今日から沖縄へ.tomoriです.今回は出張ではないのですが,基本仕事です.
さて,今日は下記の記事を読み,なるほどなぁと思ったので,書いてみます.
日経メディカル ※全部読むには会員登録が必要です
コラム: 尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
患者に寄り添わない医療に努めています
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難しい問題ですが,基本的に賛成です.
医療職として患者さんに共感する姿勢は必要です.しかし寄り添い過ぎて,患者さんを医療に依存させてしまうのは良くないです.
僕たちの仕事のインセンティブとして,患者さんの「ありがとう」の言葉があります.その言葉が明日のやる気につながります.しかし,感謝と依存は「明らか」に違います.特に,後療法・社会参加としての性格が強いリハビリテーションでは,そこを履き違えてはいけないと思っています.「先生がいてくれないと,私の健康は維持できません」という依存関係を本来作ってはいけないのです.それよりは,「これからは一人で生活していけそうです」というのが理想でしょうね(時と場合によりますが).
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もちろんこれにはジレンマもあります.基本,医療や福祉は,依存させるのが上手な人ほど儲かるシステムなんです.前にメガネOTさんが本校に講義に来てくれたときも,「ヤブ医者ほど儲かる」と言ってました.
介護保険なんかもそうですよね.利用者の自己選択→自立支援を目的に始まったにも関わらず,現状は,利用者の取り合いや囲い込み→「機能維持」を大義名分とした目標・卒業なしの支援... ちょっとたちが悪いのが,寄り添う医療・介護というだけで,人道的に良いことやっていると認知されていることなんですよね.
その結果,月額の保険料は2900円から4900円へ.総費用は3.6兆円から8.9兆円にふくれあがっています(厚労省).でも,何億,何兆とか言われても誰も実感もてないし,利用者も支援者もまるで他人ごとです.
前に茅ヶ崎の神保先生から伺った話では,財政破綻した夕張市では,市運営の病院が激減しましたが,癌,脳卒中,心疾患などによる死亡率は軒並み低下しているそうです.市民の意識改革,予防医療の充実などがあったようです.参考サイト
一方で,日本ではベッド数と医療費の相関係数がきわめて1に近いそうです.ベッド数が増えるだけ,本来必要もない入院,それに伴う検査,薬の処方が増えていくわけです.病院に働いている人ならよく分かりますよね.
財政破綻する前より,した後のほうが,死亡率のアウトカムが良い.これが世界1と言われている,日本の医療の現状を表しているのかもしれません.過剰かつ費用効果無視...
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僕も何か案があるわけではないです.とかく政治家は,選挙に真面目に行ってくれる高齢者に不利なマニフェストは立てないので,今後大改革とか期待できないでしょう.ぼちぼち要支援の方々も地域に投げられそうですし.でも,それをチャンスに,小さく変えていくことはできるかもしれないですね..
そして僕たちであれば,今日から出来ることもあると思います.それが,過度に寄り添わない支援,ということになるのかもしれません.僕も昔病院に務めていたころは(日数制限がなかったころ),「外来リハでお金払うくらいなら,街でランチしたほうがいいですよ」.と言って退院させてました.市民が医療や介護保険に過度に依存せず,自ら健康を管理できるように支援する.僕もそのための環境づくりをして,社会に貢献していきたいですね.
最後に,この患者に寄り添わない医療に努めています の記事を書いた尾藤誠司先生が企画している「多様性時代の医療コミュニケーション―新しい信頼関係をつくる―」という国際フォーラムに,吉備国際大学の京極真先生が登壇されるようです.とっても素晴らしいことですね.
最後まで読んで下さりありがとうございました.
2014年6月27日金曜日
2014年6月22日日曜日
WFOT4日目〜
WFOTも終わり,ようやく7時間連続で寝ることができましたが,起きたのはもちろん3時です(笑).tomoriです.やっといつもの生活に戻れそうです.ていうか学会中もほぼ3〜4時には起きてましたが(笑)
さて,WFOTも最終日.
少しくらいは後述発表も聞いてみようと思って,会場にふらっと入ったのですが,言ってることがほぼ分からず(笑),昨日までどうにか会話が成り立っていたのは相手が全力で気を遣ってくれたんだと気づきました(笑).
会場で,uezuくんと一緒に養成校時代の恩師,奥村先生を見つけました.たまたまADOCの掲示の場所だったので,先生これ僕らが作ったんすよ,というと,え?これ,あんたたちが作ったの? めっちゃ使いにくいやん,ちょっとコーヒーでも飲もう,ということになりました.奥村先生は,高校生に説明するには最適なんやけどと前置きし,患者さんには絵が多すぎる,最初の説明がややこしい,パスワード入力がめんどくさい,などなど,いつもの愛情たっぷりのコメントをくださいました(笑).その後,タイや中国のOT情勢,OTの広報について教えていただきました.
僕には人生を変えてくれたメンターが何名かいますが,奥村先生もまさにその一人です.自分にも他人にも厳しい先生で,僕が何を言われてもへこたれないのは,学生時代に奥村先生にだいぶ鍛えられたからだと思います(笑).ADOCを開発してから奥村先生に会えてなかったので,いつかお会いしてお礼が言いたいと思ってましたが,昨日実現しました.「これは先生の教え子が作ったんですよ」と,僕,uezuくん,kinjoくんの名前が入った英語論文をお渡ししました.僕たちなりのお礼でした.
そのあとポスター会場を少し周り,日本臨床作業療法学会の理事会でした.今年の第1回大会の報告,第2回大会の企画をつめました.その他,学術誌や研修会などの話し合い.最後は第3回大会のスゲー企画もありました(笑)
さすがに疲労困憊で,今日も朝からOT協会で会議なので,ランチ後に帰宅しました.帰りの電車で寝過ごすかと思いました.
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さかのぼれば2009年.ゼミ生と一緒に手探りで始めた卒論が,わずか5年後の2014年にここまで拡がるなんて思ってもいませんでした.WFOTでは,世界中の人から好評をいただき,僕がCOTECで嘘をついていなかったことが証明できました(笑) 今回,チラシは600〜700枚ほどはけました.参加者の1/10は持っていったということになりますかね.sawadaさんがFBでいいこと言ったんだけども,WFOT終わりましたね。いろいろな出会いと収穫がありました。一番得たものは自信かな。 次のステージは,いよいよ世界ですね.
昔のブログを見ていたんですが,ADOCの研究を本格的にスタートさせようとしたときのコメント.ポエム度数から,まだ侍OTさんとはそこまで仲良くなってなかったので,たぶん琉球OTさんだと思うのですが(笑),希望へと続くいばらの道の始まり といいことが書いてありました.ここ5年間過ごしてきて,希望につながる苦労は意外に痛くないんですね(笑) むしろ楽しいし.でも希望につながってないとたまに痛みを感じます.ゴシップネタとかね(笑) でも僕らは全てを運命と受け止めて,僕らは希望に向かってチーム一丸となって,これからも,色んな「いばらの道」を進んでいきたいと思います.
