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さて、日本臨床作業療法学会の学術誌に、日本臨床作業療法研究というものがあります。
一応僕が編集長を務めさせていただいており、自分で言うのも何ですが、この雑誌はオススメです。投稿が増えると仕事も増えるので本当はあまり教えたくないのですが(笑)、もっと宣伝した方がいいと周りに言われるので、隠れた名店的な感じでご紹介したいと思います。
日本臨床作業療法研究は、 ISSN (International Standard Serial Number: 国際標準逐次刊行物番号) 取得済で、 一応ご自身の業績にはちゃんと書ける学会学術誌としての体裁を備えつつ、
- 医学中央雑誌やメディカルオンラインの検索に引っかかる
- OTでは唯一のオープンアクセス
- 会員外の方にも読んでもらえる
- 投稿料が安い(掲載料は仕上がりで4頁までは一律7,000 円,5頁以降は1頁毎に2,000 円)
と、研究結果を拡散する要素もちゃんとあります。まぁ弱小学会の学術誌になんて誰が投稿するもんか、と思われるかもですが、論文はデータベースで検索するご時世です。良い研究であれば検索にヒットするでしょうし、その後オープンならなおさらリーチしやすいわけであります。
ですが最も良い特徴は「査読の対応が素晴らしい」に尽きます。教育的査読というのはもちろん、査読は現役で論文を書いている新進気鋭の皆様にお願いしていますので、吉野家じゃないですが、早い!親切!適度!に行われていますと思います。
査読者の皆様が普段から査読を受ける立場にもありますので、どの程度コメントすればいいのか、ということはよくお分りです。査読者のおかげで多くの論文が始めの投稿よりブラッシュアップされています。
一応、「臨床」と謳っているので、臨床に本当に、全く、ちょっとも関係のない論文の投稿はお断りしたことはありますが、基本的には学会自体が「無宗教」を売りにしていますので(笑)、臨床に関連したテーマであればOKです。バラエティに富んだテーマが並んでいます。
あと身内感満載だよね、とのご指摘をいただくこともありますが、最近は多方面からご投稿いただいてますし、こちら的の門戸はこれ以上ないくらい全開でございます(笑)
難点を挙げるとすれば、やはり細かい日本語のチェックや、引用文献などの体裁など、編集作業は基本的には投稿者ご自身にお願いしています。しかし出版社の後ろ盾がない多くの雑誌は、みなさん同じ条件かと思います。でも仕上がりは地方紙のような手作り感はほぼ無く、かっこいいです(笑)
あと紙媒体は一切ございません。ですが、これも最近は問題ないでしょう。
発刊から四年目と少し落ち着いて来ましたので、今年は少しだけ広報もしていきたいと思います。よろしくお願いします。
最後まで読んでくださりありがとうございました.
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