2013年7月30日火曜日

事例本:これがおいどんのOTじゃー!!

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張り切って仕事しようと相棒をノンアルコールビールにしたのですが、かえって体調が悪くなってます。tomoriです。荷台に1ケースも載せて買ったのに...

さて。事例本! 原稿が続々と集まってます。肝心の事例はほとんど集まり、編集作業が始まっています。

なにぶん南は沖縄,北は福島(北か?)まで,全国から約40名の方に書いて頂いており,全体の流れにちょっとの不均一感はあります.でもよく読んでみて,「んー,これはむしろ良かったのでは?!」と思うようになりました.なぜか...

読んでて純粋にワクワクしました.それくらい,それぞれの原稿はパワフルかつハートフルです。見とけ,これがおいどんのOTじゃー!!って感じ(笑).原稿が集まってるというより、執筆者の作業療法への思いが集まってるという感じです.

また,多様であるため視点が広がります.こういう書き方,視点もあるんだと思いましたし,こういうツールもあるんだなぁと.ちなみに僕の嫌いな言葉は平均とか普通です(笑) みんながみんな同じなんて非常につまらん(笑) 

そして,侍さんの原稿。作業に焦点を当てた実践について。これがまた侍さんらしいというか,なんというか,いつもの優しく語りかけるような言葉で,でも芯はしっかりあって,とても分かりやすくなっています。侍さんとしゃべったことがある人は,ピンとくると思います。文書は人柄を表しますね。彼のブログでも少し紹介しています→作業療法と機能訓練

で,お前は何してんだということなんですが(笑)、僕は執筆者の思いがストレートに伝わるように、レイアウトにこだわっています。普通レイアウトは出版社にお任せだと思いますが、こと事例本に関しては、こちらがいろいろと意見しすぎて、tomoriさん,ここはデザイナーに任せてもらえませんか?と担当者から言われるくらい(笑)、こだわってます。ごめんなさい。最近教科書ってごちゃごちゃしてきたと思いますが,ここはシンプルに行こうと思っています.

目指すはApple products のように,「親しみやすく,革新的」(笑) そうなるといいな.

ということで,なんとか年度内のリリースを予定しています.
僕もブログ書く前に残りの原稿を書きます(笑)

最後まで読んでいただき,ありがとうございました.







2013年7月29日月曜日

そうだ.朝活しよう!

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家族全員でも食べるのに3日かかる分量のカレーを作り,さて一人でどう処理しようか戸惑っているtomoriです.効率性を追求するも非効率すぎる毎日です.


さて,僕のお気に入りで,よく読み返している本があります.
小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則


今朝も朝ごはん食べながら本を見返していたら,好きな言葉がありました。.

創造性の枯渇
創造性は睡眠をとっていないと最初に失うものの一つである。普通よりも10倍効率的な人とそうでない人を分けているのは、効率的な人たちが10倍懸命に働いているからではない。彼らは10分の1の労力しか必要ない解決策を思いつくのに創造性を使っているのだ。睡眠をとっていないとこのような解決策を思いつくことがなくなる。

睡眠がどうこうと言うより、なんでもかんでも取り組むより、効率的な解決策を考えることが重要だと言うことです。大学の仕事は毎日やる事が決まってるわけではなく、自分の仕事は自分で創らないといけないので、特に大事になります.

よく「先生忙しいところすみません」と言われて(今日も言われた),「いえいえ僕はヒマですから」と答えていますが,別に謙遜しているわけでも、ウソをついているわけでもなく,その通りで僕はヒマです(笑).でも乏しい創造力を十二分に発揮するために必要なヒマなんです...  どうか僕がヒマそうにしてても、仕事だけはふらないでください(笑)

僕もかつては夜遅くまでがむしゃらに働いていた時期がありました。その時は分かりませんでしたが,今思えば目の前の事に追われていました.頑張ればナントカなると思っていました.しかしいくら頑張っても,頭は一つ,手は2つ,時間は24時間しかありません.それで出来る以上の仕事は,神に祈っても,土下座をしても,頭を丸めても,どうやってもできないのです.やる事が多すぎて仕事の仕方などグダグダ言ってるヒマが無い、という場合こそ、本当にその仕事自体にやる意味があるのか,問い直す必要があると思います。

どうすれば良い解決策を創造できるのか。僕の場合,早起きでした。まぁ遅くまで仕事してた時と比べて睡眠時間はさほど変わりませんが(笑)、出張をのぞけば,実質的な労働時間は減ったと思います。

朝はクリエイティブになれます.昨晩クヨクヨ悩んでいたことをバッサリ裁いて,前に進めることができます.その日予定が詰まっていても、朝から仕事してれば、その日は何もしてないなぁと言うことがありません。もちろん夜行性のひとは夜でも構わないでしょう。でも、朝はいいですよ.

そうだ.朝活をしよう!


最後まで読んで下さりありがとうございました。



2013年7月28日日曜日

琉球さんの「批判はちゃんと聴かない」に乗っかります

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今日から一人.tomoriです.僕以外の家族全員,僕の実家へ旅立ってしまいました.皆ルンルンで,僕との別れを悲しむ者など一人もいませんでした.