僕はとりあえず論文ですね.学会発表での賞賛が,論文執筆というストレスのカンフル剤になるので(笑),早めに書いていこうと思います.
ではでは,WFOTシリーズもこれで最後ですが,最後まで読んで下さりありがとうございました.
2014年6月21日土曜日
WFOT3日目〜.
もうぼちぼちお酒はいいんじゃないでしょうか... tomoriです.
さて,WFOTも3日目です.
昨日は朝から saito, sawada, nagayamaさんの発表でした.どれも盛況で,僕は3つを回りながらフォローしていました.ADOCについて発表していたsaitoさんのところに,噂で聞いたんやけど...とカナダ人が来て,コンセプトが素晴らしい!,友達にも教えるわ!と言ってたそうな.日本の方にも多数来ていただきました.
お昼は,Evaluation of Social Interaction (ESI)の開発者である,Griswold LA先生とランチで,回転寿司屋さんにしました(train sushiというそうです).一昨日,AMPSのFisher先生がnakamaさんに紹介しれくれてたそうで,その流れでADOC-Sやnakamaさんの取り組みについてディスカッションしました.京大のogawaさんも通訳で手伝ってくれました.
ADOC-Sについてプレゼンしていたのですが,Griswold先生からは amazing!! と何回も言っていただきました.こっちのテーブルは寿司が出てきているのに,30分くらい誰も手を付けず,汗かきながら身振り手振りで話していたのに,向かいのテーブルに座った連中はすでに食べ終わって,ランチビールで盛り上がるし(笑).少し遅れてきた人は,皆が飲んでないのを見て「体調悪いんですか?!」と聞いたそうな(笑) いや違うでしょ(笑) まぁGriswold先生とは日本語でするような深い話は出来なかったけども,直感的に分かるモノでやりとりし,最後は英語論文を渡しました.ぜひ今後ともやりとりしましょうね,と.
会場に戻り,Graff MJ先生の認知症の講演を聞くことに.Graff 先生はcommunity occupational therapy in dementia program (COTiD program)という認知症のプログラムを開発し,それをRCTで検証しているという,僕も研究者として尊敬している人です.しかし会場は満杯も満杯.外で聞いてました.COTiDでは最初に面接をするのですが,そこにADOCも選択肢の一つとして入れて欲しいなぁと数年前から思っています(笑) もし,今日会場でお話できたら,僕のmissionはcompleteですね.
その後,OPAの発表をしているtakahashiさんのところに行き,ポスターと着物の色を合わせるという高度なセンスにびっくりし,写真に収めてきました.
その後,昔の同級生にばったり会い,uezuくんの髪型について討論したあと(笑),皆でみなとみらいの海を見ながら反省会.うちらって学会を聞きに来るというより,伝えに来たよなぁと(笑) 特に,nakamaさんやimaiくんの攻めっぷりは最高です(笑) 他人のオーラル発表中,goal-settingが課題だと少しでも話題になると,セッション終了後即座に発表者のところに行き,今の問題はこれで解決できるぞ!とアピールしてました(笑).開発者はそのくらい自分の作品を愛するべきなんでしょうね.
そして,夕涼みのころ,某大学の研究者で,ご自分の研究にADOCを使えないかということで,少しだけディスカッションさせていただきました.確かに今までにない臨床のセッティングで,これが効果が出せれば面白そうでした.医師についてされており,一回RCTやっているし,今回も最初からそのレベルが求められているとか.世の中,僕が知らないだけで,優秀なOTはまだまだいるもんだなぁと思いました.
そして夜は本専攻の大同窓会! 久々に学生や先生方が一同に集まり,本当に楽しい時間でした.あちこちで髪型で苦笑されました(笑) 先生本買ったよ〜1ページも読んでないけどとか(笑),先生有名になっちゃって,昔はネズミばっかだったのにね,とか(笑),昔一緒にバカばっかやった友だちのようで楽しかったです(笑)
そしてもちろん昨日も命がけで帰路につきました(笑)
さて,今日はWFOT最終日.ADOC関連の発表は無いのですが,共同演者の発表や,日本臨床作業療法学会の理事会などがあります.次回の沖縄大会の案内も,今日の理事会で承認されれば皆さまへアナウンスできるかと思います.
ではでは,最後まで読んで下さり,ありがとうございました.
2014年6月20日金曜日
WFOT二日目〜
英語コンプレックスのtomoriです。
さて、今日も健忘録としてWFOT二日目の出来事をつらつら書きます。非常に長く、またどうでも良い内容も含んでいますので(笑)、ご勘弁のほど…
気持ちの良い朝。コンビニでワックスを買い、髪の毛までも意気揚々とみなとみらい線に乗りこみましたが、終点の中華街に着いたとこで自分が逆方向の電車に乗ったことが判明しました(笑)
昨日は、ADOC-S、僕、yoshimuraさんの3演題。朝からのワークショップに出たかったんですが、ADOC-Sの発表が9時からになってたみたいで、ポスター会場へ残ることに。共同発表が多すぎて、他の人の発表を聞くとか出来ません(笑)
発表時間前、ADOC-Sの発表の隣のオーストラリア人?から、それすげーいいじゃんと話しかけられ、幸先良く始まったADOC-Sの発表。最初はぽつぽつだったんですが、徐々に外国人も多くなり、はい、いつもの交通渋滞〜(笑)
積極的に話しかけて来たインド系?のアメリカの大学の教授が、ご自分のiPadを開き、今すぐダウンロードするぜ!と言ってくれましたが、残念ながらADOC-Sは訴訟社会であるアメリカだけ、販売出来ないようになってると説明すると、苦笑されながら、OKOKと答えてくれました。とにかくメールすると言って去り、本当に夕方にメールがありました。買えないぞと(笑)
yoshimuraさんの発表午後なのに、ポスターにぽつぽつ人がむらがってて、行ってみるとsuzukiさんが韓国の方にご自分のiPadでADOCのプレゼンをしてました(笑)シンガポールの友人にも紹介してくれたみたいで、さすがADOC project メンバー。感謝です。
そのポスター付近に、COPMの主開発者で、たぶんOTでは1番有名なMary Law先生がいたので、sawadaさんと一緒にADOCの説明をさせてもらいました。COPMと一緒に使うのか?使い分けるのか?との質問に、失語や認知症の方に特に使えると答えると、確かにそこはCOPMでは難しいもんね、グー!と答えてくれました。あとはカットオフがMMSEで8点であるという論文を渡し、記念写真を撮って、あなた方の仕事に尊敬していること、COPMやって価値観が変わったことを伝え、終了。ステキな方でした。おそらく1人ではぶっこめなかったので(笑)、スタスタと向かって行ってくれたsawadaさんに感謝です。これでWFOTのミッションは半分終了(笑)
その後数名に対応し、疲れたので休憩。yoshimuraさんのポスターを、シャラポワ似の綺麗なお姉さんがマジマジと眺めているのをsawadaさんと遠目でみて、俺たち失敗したなぁと話す(笑)。この時点で11時。発表時間は9〜10時。すでに指定時刻より1時間も過ぎていました。
takebayashi(以下TKB)さんがラーメン食わせろとわめいていたので(笑)、みんなで食いに行くことに。あんだけ食いたいと言っていたのに、ヤツは僕が調べてた一蘭で、ラーメンに対峙しながら食べるほどの気合いでもなかったらしく(笑)、でも他に誰もラーメン屋を探すことなく(笑)、一同で蕎麦屋を目指して歩いていると、なぜか一風堂があって、そこになりました(笑)
