2016年8月27日土曜日

少しずつ世界に広まりつつあるADOC

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庭の草刈りをしてたら植木まで一刀両断してしまいました.tomoriです.
こんな感じで,ゆっくりとパサッと木が落ちていく瞬間をみました(笑)
「一刀両断 居合」の画像検索結果




さて,友人で共同研究者のDr. Levackが,オーストラリアPT協会の目標設定に関するセミナーで,ADOCについても紹介してくれたそうです.Thank you William!!



彼はオタゴ大学大学院で,研究指導を専門で行う上級講師です.おそらく世界で初めてと思われる,リハビリテーションにおける目標設定の著書,Rehabilitation Goal Setting: Theory, Practice and Evidence,の編者で,目標設定をテーマにCochraneにも載せています.

彼と一緒にADOCの英語圏バージョンの開発しています.お互いなんやかんやで忙しくって,だいぶ時間がかかっていますが,個人的にはADOCは海外でこそ有用だと思ってます.普通に考えて,外国人に面接しろ,っていったら大変ですよね? いま日本でも都会のほうでは外国人を担当することはわりとあると聞きます.その機会が日本よりも海外のほうが多くなる→ADOCが役立つ,という仮説です.はやくこの検証をやってみたいですね〜.



またおとなりの韓国では,Kong教授にお招きいただいて,澤田さんと一緒に怒涛の8時間セミナーを開催したり(笑),ぜひADOCの韓国バージョン開発もやろう!という話になっています.


Kong教授も韓国でOBPを普及させるべく,精力的に活動されています.大ベテランであるにも関わらず,新しいものを取り入れる姿勢があり,周囲からの信頼も厚いです.OBPの楽しさをシェアしたい!という僕らADOC projectで,貢献できることがあれば協力していきたいと考えています.



急性期医療のインフラが整えば,次に必要となるのは社会参加を目指すリハビリテーションです.また言わずとも世界レベルで高齢化社会まっしぐらな状況で,予防的な観点でもリハビリテーションは必要とされています.

そこで世界中どこでもダウンロードによって入手可能なADOCがお役に立てるだろう,というのが開発前からの大きな目標(野望?)でもあります(笑)

その割には,海外に向けて発信がなされていないなぁと反省しながら,今日のブログはここまで.

最後まで読んでくださりありがとうございました.






2016年8月19日金曜日

近々,依頼原稿が2本出ます

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姪っ子内で大流行の結膜炎になぜか最も遠い僕が感染してしまい,出勤停止をくらってます.tomoriです.僕の右目はもとから二重なので,それでまぶたが腫れたと診断したんじゃないかな〜.充血も引いてるし.

さて,体は元気なので内勤しています.

すっかり研究論文執筆から遠のいていますが,
近々,依頼原稿が2編出ます.

1) 作業療法研究・理論的枠組みのこの10年(8月25日発刊)
これはOTジャーナル 50巻記念企画で,「いいですよ〜」なんて引き受けてしまったのですが,この企画が過去2回あったことに気づき,1回目が佐藤剛先生,2回目が吉川ひろみ先生というレジェンドの先生がたで,しかも過去の文献を丁寧に分析されているじゃないですか... 僕も過去10年分の理論や学問,「作業療法」,「OTジャーナル」の研究論文,英語論文などを分析して,下記のようにまとめました.

"医療の中で作業療法が制度化されて50年余.作業療法は常に内在的な違和感を抱えつつ,さらにエビデンスという「数字」を求められるようになってから,外部からの批判も一層強くなった.内外からの批判に耐えるため,唯一の拠り所が作業療法理論であった.
 理論にこだわる専門職の姿は,周囲には閉鎖的で意固地に写ることもあったかもしれない.しかしここ10年で,理論から実践理論へと発展し,それがRCTにもつながった.そこで初めて作業療法の成果が,作業の目的的利用だけでなく,手段的利用においても,おぼろげながら「数字」で示されるようになってきた.すでに作業の目的的利用は,MTDLPに台頭されるように地域での活躍が期待されている.また作業の手段的利用も,従来の徒手的な機能訓練を超える効果があることが示され,今後医療の中で作業療法の位置付けが見直されるだろう.
 このような観点から,誤解を怖れず言うならば,「作業療法は◯◯ではないか?」というのが今回の結論である...(後略)"

この◯◯が結構面白いので(笑),機会があればお手にとっていただければと思います.