さて今日は、琉球OTさんの 批判はちゃんと聴かない という記事に僕も乗っかろうと思います。事情はよく知りませんが、僕は、作業療法士が作業に焦点を当てた実践をしてて、周りに注意されたと仮定して書いてみます。


ーーーーーーーーーーー
作業に焦点を当てた実践の良さを,周りはなんで分かってくれないのか。クライエントはこんなに喜んでいるのに…と思うことがあると思います。

でもね、そう思う人は、きっとかつては、OTってこのままで良いのか? または,こんなんじゃダメだ!という漠然とした不安を持っていたにも関わらず、でもこれといって具体的に行動はしてなくて、日々モヤモヤというか、なんとなく毎日を淡々と過ごしていたことがあるのではないでしょうか。

そして、具体的に行動してみて、クライエントがなにか作業をできるようになって、とても喜んでくれた。でも周りはそのことをよく分かってくれない、とします。

これは、前からすればものすごい状況が違っています。

不安が課題に変わっているからです。

不安というのは、対象がなにか分からないし、自分もなにをすればいいか分からないから,不安と言います。対象が明確で、自分がする事がわかってるなら、それは課題です。

世の中には、自分の課題も分からずに、特に行動を起こすことなく、ただただモヤモヤしたり、くすぶってたりしている人が多いと思います。

それに対して、周りにやってる事を分かってもらうという課題になっている人は、ましてやクライエントにとって良い支援はこの方向性でいいのかなという課題を持っている人は、もしかすると運が良いのかもしれません。ある意味,幸せかもしれません。不安な人は落ち着かないですが,課題を持っている人は冷静で強いです。

過去と他人は変わらない、と言うとおり、どうしてもウマが合わない人はいます。沢山話しをしても分かり合えない.そういう人がいたら琉球さんの言うとおり、そっと自分の耳を塞ぎましょう。そしてクライエントにとって最善な支援とは何か、考えることに集中しましょう。その目的さえ忘れてなければ、その人とも折り合える妥協点が見える日がくるかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございました.













2013年7月26日金曜日

福岡県士会「トップダウンアプローチについて」

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中途半端な長崎弁 tomoriです.臨床実習先は久留米でした。最後の10週目には,臭くて臭くてたまらなかった豚骨ラーメンがやみつきになり,さらに九州弁になりかけました(笑)

さて,8月22日(木)は福岡県士会さんに呼んでいただきました.今回はトップダウンアプローチについてお話させていただこうと思います.

トップダウンといえば,FisherのOTIPM,PolatajkoのCO-OP,カナダのCPPFなど,海外では色んなプロセスモデルが出てきています.日本でも今年はさらに協会が推進していくと思われる,生活行為向上マネジメントがあり、すこし盛り上がりを見せてるような気がします。

さてさて、どれから勉強したら良いのか…と思いますが、とりあえず全てのプロセスモデルに共通していることがあります。最初に面接することです。

トップダウンアプローチでは、最初にクライエントの大切な作業に関連する事柄を特定し、それを中心に進めていくため、最初の面接は非常に重要なプロセスです。

その面接をよりとっかかりやすくするために、僕たちはADOCを開発しました。

今回の講義は、トップダウンアプローチについて概説した後、ADOCを使った面接について詳しく説明します。また今回は、リリース前のADOC-Sについても紹介したいと思いますので、発達関連の方もご参加いただければと思います。

中途半端な長崎弁ですが、どうぞよろしくお願いします(笑)

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。







2013年7月21日日曜日

日本文化の特徴と作業療法について.「やおよろず」

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tomori@浅草です.これから会議です.朝から勢いで冷たい大盛りそばを食べ,眠気覚ましにと濃いコーヒーを求めてドトールを横目にスタバまで足を運びましたが,心地良いカウチで睡魔そして腹痛と戦っています(笑)

さて,今日は以前,日本作業療法研究学会雑誌へ書いた巻頭言を載せます.昔基礎研究をやっていたこともあり,僕も前から本雑誌にいろいろ関わらせていただいています.一応,雑誌の表紙やマークもデザインしましたよ.随時投稿を募集していますので,皆さまどしどし投稿してください.


テーマは,日本文化の特徴と作業療法について,です.




「やおよろず」的 作業療法

「日本人は,キリストさまが生まれたクリスマスにはケーキを食べて祝い,七五三になると神社へ行き,そしてお葬式はお寺.結婚式は最近,神道式をキリスト教が上まわりました」※.

もはや当たり前すぎて普段から意識することはなくなりましたが,よく考えると我が国には様々な宗教が入り交じっています.しかも海外から入ってきたものばかり.この状況を読者の皆さんはどう思われますか.無節操でしょうか? それとも柔軟な文化ですか? 玄侑宗久さんは,たしかに無節操かもしれないが,そこに日本人の寛容さを感じると述べています.