そこでTKBさんは、急性期のOTについて熱く語ってくれました。体の状態をコントロールしつつ、作業のことを考える、というシンプルな事なんやけどなぁとか僕よりめっちゃ喋ってるのに、先に食べ終わってるとこにまた尊敬しつつ(笑)、会場に戻り、コーヒー飲みながら皆でワイワイ話していると、電話がかかって来て、ADOC-Sのポスター前にFisher先生と本学の教授が話しているので、来てくれと。
早足で向かうとFisher先生はおらず、教授にお礼しました。でもFisher先生はADOC-Sについて、love it!! と、僕も聞いたことない褒め言葉をくれたそうです。この時点で13時前。発表者4名で、4時間立ちっぱなしです。本当にお疲れ様でした。
14時からは僕の発表でした。多くの日本の方が来てくれました。ありがとうございました。かなり多数でしたので、ADOCの臨床での使い方の質問は、院生やsaitoさんにふって対応しました。なんとシャラポワ似のお姉さんが来てくれたので、パンフレットを渡そうとすると、持ってるばい、と軽くあしらわれ、混雑してたので去っていきました(笑)最後の最後にトルコ人が来てくれて、一通り話した後、共同研究ウェルカムですよーと軽く伝えると、このメールにぜってぇ連絡するからな!と目ヂカラ強めの、握手強めで、去っていきました。ちなみに小柄な女性です(笑)
この時点で15時過ぎ。いくつか質問を受けたあと、uezu、TKB、saito、sawadaさんでカフェでマネージメントについて熱く語りあいました。しかしこの人たちが、楽しそうに臨床やれてる背景には、本当に様々な影の努力があるんですよね。シンクロナイズドスイミングの水面下みたいな(笑)。sawadaさんとか、うちはみんなトップダウンです〜、とか楽しそうにしてますが、尋常じゃなくバタ足してます(笑)そこを抜きに、見えてる部分を切り取って実践するのも難しいだろうなと、改めて実感しました。
夕方からはボスとサシ飲みへ。来月から向こう10年くらいまでのことについて、色々と相談させて頂きました。ADOCが作れたのも、僕が全国に仲間を作ることができたのも、ボスのおかげなので、本当に感謝しています。二次会で僕が意識を失いかけたとこで、お開きでした。昨日の帰りも命がけでした(笑)
さて、今日もいくつか演題があります。ぼちぼち会場に向かおうと思います。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました(笑)
2014年6月19日木曜日
WFOT初日〜
髪の毛でいぢられてます。tomoriです。イメチェンです。
さて、今日は一応のWFOT初日でした。健忘録として、今日の出来事を書き連ねたいと思います。
朝から会場にADOCとADOC-Sのパンフレットを設置しました。初日で500部無くなる(笑)しかし日本人が多数持っていってるんじゃないか疑惑(笑)あと3日もあるのに、残りが少ないですので、海外の方優先でお願いいたします〜。
韓国のイさんと会食しました。で、ADOCのiPhone版とAndroid版をいつ出すんや!とお叱りを受けましたヽ(´o`; 澤田さんが向こうに講演に呼ばれるというグローバルな展開にもなりました(笑)国によってOBPの障壁は異なるでしょうが、共通する部分も大きいと思います。それは、結局障壁はOT自身だと思うからです。うまく乗り越えた事例やシステムなどは、何らかの形でシェアしていきたいですね〜。
ランチ後はEBPのシンポ受講。RCTに比べてシングルケースの数が少ないのはバランスが悪いエビデンスの構築では?研究成果をどこにどんな形で発表するのかちゃんと検討しないと、との提案がありました。昨年作業行動学会で、僕も同じような問題提起をして、僕は解決策としてみんなのリハプランの活用を挙げました。伝統的な論文発表もいいけど、このご時世ですので、ITもうまく活用して欲しいなぁと思います。
Fisher先生はOBP(occupation based practice)とOFP(occupation focused practice)の違いを述べ、その二つで介入も効果測定も行うことの重要性を説いていました。ちなみに僕も研究で使ったSF-36は、その二つのどちらでもないと。怒られそうだ(笑)僕はFisher先生のこの主張は正しいと思います。ただ現状では、有効な成果測定のアウトカムが無いし、介入も統制が難しいので、この辺どうすればいいかなと。
今日のポスター発表は、uezuくんと院生のohnoくん。まぁガンガン来たわけではないですが、sawadaさんも一緒に、10名ほどにはみんなのリハプランとADOCについて説明しました。cool!! excellent!! good!!などの、一通りの褒め言葉はいただきました(笑)
あと、みんなのリハプランは、いつ英語化するんや!と問われ、s, soon…と答えておきました(笑)
そこに、nakamaさんがそわそわしながらやってきて、別のオーラルの会場で、子どもの支援では目標設定だったり、共有だったりが大事やけど出来てないね、とディスカッションされてたらしく、その人たちにADOC-Sを知らせてくる!とのこと(笑) しかし他人の発表に乗り込むとは、相変わらずすげーなぁと思います(笑)で、帰ってきたら、やっぱ褒められたらしく、やっぱADOC-Sは世界でも求められてる!とさらに興奮してました(笑)
精神科作業療法で、入院患者さん70名ほどにADOCで面接するという、ツワモノな日本の方の発表がありました。作業に対する認識のズレるので(OTは出来ないと思うが本人は出来る思うなど)、そこを埋めていくためにもADOCは有効だとか、活動と参加の項目なので妄想に引っ張られにくい、などの考察がありました。満足度のところの使い方を、現場に合わせて自由にされていたのさ嬉しかったですね。ADOCは自由な発想で使って欲しいなぁと思います。
発表後は、saitoさんと医学書院さんと次回の本の企画の相談を。おかげさまで事例本も好評なので、僕らの企画も前よりは通りやすいかもとのことです(笑)今回、企画を3点提案し、どれもいけそうですね、というご回答をいただきました。
話し込んでいたら、ADOC飲み会の時間ギリギリで、少し遅刻してしまいました。今年は47名?の集まりで、お店を貸し切りました(笑)TKBさんやnakamaさんと将来の夢について熱く語り合いました。misakiさんと整形領域でのADOC for handの活用について話し合いました。他にも、たくさんの方々とお話することが出来ました。今年はキングコングnakachiさんが三線を持ってきてくれたので、最後はみんなでカチャーシーを踊りました(笑)僕は、これからも、みんなが楽しくOTできるように、頑張りましょ〜と挨拶させていただき、そのリーダーになるであろうsawadaさんの一本締めでお開きでした。3時間半だったのに、今年もあっという間でしたね。
みんなはもちろん二次会へ。僕はお先に失礼しました。今日は帰れないだろうとすぐ近くのホテルをとってたんですが、iPhoneみながら千鳥足で歩いてたら、ビル街で道に迷い、しかも充電が数%というスリリングな帰り道でした(笑)
で、サマータイムなので、3時過ぎには起きました(笑)今日はimaiくんたちのADOC-Sの発表、自分の発表、yoshimuraさんの英語によるプレゼンありのポスター発表があります。
しかし今日も楽しみですなぁ。
2014年6月16日月曜日
WFOTへ,いざ出陣!
