3歳の娘と相撲を取っても絶対に負けてあげないtomoriです.
「自分が負けるまでやめない!,ぱっきょーい,のこった----!!」
と向かってくる突っ込みどころ満載の娘です.
勘違いと粘り強いという点では父親似ですね.
さて,ADOCによって生まれた物語を紹介します.
あるADOC projectのメンバーからです.
クライアントは右麻痺,男性,失語のため理解力に問題あり.
詳しいコミュニケーションが困難.
どんな思いを秘めているのか・・
それを共有したく、本日ADOCを施行してみました。
単語・短文で伝えながら、ゆっくりと進めていくと、
* 家族との団欒が恋しいこと
* 毎日ラジオで歌謡曲を聞くのが楽しみだったこと
* 新聞やニュースを見るのが大切な日課であったが、
今は見ても内容が良く分からなくてつまらないこと
* お風呂が元々大好きで、ジムではサウナやミストシャワー
などを長時間楽しんでいたこと
* カメラが昔から好きで、高価なレンズを二本もっていること
などなど、色々な語りが聞かれました。
当初、認知・高次脳に問題が無いクライアントでなければ実施は難しいのではないか?
という印象を持っていましたが、沢山の語りの表出に正直驚きました。
ということでした.
このお話を寄せてくれた作業療法士さんはインタビューがかなりうまいので,
正直ADOCを使えば誰でもこうなるというわけではないと思います.
ただADOCは,当初作業ベースのインタビューが難しい!
と感じている若いセラピスト向けに開発したものでしたが,
今までインタビューだけでは限界があったクライエントにも適用できそうです.
つまりADOCはインタビュー上手な玄人向けにもなりうる,ということ.
失語症を持つクライエントもどんどん意思決定に参加してほしいですね.
自分の人生の目標をかなえるために...
2010年9月21日火曜日
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なるほど~ADOCはコミュニケーションツールにもなるんですね☆
返信削除認知症の方とかにも使えそうですかね???
すぎながさん
返信削除一応,ADOCは目標設定のためのコミュニケーションツールですね.
認知症の方にも使えるとのコメントもいただいていますよ.
MMSEで何点だったらADOC実施できるのか,カットオフの検討もしたいなと思っています.
tomoriさま.
返信削除ちなみに精神障害の患者様や発達障害の患者様などの適応などは検討されているんでしょうか??
チャーリーさん
返信削除現在、精神障害のあるクライエントにADOCをためしてもらっています。まだどのような感触があるのかは聞けていません。発達障害にも有効だとは思いますが、小学生までくらいのクライエントだとADOCのイラストにある作業の妥当性があるのかどうかが解りません。個人的には、鉛筆を持てるとか、じっと座っていることができるとか、もう少し小児に特化した作業ががあったほうがいいのかなと思っています。
tomoriさま
返信削除お返事ありがとうございます.
軽度発達障害やダウン症などのお子さんなどは,難しいかとは思いますが,子供向けの作業(イラスト)も増えるといいなぁと思います.
チャーリーさん
返信削除ですよね〜.ボクもそう思って小児してる方に「やってみない?」と声かけするのですが,どうも賛同してくれないようです.ボクも他にやること沢山あるので,だれかやってくれればなぁと思っています.
tomoriさま
返信削除私も今年から小児を担当しだしましたが,なかなか自分の今のクライアントには使えそうな方はいません(1~3歳が多いです・・)外来の中で聴取するのは時間的制約と御家族への配慮などもありそうですね~