2010年9月25日土曜日

「作業の始まり」を支援するADOC

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胃薬をビールで飲むtomoriです.
なかなか体調が良くならないのを,
薬の副作用だとか,医者が生活指導をしないからだとか言ってます.
そろそろ言い訳やめよう.

さて,今日もADOCによって生まれた物語を紹介します
ごきげんリハビリクリニック(沖縄県) 原田伸吾さん(作業療法士)からです。

これは読みごたえあります! 面白い.
ADOCの魅力を感じることができると思いますので,ぜひ最後までお付き合いのほど.


今日は新規の利用者さんの初期評価にADOCを使用しました。
ADOCの前に面接をしていたのですが、その方はお家の中でだいたいのことはご自分でされていたので「今の生活で満足している。」と話され、具体的な作業は抽出できませんでした。その後ADOCを使用しました。

そうするとドライブや旅行、外食、友人との交流、家族との交流、会話が抽出できました。その後、利用者さんが満足する作業形態が知れました。また、発症して10数年経つのですが、発症してから失語症や片麻痺の自分に引け目を感じて、友人と会ってもいないし、連絡もとっていないことがわかりました。そして利用者さんが友人と会いたいと切に願っていたことも。

今回、ADOCを実施させていただいた方、皆さんを通して言えることですが、やはりイラストがあることと、作業がイラストで明確に挙げられていることで、クライエントの中でやりたい作業が明確化されやすいと思いました。また、生活全般の作業に目を向けることもされやすいと思いました。

しかし、逆に言えば作業が94項目とすでに挙げられているというところが、真のクライエント中心なのか? のような批判をもたれるところにもなるのかもしれないなと思います。でも僕はADOCの各カテゴリーに用意されている「その他」がこのような批判の答えになっているように思っています。今回、数名にADOCをとっていて、「その他」の作業は、よっぽど自分の中で明確な作業を持っている方以外は出てきませんでした。

しかし、僕はADOCで抽出された作業が可能化されていく中で、クライエントはより多くの作業を求めていくと思います。こういった意味で、ADOCはクライエントの「作業の始まり」を支援できるのだと思います。ですからクライエントによっては、作業療法を行なっていく中で「その他」が増えていくことになるのではないかと感じています。このようなことからも、ADOCはクライエント中心だと説明できるなと自己解釈してます。

まとめると、ADOCはクライエントの望む作業を、面接のみで行なうよりも数段抽出しやすかったということです。


以上です。原田さんありがとう!

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    理想的なコメントだよね。
    ちょうど1年前にADOCプロジェクトを始めた時に、
    こういうふうに使ってもらえるといいよなあ、と話したのを思い出しました。
    使っているうちにADOCも成長するんでしょう。
    クライエントや学生やOTと同じように。

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  2. uezuさんへ

    元気に育ってくれるといいですね.
    子を見守る親の気持ちです.

    返信削除

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