献したい!」という地元愛が込められていて,何よりそこが好きです(笑) まぁいろんな意味でバランスが取れていた良い研究だったと思います.

詳細はこの本で.非常に非常にわかりやすく,研究に興味の有る初学者には是非読んでいただきたい本です.





あと,総会で,今年はニーズに応じて講師を派遣をすることも決定されました.つまり各地域で会員が勉強会などの企画をして,理事会で通れば,こちらから適切な講師を派遣します,というものです.これは①OTの楽しさをシェアしたい,②会員になんか還元したい,③会員の皆様に企画力を高めるための機会にしたい.という思いがあります.詳細はのちほどメールでお送りすると思います.ご活用ください.



今日は,僕も本学会で初めて発表します(笑) 発表7分だと思っていたら,15分らしく,内容をこれから追加します(笑) ではでは〜.




最後まで読んでくださりありがとうございました!


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