さて、今日は僕なりのポスターの作り方をご紹介させて下さい。今回は琉球OTさんのポスターを題材にします。基本、右脳的なので、あまり参考にならないと思いますが…
1.テーマを決める
まず内容を確認し、一つだけ伝えるとすれば何かなぁとぼんやりイメージします。今回の事例は花がテーマだったので、花にしました(去年の10年おでんは物語でした)。
2.テーマを日頃から意識する
テーマを数ヶ月前から意識しておきます。そうすると無意識的に情報が集まります。これが大切です。花を見ると、これポスターに使えるかな、と思うのです。今回はマリメッコがなんとなく僕の中に残ってました。もちろんマリメッコなんて花を意識するまでは知らないし、マリモッコリ以下の認識でした(笑)
3.普段からネタ探し
あとは普段からデザインの良いものに触れます。これも大切です。これ何かに使えるかなと、記憶やEvernote にいれときます。あとで無意識の引き出しから出てきます。そしてつながります。ゼロから何か生みだすことはないのです。ストックが大切です。
4.ラフスケッチ
そんなこんなで締め切りになってくると、無意識下の情報を、意識下に無理やり引きずり出して、統合していきます。ここは感覚的で申し訳ないのですが、何かに産まれそう、みたいな気持ち悪いモヤモヤした日が続きます。そして、あ、ぼちぼち降りてくるかもなぁ〜という時が来ます(笑)。そんなときに、1人になります。だいたいノマドですね。
僕は無印良品のノートを大量に持っていますので、それに何も考えずに、手が動くままに書いていきます。その時、テンポの良い音楽、例えばPerfumeや木村カエラとかをノイズキャンセリングのヘッドホンでガンガン聞きながら、気分を盛り上げて、書きます。
実際こんなふうにサクサク書いていきます。
基本的にポスターやスライドをみる際、人の視線は左→右、上→下、に行くので、その原則は守ります。今回はその原則に反して、下のほうが右→左になってしまいましたが、花びらを重ねる事で、その順番を誘導してみました。
てなわけで、ラフデザインが決まりました。
5.ラフスケッチ後にMacを開く
次にMacで仕上げていきます。あ,Winでは出来ませんよ(笑)。ラフデザインが決まるまでは触りません。
で、こうなったものの、線が微妙だったので、ADOC-Sのイラストを描いてもらっている方に相談したところ、線がちょっとかっこよくなりました(笑)さんきゅ。
で、こうなったものの、線が微妙だったので、ADOC-Sのイラストを描いてもらっている方に相談したところ、線がちょっとかっこよくなりました(笑)さんきゅ。
6.文字は少なく、図は多く
あと文字はなるべく少なくしたいので、写真や図を入れます。今回はどうしても花を活かしたかったので、写真そのままはイヤだなぁと思ってたら、無意識下からこのWebサイトの絵が浮上しました。でた!無意識(笑)
Photoshopでどうやればいいかはなんとなくわかるけど、ソフトがなかったので、またADOC-Sのイラストレーターさんにお願いしたところ、速攻で出来ました。あざす!
Photoshopでどうやればいいかはなんとなくわかるけど、ソフトがなかったので、またADOC-Sのイラストレーターさんにお願いしたところ、速攻で出来ました。あざす!
あとは琉球さんに、インパクトのある文字を入れてもらい、完成です。
おまけ
あ、ついでにADOC-Sのポスターも紹介します。工程は一緒です。伝えたいイメージは、テンポ良く、でした(笑)おいおい内容じゃねーのかよって?(笑)いや、伝えたいことがたくさんあるので、テンポを大切にするしかないなと。
それで、こんな感じで書いていって、
いや待てよ、伝えたいことが伝わるならば、目的方法とかこだわらなくていいんじゃないか?と思ったとき、何かが開放されて、こうなりました(笑) 常に既成概念を疑い、ゼロベースで考えることが大切です。何かの雑誌を見ててひらめいたのが、Q&Aでした。的中。言いたいことを整理して、いけるかどうか書いてみて、ラフ完成。
テーマは、テンポ良く、なので、上にイラスト、小見出しに色を使いました。Googleの色使いを意識しました。そのかわり、ごちゃごちゃなりすぎないように写真はやめて、この本を見ながらピクトグラムを作りました。左側の図のことです.そして,完成。
デザインには時間がかかる
全部の時間を10とすると、ラフができるまで7、実際にMacで作成するのが3です.デザインにそんな時間かけるもんじゃないと言う方もいるかと思いますが、あなた様の言うとおりです(笑)問題は中身です。しかし、どんなに良い内容でも見てもらえない事には意味がないです。なので、まず見た目、次に内容、が僕のモットーです。まぁ今回は、琉球さんの臨床やADOC-Sも素晴らしかったので、見た目も内容も良い仕上がりだったと思います。
当日、たくさんの方が楽しそうに見てくださるのを遠目で見てて(文句言ってたかもだけどw)、自己満に浸ってました。秋元康曰く、記憶に残る幕の内弁当はありませんからね。
ではでは。最後まで読んでいただきありがとうございました。
以下、何かデザインするときに僕が使っている書籍です。
たくさんのレイアウトが記載されており、ネタ帳として最高です。日本臨床作業療法学会のポスターや、ADOC-Sのチラシも、ベースはこれを参考にしています。
ピクトグラムの作り方がわかりやすく書いてあります。ピクトグラムは、よくパワポに入っている中途半端なものが使われますが,これで基本を学び,自分で作ったほうが良いです。もちろんインフォグラムの勉強もできます。
これは何か人と違うデザインがしたい、という方にオススメです。何度も読み返してる大好きな本です。「何かを“オリジナル"と呼ぶやつは、十中八九、元ネタを知らないだけなんだ」という言葉が好きです.
マリメッコで調べてたら面白そうなのを見つけたので買いました。これは見てるだけで、幸せな気分になれます。北欧が好きな方にオススメです。
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