玄侑さんは住職と芥川賞作家の2足のわらじをお持ちで,それを楽しんでいらっしゃるそうです.そして「やおよろず」的な考え方を奨めています.「やおよろず」というのは,いわば無理に一つの価値観に縛られずに,様々な価値を並列させている状態を指すそうです.ちなみに日本には800万の神がいるとされ,私の地元沖縄では先祖が神様です...

話は代わり,近頃,年に1度ほどはテレビでリハビリテーションが紹介されるようになりました.大方なんらかの新しい機能訓練がクローズアップされます.それに対して,巷では「画期的なリハビリテーションだ!」とか,「患者さんの機能回復を固執させてしまう!」などの意見が耳に入ってきます.

私はそれを聞くたびに,まず目的と手段を混合してしまっているなあと思います.機能訓練はあくまで手段であって目的ではありません.作業療法の目的はといえば,患者さんの意味のある作業の実現を通して健康を促進することです.その目的を達成するための近道であれば,我々はどんな手段でも貪欲に取り入れることが求められるのではないでしょうか.患者さんの唯一の目的の達成にはこだわるけども,達成する手段は一つにこだわらない.私はそれを「やおよろず」的作業療法と呼んでいます.日本という国はもともと「やおよろず」です.一つにこだわらない,いろいろあっていいじゃないでしょうか.

本誌は,作業療法の臨床研究から基礎研究まで,幅広い領域の論文を掲載しています.これからも「やおよろず」的作業療法を支援するような雑誌であり続けることを期待しています.

※引用 玄侑宗久著:やおよろず的.四季社.2005.


最後まで読んでいただきありがとうございました.



やおよろずについては以下の文献から引用しました.




玄侑さんの図書はこちらも面白いです.
以前,こちらの記事でも取り上げました.

2013年7月20日土曜日

僕の小さな夢が叶いました.birdの海の家ライブ参戦.

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教員バンド「メタボリック・ブルー」でベースを担当しております.tomoriです.

さて,今日はOTには全く関係無い話しですが,昨日僕の小さな夢が叶いました.

葉山の海の家oasisで,birdのライブがあるということで,家族で参戦してまいりました.ただ,これは偶然です(笑).たまたま休みをとっていて,FBで今日ライブがあることを知り,海辺なら子供が泣いたら浜辺にでればいいか,ということで,じゃ行こうぜーってことになりました.

19時からだったので,17時に行って,飲みながら海辺で子供たちと遊びました.



普通にその辺をbirdが歩いています.パーカッションのゲンタさんとはトイレで会うとか(笑)


タイ米のカレーを食べて,ビールを何本か飲んで,目の前の席を陣取りました.

んで,ライブスタート.琉球さんのポスターのような衣装でbird君臨.


僕の好きな「満ちていく唇」や「オアシス」.夜泣きする次女に聞かせてやった「童神」などもやってくれて,気づけば9時を周り,うちの子供は最前列で爆睡してたので,「ごめんねー,早く終るから」と声をかけてもらい(笑),最後は会場の皆で「SOULS」合唱. オッオー!(笑) 自宅についたのが11時.完璧に親の遊びに子供を振り回してしまいました...

トークの中で,宮古島のイベント「美ら海ミュージックコンベンション」のことを紹介していました.次でもう10回目らしいのですが,(知らなかったけど)宮古島大使のゲンタさんが企画していたらしく,次で最後だとか... 来年は行きたいなぁ.でも宮古まで行かなくても,車で30分の葉山や鎌倉で見れるのならばそれでもいっか(笑)

終了後は,birdと一緒に写真を撮り,ゲンタさんに「僕,宮古島出身です!」と声かけました.ライブ中から酔っ払ってるゲンタさんは,ふらふらしながら宮古島大使の名刺を探し,僕にくれました.

birdが鎌倉や葉山あたりで歌っているというのは,10年くらい前から知ってたのですが,行くのを躊躇していました.自分で勝手に「夢」としていただけで,10年できなかったことでも,やろうと思えばその日にでもできる(笑) 一度きりの人生.もっと楽しむならば,まず実際に行ってみる,やってみる,ということが大切ですよね.

いや〜.読者の皆さまには全く関係のない話しだったかと思いますが,最後まで読んで下さり,ありがとうございました.

何かと躊躇することが多い方.このDVDがオススメです.



2013年7月17日水曜日

研究費捕ったどぉぉぉぉっ!

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唐突ですが,いつになったら1000万稼いでくれるか?とカミさんから聞かれました.tomoriです.い,いやアンタが働かない限り無理でしょう(笑)

さて,我が家はテレビも車も無い,大変質素な生活を強いられていますが,家に入らないお金を稼ぐのは得意なんです(笑).

そうそう.我らが竹林さんを筆頭に応募していた研究費が一つ当たりました!! いぇーい!!

彼の知識とスキルはハンパないです.彼はこの動画のように,理想に向かってワイルドに突っ走って欲しいです.



んで僕はといえば,後からテクテク三輪車でついていって,多くの方に彼のスキルをみんなに還元できように翻訳するのが仕事です.そう,そのためのADOC for handの開発です.彼が普段やっている,(意味のある)作業の実現のための機能訓練というか,手を生活で使うための職人的な行動戦略が,アプリの指示にしたがっていくことで誰でもある程度に出来るようになる.ADOCのnext stageのようなアプリ開発に向けて,大きな一歩を踏み出せそうです.


