京都滞在の四日間、毎日ラーメン食べました。tomoriです。駅ビルの10階、拉麺小路です。
今日はATACの初日です.テーブルデモという初めての発表形式です.しかも,2日間,10-17時の間で発表して良いというもので,一応なるべくテーブルにいるようにしました.しかし何とも地味なセッティングで,何のためのアプリかもわかりにくい...反省です.
しかーーーし,ここでもかなり多くの方が質問にきてくださいました(笑)
昨日、用意していたパンフレットは午前中の1時間で完売.古いバージョンもお昼には完売.「え?資料ってないん?」と関西弁で何回か突っ込まれました... 今日は朝からネットプリントで,セブンでチラシをコピーしてきました(笑)
「これなら面談で迷わなさそう」
「何か困っていることありますかと聞いても,なかなか出てこないからね」
「デザインが良い!」
「うちのシステムと一緒に何かできるかも,連絡とり合いましょう」
「ADOC-S持ってます!,使い方とか教えてください」
などなど,教員の皆さまに興味を持っていただけました.なんとなくですが、初めてOT学会でADOCを発表したときのような、えー!今はこんなのあんの?みたいな、少しびっくりされたような表情の方が多かったような気がします。
しかし僕も教育現場のことをちゃんと理解しないとなと反省しました。IEPとかの議論をされて、それがなんだかよく分かりませんでした。これですね。
http://en.m.wikipedia.org/wiki/Individualized_Education_Program
やはり,ATAC参加の皆さまは子どものために何かしたい!という意識が高いんでしょうね.ホントそういう方に使っていただきたいです。
あ,あと告知が遅れましたが,ADOC-SはiOS(iPhoneとiPad)のみですが,体験版(無料)をリリースしています.お試しください.
▼
講演も聞きました.中でも非常に面白かったのが,中邑賢龍先生(東京大学先端科学技術研究センター教授)の「ユニバーサルデザインの次は? 凹デザインという考え方」でした.すごい個性的な先生でした。
講演内容を少し.
いろいろ社会は便利になってきました.朝スマホのアラームで起きて,スマホでニュースを見ながら出勤し,改札はICカードで通りぬける... 一昔前は,目覚ましをセットし,新聞でニュースを取り込み,切符を買って改札を通り抜けることが当たり前だったのに。このようにテクノロジーの発展によって,障害者や高齢者にも優しい社会になってきました.で、それは本当に良いことなのか,このATACで考えなおさないといけない!という問いからスタートです.
効率を目指す社会においては,便利なものが欲しい,仕事ができる人と働きたい,ということなんですが,その反面,便利でないもの,仕事ができない人は排除するということを示唆します.うつ病なども増加しています.障害者や高齢者を支援する医療・福祉の人間が,その自己矛盾に気づいていない,気づかなきゃ! 精神障害者をジョブトレーニングして会社に入れても2年以内に調子を崩してやめてしまうことが多い.つまり変えなければいけないのは障害者ではなく社会,多様性を認め,共存する社会をデザインすることが必要.それが凹デザイン.凹があるから気づく,考える,立ち止まり待てる,心地よい,楽しい,コミュニケーションが生まれる.
またユニバーサルデザインの弊害も指摘しています.ユニバーサルデザインとは安心安全.しかし注意を払わなくても,努力をしなくても良い社会を作ってしまう.ポテチの袋にたとえて言うと,外国製のお菓子の袋を開けにくい.そんな経験をすると,やっぱ外国の仕事は雑,日本は良いよねーみたいな話題になる.例えば大人が子どもに口で噛んで開ければいいじゃんというと,えー汚いという.ハサミを取ってこいというと,えーめんどくさいという.挙句の果てには,そんなにお腹空いてないからいいと言う.これがアメリカの子どもならどうか?→普通のこととして対応するだろう 途上国の子どもならどうか?→お腹が空いていたらどんなことをしてでも開けるかも.こんな環境で育った大人が,たとえ英語が話せるようになったとしてもグローバルに働けるのか?と.
他にも興味深い話がたくさんありましたが,このくらいで...
▼
僕もAB型なんで,わりと効率を求める人間です.もっと社会が便利になったらいいなと.でも時々自分が怖くなる感覚があります.他者や自分にキツくなるときがあります.そんなんでいいんでしょうか…
また便利で簡単な世の中に,少し違和感を感じることもあります.これじゃ人は何も考えないなと.また,便利になることで,人々が得たものは暇です.
不便かー。たまに恋しくなりますね(笑)
特にオチはないのですが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
0 件のコメント:
コメントを投稿