やっと髪を切り,WFOTに備えました.tomoriです.
いよいよ明日開幕となりました.世界作業療法士連盟大会 WFOT
ふと思い出したんですが,実はWFOT初参戦なんですよね.
2006年 オーストラリア
演題出したんですが,落とされました.その頃は動物実験でした.タイトルはコレ
Specific pathohistochemical and biochemical responses occurred in denervated rat skeletal muscle following direct electrical stimulation
2010年 チリ
演題登録は前の年の2009年.研究はいろいろ行き詰まっていた時でした.ADOCもできていなかったので,発表する内容も何も無かったです.
2014年 横浜
ちょうど前回大会で2010年からADOCの開発を行い,あれよこれよと拡がって,4年後にはおかげ様で演題を12も出せるようになりました.人生なんてどうなるかよくわからんと,自信を持って言えます(笑)
▼
さて,僕の発表は回復期リハ病棟で,トップダウンとボトムアップを比較したPilot-RCTです.19日 14時からですので,遊びに来てください〜.パープルでちょっとシックにしてみました.
▼
あとADOCも海外の方に知ってもらいたいと思って,英語のパンフレット版ADOC,ADOC-Sも作ってみました.部数がそんなに多くないので,海外の方優先でお願いします(笑)日本の方は日本語のチラシをお取り下さいませ.すみません.
さて,いよいよOTの祭典.どうなることやら.楽しみです
以下,WFOTの演題です.
最後まで読んで下さりありがとうございます.
PCH-19-13
Development of an iPad application for sharing meaningful occupations for children: Aid for Decision-making in Occupation Choice (ADOC) for Schools
Yuto Imai 1) , Chiho Nakama 2) , Kounosuke Tomori 3) , Ryutaro Nagatani 3)
1) Treatment and Education Unit, Hiratani Clinic for Developmental Disorders of Children , 2) Ryukyu Rehabilitation Academy , 3) Kanagawa University of Human Services
PPD-18-20
Occupation-based practice in acute care using Aid for Decision-making in Occupation Choice (ADOC): a case report
Kanta Ohno 1) , Yuki Saito 2) , Kounosuke Tomori 1)
1) Division of Health and Social Work, Kanagawa University of Human Services Graduate School , 2) Rehabilitation Dept., Ohta General Hospital Foundation University Ohta Atami Hospital
GP-08-2
Promoting shared decision-making between a client with aphasia and the rehabilitation team: a case report
Akinori Yoshimura 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) Department of Rehabilitation, Medical corporation health Kai Shimada hospital , 2) Kanagawa University of Human Services
PEL-20-07
Involvement in decision-making to set goals for returning to work using Aid for Decision-making in Occupation Choice: a case report
Hitoshi Shimojyu 1) , Yuki Saito 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) Rehabilitation Dept., Ohta General Hospital Foundation, Ohta Atami Hospital, , 2) Department of Occupational Therapy, Kanagawa University of Human Services
PCP-21-16
The living condition of patients living alone in flophouses after being discharged from a rehabilitation hospital.
―A Questionnaire administered in long-term care support specialists.―
Hiroaki Hosokawa 1) , Shiho Kobayashi 1) , Natsuki Inoue 1) , Junko Hayashi 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) rehabilitation center, saiseikai kanagawaken hospital , 2) kanagawa university of human services
PRE-19-12
Effectiveness of top-down occupational therapy for subacute stroke patients: a randomized controlled pilot study
Kounosuke Tomori 1) , Yuki Saito 2) , Kanta Ohno 1) , Hirofumi Nagayama 3) , Toshio Higashi 4)
1) Graduate school of Kanagawa University of Human Services , 2) Ohta Atami Hospital , 3) Kitasato University , 4) Division of Physical Therapy and Occupational therapy Science, Graduate school of Health Science, Nagasaki University
PRE-20-11
Developmental process of the Aid for Decision-making in Occupation Choice(ADOC)
―iPad app for shared decision-making in occupation-focused goal setting―
Hirofumi Nagayama 1) , Kayoko Narita 1) , Kounosuke Tomori 2) , Yuki Saitou 3) , Toshio Higashi 4)
1) Department of Occupational Therapy, Kitasato University , 2) Department of Occupational Therapy, Kanagawa University of Human Services , 3) Rehabilitation center, Ohta General Hospital Foundation, University Ohta Atami Hospital , 4) Division of Physical Therapy and Occupational Therapy Science, Graduate school of Health Science,Nagasaki University
PRE-20-17
Determination of the cutoff score for expressing meaningful occupations using Aid for Decision-making in Occupation Choice
Yuki Saito 1) , Kounosuke Tomori 2) , Kanta Ohno 2) , Hirofumi Nagayama 3) , Toshio Higashi 4)
1) occupational therapy department of the rehabilitation part, Ohta General Hospital Foundation, University Ohta Atami Hospital, Kouriyama, Fukushima, Japan, , 2) Department of Occupational Therapy,, Kanagawa University of Human Services, Yokosuka, Kanagawa, Japan, , 3) Department of Physical Medicine and Rehabilitation,, Kitasato University East Hospital, Sagamihara, Kanagawa, Japan , 4) Department of Community-based Rehabilitation Sciences, Unit of Rehabilitation Sciences,, Nagasaki university Graduate school of Biomedical Sciences, Sakamoto, Nagasaki, Japan
PCI-18-02
Development of a website for sharing rehabilitation plans
―Everyone's Rehabilitation-plan―
Sei Uezu 1) , Kounosuke Tomori 2) , Yuki Saitou 3) , Kanta Ohno 2) , Toshio Higashi 4)
1) Welfare compound facilities of Japan Red Cross Aja , 2) Graduate school of Kanagawa University of Human Services , 3) Ohta Atami Hospital , 4) Division of Physical Therapy and Occupational therapy Science, Graduate school of Health Science, Nagasaki University
PCI-20-08
Development of the Occupational Performance with Autonomy Scale (OPA)
Kayoko Narita 1) , Hirofumi Nagayama 1) , Arisa Kamiya 2) , Yuka Murashima 3) , Kounosuke Tomori 4)
1) School of Allied Health Sciences, Kitasato Univesity , 2) Rehabilitation Center, Nanbu Hospital , 3) Department of Rehabilitation, St.Therese Hospital , 4) Department of Occupational Therapy, Kanagawa University of Human Services
PCO-20-05
Advocating for meaningful occupations to other specialists using Aid for Decision-making in Occupation Choice: a case study
Tatsunori Sawada 1) , Tomoe Ozawa 1) , Masahiro Ogawa 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) IMS Itabashi Rehabilitation Hospital , 2) Kanagawa University of Human Service
PED-21-12
Teaching occupational therapy in the level 2 fieldwork
―comparison between top-down and bottom-up approaches―
Atsushi Hirata 1,2) , Keita Nakahara 1,2) , Seiichi Kadowaki 1,2) , Kanta Ohno 3) , Konosuke Tomori 4)
1) Nsinomiya kyoritsu Rehabilitation Hospital , 2) Sagyo no Kaze , 3) Division of Health and Social Work, Kanagawa University of Human Services Graduate School , 4) Kanagawa University of Human Services
その他 ADOCを使った発表も!