実はここまで「栄光の架け橋」とまでは言いませんが,いろいろありました.グラントはわり得意なつもりなんです.んで,4月に彼に色々とアドバイスした科研費がみごとに,みごとに低い評価で落選.申し訳が立たず,本当にショックでした.ただ,僕はいろんなことを5秒くらいで忘れるので(笑),その後すぐに,他の民間の研究助成を探していました.そして彼に言いました.「言っとくけど,オレは当たるまで出すからね」と.

それから先も見えず,不眠不休で頑張ったところ…  とたまにはのたまってみたいところですが,その後すぐに出した研究費が運良くあっさり当たりました(笑).でも他にいくつか出しています.そうなんです.見えないところで数を打ってるんです.うちらは.たぶん当たった数より外れた数のほうが多い.そんなもんでしょう.

今回参考にした情報源は以下の通りです.
OT協会の助成ももう少しで募集かかると思います.みなさまもご応募されてみてはどうでしょうか.


http://www.arsvi.com/z/g01.htm
http://www.umin.ac.jp/find/
http://scienceportal.jp/boshu/

最後まで読んでいただきありがとうございました.



2013年7月14日日曜日

作業に焦点を当てた実践ができるまでに 僕たちがやってきたこと in 山形作業行動研究会

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東北遠征3日目で疲労困憊ですが,夢は車で日本一周のtomoriです.そもそも山形に来てホテルをとっていなかったことに気付き,昨日は連休初日で山形のホテルはどこも満杯.懇親会後に郡山まで侍さんに乗っけてもらいました.もちろん郡山もホテルいっぱいで.ツインなら空いてますが... ということで無駄にツインでした.


いつものグデグデ話しはさておき,昨日の福島に引き続き,山形作業行動研究会では侍さんと講義させていただきました.山形だけでなく,宮城や福島など他県からも多くの参加者が来てくださったようです.ありがとうございます.そして山形作業行動研究会の会員数は三桁を達成したらしいです.すごいですね〜.





講義の内容は,「作業に焦点を当てた実践ができるまでに 僕たちがやってきたこと」ということで,基礎編を僕,応用編を侍さん,でした.

いま,僕はトップダウンを推しています.これまでには一応いろいろとあったんです(笑).

僕は臨床1年目は機能訓練ばかりやっていました.患者さんはリハが終わると病棟で寝てました.土日も.ちょうどそのころ回復期リハ病棟の開設もあって,病棟ADL訓練をガンガンガンガンやりました.在宅復帰率も高かったです.

しかし元気に在宅復帰した患者さんが1ヶ月後寝たきりになっているという衝撃の事実を訪問リハの先生から教えてもらい,実際に見に行ったところ,布団に映画のおくりびとのように寝ていました.ショックでした.それから外出訓練を積極的に取り入れました.また退院後に患者さんの家に訪問するようになったのもこのころです.退院後の生活を見ることで,入院時にどういう関わりが必要かなんとなく分かるようになるので,オススメしています.

そんなある日,訪問先で,入院時元気だった患者さんが「やることがない.死にたい」と涙ながらに訴えるのを聞いて,ただ話しを聞くだけで,何もできませんでした.ADLだけの関わりの限界を感じました.そのころから作業療法って何だろうと考えるようになりました.作業を用いた関わりをするために,文献を読むようになりました.昨日もどうやって理論とか勉強したの?と聞かれましたが,もちろん全て独学です.学位は動物実験ですから(笑).

そうやって海外のモデルなどを読みあさりました.それを周りに教えようとしても,なかなか出来ないという壁にぶち当たりました.そこでACSのような絵カードの評価があればいいなと思いつき,あれよあれよとADOC開発につながりました.

ただし,ADOCだけでは作業療法プロセスにどうやって活用すればよいかよく分からないという声もあり,ちょうどOTIPMの講習会にも参加できることになって,トップダウンです.

こんな感じで,今トップダウンです.機能訓練もADL訓練も外出訓練も,その時その時でCLのことをその時点で精一杯考えてやってきたので,何一つ無駄なことはない.いま思っても全て必要なことだったのかなと思います.

Next stage は僕もまだ分かりません.とりあえず今は,臨床介入研究と教育に力を注ぎながら,next stageを模索していきたいと思います.聞きに来てくださった方のnext stageに僕の話しが参考になれば嬉しいです.

懇親会でいただいた,山形の「だし」,「芋煮」,「青菜漬け」,「出羽桜」とか,めちゃくちゃ美味しかったです.花笠踊り?も楽しかったです.




あと,侍さんが行きたいということで,天童木工に行ってきました.なんと僕の大好きな柳宗理のバタフライスツールを作っているところらしく,第1号のスツールを見たときはちょっと興奮しました.やるじゃないか山形... 




最後まで読んでいただきありがとうございました.













