2013年8月30日金曜日

僕たちは島で未来を見ることにした(巡の環さんのパクリ)

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次女が初めて唄った歌は、木村カエラのバタフライでした。tomoriです。
バシャシャイ,しょうは,いままでーの,って感じですが,動画の通り見事に歌い上げます(笑)



さて,今日は、僕の小学校の頃の先生で、現宮古島市の教育部長をまさかの突撃訪問し(笑)、その他、課長や主事の先生方と意見交換してきました(スミマセン)

ADOC-Sを紹介したところ、あれにもこれにも活用できる!とアイデアがたくさん出てました。そして一緒に何かできるかもという事になりました。

実は宮古島は校務をクラウドで管理したりと、全国的にもかなり先駆的な取り組みをしています…

もはや、イノベーションは中央でなく地方で起きる。よく都会は進んでると言われますが、地方から出てきた僕からすれば、都会はいろんなキマリが邪魔して逆に身動きが取れません。ことさら保守的な教育においてはそうです。ボクはADOCの取り組みを地方から広げていきたいと思っています.リバースイノベーションです.

かなりの少子高齢化という宮古島は、いわば日本の20年先の将来像です。僕はここに山積している,医療福祉教育という重要度の高い問題の解決に向けた取り組みができるかなぁとぼんやり考えていました。それが、先日の沖縄本島での話し合い、そして今日の話し合いを経て、やっぱ直感は間違ってなかったなと思いました。

僕たちは,南の果てで日本の将来に向き合い,一足先に解決して,内地にリバースすることにします.



最後まで読んで下さりありがとうございました.


この記事を書くのにボクが参考にした図書は以下の通りです.



2013年8月26日月曜日

臨床作業療法学会 演題・参加募集開始

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先日,僕はトイレで座って寝ていましたが,この間次女がソファーで立って寝てました.tomoriです.



さて,日本臨床作業療法学会ですが,演題,ならびに参加の受付が開始されました.
こちら

企画側から,いろいろとお伝えしたいことが何点かあります.

1) 会人数のキャパが300くらいしかありませんm(_ _)m
本当に申し訳ございません.本当に参加したい方は,早めのご登録をお願いします.定員オーバーした後は,土下座しても,頭を丸めても,賄賂を送っても,参加は難しくなります...(笑) 特に演題発表予定の方,先にお願いします.特に,演題出して参加登録していない,なんて悲惨なことにならないようにお願いします(笑)どうぞよろしくお願いいたします.

2) ぜひ発表しましょう!
今年は,うちらADOC project も研修会もやめて,この学会に乗っかりました.なぜか...?研修会を聞くよりも,自分で演題発表するほうが勉強になるからです(笑)一般に,聞くだけの講義は5%しか残らないと言われています.でも本学術大会は,その5%を超えるはずの講座や演題発表があるはずなので,ただ聞くだけでも為になるし,それに自分も演題発表したらかなり勉強になりますよね.ちまたの噂では,某湘南の皆さまは15演題?くらいの予定,板橋さんはノルマで10演題(笑),僕たちADOC project からもいくつか出そうかな,ということになっています.どしどし,いきましょう.

個人的に目玉だろって思っているのは,「作業に焦点を当てた実践までの道のり」のセッションです.立派な研究発表も良いのですが,臨床での苦労話,経験談,管理運営など,実際的な話題も貴重な財産だと思います.よって,作業に焦点を当てた実践までの道のりと題して,他の施設がどうやっているのか皆で共有できるようなセッションを設けます.

3) 一期一会.職場の垣根を超えて,みんな気軽にしゃべろうよ.
やりたいと思っているけど他人の目が怖いとか,上司に怒られるとか,やっているけどもこれでいいのだろうかとか,マイノリティな人たちが集まる学会だと思っています.みんな悩みは共通です.せっかく全国からそんな人達が集まっているんだから,通常の学会のように,来ても誰ともしゃべらず,演題だけ聞いて帰る,そんな淋しいことはやめましょう(笑) 僕は講習や演題だけを聞いても,OBPを実践するのは難しいと思っています.その後の雑談や飲み会も重要です.本会では,気軽に皆が話しできるような仕掛けを用意しますね.お一人様での参加も歓迎します(笑)

ということで,みんなで激アツな会にしましょうね.



最後まで読んでくださり,ありがとうございました.





2013年8月24日土曜日

沖縄での打合せ

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昨日は琉球OTさん家のトイレで座って寝てました。tomoriです。


さて今日は沖縄に向かい、ADOC-Sについて、とある保育園の園長先生、とある小学校の校長先生、レキサスのADOC開発担当の方、と3ヶ所で打合せをしてきました。ADOC-SはOTの視点で開発しましたが、メインユーザーは教員ですので、その教員へヒアリングしてきました。

まず、最初の園長先生は僕の親戚で、僕にOTを勧めてくれたというか、グデグデだった僕を更生してくれた大の恩人です。保育園では、目標設定をしてから日々の関わりを考えるという流れになってないとのことで、ADOC-Sの視点はとても良い。でも先生たちが逆に使ってるイメージがわかないかも、という感じでした。最後に、保育士さんに親の対応まで考えてもらうのは負担が大きい、などの率直な意見もありました。いろいろとディスカッションをして、とりあえずADOC-Sの導入、チビッコOTさんの巡回訪問を了承して頂きました。