MH 1-2-1
Case study of psychiatric client whose goal became clear by focusing on her meaningful activity using ADOC
Taichi Matsuoka
Rehabilitation Dept., Fukui Kinen Hospital
PPD-20-05
The Study of the Application of ADOC in the Views and Practice of Occupational Therapist.
Kazuki Shimizu 1) , Yumi Hirabayashi 1) , Masami Yamauchi 1,2) , Berugado Gretchen 3) , Yasuo Kumagai 1)
1) Rehabilitation Dept., Zenjokai Rehabilitation Hospital , 2) Home Nursing Station Sakura , 3) Institution of Geriatric Health Services Silpis Ohiso
PCP-21-06
The case report that the independence of will improved by finding meaningful occupational by ADOC.
Yurie Kyo
Rehabilitation Dept., IMS Itabasi Rehabilitation Hospital
いよいよ明日開幕となりました.世界作業療法士連盟大会 WFOT
ふと思い出したんですが,実はWFOT初参戦なんですよね.
2006年 オーストラリア
演題出したんですが,落とされました.その頃は動物実験でした.タイトルはコレ
Specific pathohistochemical and biochemical responses occurred in denervated rat skeletal muscle following direct electrical stimulation
2010年 チリ
演題登録は前の年の2009年.研究はいろいろ行き詰まっていた時でした.ADOCもできていなかったので,発表する内容も何も無かったです.
2014年 横浜
ちょうど前回大会で2010年からADOCの開発を行い,あれよこれよと拡がって,4年後にはおかげ様で演題を12も出せるようになりました.人生なんてどうなるかよくわからんと,自信を持って言えます(笑)
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さて,僕の発表は回復期リハ病棟で,トップダウンとボトムアップを比較したPilot-RCTです.19日 14時からですので,遊びに来てください〜.パープルでちょっとシックにしてみました.
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あとADOCも海外の方に知ってもらいたいと思って,英語のパンフレット版ADOC,ADOC-Sも作ってみました.部数がそんなに多くないので,海外の方優先でお願いします(笑)日本の方は日本語のチラシをお取り下さいませ.すみません.
さて,いよいよOTの祭典.どうなることやら.楽しみです
以下,WFOTの演題です.
最後まで読んで下さりありがとうございます.
PCH-19-13
Development of an iPad application for sharing meaningful occupations for children: Aid for Decision-making in Occupation Choice (ADOC) for Schools
Yuto Imai 1) , Chiho Nakama 2) , Kounosuke Tomori 3) , Ryutaro Nagatani 3)
1) Treatment and Education Unit, Hiratani Clinic for Developmental Disorders of Children , 2) Ryukyu Rehabilitation Academy , 3) Kanagawa University of Human Services
PPD-18-20
Occupation-based practice in acute care using Aid for Decision-making in Occupation Choice (ADOC): a case report
Kanta Ohno 1) , Yuki Saito 2) , Kounosuke Tomori 1)
1) Division of Health and Social Work, Kanagawa University of Human Services Graduate School , 2) Rehabilitation Dept., Ohta General Hospital Foundation University Ohta Atami Hospital
GP-08-2
Promoting shared decision-making between a client with aphasia and the rehabilitation team: a case report
Akinori Yoshimura 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) Department of Rehabilitation, Medical corporation health Kai Shimada hospital , 2) Kanagawa University of Human Services
PEL-20-07
Involvement in decision-making to set goals for returning to work using Aid for Decision-making in Occupation Choice: a case report
Hitoshi Shimojyu 1) , Yuki Saito 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) Rehabilitation Dept., Ohta General Hospital Foundation, Ohta Atami Hospital, , 2) Department of Occupational Therapy, Kanagawa University of Human Services
PCP-21-16
The living condition of patients living alone in flophouses after being discharged from a rehabilitation hospital.