2013年7月13日土曜日

作業療法と機能訓練

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「FABとってあげようか?」と言われました.tomoriです.竹林さんと侍さんと蕎麦を食べに行ったときの話しです.それは地元の侍さんでも道を間違うほど住宅街の奥まった一角にあるお店で,職人気質のこだわり店主さんがでてきて,最初は蕎麦だけ食べろだの,大根の辛いツユと普通のツユだの,でもモンゴルの塩が意外に美味いだの,毎回細かい説明をしてくださいました.僕はその30秒後に説明を忘れ,他の二人と全く違う行動をしていました.しかも何回も(笑).「tomoriさんのような人が患者さんならイヤやわ〜」とも言われました(笑).しかし蕎麦はこれまで食べた蕎麦の中で1番というくらい旨かったっす.




どーでもいい話でした(笑).さて昨日は竹林さんと一緒に侍さんの病院へ講義をさせていただきました.前に告知した通り,ゲリラ的ですがチャリティーイベントでした.業務後でしたが,40名ほど集まってくださりました.少しでも福島の皆さまのお役に立てれば幸いです.

僕は竹林さんの前座という大役を果たすべく,作業療法と機能訓練というお題で話しました.後に竹林さんがいるから僕もこんな話しができるのであって,ペアでなければ無理です.でもまぁ,作業療法と機能訓練.並列で並べるのも違和感があるのが正直なところです.結局機能訓練はツールの一つです.作業療法の基本や目的が整理されていれば,機能訓練だろうが実動作訓練だろうがブレないと思うからです.その基本というのは,やたら分厚い教科書を読まなくても3つの言葉で説明できます.

occupation:作業
engage:一生懸命やる
participation:社会参加

作業を一生懸命やることを通して社会参加を促進する

ということです.従来の機能訓練はこの説明に反することが多いので,煙たがれることがありますが,この3つのwordを押さえていれば,沢山の作業を可能にしてくれる素晴らしい相乗効果をもたらしてくれます.昨日は,このwordに沿って,以下の通り説明しました.




occupation: 活動に焦点を当てる→作業に焦点を当てる
いつも言ってるとおり,活動に無くて作業にあるものは,その人にとっての意味や目的です.まず作業の意味や目的を共有することが重要です.動作→行為→活動→作業みたいな階層的思考は,機能訓練をするときにはあえてやめましょう.意味や目的がない活動がいくら集まっても作業にはならないんです.そのためには患者さんと面接をしましょう.よく話しをしましょう.そして,目標を作業レベルで書きましょう.立位バランス向上,随意性の向上...などはセラピストの目標であって,患者さんの目標ではないはずです.目標にしてもいいですが,患者さんと共有する書類に書くのはやめましょう.という内容でした.

engage: 患者さんを治す→患者さんが自分で治る
機能訓練であれなんであれ,engageする人は患者さんです.セラピストの役割は患者さんの潜在的な能力が発揮されるような環境を作ることです.つまり,動作を極め細やかに分析し,適切な課題を提供し,適切にフィードバックをするだけです.まあそれが難しいんでしょうが(笑).そして課題については,フロー状態を作るためにも極め細やかな段階づけが必要です.あと,パフォーマンス向上には実動作練習が良いが,目的とするパフォーマンスに近いいわゆる課題指向型の基礎的な訓練をすることで,さらに効果が高まるだろうと体育学の研究を用いて説明しました.

participation: 病理学的治癒→社会的治癒
アウトカムを参加に置きましょう,というものです.「 結核症の治癒が病理学的治癒ではなく,社会的治癒にあること,治療とはこの意味の治癒を目的としていることを認識しないために生ずるものである(北,1947)」という言葉を引用して,いくら機能が向上しても生活で生かされていなければ作業療法のアウトカムとしては不十分である.例えば病院で皿洗いができたとしても,自宅で家族が危ないといってさせてもらえなければ治癒したとは言えない.もともと運動機能とADLの相関性が低いことを挙げて,運動機能をもっと生活で活かすための戦略が必要であることを説明しました.そのために,竹林さんたちは現段階でTransfer packageという戦略を用いているし,僕もADOC for handを開発中です.

だいたいこんな感じで,3側面からごくごく簡単に説明しました.少し長い前座.20分でした(笑)


その後すみやかに短パンの竹林さんへバトンタッチ.彼の講義を聞くのは4回目ですが,だんだん内容や説明が研ぎ澄まされていてます.話し聞きながら,いつも日本にもこんなすごいOTがおるやなぁと思います.まずCIの概要をOBP用語(笑)をおりまぜながら説明し,CIは機能ではなく行動変容を重視しているんだ!と強調した後,課題指向型訓練やTransfer packageの実際を細かく説明.ここは何回聞いてもドキドキします(笑).疲れてきたころに例のウケ動画(笑).そして実際の症例でシメました.この事例さんが作業ができていく過程は圧巻です.