校長先生とは、ADOC-Sベースの個別支援計画書の具体的なフォーマットについて、現場の先生方のヒアリングをして頂いています。ADOC-Sで選んだイラストや目標が、エクセルに反映されるので、その書式を色々ご意見頂きました。また、校長先生の思い、現状などをお聞きし、僕も沖縄から教育システムを変えていければとお伝えしました。ここでも、研究の一環として、チビッコOTさんの巡回相談を通してADOC-Sの検証をする予定です。

最後はレキサスのADOCチームの方と会食でした。これまた激アツで、ものづくりに対する思い、沖縄の自立に貢献するという願い、ADOC のプロダクツ、マーケティング、ADOC project の今後の方向性などについて話し合いました。特に、ユーザーさんの声を直に聞ける仕事はやりがいがあるね!と僕と同じ気持ちでした。ADOC-Sがリリースのメドがついたので、ADOC for handについて本腰をいれていくことにしました。

あとは琉球OTさんのお家に泊めてもらい、プライベートな話で盛り上がりました。


この話し合いを通して、ADOC-Sは皆の沢山の期待がつまっているアプリであることを改めて実感しました。ICT教育推進の流れにのって、教育システム全体を変えるアプリになればと思います。しかしトイレで寝てる場合じゃないなぁと、琉球OTさんのベランダから朝日を見ながら反省しました。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます。





2013年8月23日金曜日

福岡でトップダウンについて語り合いました

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福岡でマイ明太子を作りました。tomoriです。それってつぶつぶをウィンナーみたいに詰めるの?と聞いて、なんて自分アホなんだと思いました(笑)



さて先日は福岡県士会の研修会でトップダウンについて講演させていただきました。100名くらい集まって下さったようです。福岡赤十字病院さんにお世話になりました。すごいキレイな病院でした。


開始前に色々とお話伺いました。機能訓練を重視する傾向が強く、なかなか作業に焦点を当てた実践をすることが難しい。でもADOCの勉強会などを開催し、少しずつ広まっているとのことでした。ベッドに寝て訓練、ということも多く、今後の課題だそうです。あと、この間琉球OTさんが講演した施設では、PTさんからADOCはどうだったの?とか、急性期でADOCをとっておいえ回復期におくるなど、縦横で共通言語になりつつあるとか。それもなかなか興味深かったです。


講演内容はいつもの通り3部構成です。

1)なぜ作業に焦点を当てた実践が必要か
2)どうやって作業に焦点を当てた実践をするのか
3)具体的に何をするのか

1)では、作業と健康の関連性について、キャッチーな話題から、エビデンスまでもちいて説明しました。これがないと、作業を用いる必要性を感じないので、まずはここから共有です。

2)では、トップダウンについて説明しました。説明、面接、観察、目標設定、介入、成果の一つ一つについて説明しました。特に介入については、これまでそこまで詳しく説明していなかったんですが、これまでのディスカッションで、やはり機能訓練の位置づけがみなさん難しいみたいだったので、心理学的な内容も含め、少し長めに説明しました。この辺はまた別の記事で詳しく書きます。

3)では、ADOCの特徴、面接する時のコツ、ADOC-S、みんプラなど、うちらのプロダクツについて紹介しました。


で、時間はすでに21時。話は110分くらい…さすがに疲労困憊で、最後には変な声出してましたよ、もう眠たいですか、と後から言われるくらいへなちょこでした。僕は80分が限界です。

重度の方にはどうするのか?とか、逆に認知機能の高い人にADOCを使う意義は?などの質問がありました。

あと最後にPTの方が質問してくださり、パートナーのOTのことを知るために来ましたと。すごくいいので、こんな感じで一緒に仕事できるように頑張ります、とのことでした。

その後、もつ鍋屋さんで懇親会でした。やっぱ吸収は食べ物がうまいなぁ… いやいや、皆さん熱い方々で、とても楽しかったです。訪問リハは病院よりOBPするのは難しいとか、国際学会の話、下ネタ少々(笑)、老健の研究の話、徒手療法の話、僕の同級生の話…などなど。気づけば0時。

博多の一本締めは最初叩かない?よく分かりませんが場所を変え替え、5回くらいシメてました(笑)



さて、これから沖縄に飛んで、保育園→小学校→レキサスさん、と夜まで打合せです。明後日から実家の宮古島でしばらく夏休みです。とりあえず今日まで頑張ろう。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


2013年8月16日金曜日

ADOC-S.なかなか好評です.

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洗濯洗剤のニオイがアメリカの洗剤ぐらい強いなぁと思っていたら,どうもすすぎの口に液体洗剤を注入していたようです.tomoriです.2回目で気付きました(笑)


さてADOC for schoolことADOC-Sですが,9月リリースに向けて頑張って準備しています.6月の学会ではデモ版をお見せしましたが,あの頃よりもインターフェイス(画面の見た目)はだいぶかわいらしく仕上がっています.


同時に各地でヒアリングも行っています.おかげさまでポジティブな意見をいただいています.

アプリの特徴は,なんといっても「リリース後でも改良できる」ということです.コレが例えば教科書とかのように「物」になってしまうと買い換えないと無理ですが,アプリはダウンロードすればバージョンアップすることができます.どんどん良くしていくことができるのが強みです.

ボクはADOC-Sの産みの親ですが,育ての親にはなれません.ユーザーの皆さん一人ひとりが,ADOC-Sの育ての親です.もっともっとユーザーのニーズを集めて,より良いものにしていきたいです.