―A Questionnaire administered in long-term care support specialists.―
Hiroaki Hosokawa 1) , Shiho Kobayashi 1) , Natsuki Inoue 1) , Junko Hayashi 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) rehabilitation center, saiseikai kanagawaken hospital , 2) kanagawa university of human services
PRE-19-12
Effectiveness of top-down occupational therapy for subacute stroke patients: a randomized controlled pilot study
Kounosuke Tomori 1) , Yuki Saito 2) , Kanta Ohno 1) , Hirofumi Nagayama 3) , Toshio Higashi 4)
1) Graduate school of Kanagawa University of Human Services , 2) Ohta Atami Hospital , 3) Kitasato University , 4) Division of Physical Therapy and Occupational therapy Science, Graduate school of Health Science, Nagasaki University
PRE-20-11
Developmental process of the Aid for Decision-making in Occupation Choice(ADOC)
―iPad app for shared decision-making in occupation-focused goal setting―
Hirofumi Nagayama 1) , Kayoko Narita 1) , Kounosuke Tomori 2) , Yuki Saitou 3) , Toshio Higashi 4)
1) Department of Occupational Therapy, Kitasato University , 2) Department of Occupational Therapy, Kanagawa University of Human Services , 3) Rehabilitation center, Ohta General Hospital Foundation, University Ohta Atami Hospital , 4) Division of Physical Therapy and Occupational Therapy Science, Graduate school of Health Science,Nagasaki University
PRE-20-17
Determination of the cutoff score for expressing meaningful occupations using Aid for Decision-making in Occupation Choice
Yuki Saito 1) , Kounosuke Tomori 2) , Kanta Ohno 2) , Hirofumi Nagayama 3) , Toshio Higashi 4)
1) occupational therapy department of the rehabilitation part, Ohta General Hospital Foundation, University Ohta Atami Hospital, Kouriyama, Fukushima, Japan, , 2) Department of Occupational Therapy,, Kanagawa University of Human Services, Yokosuka, Kanagawa, Japan, , 3) Department of Physical Medicine and Rehabilitation,, Kitasato University East Hospital, Sagamihara, Kanagawa, Japan , 4) Department of Community-based Rehabilitation Sciences, Unit of Rehabilitation Sciences,, Nagasaki university Graduate school of Biomedical Sciences, Sakamoto, Nagasaki, Japan
PCI-18-02
Development of a website for sharing rehabilitation plans
―Everyone's Rehabilitation-plan―
Sei Uezu 1) , Kounosuke Tomori 2) , Yuki Saitou 3) , Kanta Ohno 2) , Toshio Higashi 4)
1) Welfare compound facilities of Japan Red Cross Aja , 2) Graduate school of Kanagawa University of Human Services , 3) Ohta Atami Hospital , 4) Division of Physical Therapy and Occupational therapy Science, Graduate school of Health Science, Nagasaki University
PCI-20-08
Development of the Occupational Performance with Autonomy Scale (OPA)
Kayoko Narita 1) , Hirofumi Nagayama 1) , Arisa Kamiya 2) , Yuka Murashima 3) , Kounosuke Tomori 4)
1) School of Allied Health Sciences, Kitasato Univesity , 2) Rehabilitation Center, Nanbu Hospital , 3) Department of Rehabilitation, St.Therese Hospital , 4) Department of Occupational Therapy, Kanagawa University of Human Services
PCO-20-05
Advocating for meaningful occupations to other specialists using Aid for Decision-making in Occupation Choice: a case study
Tatsunori Sawada 1) , Tomoe Ozawa 1) , Masahiro Ogawa 1) , Kounosuke Tomori 2)
1) IMS Itabashi Rehabilitation Hospital , 2) Kanagawa University of Human Service
PED-21-12
Teaching occupational therapy in the level 2 fieldwork
―comparison between top-down and bottom-up approaches―
Atsushi Hirata 1,2) , Keita Nakahara 1,2) , Seiichi Kadowaki 1,2) , Kanta Ohno 3) , Konosuke Tomori 4)
1) Nsinomiya kyoritsu Rehabilitation Hospital , 2) Sagyo no Kaze , 3) Division of Health and Social Work, Kanagawa University of Human Services Graduate School , 4) Kanagawa University of Human Services
その他 ADOCを使った発表も!
MH 1-2-1
Case study of psychiatric client whose goal became clear by focusing on her meaningful activity using ADOC
Taichi Matsuoka
Rehabilitation Dept., Fukui Kinen Hospital
PPD-20-05
The Study of the Application of ADOC in the Views and Practice of Occupational Therapist.
Kazuki Shimizu 1) , Yumi Hirabayashi 1) , Masami Yamauchi 1,2) , Berugado Gretchen 3) , Yasuo Kumagai 1)
1) Rehabilitation Dept., Zenjokai Rehabilitation Hospital , 2) Home Nursing Station Sakura , 3) Institution of Geriatric Health Services Silpis Ohiso
PCP-21-06
The case report that the independence of will improved by finding meaningful occupational by ADOC.
Yurie Kyo
Rehabilitation Dept., IMS Itabasi Rehabilitation Hospital
2014年6月14日土曜日
屋根瓦方式OBP教育
「うちにはテレビが無い」というと,憐憫のまなざしを向けるのはやめてください(笑).tomoriです.今,興味があるのは,4年に1度のワールドカップよりも,WFOTです(笑)
▼
さて,皆が楽しく作業療法ができるようになる.これがADOC projectの目指す目標です.僕たちの活動の全ては,このためにやっています.
もちろん教育もそうです.最近,教育も面白くなってきました.色々つながってきたんですよね.
先週〜今週にかけて,2人の臨床家のマブダチに,手弁当で講義をしてもらいました。ありがとうございました.
1人目は、学生時代からの友だちで、田中医院 デイケアさくら 瀬下義正さんです。彼は北海道の厚岸という地域で,デイケアの責任者をしています.彼は、地域リハビリテーションはその地域で共に生きる覚悟が必要であることを、学生に伝えてくれました。また、100歳を超える事例の大切な作業への関わりを通して、彼はOBPとかいう言葉は使いませんでしたが、リアルなOBPを学生に伝えてくれました。
2人目は、毎月お会いしている(笑)、イムス板橋リハビリテーション病院、そして日本臨床作業療法学会学会長の澤田辰徳さんに、作業療法についてと、訪問リハについて講義してもらいました。自らの失敗?した事例、作業療法の楽しさを教えてくれた事例… とかく事例を通して作業療法のコアな部分を学生に伝えてくれました。
学生の感想を読んでると、やはり臨床家の話はストレートに響くようです。以下,3年生のコメントです.
授業で「意味のある作業」について学んでいても,実際に患者さんにそういうアプローチをしたり,面接で意味のある作業や価値観をうまく聞き出すことができず,そういうのは理想論なのかもしれない…と不安な気持ちになっていた.今回の講義をお聞きして,私がそういう気持になっていたら,意味のある作業を通して介入していくことはできないと感じた.あきらめないでクライエントのそばを伴走し,そして離れてもクライエントが充実した生き方ができるような作業活動を見つけられるようなアプローチをすることが必要であると感じた.作業療法というのは,必ずしもそうではないが,人を幸せにできるんだと思ってすごくうれしくなった.私も人を幸せにできるOTになりたいと思う.お忙しい中貴重なお話をありがとうございました.
やはり、現場の方のリアルな話を,学部教育にちゃんと組み込んでいく必要があるなと、改めて認識しました。そして実習につなげていきたいですね。
続いて先週の話.4年生の実習後の事例報告会です.澤田さんのとこで8週間の臨床実習をお世話になった4年生は,「トップダウンとか習ったけども,実際やっているところは少ないと聞いて,澤田さんのところを希望した.その実習を終えて,実際にトップダウンをやっているやってるところもあるんだと下級生に伝えたかった」と言ってました.