彼は自分の治療については押し付けたりしません.謙虚ですし,科学的観点から物事を説明をしていきます.良いものを積極的に取り入れていこうという姿勢があります,僕も彼の話しを聞くまでは,CIについては健側を拘束して麻痺手を無理やり使わせる機能訓練ぐらいのイメージでしたが,それは全く違います.僕が最初に説明した通り,活動ではなく,本人の大切な作業に焦点を当てて,その作業ができるようになるために,手を治すんではなく,患者さん自身が生活の中で治せるように指導し,最終的に目指すところは決して決して,決してSTEFの向上ではなく,社会的治癒です.まだ聞いたことない方は,PTOT問わずぜひとも一度聞いてほしいと思っています.明日からの臨床がガラっと変わると思います.


長くなりましたが,今日も山形作業行動研究会です.
今日は侍さんとコラボです.頑張ります.

ではでは〜.

最後まで読んでいただきありがとうございました.





2013年7月7日日曜日

第47回OT学会発表 その2

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年甲斐もなく,ココ壱でチキンカツカレー500gとか食べました.
まだまだイケます.tomoriです.

さて,今日は,僕のポスターを載せます.じゃじゃーん!


今年はシンプルに決めましたー(笑)

ADOC使用におけるMMSEのカットオフポイントの推定
―認知症者の大切な作業を引き出すために―
Estimation of cutoff point of MMSE to elicit the meaningful activity for person with dementia using ADOC

カットオフは8点
116名を作業療法実施中のクライエント対象に,「馴染みのある作業を一つ選ぶ」という使い方で,ADOCを使用し,その作業を家族に合っているかどうか確認しました.同時にMMSEもとりました.ROC曲線で処理した結果,ADOCを「馴染みのある作業を一つ選ぶ」という使い方において,カットオフはMMSE8点です(抄録では9点となっていましたが,申し訳ございません.こちらのミスでした).なおMMSEは0〜9点は重度ですので,重度例も少しですが適応範囲ということになります.

認知症者に対する作業療法ではランドマークとなっているこの研究でも,対象は軽度〜中等度です.
この研究ではCOPMを使っています.重度認知症者にたいしては確かに課題だと言っていました.
ADOCを使って中等度〜重度の認知症者に対する介入も視野に入ってきました.もちろん,8点以下でもPositiveだった人もいますし,8点以上でNegativeだった人もいますので,8点はあくまで「目安」としてお考えください.


57%のOTは作業を知らなかった
あと、今回は研究対象者の大切な作業を知らない作業療法士がADOCを使って面接しましたが、家族に確認して正しかった答えを担当の作業療法士に確認したところ、57%がその作業を知らなかった、と答えました。たしかに、いままで知らなかったストーリーをADOCで引き出すことができた、というのは確かによく耳にしますね。


馴染みのある作業はレジャーが多かった
これから認知症者の増加に伴い,作業療法士の役割も大きなものになるでしょう.
ちなみにADLに対する作業療法の効果について,今のところエビデンスが無いそうです.IADLや個別的レジャーに対しては少しエビデンスがあるとか.今回の発表には載せてないですが,ADOCで選んでもらった「馴染みのある作業」は約6割がレジャーでした.ADOCでレジャーに関する情報を引き出せると思います.


具体的に認知症者へどう使うんだ?
具体的にADOCを認知症者にどう使うんだ,という質問もありましたが,それは今回は分かりません.事例で雰囲気を掴んでいただければと思います.


認知症予防には人生の目的を
あと,人生の目的の有無が認知症の進行に強く影響することが分かっています.
何事も予防が大切です.認知症になってから作業療法で関わるよりも,認知症になる前から,地域住民に作業療法士が関わって,早期から人生の目的をもって,日々の作業をコントロールする方法を一緒に考えたりすることで,認知症の予防につながればいいんですが... まあ認知症どうこうより,自分の人生これでよかったなぁと思える人が増えるといいですね.


以上,私見も交えてお伝えしました.
最後まで読んでくださり,ありがとうございました.
また,研究に協力してくださった患者さん,ご家族,作業療法士の皆さま,ありがとうございました.



2013年7月4日木曜日

第47回OT学会発表 その1

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院生のohnoです.今日は,先日のOT学会で発表した演題について,発表中に皆様から頂いた質問に対する返答を交えて報告させていただきます.今回の学会では,私が昨年度までに勤めていた急性期病院において経験した発症早期からADOCを使用したトップダウンアプローチが功を奏した症例報告になります.

脳卒中急性期におけるトップダウンアプローチの実践報告ー作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)を使用してー
Top-down approach in the acute stroke care using ADOC: A case report




はじめに
一般に急性期作業療法では,クライエント自身が発症直後の混乱の時期にあることや,医学的管理が必要とされることなどから,トップダウンアプローチの実践が困難なイメージが先行する.また,多くのクライエントが抱いている『リハビリテーション=機能訓練』という認識もまたトップダウンアプローチの実践の阻害因子となり得る. 今回,脳卒中急性期の症例に対してADOCを使用した目標設定を行い,トップダウンアプローチの展開が可能となった経験を通して,急性期作業療法における作業に基づいた実践(occupation-based practice; OBP)の有用性が感じられたため,以下に報告する.