今日もADOC-Sの開発者のちびっ子さんたちはヒアリングです.ちなみにボクは,もう一人の開発者と研究打合せ兼飲み会です(笑) 



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特別支援に関わる教員
作業の一覧(全体)が見える中で選択できる機能がいい.教育現場で起っている次の問題の解決につながると考えられる.現状の問題は,①教員のskillによっては全体を考えられずに目の前の課題や,教員が個人的に感じた活動にしか考えが向かず狭い目標になってしまうこと.②教員と保護者とで注目することが違うと,学校は学校、家庭は家庭で別々のプランができてしまうこと.また,計画書や評価には「生活」の単元の他に「国語・算数・・」といった教科もある.その教科に「トイレに行ける」といった目標をどうリンクさせるかが課題.指導する内容と評価を区別できない教員が多いかもしれない.


市職員
〇〇市には〇〇ブック(連絡帳みたいなもの)があり、関わった機関がファイルに支援内容等を挟み、それを持って小学校へ上がることで、支援を繋いでいくと仕組みですが、形式ばってしまう傾向があるので、ADOCSのように視覚的にも内容的にもキャッチーで、明るいものであれば、保育士のような支援者や親さんにとっても受け入れやすく、また本質に近づきやすいものではないか。


療育センター
個別指導計画の作成自体が手さぐりで、指導員は新人ばかりなので、ぜひ取り入れていきたいとのこと。特に、保護者への療育内容の説明が、自分たちの専門性に自信が無いので、いつもOTに頼ってしまい、保護者もなんのためにいつまで通わせていいのかわからないといった関係を構築しがちであったが、ADOCSがあれば、保護者とも話しやすく、お互いが同じ方向を向いていくことに取り組みやすいので、早く使ってみたいです。


療育に携わる医師
これは、小学生というよりも、むしろ就学前の子供たちに積極的に使うべきだ!! なぜなら、保護者の多くが「やってくれ」と子育てを外注化する傾向が強くなっていて、特に小学校の先生に対してその要求が強くなり、関係をこじらせてしまい、また、先生側も疲れてしまい、専門家同士が連携したりしていくことに構えてしまう。早期から保護者を療育に参加させることで、そのような関係性は予防できるはずだ。これだけひっかかってくるこどもたちの数が多くなっているので、療育機関に浸透できれば、それは素晴らしいと思う。


今後もヒアリングを続けていきます.よろしくお願いいたします.


最後まで読んでくださりありがとうございました.


2013年8月14日水曜日

授業で模擬患者さんに来ていただきました.

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今期も授業が終わり、レポートの採点をしています。tomoriです。学生は文書を書かせると、理解してるかしてないか、考えてるか考えてないかが分かりますね。ただレポート出しすぎて、こっちが読むの大変ですが(笑)


さて、今年は講師になってからずっとやりたかった授業ができました。それは身体機能評価の授業で、実際の患者さんに来てもらい、学生が評価を体験しつつ、事例報告をまとめていくという、臨床実習にかなり近い形態です。模擬患者さん、ありがとうございます。そして模擬患者さんを紹介してくれた卒業生にも感謝感謝です。

授業は基本的にPBL方式です。教員は基本僕一人ですが(苦 以下,概要です.基本15コマですが,模擬患者さんのとこだけ抜粋しています.


まず学生を5名くらいの4グループに分けます。くじとかじゃなく、教員が事前にわけます。90分を4グループで分けるので、各グループの持ち時間は20分。患者さんには、その日のうちに同じ評価を何度もさせられることがあることを、あらかじめ説明しておきます。

基本的に、学生にはトップダウンで評価してもらいます。ただ患者さんに来てもらえるのは隔週で計3回なので、最初の面接は僕がみんなの前でADOCを使ってやってみせました。作業特定後、学生たちは作業観察するグループもあれば機能評価からするところもあります。とにかく、どこかのタイミングで作業観察をするようにと指導しました。作業観察で見られたエラーについて、それはなぜか、検査や情報収集をしながら考えていく、という感じです。身体機能の評価というより,作業遂行機能障害の評価について教えたつもりです。

あと各グループにiPadを一台ずつ配布しました。評価場面を録画し、後から何度も何度も見直し、分析をします。実習でよく学生は動作分析が出来ないと指摘を受けるので、これが座学でできる最大限の準備です。ビデオだと画面が小さかったり準備が面倒だったりするので、iPadはホント便利でした。あと動画があると、後で教員に相談したりできるのも、学生の自己学習を促すのに良かったです。動作分析のフィードバックに、臨床実習指導でもぜひ積極的に活用したほうが良いと思いました。

評価をした日は全員SOAPでケースノートを書いてもらいます。人数が多いので読むの大変ですが、クラスタリングくらいのチェックをします。

最後のコマで、各グループでプレゼンをしてもらい、そこに実際に患者さんを担当している卒業生にも来てもらって、フィードバックを頂きました。これはリアル感満載なので、ほんと良かったです。

課題はポートフォリオと筆記試験とレジメです。グループ学習の最大の長所は学生同士で色んな視点を共有し、自助的に高め合えるところですが、それは短所でもあり、自己学習をあまりしない学生が、自己学習を良くする学生に依存してしまうことがあります。となると採点が難しいんです。その点、ポートフォリオは自己学習をどのくらいやったのかよく分かるので、成績の配点を高くしています。そして最後の面接試験と筆記試験も必要です。