その4年生の発表を聞いた,2年生の感想です.
実際に4年生の発表を聞いて、改めて評価はその方の生きてきた背景や役割を知り、その後の治療につなげていくために必要不可欠なものであると感じた。主婦としての役割を担っていた方の症例では、COPMによってクライアントの重要な作業や生きてきた背景を明確にし、得意な料理の練習中はクライアントのプライドを傷つけないよう最小限の声かけをするなどクライアントの背景や役割を考慮した関わり方を行っていた。一方、認知症の方など希望やニーズを聞くことが困難な場合もあって、例えそれが出来なくとも、笑顔でいる時間を増やすこと、同じことの繰り返しの生活に変化をつけることなど、その方にとって一番良い生き方は何かを考え、介入へとつなげていた。このようにクライアントによって評価と介入は本当に様々であり、学ぶことばかりだった。しかしどんな時も、評価をしっかりと行い、クライアントをよく観察することができれば、おのずとやらなければいけないことが見えてくるのかなと思った。
ちゃんと伝わったようですね.
もちろん,感想は学生によって様々ではあるのですが,個人的には、数年前から追い求めてきたOBPの教育が、ほんの少しだけですが、ようやく目に見えるカタチになってきたなぁと実感しています.今まで点在していた,座学,実習,臨床が,ほんの少しですが線でつながり始めていると思います.
つまりのところ,クリニカルクラークシップで言う「屋根瓦方式」でしょうか.
あと,いいタイミングで事例本も出すことができました.これも陰ながら瓦を接着する役割を果たしていますね.今回澤田さんは「レポートは事例本をマネて書くように」と指導したようです.座学で事例本を読んで学んだ学生が,実習でそれをマネて書く.効率的ですよね.僕はいま3年生と2年生の教科書にしました.今後事例本がうまく機能することを期待しています.
そして今回気づいたのが,僕一人でいくら頑張っても非効率的なんです.僕も屋根瓦の一つにしか過ぎないんです(笑).同僚,臨床家,上級生,市民,そして学生とタッグを組み,良い教育にしていきたいですね.ぜひ皆さまのお力添えをお願いしたいところです.
そこでふと... うちの卒業生はどうしているのだろう... 卒業生が、母校で、瀬下さんや澤田さんのように、しっかりと講義できるくらいになってくれてるといいのだけれども... ちょうど来週同窓会があるので,楽しみです。参加を迷っている方は、ぜひご参加ください。
長くなってすみません... 最後まで読んでくださりありがとうございました.
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さて,皆が楽しく作業療法ができるようになる.これがADOC projectの目指す目標です.僕たちの活動の全ては,このためにやっています.
もちろん教育もそうです.最近,教育も面白くなってきました.色々つながってきたんですよね.
臨床家から学生へ
先週〜今週にかけて,2人の臨床家のマブダチに,手弁当で講義をしてもらいました。ありがとうございました.
1人目は、学生時代からの友だちで、田中医院 デイケアさくら 瀬下義正さんです。彼は北海道の厚岸という地域で,デイケアの責任者をしています.彼は、地域リハビリテーションはその地域で共に生きる覚悟が必要であることを、学生に伝えてくれました。また、100歳を超える事例の大切な作業への関わりを通して、彼はOBPとかいう言葉は使いませんでしたが、リアルなOBPを学生に伝えてくれました。
2人目は、毎月お会いしている(笑)、イムス板橋リハビリテーション病院、そして日本臨床作業療法学会学会長の澤田辰徳さんに、作業療法についてと、訪問リハについて講義してもらいました。自らの失敗?した事例、作業療法の楽しさを教えてくれた事例… とかく事例を通して作業療法のコアな部分を学生に伝えてくれました。
学生の感想を読んでると、やはり臨床家の話はストレートに響くようです。以下,3年生のコメントです.
授業で「意味のある作業」について学んでいても,実際に患者さんにそういうアプローチをしたり,面接で意味のある作業や価値観をうまく聞き出すことができず,そういうのは理想論なのかもしれない…と不安な気持ちになっていた.今回の講義をお聞きして,私がそういう気持になっていたら,意味のある作業を通して介入していくことはできないと感じた.あきらめないでクライエントのそばを伴走し,そして離れてもクライエントが充実した生き方ができるような作業活動を見つけられるようなアプローチをすることが必要であると感じた.作業療法というのは,必ずしもそうではないが,人を幸せにできるんだと思ってすごくうれしくなった.私も人を幸せにできるOTになりたいと思う.お忙しい中貴重なお話をありがとうございました.
やはり、現場の方のリアルな話を,学部教育にちゃんと組み込んでいく必要があるなと、改めて認識しました。そして実習につなげていきたいですね。
学生から学生へ
続いて先週の話.4年生の実習後の事例報告会です.澤田さんのとこで8週間の臨床実習をお世話になった4年生は,「トップダウンとか習ったけども,実際やっているところは少ないと聞いて,澤田さんのところを希望した.その実習を終えて,実際にトップダウンをやっているやってるところもあるんだと下級生に伝えたかった」と言ってました.
その4年生の発表を聞いた,2年生の感想です.
実際に4年生の発表を聞いて、改めて評価はその方の生きてきた背景や役割を知り、その後の治療につなげていくために必要不可欠なものであると感じた。主婦としての役割を担っていた方の症例では、COPMによってクライアントの重要な作業や生きてきた背景を明確にし、得意な料理の練習中はクライアントのプライドを傷つけないよう最小限の声かけをするなどクライアントの背景や役割を考慮した関わり方を行っていた。一方、認知症の方など希望やニーズを聞くことが困難な場合もあって、例えそれが出来なくとも、笑顔でいる時間を増やすこと、同じことの繰り返しの生活に変化をつけることなど、その方にとって一番良い生き方は何かを考え、介入へとつなげていた。このようにクライアントによって評価と介入は本当に様々であり、学ぶことばかりだった。しかしどんな時も、評価をしっかりと行い、クライアントをよく観察することができれば、おのずとやらなければいけないことが見えてくるのかなと思った。
ちゃんと伝わったようですね.
おわりに
もちろん,感想は学生によって様々ではあるのですが,個人的には、数年前から追い求めてきたOBPの教育が、ほんの少しだけですが、ようやく目に見えるカタチになってきたなぁと実感しています.今まで点在していた,座学,実習,臨床が,ほんの少しですが線でつながり始めていると思います.
つまりのところ,クリニカルクラークシップで言う「屋根瓦方式」でしょうか.
