2010年8月22日日曜日

まず渦に飛び込んでみる

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最近,どれ西川君の顔が見たい と言われることが多いtomoriです.
似ているのは髪型で,顔ではありません.

先日,すてっぷなな という作業所を見学してきました.
作業療法士の野々垣睦美さんが7年前に開設した施設です.

すてっぷなな では,「後天性脳損傷による高次脳機能障害のある方に,地域で安心・安定した時間が過ごせるよう生活支援を行っています」ということです.

作業所と聞くと固いイメージだったのですが,全面ガラス張りのおしゃれなお店でした.
日の光が入って店内は明るいし,なにより野々垣さんが明るかったです.


すてっぷななでの仕事は犬用のクッキー販売がメインで,そのほかの物の販売(かぶとむしの幼虫も売っていたw),宅急便の発送,オークション出店,などでした.たまにレク活動もしているようです.これらの仕事は基本的に利用者さん主体で行われていて,作業療法士の指示は最小限にしている,そんな印象でした.

あくまで通過施設ということで,従来の作業所のように,すてっぷななに就職してこれらの仕事を身につけて就職するというより,これら仕事を「通して」社会性や作業能力を高め,社会参加を支援するということでした.よって,利用者さん個々に細かい目標や支援プランがあります.その目標の決定や修正は,利用者さん,ご家族,作業療法士で,半年に1回の個別面接で行われています.



作業所としていろいろと面白い話を伺ったのですが,
私はそれを楽しそうに話している野々垣さんの「いろいろ試す力」,「バランス力」,そして「受け入れ力」にとても興味を感じていました.

野々垣さんは,とにかく色んなアイデアを試しています.はじめから明確に目標を立てて,それを一つひとつ達成するというよりは(違ってたらすみません),毎日のように色んなことを試して,動きながら全体のバランスを考えていく,そんな感じがしました.自転車は止まっているより,動いているほうがバランスが取りやすい,そんな感じです.

また,今回は,1週前の急なお願いにも関わらず快く見学をお引き受けくださいました.野々垣さんは普段会っても,とても明るく丁寧に接してくださいます.そんな,どんな方でもきっと受け入れるであろうグランマンマーレ的な包容力が,きっと色んな人を巻き込んで,巨大なパワーを生み出している,そんな感じでした.私も何か協力できればなあと思っていろいろ提案してしまいました.

最後に,「日々大変ですか?」と私が質問したところ,
野々垣さんは「良く聞かれるけど,楽しい」と答えられました.
また,皆から「所長は台風の目だよと言われたことがある,私はそうでもないけど周りは結構大変らしいよ〜(笑)」なんていうジョークも聞かれました.

まず渦に飛び込んでみる,そして動きながら考える,そこは逆に安全なのかもしれない.
私に足りないのは,その行動力なのかな〜と思いました.

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