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まぁこんな感じで、僕の授業はわりとtask-orientedです。理由は、ただ聞くだけという受身的な講義は記憶に残りませんし、自分のアタマで考える事の大切さを、早い段階から学生に知って欲しいからです。あと実習に向けて自分は何ができて何ができてないのか、理解して、実習に向けて準備をして欲しいです。

僕自身の課題として、学生個々に適切なフィードバックができてないこと、検査一つ一つを細かく教えてはいないこと、授業が終われば自己学習も終わってしまうこと(笑)、専攻全体ひいては臨床実習施設と内容を共有できてないこと、などなどたくさんあります。来年はこれらの課題に向けて、今から少しずつ準備していきます。

でもまぁ結局教育ってテクニックではなく、教員の熱意だと思ってはいますが。あ,だから学生はこんだけ用意しても勉強しないんだ...(笑)

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


そういえば、先日OT初?のPBLの書籍が出ました。なかなかマニアな本ですが、中身は具体的かつ実践的で参考になります。ちなみに、我らがめがねOTさんも書いています。




こっちも参考になりました.



2013年8月11日日曜日

プリキュアとか言ってるけど実はすごいメガネさん

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暑いのでスタバに避難.tomoriです.

めがねさんのブログを読みました→ みなもと(義経じゃないよ)
(おそらくsource of occupationの事なんだけど,このsourceって翻訳しにくい)
 
めがねさんはプリキュアとか例に出してるけど、実は深いので、休憩がてら解説してることにしました.勝手ですが(笑) 先にめがねさんのブログを読んでください.

めがねさんの面接で文脈を大切にするという話は、OS、CMOP、OTIPMなどのちゃんとした理解に基づいてて、どの学問や理論でもまず大切なのはクライエントとの関係を作ることです。クライエント中心とは御用聞きではありません。伴走者の話しは,そのクライエントとの関係性をとても分かりやすく表現しています.




この「こびとづかん」ピースの話しは、「今まさに」を大切にしているoccupation-focusedのポイントをついています。昔話に花を咲かせることが作業に焦点を当てた面接ではありません。どんなに大切な作業であったとしても,作業療法介入に関係なければ,今は関係ない話として取り扱い,介入に持っていくための文脈を伴走しながらクライエントと一緒に作っていきます.その道筋が明確じゃないから,OTはおしゃべりばかりとかそんなことやって意味あるの?とか誤解されがちであることを,めがねさんは指摘しています.その道筋が明確でないと,せっかくの大切な作業も打ち上げ花火的なレクリエーションに終わってしまいます.逆に言えば,道筋が明確だとクライエントの生活が変わる作業療法ができます.

一方,1980年代から作業療法ではパラダイムシフトが起こり,作業に関する沢山の理論や学問が生まれました.これらの貴重な財産を言葉遊びに使ってはいけません.すでに多くの理論が似たり寄ったりで,作業系の理論は飽和状態にあるのではないでしょうか.日本では2025年問題などの現実的な課題に向けた次のステップとして,多くのOTが作業に焦点を当てた実践をできるようにしていく必要があると思っています.結果にこだわるのがめがねさんです(もちろん言葉がないと実践を伝達できないので,理論の理解も大切です.めがねさんの病院では,ちゃんと理論の勉強会もあるということを付け加えておきます)

で,話は,めがねさんのとこで使っているシートに展開しています.ボクも見せてもらったことありますが、A3に幾つか四角の枠があるくらいの、シンプルで自由度が高いものです。でも面接で好き勝手に膨らんだ場合でも、ちゃんと今の作業、つまりoccupation-focusedで整理できるようになっています.ADOCではマトリクスを上手く使ってほしい,とか入れて欲しかったけど(笑)

そのシートの少し発展系で,課題指向型の機能訓練などの介入とも少しリンクしていると聞きました.作業ができるようになるための機能訓練になります.それが洗面器の話にもつながってますね.機能訓練もちゃんと作業の実現に向けた段階づけであることを暗示しています.


めがねさんはいつも面白いたとえ話で作業療法を説明しますが,実は彼は努力家の勉強家です.いろんな知識と人脈をベースに,先見的な視点を持っていて,ボクは彼こそ次世代のリーダーのルフィーだと言っています.昨日の原田くんもそうでしたが,めがねさんにも沢山の人がぞろぞろと集まってきます.



そんなこんなで,めがねさんが学会長の 日本臨床作業療法学会.臨床が変わらないと何も変わらない,という思いで作った学会です.その1回目の学術集会が,来年の3月22-23日に神奈川県立保健福祉大学で開催されます.もうすぐ演題募集と参加申し込みの案内ができると思いますので,少しおまちください.

ちなみにADOC projectでは去年は神奈川と神戸で研修会をしました.今年からこの学会に乗っかります.今回ボクが実行委員長なんですが,やるからには去年とは比べ物にならないくらい楽しい会にするつもりなので,ぜひご参加ください.会場のキャパが300くらいしかなく,去年の神奈川は案内から2ヶ月くらいで埋まったので,早めにご応募くださいませ.



では,めがね選挙事務所からお届けしました(笑)

最後まで読んで下さりありがとうございました.


2013年8月10日土曜日

作業に焦点を当てたデイサービス つむぎ

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暑くて寝れません.tomoriです.今日はホント暑いですね.