症例紹介
・A氏,70歳代女性.
・診断名:ラクナ脳梗塞(右放線冠)
・社会的情報:入院前は日常的に介護を必要とする夫(要介護度4)との二人暮らし.夫はA氏の入院に伴い,介護老人保健施設に1ヶ月間の短期入所中.

作業療法介入時評価
・意識レベル:E4V5M6(GCS)
・Brunnstrom Recovery Stage:左上肢Ⅴー手指Ⅴー下肢Ⅴ
・FIM:123/125点(運動項目88点/認知項目35点)
・MMSE:29/30点(遅延再生のみ減点)

ADOCを使用した面接・介入経過(※詳細についてはポスターをご参照ください)
介入はベッドや車椅子,病棟のトイレを利用した介助動作,編み物,調理,買い物など可能な限り実動作を主体に実施した.20病日目にA氏は自宅退院となり,家事や夫の介護は続けながら,時間が空いた際には趣味である編み物や写真撮影を継続されており,退院後も作品をブログに掲載している.

考察
作業療法の社会的な認知度は未だに低く,クライエント自身からも機能回復に関する要望が聞かれることが多い.急性期は,機能回復が見込まれる時期でもあり,機能訓練も必要不可欠ではあるが,ADOCを使用することでクライエントが自身の大切な作業に目を向けることを促進し,作業の可能化に向けたトップダウンアプローチの展開が可能となった.また,近年トップダウンアプローチのプロセスモデルとして注目を集めている,OTIPM(Occupational Therapy Intervention Process Model)においても観察が重視されており,可能な限り実動作を用いた介入を行ったことで,介入に具体性が増したと言える.




以下,発表中に頂いた質問です.

Q. 20日間という短期間にすべての介入を行うことができたのか?
A.短い期間であるからこそ,クライエントとともに直近にどのようなゴールが必要なのかが具体的にイメージしながら実践が可能でした.また,OTが作業を特定した後は,買い物のために歩行能力の向上が必要であればPTに,夫の介護ケアプランの調整が必要であればMSWに,というようにそれぞれの専門性を活かした他職種との連携が円滑になりました.このように作業の可能化に向けたチームマネジメントを行うこともOTの役割の一つであると考えています.

Q. 2病日目から面接を行うことに対してのクライエントの反応は?
A. クライエントは入院直後の症状が軽度だったこともあり,主治医から【自宅退院】という方針が伝えられていました.発症に対する不安や,退院後の生活に関する不安など,クライエントからは漠然とした不安の中にいたと思います.そこで,介入早期から面接を通して必要な作業を特定することで,退院までのリハビリのストーリーが具体的に共有できたことが,クライエントとの不安の軽減につながったと思います.

Q. 他職種からの反応は?連携をするための工夫は?
A. 連携のために系統的なシステムは特にありませんでしたが,外出訓練などで3〜4単位の請求が必要な場合は,廃用症候群などでベッドサイドで対応していた方をPTにOTの分まで実施してもらうように依頼するなどして,調整を行いました.

Q. 急性期におけるOBPを実践する際に気にかけていることは?
A.自らの闘病体験をもとに作業療法について記した葉山靖明さんは,著書『だから,作業療法が大好きです!』の中で,【急性期の段階で「作業の種」を宿すことで,回復期,維持期と進むに従って,種が花となり,実となり,人生の大きな収穫となるであろう】としています.葉山さんの言葉にもあるように,急性期におけるOBPを行うにあたって私が重視していたのは,急性期の段階から,直接的に作業に介入が行えない場合にも,決して機能訓練のみに終始するのではなく,大切な作業の実現のために機能訓練を実施しているという認識を持ってもらうこと,すなわち「作業の種を蒔く」ことを心がけています.
急性期の病院に勤務されている方にお話を伺うと,近年は回復期などを経由せずに直接支度へと退院されるケースも増えてきているようなので,急性期におけるOBPの実践の重要性の高さが今後高まっていくと,改めて思いました.


本症例の詳細に関しては,下記の論文に記載されておりますので,ご参照ください.

大野勘太,齋藤佑樹,長谷龍太郎,友利幸之介.脳卒中急性期におけるトップダウンアプローチの実践報告ー作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)を使用してー,神奈川作業療法研究3: 27-31, 2013.


次は僕の分を載せます.

最後まで読んでくださりありがとうございました.