あと,いいタイミングで事例本も出すことができました.これも陰ながら瓦を接着する役割を果たしていますね.今回澤田さんは「レポートは事例本をマネて書くように」と指導したようです.座学で事例本を読んで学んだ学生が,実習でそれをマネて書く.効率的ですよね.僕はいま3年生と2年生の教科書にしました.今後事例本がうまく機能することを期待しています.
そして今回気づいたのが,僕一人でいくら頑張っても非効率的なんです.僕も屋根瓦の一つにしか過ぎないんです(笑).同僚,臨床家,上級生,市民,そして学生とタッグを組み,良い教育にしていきたいですね.ぜひ皆さまのお力添えをお願いしたいところです.
そこでふと... うちの卒業生はどうしているのだろう... 卒業生が、母校で、瀬下さんや澤田さんのように、しっかりと講義できるくらいになってくれてるといいのだけれども... ちょうど来週同窓会があるので,楽しみです。参加を迷っている方は、ぜひご参加ください。
長くなってすみません... 最後まで読んでくださりありがとうございました.
2014年6月2日月曜日
支援の弊害
2週連続での出張講義もようやく終わりましたが,昨晩も地元で旧友と飲んでました.tomoriです.講義や移動の疲れというより飲み疲れのような気がします(笑)
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最近では,あちこちでいろんな方にお会いして,いろいろと意見交換をさせていただいています.
仙台では震災時の話を伺いました.Aさんとします.
Aさんは自動車で移動中に地震が起きて,津波が正面から向かってくるのをバック運転で逃げたそうです.どうしても逃げきれなくなり,車を途中で捨てて小高い丘にあがり,自分の自動車だけでなく,沢山の車が流されていくのを眺めたそうです.
間髪入れずにその辺の避難所へ.200名ほどの中で医療職がAさんお一人だったので,Aさんがリーダーとなっていろんな人に指示を出したそうです.まず食べ物や暖の確保.浸水した家の中に戻り,表層に浮いているお米をかき集めたりしたそうです.あまり報道されていないとは思うのですが,実際には,暴力,物取りなども少なくなったそうです.その避難所では,コンビニから物は少しいただいたが,レジとかは絶対に触らないように指示していたそうです.
震災日から3日間,Aさんの睡眠は1日15分.夜間は火の確保に務めたそうです.しかも避難所はいっぱいだったので,Aさんは外で寝る.雪だったそうです.しかし「おにぎり半分で人ってこんなに1日動けることが分かりました」とおっしゃっていました.それから3週間,Aさんは避難所で支援を続けたそうです.
▼
僕から質問してみました.死ぬかもしれないという経験をした後と前で,人生に対する見方は何か変わりましたか?と.
Aさんは動くことの大切さを話してくださいました.
1週目は自分がリーダーとなっていろんな方に指示を出して物資の確保.2週目は避難所にいる方々が自分たちで考えて動けるように指示を少なめにして,3週目は見守りレベルで,物資も届いたところで,ご自宅へ戻られたそうです.もはや日本ではないような極限状態で,こんな長期的視野をもって支援ができるなんてすごいですよね.
特に興味深かったのは,震災からの立ち直りの話でした.他の避難所では,初日からあれこれ動いていたAさんの避難所とは異なり,支援が来るのをひたすら待つという受身的な人が多かったところもあったそうです.そこでは,震災から普段の生活に戻るまでに,1年かかっていた人もいるそうですが,Aさんの避難所では,比較的早期に仕事を再開したりしていたようです.
もちろん,これらは何かデータに基いているわけではないのですが,リーダーによって社会が変わること,支援の弊害なんかも再認識しました.これらは医療,福祉,教育など,僕が普段関わっている領域でもまさに当てはまることですよね.リーダーは皆が動くことをサポートしなければなければいけない.安易な支援は害にすらなる.ごくごく当たり前のことでしょうが,改めてその重要性を実感しました.
ちなみに僕はワンピースでは,このシーンが一番好きです.昔,研究室の前に貼ってました.人を支援する上で大切なことだと思います.
最後まで読んでくださり,ありがとうございました.
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最近では,あちこちでいろんな方にお会いして,いろいろと意見交換をさせていただいています.
仙台では震災時の話を伺いました.Aさんとします.
Aさんは自動車で移動中に地震が起きて,津波が正面から向かってくるのをバック運転で逃げたそうです.どうしても逃げきれなくなり,車を途中で捨てて小高い丘にあがり,自分の自動車だけでなく,沢山の車が流されていくのを眺めたそうです.
間髪入れずにその辺の避難所へ.200名ほどの中で医療職がAさんお一人だったので,Aさんがリーダーとなっていろんな人に指示を出したそうです.まず食べ物や暖の確保.浸水した家の中に戻り,表層に浮いているお米をかき集めたりしたそうです.あまり報道されていないとは思うのですが,実際には,暴力,物取りなども少なくなったそうです.その避難所では,コンビニから物は少しいただいたが,レジとかは絶対に触らないように指示していたそうです.
震災日から3日間,Aさんの睡眠は1日15分.夜間は火の確保に務めたそうです.しかも避難所はいっぱいだったので,Aさんは外で寝る.雪だったそうです.しかし「おにぎり半分で人ってこんなに1日動けることが分かりました」とおっしゃっていました.それから3週間,Aさんは避難所で支援を続けたそうです.
▼
僕から質問してみました.死ぬかもしれないという経験をした後と前で,人生に対する見方は何か変わりましたか?と.
Aさんは動くことの大切さを話してくださいました.
1週目は自分がリーダーとなっていろんな方に指示を出して物資の確保.2週目は避難所にいる方々が自分たちで考えて動けるように指示を少なめにして,3週目は見守りレベルで,物資も届いたところで,ご自宅へ戻られたそうです.もはや日本ではないような極限状態で,こんな長期的視野をもって支援ができるなんてすごいですよね.
特に興味深かったのは,震災からの立ち直りの話でした.他の避難所では,初日からあれこれ動いていたAさんの避難所とは異なり,支援が来るのをひたすら待つという受身的な人が多かったところもあったそうです.そこでは,震災から普段の生活に戻るまでに,1年かかっていた人もいるそうですが,Aさんの避難所では,比較的早期に仕事を再開したりしていたようです.
もちろん,これらは何かデータに基いているわけではないのですが,リーダーによって社会が変わること,支援の弊害なんかも再認識しました.これらは医療,福祉,教育など,僕が普段関わっている領域でもまさに当てはまることですよね.リーダーは皆が動くことをサポートしなければなければいけない.安易な支援は害にすらなる.ごくごく当たり前のことでしょうが,改めてその重要性を実感しました.
ちなみに僕はワンピースでは,このシーンが一番好きです.昔,研究室の前に貼ってました.人を支援する上で大切なことだと思います.
最後まで読んでくださり,ありがとうございました.
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