というのも,この間鳥取でデイサービスを開設した原田くんと琉球OTさんとで,Skypeで激アツミーティングしていました.原田くんといえば,神戸で話を聞いた人も多いと思いますが,最後に発表した彼です→日本型OBPを集結してみました@神戸 12/9

彼のデイサービスは つむぎ といって


「してもらう」リハビリから「やりたい」リハビリへ。私たち「つむぎ」は単に介護を行なうだけの事業ではなく、 あなたの「やりたい」を全力で支えるパートナーです。

と,ホムペでADOCのコピーをまるまるパクっています(笑).でも,もちろんいいんです.なぜなら,彼のデイでは,ほぼ全員にADOCを取っているそうです.

開設して3ヶ月らしいのですが,予想外のペースで利用者さんが集まっているそうです.そしてセラピストや看護師さんまで集まってくるとか...

原田くんは沖縄にいた頃から鳥取にデイを作るという目標があって,いつでも誰にでもそのことを公言していて,周りも皆知ってました.自分のビジョンがあるってステキですよね.それに共感したスタッフ,利用者までもが自然に集まってくる.そんな魅力が原田くんにはあります.もちろんボクもその一人です.

どのくらい彼に芯があるかというと,先日ケアマネさんから福祉用具の講演を依頼された時に,福祉用具で大切なのは何のために使うかだ!ということにして,ほとんどADOCの話をしたそうです(笑) しかもそれがウケたとか(笑)

これからは地域でのサービスの中で棲み分けが出てくるでしょう.機能訓練重視の事業所とOBP重視の事業所.ボトムアップの一番の長所はリーズナブルなことです.誰にでも同じようなサービス(例えば筋力に応じてマシンの負荷を調整するような)を提供するということは,経営的にはとっても良いことです.しかも利用者もそれがリハビリテーションだと思っている人が多いので,ニーズとサービスがマッチします.でも健康を維持するってそんなことなんでしょうか?

一方,OBPは本人に面接をして,本人も気づいていない「本当の」ニーズを探っていきます.ニーズを共有したら実現しないと行けません.釣りがしたいとか言い出された日にゃ,マシンの負荷量ではなく本人の釣りの動作に合わせた機能訓練をしないといけないし,しまいには海にいかないといけません.しかも周りからなんでそんなことする必要があるの?とか言われながら.経営的にも割りに合わない仕事ですよね.でも利用者さんは「本当に」満足してくれるし,支援者も自分の仕事に「本当に」満足します.

もちろん つむぎ さんは後者です.

このような意義のあるサービスに,ちゃんとした対価がつくようなシステムにはならないものでしょうか... OBPが地域で持続可能なものにするためにはどうすればいいのか...

生活行為向上マネジメントには頑張ってほしいのですが,うちらもできる範囲で貢献しようと,一緒に研究とかすることにしました.

最後まで読んでくださり,ありがとうございました.

2013年8月9日金曜日

アニョハセヨ〜.3日目(まとめ)

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tomori@日本です.昨日戻ってきました.ただいま羽田.再来週また会おう(笑)



さて3日目.昨日午前様でしたが,焼肉屋でもらった漢方のおかげか朝から早起きしてブログを書きました.AMから,おしゃれなカフェで,講義後にとっていたアンケート結果を見ました.ボクたちが神奈川でやったものと同じ内容です.



人数も募集形態も異なるので一概に比較はできないですが,日本と韓国とほぼ傾向は一緒のようでした.つまり,トップダウンを理想と思っている人が多いけども,現実はボトムアップが多いようです.それでも現実はトップダウン45%(つまりボトムアップ65%)ぐらいはあったんですが,実際の評価や介入方法は,面接のみの時間は設けておらず,80%ぐらいが普段の会話で作業を特定していること,介入は手段的な作業の活用が多いことなどがありました.

自由記載欄には,トップダウンが理想だけれでも,患者さんが望むのは機能訓練である,インタビューが難しい,診療報酬的に無理かも,病院という環境的な問題,などによって実践することは難しいようです.そして,OTとしてのやりがいやプライドがどんどんなくなっていく,トップダウンをすると周りの目が気になる,など赤裸々な意見もありました.韓国でもトップダウンを実践するには障壁が存在しているようです.特に患者さんが希望するのは機能面の改善だという認識が強いから,というのがネックになっていそうな気がしました.

でも悩みを正直に意見してくれているような気がします.コメントはどれもその通りだと思います.いざ実践するとなると容易ではないのです.この作業療法士の気持ちや,周りの環境をどう変えていくのか,それができなければプレゼンターの自己満に終わってしまいます.この声と真摯に向き合う必要があると思いました.

一方,面接は難しいけどADOCは良さそう,だとか,みんなのリハプランでは遠く離れていても事例を共有できるから良い,などの意見も頂きました.僕たちのツールが,上記の問題の具体的な解決方法の一つになればいいなと思っていますし,もっと効果的な方法はないか考えています.

ADOCの紙面版を使って,クライエントのOTに対する認識がどう変化するのか,受け入れられるツールになるのか,どんなことを研究していこうかという話しにもなりました.

ランチでも、作業療法のことについて話して、その後Kyoungmin先生とお別れし,空港へ向かいました.本当に3日間ありがとうございました.この御恩はいつか...



帰りの飛行機では,行きに見れなかったアイアンマン3の最後だけ見て,iPadでレンタルしていた,クラウドアトラスを見ました.その中で,

あらゆる垣根は幻想だ.必ず超越できる.乗り越えようと思う者には越えられるはずだ.

というセリフがありました.時空を超えて,色んなことに果敢に挑む役者さんの姿も添えて,確かに!と思います.そしてOBPの障壁も幻想かもしれません.ボクも障壁は結局自分だと思う派です.