2) わかりやすい論文を書くために−文献の読み方・使い方−
  第5回 「◯◯◯◯」(35巻5号 予定
 これは学術誌「作業療法」の臨床講座で,タイトルが面白いです(笑) 僕が医学書なんて無い宮古島の離島で,ITを駆使して研究論文を集めて整理して読んでいる工夫だったり,文献検索の方法,引用の仕方など,いろんな工夫を書きました.そして,実際に齋藤さんと一緒に書いた論文をもとに,引用の仕方などを解説しました.

 事例報告を執筆した当時,ADOC関連の論文は一遍しか発表されていなかったが,その後,満足度の信頼性と妥当性,ADOC適用のカットオフ,ADOCを用いたランダム化比較試験を報告し,さらにADOCの小児版であるADOC for school,麻痺手の使用を促すためのADOC for handも開発した.現在では,海外の研究者と共にADOCの国際バージョンを開発している.単発に終わらず発展性のある研究をするためのポイントは,「◯◯」ことである.それこそまさに筆者らが有能だった訳ではなく...(略)
 本稿でも紹介した通り,情報化社会においては「だれでもどこからでも」世界中の文献にアクセスできるようになった.もはや小人でも地方でも,◯◯すれば,工夫しだいで発展性がある研究はできる.これから全国津々浦々で作業療法研究が活性化され,作業療法の臨床力が底上げされることを期待して止まない.

このタイトルでもある◯◯もまた結構面白いので(笑),機会があればお手にとっていただければと思います.


田舎にいながらも,何かと「研究」から離れられないようだと感じています.
最後まで読んでくださりありがとうございます.








2016年8月14日日曜日

マネジメント本が変えること2

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滝のような汗を、1日に三度経験しました。インドアで過ごしたい。tomori です。



さて、事例本発売直後から企画が始まったマネジメント本が、『どうにか』9月の札幌学会に間に合いそうです。

マネジメント本。管理者になって変にカチコチになった頭をほぐしてくれるだけでなく、ヒラ社員の視野を広げ、両者がOBPという共通の目的のために結びつき、より良いOBP環境作りにつながるような本になってほしいというのが、僕らの願いです。

そのために声を大にして言いたいのが、これは管理者、リーダー、起業家だけの本ではないということです。マネジメントとは、セルフマネジメントの結集なので、関係ない人などいないのです。

特に臨床に出てから、そのことをホントに良く実感します。


マネジメント本には、自分の手の届く持ち場で、ゼロ始めるためのヒントがたくさんあります。

みなさんのはじめの一歩を後押しできれば、編者としてこれ以上の幸せはありません。

最後まで読んでくださりありがとうございました。




2016年8月9日火曜日

僕はもしかすると何年も前からこの日を待ちわびていたのかもしれない

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地域の祭りのちびっこカラオケ大会に長女を参加させ,歌わせたのはKANの「愛は勝つ」です(笑) tomori家です.「ここは優しく気持ち込めて!」とか,「もっと元気よく!」とか,愛も知らない娘と一緒にあんなに練習したのに,本番でキーを4つあげるつもりがなぜか4つ下げられてしまい,最初から最後まで音はずしながらも元気に真剣に熱唱するわが子にちょっと涙目になりました.




ちと長くなりましたが,岡山県は吉備国際大学へ行ってまいりました.マブダチで共同研究者の竹林崇さんとADOC for handに関する研究打ち合わせをしつつ,かねがねから機会があれば一緒にお仕事したかった最強の研究者 京極真さんにお会いしてきました.

「今日はブレストで行きまーす.ぶっ飛んだ意見をお願いします」とお声掛けした直後から,日本人らしい会議始めの遠慮など全くなく,わずか1分の休みもなく,ほんの1滴の水も飲まず,アクセル全開で6時間ぶっ通しで話してました(笑) 6時間ですよ... 

京極さんは,研究に対して本当に聡明で,真摯で,何より努力家でした.竹林さんは相変わらずのご慧眼で,ズバッと話の本質を突いてきます.


「僕はもしかすると何年も前からこの日を待ちわびていたのかもしれない」



と,帰りの飛行機の中で思いました.知識だけでなく人格まで優れた人が同世代にいることを誇りに思いつつ,しかも目的を共有しながら切磋琢磨する関係にあるという自分に幸せを感じつつ,帰路につきました.

他の何にも代え難い仲間... これからも愉快な仲間と一緒に,楽しい未来を創っていきたいと思います.


最後まで読んでくださりありがとうございました.







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