2013年7月2日火曜日

かっこいいポスターの作り方(笑)

Clip to Evernote
大学でシャツ着てたら、先生、今日は訪問かなんかですか?と聞かれました。tomoriです。も、もちろん実習訪問ですとも(笑)


さて、今日は僕なりのポスターの作り方をご紹介させて下さい。今回は琉球OTさんのポスターを題材にします。基本、右脳的なので、あまり参考にならないと思いますが…

1.テーマを決める
まず内容を確認し、一つだけ伝えるとすれば何かなぁとぼんやりイメージします。今回の事例は花がテーマだったので、花にしました(去年の10年おでんは物語でした)。

2.テーマを日頃から意識する
テーマを数ヶ月前から意識しておきます。そうすると無意識的に情報が集まります。これが大切です。花を見ると、これポスターに使えるかな、と思うのです。今回はマリメッコがなんとなく僕の中に残ってました。もちろんマリメッコなんて花を意識するまでは知らないし、マリモッコリ以下の認識でした(笑)

3.普段からネタ探し
あとは普段からデザインの良いものに触れます。これも大切です。これ何かに使えるかなと、記憶やEvernote にいれときます。あとで無意識の引き出しから出てきます。そしてつながります。ゼロから何か生みだすことはないのです。ストックが大切です。

4.ラフスケッチ
そんなこんなで締め切りになってくると、無意識下の情報を、意識下に無理やり引きずり出して、統合していきます。ここは感覚的で申し訳ないのですが、何かに産まれそう、みたいな気持ち悪いモヤモヤした日が続きます。そして、あ、ぼちぼち降りてくるかもなぁ〜という時が来ます(笑)。そんなときに、1人になります。だいたいノマドですね。

僕は無印良品のノートを大量に持っていますので、それに何も考えずに、手が動くままに書いていきます。その時、テンポの良い音楽、例えばPerfumeや木村カエラとかをノイズキャンセリングのヘッドホンでガンガン聞きながら、気分を盛り上げて、書きます。

実際こんなふうにサクサク書いていきます。





基本的にポスターやスライドをみる際、人の視線は左→右、上→下、に行くので、その原則は守ります。今回はその原則に反して、下のほうが右→左になってしまいましたが、花びらを重ねる事で、その順番を誘導してみました。



てなわけで、ラフデザインが決まりました。


5.ラフスケッチ後にMacを開く
次にMacで仕上げていきます。あ,Winでは出来ませんよ(笑)。ラフデザインが決まるまでは触りません。



で、こうなったものの、線が微妙だったので、ADOC-Sのイラストを描いてもらっている方に相談したところ、線がちょっとかっこよくなりました(笑)さんきゅ。




6.文字は少なく、図は多く
あと文字はなるべく少なくしたいので、写真や図を入れます。今回はどうしても花を活かしたかったので、写真そのままはイヤだなぁと思ってたら、無意識下からこのWebサイトの絵が浮上しました。でた!無意識(笑)


Photoshopでどうやればいいかはなんとなくわかるけど、ソフトがなかったので、またADOC-Sのイラストレーターさんにお願いしたところ、速攻で出来ました。あざす!


あとは琉球さんに、インパクトのある文字を入れてもらい、完成です。



おまけ
あ、ついでにADOC-Sのポスターも紹介します。工程は一緒です。伝えたいイメージは、テンポ良く、でした(笑)おいおい内容じゃねーのかよって?(笑)いや、伝えたいことがたくさんあるので、テンポを大切にするしかないなと。

それで、こんな感じで書いていって、




いや待てよ、伝えたいことが伝わるならば、目的方法とかこだわらなくていいんじゃないか?と思ったとき、何かが開放されて、こうなりました(笑) 常に既成概念を疑い、ゼロベースで考えることが大切です。何かの雑誌を見ててひらめいたのが、Q&Aでした。的中。言いたいことを整理して、いけるかどうか書いてみて、ラフ完成。




テーマは、テンポ良く、なので、上にイラスト、小見出しに色を使いました。Googleの色使いを意識しました。そのかわり、ごちゃごちゃなりすぎないように写真はやめて、この本を見ながらピクトグラムを作りました。左側の図のことです.そして,完成。



デザインには時間がかかる
全部の時間を10とすると、ラフができるまで7、実際にMacで作成するのが3です.デザインにそんな時間かけるもんじゃないと言う方もいるかと思いますが、あなた様の言うとおりです(笑)問題は中身です。しかし、どんなに良い内容でも見てもらえない事には意味がないです。なので、まず見た目、次に内容、が僕のモットーです。まぁ今回は、琉球さんの臨床やADOC-Sも素晴らしかったので、見た目も内容も良い仕上がりだったと思います。

当日、たくさんの方が楽しそうに見てくださるのを遠目で見てて(文句言ってたかもだけどw)、自己満に浸ってました。秋元康曰く、記憶に残る幕の内弁当はありませんからね。


ではでは。最後まで読んでいただきありがとうございました。



以下、何かデザインするときに僕が使っている書籍です。

たくさんのレイアウトが記載されており、ネタ帳として最高です。日本臨床作業療法学会のポスターや、ADOC-Sのチラシも、ベースはこれを参考にしています。



ピクトグラムの作り方がわかりやすく書いてあります。ピクトグラムは、よくパワポに入っている中途半端なものが使われますが,これで基本を学び,自分で作ったほうが良いです。もちろんインフォグラムの勉強もできます。




これは何か人と違うデザインがしたい、という方にオススメです。何度も読み返してる大好きな本です。「何かを“オリジナル"と呼ぶやつは、十中八九、元ネタを知らないだけなんだ」という言葉が好きです.



マリメッコで調べてたら面白そうなのを見つけたので買いました。これは見てるだけで、幸せな気分になれます。北欧が好きな方にオススメです。


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