でも例えば幻視や幻聴でも,確かに患者さんには見えるし聞こえているのと同じで,セラピストにも障壁はみえていて,それを見ないようにしろ,自分でなんとかしろ,というのもコクな話です.

そもそも,OBPの科学的根拠が乏しい今,OBPの効果自体が幻想であるのかもしれません.効果がだれでもすぐに納得できるのであれば,OBPの障壁なんて出てくるはずがないです.その現状から目を背けないことが大切です.それは効果がないと言っているわけではないです.ちゃんとした方法で検証されていないのです.私たち一人ひとり(特にボクのような教育・研究者)が効果を検証していないことに起因します.そういう意味で,ボクはOBPの障壁は「自分自身」だと言っています.

今またいくつか研究を始まろうとしています.リスクを背負って自ら手を挙げてくれた仲間.本当に誇りに思います.



クラウドアトラス 3時間の大作.面白かったです.






2013年8月8日木曜日

アニョハセヨ〜2日目。

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tomori@韓国です。

二日目の朝はかっこ良くスタバから始まりました(笑)。Two ice late pleaseとジョブズ風に頼んだまでは良かったんですが、サイズを聞かれ、よく分からずmedium と答えたら、若いねーちゃんにこいつバカかみたいな顔をされました(笑) あ、トールと答えると、韓国ではトールサイズが1番小さいみたいですね。



今日もKyoungmin准教授にお付き合いいただきました。まずはソウル大学医学部を見学しました。韓国ではNo.1の大学で、たくさんの施設が連なっていました。そしてすごい人でした。リハビリテーション室は遠くから見ました。いわゆる急性期でした。そのあとソウル大学医学部の歴史博物館にいきました。100年くらい前の古い建物を残していました。


韓国の医療はもちろん日本が密接に関わっていました。特に植民地時代には、Japanease rule で色々と進められたようでした。第二次世界大戦後、アメリカの関与が大きくなり、リハ(OTも?)に関しては、朝鮮戦争により負傷したアメリカ兵のために、アメリカからセラピストが派遣され、現地の韓国人に教えたのが始まりのようです。1950年代ですね。現在韓国OTでは、精神科は対象外らしく(つまり診療報酬は請求できない)、精神科から始まり身障が加わったという日本とは異なるようでした。それでも国家資格化されたのは1969年らしく、日本とそう変わらなかったです。ただその後PTを専攻する人が多く、OTの養成校も延世大学のみだったので、人数はなかなか増えなかったそうですが、2000年あたりから養成校も増え、いまは急増しているようです。この辺はOTジャーナルにも載ってます。

僕の好きな言葉は温故知新です。韓国の歴史を学ぶことができて良かったです。

その後、ガン病棟から東の宮殿を見て、



ランチミーティングしました。山菜すし?みたいなお店で、すんごく美味しかったです。京料理のように見た目もキレイでした。松茸も。



ADOC、OBP、研究、大学教育など、OTに関して本当に様々なことを意見交換しました。交換というか教えて頂きましたが。

ADOCに関しては、とにかくAndroid版を作ってくれと言われました。韓国ではさすがAndroidのシェアが高いですね。あと小児で使った方の感想を頂きました。OT、保護者の観点から、長所と短所をフィードバックを下さるところはさすがだなぁという感じです。ADOC-Sで長所は伸ばし、短所はクリアできそうでした。

OBPについては、僕とKyoungmin先生とで少し考えが異なるというか、僕自身がまだnext stageが見えていないのでうまく説明できない感じですが。僕は作業を基盤に、医療をどう取り込むか、良い形で効果的なパッケージングができないかとぼんやり考えているのですが、Kyoungmin先生は良いとこどりは結局どっちのためにもならなくなるのでは?その時の状況によって選択できる力をつけることが大事なのでは?という感じでした。今は社会情勢や医療全体から、出来るだけ俯瞰的に作業療法の現状を捉えてみたいです。その後、効果的な戦略を考えてみたいですね。

その後施設見学が急きょキャンセルになったので、移動して、発達OTのチ先生と合流しました。ADOC-Sを見て頂き、これは良い!と好意的なご意見を頂きました。書類はたしかにたくさん書いている。時間はかかるが、リーズニングを深めるためには大切な作業だと言われていたので、僕は確かにそうだけども、障害に焦点を当ててリーズニングを深めるのか、最初にADOC-Sを使ってみて作業に焦点を当ててからリーズニングを深めるかはかなり違うはず、と答えると分かっていただけました。チ先生は直接子どもに介入して、親や教員と話しあって行くそうです。コンサルテーションモデルのchibikkoOTさんと考えはとても似ているようでした。

しばらくして焼肉屋さんに行きました。珍しく石焼です。これが柔らかくて美味しいんですよ。



しょっぱなから焼酎で乾杯。最初はESIの話で盛り上がりました。その後酒も回ると、お二人はとにかく激アツなんで、とにかくADOCは早くAndroid版を作れ、約束だぞ、ADOCはAMPSとかと組み合わせてインターナショナルなツールにしていくべきだ、外国が何をしているかじゃなくて自分が何を発信したいかだろ、ADOC-SはOTをもっと全面出したツールにしろ、アウトカムをつけろ、AMPSもS-AMPSができた後にさらに良いものに改良している、OTがいなくなったら誰が作業の事を扱うんだーー!、みたいな、炭の火力が強まるくらいの激論でした(笑)たしかに僕は俯瞰的に見過ぎて初心を忘れていたのかもしれません。少し反省しました。

