2013年5月24日金曜日

地域は作業療法の持ち場になるのか?

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二歳になった次女の横暴さにビビってます。tomoriです。今朝は寝てる三女のオムツをいつの間にか穿いで布団をウンコまみれにするし、1人で三階から階段で降りて行き近所の人に保護されてるし、帰宅してきた僕を三女が寝てるから「しーっ!」と大声で迎えにきて、その直後に転んでテーブルの角にみぞおちを打って全身全霊で泣いてしまうとか。これ全て今日の話しです…


さて今日は地域作業療法について、書かせて頂きます。

地域は作業療法が担うべき。近頃よく耳にします。賛成です。でも現場そうなってません。そこで地域に何かテコ入れをしようという話になりますが、僕は地域だけにテコ入れしてもダメだと思うとですよ。

2000年以降、介護保険によって地域に作業療法士が増えました。しかしサービスが商業化したため、利用者さまの仰せの通りの作業療法を提供しなければいけないのです。通常、利用者さまは機能訓練を希望します。作業療法士はそれに応じます。サービスという観点からは、その契約は十分に成り立ちます。寿司を食いたいというお客さんに、寿司を出すのは当然のことです。介護保険後の出来事ですので、マンパワーが主な問題では無いような気がしています。人はかなり増えたのに…

事実、僕が行ったアンケートでも、作業を使っていない介入(つまり徒手的な介入)が1番多かったのは、急性期、回復期、維持期の中で、維持期がダントツに多かったです(未発表データ)。

それは真のサービスでは無い!と、いくら周りが言っても、それは本人が1番分かってるのです。理想を語ったり、それでも自分には出来たと武勇伝を語ることは、逆に本人を苦しめるだけになりかねません。まぁ苦しまない方もいるでしょうが…

一方、現在7割近くの作業療法士が病院に勤務していると言われています。逆に言えばこれはチャンスにもなります。つまり地域と比べ相対的にマンパワーに余裕がある病院で、早くから作業や在宅生活に焦点を当てた作業療法を展開していれば、地域の作業療法も今よりもずっとやりやすくなると思いませんか?

今こそ、地域と病院がもっともっと近づくと良いのではないでしょうか。地域は作業療法で、というより、急性期から作業療法で。いや、いつでも作業療法で!

保険に入ってない人が多かったり、作業療法士の数が少ない諸外国では、リソースを地域に注ぎ込むのはいいでしょう。しかし国民皆保険かつ作業療法士の数が多い我が国では、いつでも作業療法!でいけるでしょう。

本来、作業療法が障害ではなく作業をターゲットにしてるなら、急性期も維持期も無いでしょうに…各持ち場で粛々と作業療法をやれば良いのではないでしょうか。

粛々と作業療法をやれって、じゃ作業療法ってなんだよー!と言われそうですが、ぼちぼち寝る時間なんで、寝ます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。



3 件のコメント:

  1. 通所リハをやってるとまさにそう思います。回復期上がりの利用者さん、みんな徒手的な機能訓練を望んできます。こちらからも説明はしますが病院にいる間に本当の意味で自立支援をしてほしいものです。セラピストは多くの時間マンツーで関わっている分セラピスト依存を作ってきます。回復期という言葉の「回復」は機能の回復という捉え方が一般的になりすぎている。そう思うこの頃。

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    1. 先日はありがとうございました.単位制になってから,少しその辺の齟齬が生じてきたような気がします.いつも言うのですが,個別リハとマンツーを混同してはいけないと思います.単位制になって,内容は個別リハから大きく離れていったような気がします.

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  2. 通所リハをやってるとまさにそう思います。回復期上がりの利用者さん、みんな徒手的な機能訓練を望んできます。こちらからも説明はしますが病院にいる間に本当の意味で自立支援をしてほしいものです。セラピストは多くの時間マンツーで関わっている分セラピスト依存を作ってきます。回復期という言葉の「回復」は機能の回復という捉え方が一般的になりすぎている。そう思うこの頃。

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