でもお二人とも、作業療法に違和感を感じ、悩んだ時期があったそうです。悩んで今がある。30代は悩むもの。たくさん悩んで道を見つけなさい。そんな温かいお二人でした。

さすがに二次会のマッコリ専門店で0時ごろ撃沈し、ウトウトフラフラしながらホテルにたどり着きました。

チ先生も言ってましたが、クライエントの作業に焦点を当てることを通して、OTもやりがいを持って仕事することが大事。ホントに僕たちに共通していたことはWHYでした。WHYがあればADOCもインターナショナルにいけるかもしれません。これからprojectがどうなるか楽しみです。

ではではこの辺で。
カムサハムニダー(^^)




2013年8月7日水曜日

アニョハセヨ〜。1日目

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tomori@韓国です。

朝4:30に聞こえなかった目覚ましで起きて、羽田に向かい、国際線は始めてでしたが何とか横丁とかあってキレイでした。さすがに朝食カレーは避けてうどんを食べたら、機内食が出てきましたしかも牛丼とそばー(笑)二時間のフライトなので、CAさん明らかに焦ってました。
 


映画でアイアンマン3をやってて、ラッキーと思って見てたら主人公リベンジ中に着陸!(笑)もう一回観ないと

で、ソウル駅に着いたら、なんじゃこりゃ!と松田優作風に突っ込んでしまった大雨(笑)待合せまでに時間がなかったので仕方なくタクシーに乗ったら、小道の坂でまさかのスリップー!(笑)



何とか切り抜け、そしてホテルに近づいたところで、ここは通行禁止だから、こっからは歩いて行けと、こっちは英語で話してるのに、力強い韓国語で説明されて、雨の中タクシーを降ろされました(笑)

ホテルに着いたと同時にゲリラ豪雨。一歩も外に出れない状態でしたが、なんとかキョンミン准教授に迎えていただく。ソウルはあちこちで水たまり。郊外にある見学施設のトップの先生を交え、三人で地元の方が行くという玄米料理とチヂミを頂いた。ケンタロウの言うとおり、韓国料理はホントに美味しかった。




さておき、病院見学です。韓国ではやっぱ電子化が進んでいるようで、電子カルテを書きつつ、評価も書きつつ、どっかにチェックをすると、そのまま請求になるという感じでした。良くできたソフトでした。 

診療報酬制度も日本とは違ってて、OTが請求できるのは複雑、簡単、ADL訓練…と6項目となっており、それに比べPTはNDTなど30項目ぐらいあるとか(OTジャーナル2012.9にも詳しく載ってます)。韓国のOTが8000人くらいで、人数的に7〜8倍PTが多いらしく、対等の関係作りは難しいとジャーナルにも書いてあるし、そう言ってました。

療養型の病院と、急性期の病院をサッと見学させてもらいましたが、OTの内容は徒手的に上肢を動かしているのが多かったです。ペグみたいなもので練習されてる方もいました。どの病院でも、パソコンを使ったcognitive occupational therapy というのがありました。これは日本でも流行っているのでしょうか…学生さんのレジメは評価まではOTIPMでまとめられていました。

急きょOBPをやっているところに行こうという事になり、三件目にいきました。すでに診療は終わってましたが、そこではOTIPMに基づき、最初にCOPMを使った評価、次にAMPSベースの課題分析…と言った流れでやっているそうです。急性期という事もあり、最初はというか今も他職種からいろいろ言われていて、悩んでいるけど、同じことやっている仲間と話すのがチカラになっているとのこと。日本と同じですね。で、OTIPMの介入選択の解釈のところで、作業を使わない訓練についてどうしてるのかと話したところ、やはり機能訓練は必要なのでやってると。作業を使っていないと認識し、なるべく他職種に任せるとかするけど、やるべき事はやります、みたいな感じでした。

そして19時。会場に向かうとすごい人。90名ほど集まったそうで、最初病院でやる予定が、急きょどっか会場借りたとか。


こりゃもう堂々とするしかないだろうと開き直り(笑)、最初に友達に教えてもらった韓国語の自己紹介を棒読みした後、全て日本語で雄弁に語ってきました(笑)でも皆さんギャグにはちゃんと笑ってくれました。特にみんプラには、目をキラキラさせているようでした。

その後、日本でもやった事ないですが、なんとクライエントに来てもらって、まさかのADOCの初ライブケースです!最初僕がやろうかと話してましたが、担当のOTの方にお願いしました。まぁ大勢の前なので深い話はできず、僕が最後に少しコメントして終わりました。一通りの流れは理解してくれたと思います。



最後に勉強会を取りまとめてくださってる方の挨拶で、OTの悩みに向けて具体的な解決案が形になっているのがすごい。それはチームだからできたんだろう。韓国でもチームで行こう。みたいなとコメントをされてました。ホントその通りです。

その後、21:30から軽く打ち上げ。ライブケースの方も交えてOTと機能訓練について熱く熱く語り合いました。どこも悩みは同じだなぁと思いました。CIMTとTPを少し説明して、ADOC for handを開発中であると話しました。あとみずうみ村の藤原先生とも親交があるようで、かなり尊敬されてました。


平日なので23:30にお開き。ちゃんと最後まで起きてましたよ(笑)共同研究しましょうね。次はWFOTでー!ということでお別れして、ホテルに着いたのが0:30… 



日本と韓国って、やってることも悩みもホント似てるなぁと思いました。今後もっと交流があってもいいのかなと思います。トップダウンについては韓国でも徐々に広まりつつあるそうです。あと上肢機能を生活に反映させることについては、日本でも韓国でも課題です。まずはADOCで大切な作業の特定。そして竹林さんのような[治す]から[治る]ような訓練ですかね。ADOC projectがやってる方向性は間違ってないなぁと思ったし、お役に立てそうなニーズはありそうだなぁと感じました。

今日は小児と特養を訪問して、小児のOTにADOC-Sを見てもらう予定です。

兼備録でもあるので、長くなってごめんなさい。最後まで読んでくださり、カムサハムニダー!








2013年8月5日月曜日

韓国に研究打合せに行ってきます

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一人暮らし8日目ですが,合計16食のカレーを食べました.tomoriです.うち2回はご飯自体食べてないので,朝昼晩の76%はカレーです。昨日からカレーを作りおきを我慢してレトルトにしています。それはなぜか.


明日から韓国に行きます。ADOCの韓国版の翻訳をしてくださったOTの方と,今後共同研究に関する打合せにいくのと,韓国医療のITなどを視察してくる予定です.

病院視察後,2時間ほど韓国のOTさんとの交流の時間をいただきました.僕もプレゼンしますし、韓国でADOCを使った方がいるそうなので,その方々による実践報告もあるとか。すでに60名ほどの参加者がいるとのことで、なかなか面白くなってきました(苦


しかし日本でも外国でも、僕の役割は、WHYを伝えること。その一つです。



ADOC project はなぜ活動するのか.そのWHYとは,クライエントはもちろん,OTにとってもmeaning occupationを実現することです.(この動画の英語版作っとけば良かったなぁ...)


co-creating occupation


HOW それをどのように実現するのか.トップダウンアプローチです.トップダウンアプローチによって、クライエントも作業療法士もmeaninful occupationに向けた作業療法ができます.

具体的に何をするのか? しているのか?  そのWHATとは、ADOCを開発したり,RCTなどて効果を検証したり,事例本書いたり,研修会したり,そんなことをADOC projectではしていて、今日はADOCの話をします、という入りにする予定です。


スライドは英語ですが,プレゼンはもちろん日本語で雄弁に語ってこようと思っています(笑)そう.連絡を取っている韓国の作業療法士の方は日本語がとても上手なのです.いつまでも通訳に頼ってはいけないと分かってはいるのですが…

まぁさておき、今から荷造りで、明日は5時ごろ家をでます。また現地からレポートしますねー。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。









2013年8月4日日曜日

しあわせはいつもじぶんのこころがきめる(相田みつを)

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一人暮らしもそろそろ寂しくなってきたtomoriです.姉がうちの次女の写メを送ってくれましたが,早くも長女と間違えてしまいました...


さて,週末は大学のオープンキャンパスです.略してオーキャンらしいです(笑)僕はいつも模擬授業を担当しています.高校生や父兄が参加してくれます.

当日の朝からスライド作っていて,10年おでんを入れるかどうか迷っていたのですが,久々見てみるとやっぱり泣いたので(笑),フルバージョンを入れることにしました.

10年おでん(ショートバージョン)

「先生は第一印象悪いから気をつけてくださいね」,みたいなおせっかいな注意を学生から受け,しかも別々なところで2名から(笑) 普段の僕ってどんだけ印象悪いんだと思いつつも「今日は営業スマイルだから大丈夫」と軽く受け流して講義に望みました.

講義は無難に終わり,展示コーナーで太鼓の達人の練習に勤しんでいたら,学生が来て「先生の講義聞いて,進路に迷ってた高校生がOTにするって言ってましたよ!」とか「先生!講義よかったらしいじゃないですか(笑)」とかフィードバックしてくれました.とりあえず響いた子がいて良かったです.まぁウチの学生は,注意もするし,褒めてもくれるし,ありがたい存在です(笑)


ちなみに,僕は模擬授業の冒頭でこう説明しています.

何のために働くか.それは人や社会の役に立つためです.PT,OT,Ns... 迷っている学生さんも多いと思いますが,これらの仕事は,どれも人や社会の役にたっていることを肌で実感できる素晴らしい仕事です.資格を取ることはあくまで手段であって,資格を取ること自体は目的ではないはずです.どの資格を目指そうとも,まず人や社会の役に立つという気持ちを大切にしてください.と...

お前は学長か!と言いたくなるような歯の浮くセリフですが(笑),これはとても大事なことだと思っています.きっとその気持ちがあれば,どの職種でも楽しくできるはずですし,逆にその気持ちがないと,どの職種でも楽しくなれないのではないでしょうか.

結局,医療福祉系の仕事の充実感って,職種ではなく,自分の気持ちが左右するんじゃないでしょうか.どの仕事も素晴らしい.だからどの職種でもいいんです.僕はたまたまOTを勧められたので(笑),OT素晴らしいとか言っていますが,もしNsになっていたら,きっとNs最高ー!とか言う自信があります(笑)

どの職種にするのか悩んでこだわり過ぎるより,人の役に立つ仕事がしたいと決まれば,エイって決めてしまって,その道を精一杯楽しんだほうがいいですよーって言いたいです.


相田みつをさんも言っていますが,「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」ものです.


ではではこの辺で.
最後まで読んで下さりありがとうございました.



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